「ピザ」と「ピッツァ」の違いを知ろう!焼き方・食べ方・味も違う!

ピザとピッツァの違いについて詳しく紹介します。日本ではピザと言う人が圧倒的に多く、ピッツァと同じ意味だと思っている人も少なくないでしょう。しかし、実際はまったくの別物です。成り立ちや焼き方、味、食べ方の違いを徹底解説していきます。

「ピザ」と「ピッツァ」の違いを知ろう!焼き方・食べ方・味も違う!のイメージ

目次

  1. 1ピザとピッツァの違いを解説!
  2. 2ピザとピッツァの違い
  3. 3日本はピザとピッツァのどちら?
  4. 4ピザとピッツァは別物だった!

ピザとピッツァの違いを解説!

「ピザ」と「ピッツァ」、日本では同じものと考えている人が大半のようですが、実際はまったくの別物です。歴史も違えば、焼き方、食べ方、味も異なります。本記事では、ピザとピッツァの違いについて詳しく解説します。また、日本ではピザとピッツァのどちらが主流かについても紹介していくので、ぜひ豆知識としてその奥深さを知ってください!

ピザとピッツァの違い

ピザとピッツァの違いについて具体的に解説していきます。多くの人が周知の通り、ピッツァはイタリア発祥の食べ物で、国民食といっても過言ではありません。しかし、日本ではピッツァもピザも同じものという解釈が主流をなしているようです。実際には両者は似て非なる物で、その歴史や焼き方、味の違いなどについて詳しく紐解いていきましょう。

成り立ち

ピッツァは、遡ること約2000年、古代ローマ時代にパンを食器代わりにしていたことが起源といわれています。ピッツァに欠かせないトマトは、毒があると考えられていたため特に中世までは食される習慣はありませんでした。

しかし、16世紀にインカ帝国を制圧したスペイン人がトマトを食用として持ち帰ったことから、パンの上に乗せて食べる慣習が始まります。そして、19世紀後半にマルゲリータ王妃が気に入ったことからピッツァが国民食として一気に広がったといわれています。一方、ピザはアメリカ発祥の食べ物で全くの別物です。

ピッツァが広まり出した19世紀後半頃に、イタリア移民が持ち込んだピッツァをアメリカ人の好みに変化発展させたのがピザだといわれています。ただ、アメリカではピザを英語で「ピッツァ」と発音し、「ピザ」とはっきり発音するのは日本の慣習ということも知っておきましょう。

焼き方

焼き方についてもピッツァとピザでは決定的な違いが見られます。ピッツァは薪か木くずのみを使って石窯で焼くのが特徴ですが、ピザはオーブンで焼きます。ピッツァは小麦粉、酵母、塩、水のみを原料とし、生地を伸ばすときのみ手を使います。

具材もシンプルなピッツァに対して、アメリカナイズされたピザは、分厚いパン生地の上に多くの具材が自由にトッピングされているのが基本形です。

食べ方

イタリアでは、ピッツァを一人一枚ずつ提供されて、他人とはシェアせず、正式な場ではナイフとフォークを使って食べるのが基本です。一方、ピザは大きめのサイズで提供され、ピザカッターで切り分けたり、元々カットされて運ばれ複数でシェアしながら手を使って直接食べるのが一般的です。

ドリンクとポップコーンを楽しみながら映画を鑑賞する、というアメリカンスタイルに合わせて独自の変化を遂げたといえるかもしれません。

イタリアでは、ピッツァは基本的に窯を使って焼き上げるので、表面がカリカリで中身がもっちりとした特徴があり、主に生地の焼き加減が注目されます。一方のピザは、生地が厚くてフワフワとしていて、どちらかというと豊富に乗せられた具材の味を楽しむように作られています。

種類

イタリアでは、ピッツァの種類が地域や特徴別に分かれています。基本的には、「ナポリ風」と「ローマ風」が双璧を成し、これらに「フィレンツェ風」と「シチリア風」が続きます。地域によって乗せる具材が違ったり、焼き方や生地の特徴も異なります。

一方、アメリカのピザは個人的好みやシチュエーションによって自由にトッピングを選ぶ慣習があるので、種類は相当数に上るためピッツァのように区別はできません。

日本はピザとピッツァのどちら?

日本でもすっかりおなじみになっている「ピザ」ですが、果たして「ピザ」と「ピッツァ」のどちらが正しいのでしょうか?改めて問われると答えに窮してしまう人も多いでしょう。そこで、日本のピザの成り立ちや主流がどちらなのか?について解説していきます。

日本のピザの始まり

日本でピザが食されるようになったのは戦後のことです。1940年代、本土よりも早く沖縄でアメリカのピザが紹介され、イタリアのピッツァが神戸で作られ、その後局地的に各所でレストランを中心に広まって行きました。ひと際ピザがメジャー化したのは、1973年にアメリカの「シェーキーズ」が初進出してからです。

これを皮切りに、ファミレスなどでピザメニューが増加し、日本風にピザトーストが創作されるようになります。1985年に宅配ピザ第一号としてアメリカの「ドミノ・ピザ」が開業すると、それを追うように国内の宅配ピザ業者が増えてきました。

90年代の「イタ飯ブーム」がさらなる火付け役となり、アメリカのピザだけでなく、高級ブランド化されたピッツァが注目を浴びるようになります。以来、2000年代になっても宅配ピザを中心としたピザ人気は留まるところを知らず、2018年には2,700億円に迫る市場規模になっています。

日本はピザが主流?

日本での呼び名は、圧倒的に「ピザ」が主流です。業界人やプロの料理人は別として、「ピッツァ」と一般の人が口にすると、少し稀有な目で見られるのが現状といえるでしょう。その主な原因となっているのは宅配ピザの存在です。

「ドミノ・ピザ」や「ピザ・ハット」など名の通った業者が軒並み「ピザ」という表記と呼び名で営業をしているので、これが広く浸透しているのです。ただ味の面では、イタリアン専門店が相当数に上ることも影響して、石窯で焼き上げた「ピッツァ」の売り上げも少なくありません。

現に、ネットでイタリアンレストランを検索すると、石窯で焼いたピッツァを売りにして看板商品に掲げている店が軒並み上位にランクインしています。これらを勘案すると、呼び名は「ピザ」が主流、味については「ピッツァ」も「ピザ」も両方「アリ」、というのが国内の現状といえるでしょう。

ピザとピッツァに関する海外の反応

ピザとピッツァに対する海外の反応を見ていきましょう。まず、イタリアではピッツァ発症国としての誇りやこだわりが強く、「(アメリカの)ピザはピッツァとは言えない」「あれはパンだ」「アメリカンピッツァと名前を変えて欲しい」という厳しい意見が多いようです。

一方他の国は、日本も含めてイタリアをパスタ大国として別格の存在と認識しているため、特別に批判するようなことはありません。「石窯で焼いたピッツァは本場イタリアのもの」、「ピザは自国の好みで創作するもの」というすみ分けができているといえるでしょう。

本場イタリアでも地域によって違いがある

本場イタリアのピッツァは、地域によってかなりの違いがあります。まず特筆すべきは、ピッツァの発祥地といわれるナポリ風のピッツァについてです。ナポリには「真のナポリピッツァ協会」が存在し、この組織の決めた基準以外のものはピッツァとして認められません。

認められるているのは、「マリナーラ」と「マルゲリータ」の2種類だけです。いずれも生地が柔らかく、高温で一気に焼き上げるのが特徴です。他には、長い時間をかけて焼き上げる生地がパリパリで薄い「ローマ風」、そして「フィレンツェ風」と「シチリア風」があります。

特にイタリア半島から独立しているシチリア(島)風のピッツァは、ホカッチャに似ており、フワフワとして四角い特徴があります。

ピザとピッツァは別物だった!

ピザとピッツァの違いについて詳しく解説してきました。まさかこのような違いがあるとは知らなかった、と驚いた人もいるかもしれません。特にイタリアでは伝統のある国民食ですから、ピッツァに対する威信や誇りが感じられます。日本食に当てはめて考えると、一人一枚のピッツァは、さながら「うどん」や「蕎麦」のようなものといえます。

そしてアメリカ発祥のピザは、大勢でシェアして楽しむ「鍋料理」に例えることが出来るでしょう。発祥地に強く根付くオリジナルの魅力と、それを取り入れて文化や国民性に合わせて独自に進化させた派生品の魅力、どちらも捨てがたい良さがあるといえます。もちろんどちらが良いかは、選ぶ人の自由です。

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