コンフィチュールの人気レシピ!色々な果物で鮮やかに!活用メニューも

コンフィチュールについて詳しく解説します。コンフィチュールとジャムの違いや、基本のレシピ、人気のレシピも説明します。また、栗など意外な素材のコンフィチュールや、料理のソース、ドレッシング、デザートなどに活用する応用レシピも紹介します。

コンフィチュールの人気レシピ!色々な果物で鮮やかに!活用メニューものイメージ

目次

  1. 1コンフィチュールの人気レシピと活用メニューを紹介!
  2. 2コンフィチュールとジャムの違い
  3. 3コンフィチュール(いちご)の基本の作り方
  4. 4コンフィチュールの人気レシピ
  5. 5コンフィチュールの活用メニューレシピ
  6. 6コンフィチュールの色々なレシピで料理の幅を広げよう!

コンフィチュールの人気レシピと活用メニューを紹介!

見た目にも鮮やかで愛らしいコンフィチュールは、果物を保存する調理法として生まれました。コンフィチュールの人気ブランドを手がけるクリスティーヌ・フェルベールさんは、コンフィチュールを「果物を長生きさせる魔法」と表現します。

しかし、今ではコンフィチュールは保存にとどまらず、ソースやドレッシング、デザートなど、幅広く活用されています。この記事では基本的な作り方から人気のレシピ、応用レシピまで詳しく紹介します。コンフィチュールは作り方のポイントをおさえれば、比較的簡単に作れます。ぜひ参考にしてみてください。

コンフィチュールとジャムの違い

コンフィチュールとジャムの違い①語源

言葉としては「コンフィチュール」はフランス語、「ジャム」は英語です。フランスではジャムのこともコンフィチュールといいます。

コンフィというフランス料理の調理法があります。食物を長期保存するための調理法で、肉の場合は塩漬け、果物の場合は砂糖漬けがベースになります。冷凍技術のない時代に発明された保存法で、コンフィチュールという名称は、そのコンフィに由来します

英語の「ジャム」は「ぎっしり詰め込む」などの意味があります。日本でジャムの製造が始まったのは明治10年です。日本人にとっては、言葉としてはジャムの方が馴染み深いかもしれません。

コンフィチュールとジャムの違い②材料と作り方

ほとんどの果物がコンフィチュールやジャムにできます。どちらも砂糖を加えて煮詰めて作るのが基本ですが、ゼリー状になるまで煮詰めたものがジャムです。コンフィチュールは、砂糖に漬けて果物の水分を浸出させた後、果汁だけを煮詰めるのが本来の作り方です。そのため果肉の形が残り、ジャムよりはさらりとしているものが一般的です。

コンフィチュールとジャムのとろみは、植物に含まれるペクチンの働きによります。ペクチンは酸と糖を加えるとゲル化する性質があります。JAS(日本農林規格)によれば、ジャムは糖度が40%以上と定められていますが、コンフィチュールは一般的にジャムよりも使用する砂糖の量が少なめです。

コンフィチュール(いちご)の基本の作り方

コンフィチュールの材料と用意するもの

【材料】

  • いちご:280g
  • グラニュー糖:70g(60gと10gに分けて使います)
  • ペクチン:1g
  • レモン汁(お好みで):適量

この基本レシピでは、例としていちごのコンフィチュールを説明しますが、コンフィチュールは好みの果物や野菜で作れます。トマトや玉ねぎなどのコンフィチュールもあります。使用する砂糖はグラニュー糖が一般的ですが、フルーツシュガー(果糖)を使うこともできます。

フルーツシュガーは糖度が砂糖の1.5倍あるため、使用量を70%に減らせます。使用する鍋はホーロー鍋がおすすめです。酸に弱いアルミ鍋は、味や出来上がりの色合いが変わってしまう可能性があります。

コンフィチュールの作り方

【手順】

  1. いちごを軽く水洗いし、グラニュー糖(60g)をまぶして軽く混ぜる。
  2. 一晩置いて、果汁を出す。
  3. グラニュー糖(10g)にペクチンを入れ、混ぜ合わせる。
  4. 手順2のいちごを鍋に入れて火にかけ、沸騰させる。アクは取り除く。
  5. 手順4をこし、果汁と果肉に分ける。
  6. 果汁を鍋に戻し、103度〜105度まで煮詰める。
  7. 果肉を加え、ひと煮立ちさせる。
  8. 火を止め、手順3とレモン汁を加える。
  9. 再びひと煮立ちさせて、冷めれば完成。

いちごは柑橘類に比べるとペクチンの含有量が少ないので、ペクチンを加えることで、とろみを出します。

コンフィチュールの保存方法と賞味期限

保存する際は、雑菌が入らないように、しっかり密閉されるガラス瓶に保存するのがおすすめです。瓶は煮沸消毒します。

コンフィチュールが熱いうちに瓶詰めすることもポイントです。コンフィチュールの熱で瓶のフタのゴムが膨張し、真空状態になります。コンフィチュールは瓶の口まで入れてフタをし、逆さにして冷ますのもポイントです。

適切に処理されたコンフィチュールは、冷蔵庫または冷暗所で3か月〜6か月程度保存できます。但し、時間が経つと果物の風味が損なわれる可能性があります。開封後は冷蔵庫に保存し、1週間で食べきります

コンフィチュールを作る際のポイント

ポイントはアクをしっかり取ることです。アクが出なくなれば、砂糖が果物の芯まで染み込んだ印で、その状態になるとコンフィチュールの保存性が高まります。また、仕上げにレモン果汁を加えると鮮やかな色に仕上がります。これはレモンに含まれるクエン酸の働きによります。

コンフィチュールの人気レシピ

サクランボのコンフィチュール

【材料】

  • サクランボ(またはチェリー):520g
  • ハチミツ:140g〜300g
  • レモン汁:1個分

【手順】
  1. サクランボは水洗いし、種を取り除き、細かく切る。
  2. 鍋にサクランボを入れ、ハチミツを加える。
  3. レモン汁をかけ、フタをして半日ほどおく。
  4. 中火で20分煮詰めれば完成。

鮮やかな色合いと可愛らしい形で人気のサクランボのコンフィチュールです。アメリカンチェリーでも作れます。アメリカンチェリーの方が甘みがあり、また比較的安く手に入ります。サクランボは皮が厚いので、細かく切った方が口当たりがいいです。

パイナップルのコンフィチュール

【材料】

  • パイナップル:250g(皮をむいた状態)
  • キビ糖:75g(パイナップルの30%)
  • ライム果汁:25g(パイナップルの10%)
  • ライムの皮:適量
  • ゼラニウム:10g
  • 水:適量

【手順】
  1. パイナップルは葉を取り除き、皮をむき、角切りにする。芯は取り除きます。
  2. ライムは皮の表面(緑の濃い部分)をおろし金で削る。削った皮は取っておく。
  3. ライムを絞る。
  4. 鍋にキビ糖と少量の水(分量外)の水を入れ、煮詰めてシロップを作る。
  5. パイナップルを加え、煮込む。
  6. ライム果汁を加える。
  7. ゼラニウムは葉をちぎり、沸騰した湯でアク抜きをする。
  8. アク抜きをしたゼラニウムの葉を氷水に取り、細かく刻む。
  9. 手順8と手順2のライムの皮を鍋に加え、煮詰める。
  10. 氷で冷やしたボールに取り、短時間で冷やす。
  11. 保存する場合は、冷やさずに瓶に移し、30分程度煮沸する。

夏向きの爽やかなコンフィチュールです。最初にシロップを作っておくことで、煮込む時間が短くて済む時短レシピです。煮込む時間が短いので、パイナップルのフレッシュさがより残ります。ゼラニウムは夏の果物(スイカ、マンゴーなど)と好相性です。

パイナップルのコンフィチュールはフォアグラを使った料理やポークステーキなどにもよく合います。葉は手でねじるともぎ取れます。素手では痛いので、タオルなどでつかむと良いでしょう。角切りの大きさはお好みです。大きくカットすれば、出来上がりで大きく残ります。食べ応えの好みでカットしてください。

シロップを煮詰める際は、温度計がある場合は120度まで煮詰めます。煮詰める時間で、できあがりの状態が変わります。さらっとさせるか、とろっとさせるか、お好みで煮詰め具合を調整してください。

いちじくのコンフィチュール

【材料】

  • いちじく:お好みの量
  • 砂糖:いちじくの重さの2割程度
  • レモン果汁:適量

【手順】
  1. いちじくは好みの大きさにカットする。
  2. レンジにかけられる容器にいちじくを入れ、砂糖、レモン果汁を加え、しばらく置く。
  3. 水分が出てきたらラップをして、レンジで2分加熱すれば完成。

ドライフルーツとしても人気のあるいちじくのコンフィチュールです。レンジで簡単に作れる手軽なレシピです。このレシピは保存用ではないので、少量で作っています。コンフィチュールは本来は保存食ですが、新鮮なうちに消費できるように少量ずつ作るのもおすすめです。

栗のコンフィチュール

【材料】

  • 栗:400g(皮をむき、細かく砕いた状態の重さ)
  • 砂糖:200g(栗の半分の量)
  • 水:100g(砂糖の半分の量)
  • バニラビーンズ:小さじ1 杯

【手順】
  1. 栗は上の部分に切り込みを入れ、10分間茹でる。
  2. 茹で汁を捨て、皮(鬼皮)をむく。
  3. 鬼皮をむいた栗をさらに40分間茹で、渋皮をむく。
  4. ハンドミキサーで細かくつぶす。
  5. 砂糖、水、バニラビーンズを加え、さらにハンドミキサーでピューレ状にする。
  6. 手順5を約15分煮る。
  7. 保存用のビンを煮沸する。
  8. 手順6をビンに入れ、フタをしっかり閉めたら、完全に冷えるまでひっくり返して置いておく。

スイーツからご飯まで幅広いレシピで人気のある栗のコンフィチュールです。砂糖と水の量は、手順4の段階の栗の重さで決まります。手に入れやすい量の栗で調理し、手順4の段階で重さを測り、砂糖と水の量を決めてください。

甜菜糖で作るレモンのコンフィチュール

【材料】

  • レモン:好みの量
  • 甜菜糖:レモンの皮の重さの半分量
  • 水:少量

【手順】
  1. レモンは皮を細切りにし、果肉はとっておく。
  2. 細切りにした皮の重さを測り、その半分の量の甜菜糖を用意する。
  3. 皮を2回茹でこぼす(さっと茹でて湯から上げ、もう一度繰り返す)。
  4. 皮を鍋に入れ、甜菜糖を加え、火にかける。
  5. 焦げないように適宜少量の水を加え、沸騰したら弱火で煮詰める。
  6. 手順1の果肉を好みの大きさにカットして加える。果肉の白い部分が気になる場合は取る。
  7. フタをして煮込む。必要に応じて水を加える。
  8. 皮がしんなりし、半分くらいの量になれば完成。

レモンは無農薬、オーガニックのものがおすすめです。レモンの皮に白い部分が厚く残っている場合は削り取ります。果肉の種も取り除きます。2回茹でこぼす際は茹ですぎないように注意してください。鍋はホーロー鍋かステンレス鍋がおすすめです。出来上がったコンフィチュールは紅茶や白湯に入れたり、またはお菓子作りなどにも活用できます。

甜菜糖は甜菜を原料とする砂糖ですが、上白糖に比べ、天然のオリゴ糖やミネラルを多く含んでいるという特徴があります。オリゴ糖はビフィズス菌を増やす、便秘やアトピー性皮膚炎の改善、免疫力アップなどの効果があるといわれます。

金柑のコンフィチュール

白桃ジュースで煮込む金柑のコンフィチュールです。白桃ジュースによって金柑のえぐみが取れ、美味しく仕上がります。また砂糖を使わないので、さらっとした仕上がりになります。

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ブルーベリーのコンフィチュール

スプーンに乗ったブルーベリーコンフィチュール

健康食品としても人気のあるブルーベリーのコンフィチュールです。ラム酒の香りがほんのりと薫る大人向けの味に仕上がっています。クリームチーズと合わせてカナッペにすると、おつまみにもなります。

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コンフィチュールの活用メニューレシピ

ストロベリー・バルサミコ・コンフィチュールの万能ソース

【材料】

  • イチゴ:8〜10個
  • グラニュー糖:120g
  • バルサミコ酢:200cc

【手順】
  1. イチゴはヘタを取り、1cm角にカットする。
  2. 鍋にイチゴ、砂糖、バルサミコを入れ、火にかける。
  3. 沸騰したら、弱火から中火程度に火を弱め、15分程度煮込む。
  4. とろみが付き、最初の量の半分くらいになれば完成。
 

ストロベリー・バルサミコ・コンフィチュールは、鶏肉のソテー、サラダ、ヨーグルト、デザートなど、様々なものに使える万能ソースになります。バニラアイスとの相性も抜群です。

イチゴのコンフィチュールとカスタードクリームのトースト

【材料】

  • いちご:200g
  • A砂糖:80g
  • レモン汁:大さじ1杯
  • 卵黄:3個分
  • 薄力粉:30g
  • B砂糖:100g
  • 牛乳:300cc
  • バニラエッセンス:数滴
  • 食パン:2枚
  • ミントの葉:適量

【手順】
  1. いちごはヘタを取り、Aの砂糖をまぶして、30分程度おく。
  2. 薄力粉にBの砂糖を加えて混ぜ合わせる。
  3. 牛乳を2回に分けて加え、しっかり混ぜる。
  4. 卵黄とバニラエッセンスを加えてしっかり混ぜ、漉し器で漉して鍋に入れる。
  5. ヘラで混ぜながら煮詰め、ツヤが出てクリーム状になれば、カスタードクリームの完成。
  6. 鍋に手順1を入れ、レモン汁を加える。
  7. 中火で10分程度煮詰め、とろみがつけばコンフィチュールの完成。
  8. トーストしたパンにカスタードクリームとコンフィチュールをはさむ。
  9. さらにトップにもカスタードクリームを塗り、コンフィチュールを乗せる。
  10. お好みでミントを散らす。

人気のサンドイッチにコンフィチュールを使ったデザートトーストのレシピです。カスタードの甘さと、コンフィチュールの甘酸っぱさが絶妙にマッチします。出来上がりの見た目もカラフルで可愛らしい、魅力的な一品です。

ラズベリー・コンフィチュールのクリームソーダ

【材料】

  • ラズベリー:1パック(170g)
  • グラニュー糖:50g
  • バルサミコ酢:大さじ1杯
  • バニラアイス:好みの量
  • 炭酸水:適量
  • 氷:適量

【手順】
  1. ラズベリーは洗い、鍋に入れて、グラニュー糖をまぶす。
  2. 水分が上がるまで1時間以上おく。
  3. 強めの中火で加熱する。
  4. アクを取りながら煮詰め、泡が大きくなってきたら火を止める。
  5. バルサミコ酢を加え、冷めれば、コンフィチュールは完成。
  6. グラスにコンフィチュールと氷を入れ、炭酸水を加える。
  7. バニラアイスを浮かべれば、コンフィチュール・クリームソーダの完成。

子供に人気のあるクリームソーダですが、このレシピのクリームソーダはバルサミコ酢を加えることで、大人の味わいになっています。甘めの味が好みの場合は、バルサミコ酢の量を半分にします。

リンゴのコンフィチュールとイギリスパンのトースト

リンゴのコンフィチュールは大変人気のあるコンフィチュールです。このレシピでは、スライスしたリンゴをトッピングすることで、リンゴのみずみずしさをより一層感じられます。

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コンフィチュールの色々なレシピで料理の幅を広げよう!

コンフィチュールはどのような果物でも作れます。紹介したもの以外にも、洋ナシ、オレンジ、ゆず、キウイなどもコンフィチュールにできます。作り方の基本とポイントを覚えれば意外と簡単に作れます。

コンフィチュールは炭酸水で割れば飲み物になり、肉料理のソースやサラダのドレッシグとしても使えるなど、応用範囲もとても広いです。ぜひお好みの果物や野菜で作ってみてください。

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