コーンブレッド徹底解説!美味しい食べ方・作り方・アレンジレシピも

アメリカの国民食コーンブレッドの魅力や歴史など特徴について解説します。また、簡単で誰でもできるコーンブレッドの基本的な作り方や美味しい食べ方なども紹介します。さらに、アレンジレシピや余ったときの保存方法についても調べてみました。

コーンブレッド徹底解説!美味しい食べ方・作り方・アレンジレシピものイメージ

目次

  1. 1コーンブレッドを紹介!
  2. 2コーンブレッドの特徴
  3. 3コーンブレッドの美味しい食べ方
  4. 4コーンブレッドの基本の作り方
  5. 5コーンブレッドのアレンジレシピ
  6. 6コーンブレッドまとめ

コーンブレッドを紹介!

コーンブレッドは日本ではまだ聞きなれない料理名ですが、アメリカでは家庭の味として日常的に食卓に上っている食べ物です。日本でも食事やおやつとしてパンやケーキを焼く家庭は多いのですが、発酵過程がないためもっと簡単に焼けるのがコーンブレッドといえるでしょう。コーンブレッドは身近な食材で簡単にできるトウモロコシの風味豊かな食べ物です。

また、食べ方のアレンジがききやすく、家庭の味として子供たちの心に残りやすい料理でもあります。この記事では、コーンブレッドの基本的な作り方や美味しい食べ方などを紹介していきます。

コーンブレッドの特徴

コーンブレッドとは?

コーンブレッドとは、トウモロコシの粉を使った発酵なしですぐに焼けるパンを指します。トウモロコシの粉を入れて焼けば他の食材は何を入れてもよく、厳格な決まりのレシピはありません。アメリカでは日常的に食事やおやつとして食べられており、アメリカ文化に馴染んだ食べ物といえます。

レシピや作り方は家庭や地域によってさまざまですが、トウモロコシ特有の香りと甘さは共通しておりまさにアメリカの母の味といえるでしょう。

コーンブレッドの歴史

アメリカでは、11月の第4木曜日を国民の祝日サンクスギビングデー(感謝祭)と定めています。どこの家庭でもその日の夕食は、コーンブレッドに七面鳥料理が定番のようです。ゴンブレッドがいつのころから作られ始めたのかは、はっきりわかっていません。

ヨーロッパ人がアメリカ大陸に移住し始めたころ、ヨーロッパで栽培されていた小麦粉とアメリカ先住民たちが栽培していたトウモロコシの情報交換があったといわれています。この情報交換は世界の食生活にも影響を与え、これを記念してサンクスギビングデーが発足されたというのが通説です。

トーモロコシの粉を使ってコーンブレッドを焼く習慣ができたのは、このころだと考えるのが最も自然のようです。

少ない材料で作れる

コーンブレッドの代表的な材料は、トウモロコシの粉とバター、卵、牛乳、砂糖などです。しかも発酵過程がなくオーブンなどで焼くだけなので、初心者でも簡単に焼けるのが魅力の一つといえるでしょう。コーンブレッドの主原料はトウモロコシの皮や胚芽を取り除いた粉ですが、トウモロコシの粉と一口でいっても挽き方によって呼び名が変わってきます。

日本ではトウモロコシの粗挽きの粉をコーングリッツ、それよりも細かく挽いた粉をコーンミール、さらに細かく挽いた粒子をコーンーと呼び、コーンフレークやお菓子、ビールなど様々な食品に利用されています。

いろいろな食べ方が楽しめる

コーンブレッドはご飯の代わりに主食としても、またおやつとしても美味しく食べることができる食べ物です。朝食で主食として食べるときは、塩を少しふりかけて違った味を楽しむのもよいでしょう。またチリビーンズとも相性が良く、ランチとして食べることもできます。

ときにはコーンブレッドの横にヨーグルトや好みのジャムを添え、友達と一緒に楽しいひと時を過ごすのもよいでしょう。

コーンブレッドの保存方法

コーンブレッドは冷めると固くなるため、焼き上がってすぐの温かいうちに食べるのが美味しい食べ方です。もし食べきれない場合は、粗熱が取れたらすぐに小分けして一つずつラップに包み密閉袋に入れて冷凍保存するとよいでしょう。冷凍コーンブレッドの食べ方は、レンジやトースターで温めなおすとまた香ばしい味を味わうことができます。

また、冷めて固くなったコーンブレッドを美味しく食べるには、砕いてヨーグルトやサラダのトッピングにしたり、砕いたコーンブレッドに牛乳をかけて食べるとよいでしょう。アメリカでは、固くなったコーンブレッドを削ってドレッシングに混ぜる食べ方もあるようです。

コーンブレッドの美味しい食べ方

蜂蜜をかける

甘さ控えめのコーンブレッドには甘い蜂蜜が合います。コーンブレッドが温かいうちにバターを塗り、その上に蜂蜜をたっぷりかけて食べると美味しいです。しかし、蜂蜜をたっぷりかけるとカロリーが多くなります。ダイエットを考えて甘さ控えめのコーンブレッドを焼いた人は、蜂蜜の量も加減しましょう。

甘い味が好みの人は、蜂蜜の代わりにチョコレートやメープルシロップなどもおすすめです。その場合も忘れないようにバターを塗りましょう。バターの味と甘いシロップがコーンブレッドにしみ込み、美味しさをさらに引き立ててくれます。

ジャムをのせる

まずは、簡単でオーソドックスなコーンブレッドの食べ方を紹介します。朝食や昼食で食べる食パンやフランスパンと同じようにジャムをのせて食べると、ジャムの甘さとコーンブレッドのほろっとした食感がマッチして美味しく食べることができます。

イチゴジャムや手作りのゆずジャムなど、お好みのものであれば種類は問いません。また、ジャムの上にクリームチーズなどお好みのものを加えて食べても美味しいです。

チリコンカンと一緒に食べる

コーンブレッドの他にもアメリカの国民食として親しまれている料理に、肉と豆をトマトで煮込んだピリ辛のチリコンカンがあります。アメリカではコーンブレッドの横にこのチリコンカンが並べられることが多く、コーンブレッドの甘みとチリコンカンのスパイスがベストマッチと考えられているようです。

また、ステーキなど肉料理と一緒に食べることも多く、ステーキソースや肉の旨味を利用したクレイビーソースにコーンブレッドを付けて食べる食べ方もあります

フレンチトーストにする

コーンブレッドを適当な大きさにカットし、溶き卵に牛乳と砂糖を混ぜたものに浸してフライパンで焼くと、とてもジューシーでしっとりとしたフレンチトーストができあがります。卵液に浸したコーンブレッドをグラタン皿に入れてトースターやオーブンで焼けば、パンプディングという人気料理になります。

また、一手間かけて、卵液に浸したコーンブレッドにグラニュー糖をふりかけオーブンなどで焼き上げれば、クリームブリュレのようになるのでおすすめです。さらに、フルーツや生クリーム、アイスクリームなどお好みのトッピングをすれば、豪華さを演出できます。子供や孫と一緒に楽しみながら盛り付けをするのもよいでしょう。

エッグベネディクトにする

野菜サラダにコーンブレッドで作ったエッグベネディクトを添えるだけで、立派な朝食やランチになります。エッグベネディクトとは、コーンブレッドにベーコンとポーチドエッグを重ねてオランデーズソースをかけたものです。ポーチドエッグとは酢を入れたお湯に卵の中身を落とし過熱して固まらせた卵のことですが、目玉焼きでも代用可能です。

オランデーズソースとはマヨネーズに卵黄・バター・レモン汁を混ぜ合わせたものですが、濃厚なソースと程よい酸味がコーンの風味にマッチします。仮に、オランデーズソースがなくても、ベーコンと目玉焼きだけでも十分美味しく食べることができるようです。

コーンブレッドの基本の作り方

コーンブレッドはアレンジが聞きやすくさまざまな作り方で楽しめる食べ物ですが、自分なりのアレンジレシピを作る前にまずは基本となる作り方をおさえておきましょう。今回紹介するコーンブレッドは、プチプチとしたトウモロコシならではの食感を楽しめるものとなっています。

材料

  • コーングリッツ   30g
  • 水         50ml
  • 卵         1個
  • バター       30g
  • 砂糖        40g
  • 塩         ひとつまみ
  • 水煮コーンの缶詰  50g
  • 薄力粉       100g
  • ベーキングパウダー 小さじ1杯

作り方

【下準備】

  1. バターは常温に戻しておきます。
  2. 水煮コーンはカゴを使って水気を切っておきましょう。
  3. 薄力粉とべーきんパウダーを合わせてふるいにかけておきます。
  4. 卵を小さめのボールに割入れ、よく溶きほぐしておきます。
  5. 分量以外のバターを使って型にバターを塗っておきましょう。

【作り方】
  1. 鍋にコーングリッツと分量の水を入れ火にかけます。フツフツとなったころ火からおろし、冷めるまで待ちます。
  2. ボールにバターを入れ、最初に空気を混ぜ込むように泡立て器で混ぜます。その中に砂糖を2回に分けて入れ、その都度よく混ぜ合わせましょう。
  3. 2のボールに塩を入れ、解きほぐした卵を少しずつ加えながら混ぜましょう。
  4. 3のボールに1を加えてよく混ぜ、ふるっておいた粉類をさらに加えてゴムベラでサックリと混ぜ合わせます。
  5. 最後に4のボールに水煮コーンを加えて軽く混ぜ合わせましょう。
  6. バターを塗った型に5の生地を流し入れ、180℃に予熱したオーブンでおよそ30分ほど焼くとできあがりです。

コーンブレッドのアレンジレシピ

ホットケーキミックスでコーンブレッド

【材料】

  • ホットケーキミックス  200g
  • コーンクリーム     小1缶
  • 卵           1個
  • 牛乳          50ml

【作り方】
  1. ボウルにすべての材料であるホットケーキミックス、コーンクリーム、卵、牛乳を入れて泡立て器で玉がなくなるまでよく混ぜ合わせます。
  2. 炊飯器の内側にキッチンペーパーなどでサラダオイルを塗ります。
  3. しっかり混ぜ合わせた生地を2の炊飯器の中に入れましょう。
  4. ふたを閉めてスイッチを押したら、後は出来上がるのを待つだけです。

ホットケーキミックスとクリームコーンを使ったコーンブレッドは、コーン風味がまろやかな上しっとりとしたできあがりのため、比較的だれにでも受け入れやすい食べ物といえるでしょう。

炊飯器を使ったコーンブレッドは、たった4種類の材料を一度に混ぜ合わせて炊飯器の窯に入れスイッチを押すだけです。初めての人でも簡単に作ることができるおすすめのレシピといえます。

米粉を使ったコーンブレッド

小麦粉の代わりに米粉を使ってコーンブレッドを作る作り方もあります。小麦粉アレルギーの方の食事やおやつとして米粉を使ったコーンブレッドを焼くと、安心して食べることができるでしょう。また卵や乳製品アレルギーの人用には卵を使わず牛乳の代わりに豆乳を使うことも可能で、もっちりした優しい味わいのあるコーンブレッドができあがります。

材料に米粉を使ったコーンブレッドは、和食の定番であるあんこやきな粉などの食材と相性が良いようです。和食の食材を使っていろいろなアレンジレシピを考案するのもよいでしょう。

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ヨーグルト入りのコーンブレッド

アメリカ南部ではバターミルクを使ってコーンブレッドを焼く人が多いようですが、バターミルクの代わりにヨーグルトを使っても同じような香り高いコーンブレッドが焼き上がります。

ナモンを入れて焼けば大人のおやつとして、バナナを入れてマフィン型に入れて焼けば子供のおやつにぴったりです。ヨーグルトを入れたコーンブレットは、次から次へとアレンジレシピを考案しやすい食べ物ともいえそうです。

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玉ねぎ入りのコーンブレッド

アメリカにはSOUTHERN STYLEと呼ばれる玉ねぎ入りのコーンブレッドがあります。砂糖は少なめでコーンミールと玉ねぎのほのかな甘さが美味しい大人の味といえるでしょう。

玉ねぎをみじん切りにしてマーガリンと一緒にレンジにかけますが、焦がさないようにすることがおいしく作るためのポイントです。甘いコーンブレッドが好みの人は、蜂蜜かジャムをのせて食べるとよいでしょう。

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スキレットで焼くコーンブレット

アメリカでは、スキレットという鉄鍋を使ってオーブンで焼く作り方がとても人気があるようです。21cmほどの鉄鍋を持っている人は、鉄鍋で焼きそのままテーブルに出して本場アメリカの雰囲気を味わうのもよいでしょう。

香ばしく焼き上げスキレットからコーンブレッドがスムーズに外れるようにするポイントは、スキレットをオーブンで温め冷えないうちに生地を流し込むようにするとよいようです。スキンレットで焼いたコーンブレッドの横に肉料理や辛みのあるチリコンカンを添えて、友人をおもてなしするのもよいでしょう。

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コーンブレッドまとめ

アメリカ発のコーンブレットは簡単でおしゃれな食べ物です。ジャムをのせたりクリームチーズやポーチドエッグをのせたりと食べ方も個人の好みに合わせることができるため、朝食や昼食に食べる日本人も増えてきました。少ない材料で作ることができ、ホームベーカリーなどで簡単に焼けるのも魅力の一つのようです。

コーンブレッドはさまざまなパン屋やコストコで販売されるようになりました。販売されているものを参考にして、自分好みのコーンブレットを作るのもよいでしょう。

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