幻のじゃがいも「インカのめざめ」の特徴・味は？美味しい食べ方も！

インカのめざめは、人気のじゃがいもの種類のひとつです。本記事では、インカのめざめの特徴や、美味しい食べ方について紹介します。インカのめざめは「幻のじゃがいも」と呼ばれ、原産地のアンデス地方でも特別な時にしか食べられない貴重な種類のじゃがいもなのだそうです。

独特の食感と、甘みの強い味わいが人気のインカのめざめを、ぜひ味わってみてください。

インカのめざめは南米アンデス地方原産のじゃがいも品種です。インカのめざめは、じゃがいもを主食としている南米のアンデス地方でも希少種とされています。その希少種を日本で栽培できるように品種改良したじゃがいもがインカのめざめです。名前の由来は、アンデス地方でかつて栄えたインカ帝国から来ています。

小ぶりな大きさであるため、一般的なじゃがいものように機械で収穫することが難しく、日本での生産量はあまり多くありません。そのため、日本でもあまり流通しておらず、その希少性から一部では幻のじゃがいもとも呼ばれています。

日本におけるインカのめざめは北海道が主な産地です。インカのめざめは小ぶりで機械での収穫が難しいことから、あまり大きな規模で生産されていません。また、長期間の保存が難しいことから生産量が限られています。流通量も少ないため、一般的なじゃがいもよりも価格は高めです。

インカのめざめの旬の時期は、9～10月です。インカのめざめは長期保存が難しいため、店頭に並ぶ時が旬の時期であると言えます。そのため、インカのめざめが店頭に並んでいるときは、旬で食べごろの時期であるため、見かけた際にはぜひ手に取ってみてください。

インカのめざめは、小ぶりなサイズが特徴のじゃがいもです。中身は一般的なじゃがいもに比べて黄色みが強く、サツマイモに近い色をしてます。加熱するとねっとりとした食感になり、滑らかな舌触りが特徴です。インカのめざめは糖度が6～8度ほどあります。一般的なじゃがいもの糖度は4～5度であるため、かなり甘みが強いと言えます。

インカのめざめは独特の食感が人気のじゃがいもです。じゃがいも特有のホクホクした食感と、ねっとりと滑らかな食感が共存し、一度食べたら病みつきになる美味しさなのだそうです。加熱しても煮崩れしにくいため、肉じゃがなどの煮物や、素揚げなどにも適しています。

また、サツマイモのような粘質もあるため、ポテトサラダやマッシュポテトにすると滑らかな食感になり美味しいです。幅広いジャンルのじゃがいも料理に活用できるため、インカのめざめが手に入った際にはさまざまな食べ方を試してみてください。

インカのめざめは休眠期間が短い品種として知られています。そのため、常温で置いておくと芽が出やすく、保存の際は冷暗所での冷蔵保存が適しています。購入した場合は、冷蔵庫の野菜室で保存し、早めに食べきることをおすすめします。調理後の保存は一般的なじゃがいもと同じです。

【材料】

• インカのめざめ 500g
• オリーブオイル 適量
• 塩コショウ 少々
• バジリコ 少々

1. インカのめざめの皮をむいて、一口大に切ります。
2. フライパンにオリーブオイルを入れて、中火にかけましょう。
3. フライパンにインカのめざめを入れて、塩コショウをして炒めます。
4. じゃがいもに火が通ったら、バジリコを入れて混ぜ合わせます。
5. 器に盛りつけて完成です。

インカのめざめをバジリコで炒めたシンプルな炒め物のレシピです。オリーブオイルの量を多めにして揚げ焼きにすると、カリカリした食感が香ばしくさらに美味しさが引き立ちます。

バジリコをパセリや青のりなどに変えると、風味に変化が生まれるのでおすすめです。また、アレンジでベーコンやソーセージを加えてジャーマンポテト風にしても美味しいです。

【材料】

• インカのめざめ 200g
• 米 1.5合
• 水 325ml
• 塩 小さじ1
• 酒 大さじ1
• だし昆布 適量
• いりごま 適量

1. 米を研ぎ、30分以上浸水させておきます。
2. 水に酒と塩を入れてよく混ぜます。
3. インカのめざめは小さめの角切りにします。
4. 土鍋に水を切った米と2を入れます。
5. 4にインカのめざめを入れて、上にだし昆布を置きます。
6. 土鍋のふたをして、中火にかけます。
7. ふたの穴から湯気が出たら、さらに中火で5分加熱します。
8. 火を止めて10分間ほど蒸らします。
9. ふたを取り、昆布を取り出して全体を混ぜます。
10. 器に盛りつけ、いりごまをまぶして完成です。

インカのめざめをたっぷり入れた炊き込みご飯のレシピです。味付けもシンプルで、インカのめざめの甘みを最大限に引き出し、まるでサツマイモや栗ご飯のような味わいになっています。好みで、少量のバターを落として食べても美味しいです。

ねっとりホクホクとしたインカのめざめの食感がご飯とよく合い、おかず無しでも食べられる絶品の炊き込みご飯に仕上がっています。

インカのめざめをじっくり煮込んだ、甘辛い味の肉じゃがのレシピです。煮崩れを防ぐために、落し蓋をすると、きれいな見た目に仕上がります。レシピのポイントは、インカのめざめを大きめにカットすることです。小さめのじゃがいもの場合は、丸ごと煮込んでも美味しく仕上がります。

インカのめざめ自体に甘みがあるので、味付けの際に砂糖の量を少し控えめにするとバランスがいいでしょう。レシピではこんにゃくを加えていますが、代わりに湯通しした白滝を加えても美味しいです。

インカのめざめをレンジで加熱して作った火を使わないポテトサラダのレシピです。レシピでは手作りマヨネーズを使用していますが、市販のマヨネーズを使っても同様に作れます。サラダに混ぜ込んだとろけるスライスチーズと、インカのめざめのねっとりとした食感がよく合い、子どもから大人まで人気の味わいに仕上がっています。

材料を混ぜ合わせるときは、インカのめざめを潰さずに食感が残るように仕上げると、より一層じゃがいもの甘みが感じられて美味しいです。

インカのめざめを梅味の味噌で和えた甘じょっぱい味わいが美味しいレシピです。一緒に加えたのりの風味がアクセントとなり、おつまみやおかずにピッタリの一品に仕上がっています。火を使わずに、電子レンジで調理ができる手軽さもうれしいポイントです。梅や味噌は種類によって塩味が異なるので、味見をしながら加える量を調整しましょう。

クミンを効かせたイワシのフィレに、インカのめざめを合わせたグラタンのレシピです。スパイシーなイワシと甘みのあるインカのめざめの組み合わせが美味しいクリーミーなグラタンです。

レシピではベシャメルソースを手作りしていますが、市販のものを使用しても美味しく作れます。ただし、その場合は味が濃くなりすぎてしまうため、牛乳などを加えて味を調節しましょう。ごちそう感のあるメニューであるため、ホームパーティーやハレの日の献立にピッタリのメニューです。

幻のじゃがいもと呼ばれるインカのめざめについて紹介しました。インカのめざめは希少種ですが、その独特な食感と甘みの強い味わいで、一度食べたら病みつきになるほどの美味しさなのだそうです。

しかし、産地や旬の時期が限られているため、なかなか手に入りにくい、まさに幻のじゃがいもです。店頭などで見かけた場合は、ぜひ手に取って貴重な味を体験してください。