洗濯機の寿命の目安は何年?買い替え時の症状は?手入れ方法も紹介

洗濯機の寿命の目安について紹介します。どのような症状が出たら買い替えの目安かも詳しく説明します。また、洗濯機の耐用年数はどれくらいなのでしょうか?寿命がきた場合のメーカーごとの修理可能期間についても紹介します。

洗濯機の寿命の目安は何年?買い替え時の症状は?手入れ方法も紹介				のイメージ

目次

  1. 1洗濯機の寿命の目安
  2. 2洗濯機の耐用年数と平均寿命
  3. 3洗濯機の寿命はメーカーで決まる?
  4. 4洗濯機が寿命だとわかる症状や前兆
  5. 5洗濯機の寿命を長くする使い方
  6. 6洗濯機のお手入れ方法
  7. 7洗濯機の寿命がきたときの処分方法
  8. 8洗濯機の寿命が来る前に安く買い替えられる時期は?
  9. 9洗濯機の寿命はメンテナンスや使い方で決まる

洗濯機の寿命の目安

洗濯機を覗く女性

日々の生活に欠かせない洗濯機ですが、突然壊れて困ったという経験がある人も多いといわれています。では、寿命の目安は何年くらいなのでしょうか?洗濯機の耐用年数や、壊れる前兆の症状などについて説明。また、洗濯機の正しい手入れ方法についても詳しく紹介します。

洗濯機の耐用年数と平均寿命

洗濯機の耐用年数と平均寿命の目安はどれくらいなのでしょうか?ドラム式と縦型洗濯機の寿命の違いについても説明します。

洗濯機の耐用年数

洗濯機には、設計上の標準使用期間を使用者に示すことを定めた長期使用製品安全表示制度という法律が制定されています。使用する人が、標準的な使用条件で使用した場合に、安全上問題なく安全に使用できる期間が定められているのです。これを耐用年数といいます。

耐用年数を過ぎたら定期的に洗濯機に異常がないかを確認する必要があります。全自動洗濯機や二層式のものの耐用年数は一般的に7年です。耐用年数を過ぎてから不具合があった場合は、長期使用による劣化の可能性があるので、買い替えも検討しましょう。ドラム式洗濯機はこの制度の対象になっていないので、注意してください。

洗濯機の平均寿命

洗濯機の寿命の目安は約6〜8年といわれています。耐用年数とほぼ同じであるといえます。しかし、メーカーや種類、縦型、ドラム式などのタイプによっても寿命は変わるので、一概にはいえません。使っている洗濯機が壊れた際に、メーカーが修理用の部品を提供するのはおおよそ6年といわれています。

したがって、6年を過ぎると部品が手に入らなくなり、故障したとしても修理ができなくなってしまいます。使用年数が6年を過ぎた洗濯機が壊れた時は、寿命と考えて新しいものを購入した方が良いでしょう。ただし、耐用年数前の場合は、一度メーカーの修理窓口に確認してみてください。

統計から見た洗濯機の平均使用年数

2018年に一般社団法人家電製品協会が行った使用家電の経過年数調査によれば、洗濯機は平均10.8年ほど使われているということがわかりました。2017年に行った調査でも、10.5年という調査結果が出ているので、経過年数はほぼ横ばいであることがわかります。

この調査から、洗濯機の寿命の目安は6〜8年、耐用年数は7年といわれていますが、実際にはそれより長く使っている人が多いということがわかりました。

洗濯機の使用回数から寿命を考えた場合

洗濯機の寿命の目安は耐用年数で考えるよりも、使用回数で考えた方が正確に判断することができます。洗濯機を約2500回使用すると寿命を迎えるそう。1日1回洗濯するとしたら、6〜7年を目安に寿命が来ると考えられます。したがって、一般的な洗濯機の寿命が6〜8年をいわれているのです。

家庭によって1日の洗濯回数も変わるため、寿命の目安も一概に言えません。1日3回洗濯する家庭では2.2年ほどしかもたない計算になります。ただし、2500回使ったからといって必ず寿命を迎えるわけではありません。しかし、3500回以上使用すると何らかの不具合が生じて修理が必要になることが多いといわれています。

標準的な使用条件は1日の使用回数平均が1.5回で、1年間で547.5 回洗濯機をする事が基準として定められています。

また「設計上の標準使用期間」は標準的な使用条件(1年間で547.5 回の洗濯)に基づいて決まっています。
つまりは1日1回のみ洗濯する人は「設計上の標準使用期間」よりも長く使える可能性があり、1日2回洗濯する人はより短いうちに寿命がくる可能性があります。

まずはお使いの洗濯機の「設計上の標準使用期間」と洗濯頻度を照らし合わせながら、寿命がどれくらいなのか確認してみましょう!

もし「設計上の標準使用期間」を過ぎているようであれば買い替えを検討しておく必要があります。

縦型式とドラム式で寿命は違う?

縦型式とドラム型洗濯機の寿命の目安については統計として公表されていません。また、ドラム式洗濯機や乾燥機付きの洗濯機には耐用年数の設定はありません。しかし、だからといってドラム型の方が寿命が早いという訳ではありませんが、やはりドラム式の寿命が短いという口コミもみられます。

ドラム型の方が寿命が短いと考えられる理由は、多機能なため、故障率が高いからです。また、ドラム式は乾燥機能が充実したものが多くあります。乾燥機能も本体部分に負担をかける可能性があるので、ドラム式の方が寿命が短いといわれるのです。

洗濯機の寿命はメーカーで決まる?

洗濯機の寿命や耐用年数はメーカーによって違うのでしょうか?故障をした際の部品の保有期間や修理対応期間について詳しく説明します。

洗濯機の補修用性能部品の保有期間とは?

洗濯機にタオルを入れている様子

洗濯機が寿命によって壊れてしまった場合、修理が必要になります。補修用性能部品と呼ばれる修理用の部品を保有する期間が各メーカーによって定められています。主要なほとんどのメーカーは、縦型もドラム式も部品の保有期間は6年としています。

しかし、Panasonicの縦型洗濯機の修理用部品は7年と少し長くなっています。ほとんどの洗濯機の場合は、補修用性能部品の保有期間の6年を過ぎると部品が手に入らなくなるので、修理ができなくなることも。したがって、耐用年数内でも6年を過ぎて故障してしまった場合は寿命だと諦め、新品の購入を検討した方が良いでしょう。

機械が壊れた場合に、メーカーが責任を負う、というような内容なんですが、

その機械だって、「寿命」なるものがあるんですな^^

仮に、劣悪な条件で7年、ベストな条件で7年では、壊れ方が違うのはもちろんですし、部品自体の個体差によって、長持ちしている場合もあると思います。

何事も無く壊れればよいのですが、使用者が死亡した場合などは、法律上責任が問われますね^^

メーカーごとに修理対応期間が異なる

修理対応期間もメーカーによって異なります。メーカーの修理対応期間は補修用性能部品の保有期間と同じです。修理用部品を保有している間であれば、メーカーでの修理対応は原則可能。修理対応期間は、耐用年数よりも1年ほど短いことがほとんどです。

耐用年数内でも修理ができないこともあるので、その場合は寿命だと買い替えを検討してください。また、洗濯機のメーカー保証は1年間となっています。そのため、1年間はメーカーの無料保証を受けることができるので、購入してすぐに不具合があった際はメーカーに連絡して修理をしてください。

メーカーの修理コールセンターで確認できる

メーカーの修理対応かどうかはコールセンターで確認することができます。持っている洗濯機のメーカーを確認して、まだ修理部品の保有期間内であるか確認してください。6年以内であれば修理可能な場合が多いです。個別の対応などを相談したい場合は、ぜひ各メーカーに設置されている修理コールセンターに連絡してみてください。

また、Panasonicや東芝などはインターネットにて修理依頼を受け付けているので、活用するのもおすすめです。一度壊れた洗濯機は寿命が近づいている可能性があります。修理したところで、また別の場所が壊れてしまうことも少なくありません。まずは、洗濯機を寿命を長くする使い方を心がけるように注意しましょう。

洗濯機が寿命だとわかる症状や前兆

洗濯機が寿命の場合、どのような症状が起こるのでしょうか?寿命が疑われる前兆を詳しく紹介していきます。

①洗濯機が運転中に停止する

洗濯機が運転中に停止してしまう症状があれば寿命が近づいている可能性があります。すすぎや脱水などの時に水の流れがうまくいかなかったり、洗濯物を詰め込んだりする場合もエラーとなり停止したりすることも。その場合は、エラーコードなどを参考にし、原因を取り除くことですぐに復旧する場合が多いです。

しかし、何も理由が見当たらないのに頻繁に停止してしまうなどの症状があるときは寿命を疑った方が良いです。洗濯機に内蔵されているコンピューター部分が壊れている可能性があるので、コールセンターに連絡するなど対応を確認しましょう。

②洗濯機から異音がする

洗濯機から異音がするという症状も、寿命が近づいている可能性があります。洗濯機からいつもと違うガタガタといった異音が出るなどの症状が起きたら、洗濯機のモーター部分に何らかの異常が起きている可能性も。異音がしてもしばらくは使えることが多いのですが、突然全く動かなくなってしまうということが起こり得ます。

もし動かなくなってしまったら、修理や買い替えを検討する必要があります。洗濯物を詰め込みすぎている場合も異音の症状が起こることがあるので、容量よりも多くなっていないか確認してみてください。また、洗濯機の設置部分が安定してない場合も異音が起こることがあるようです。

③洗濯機の電源が入らない

寿命が意外に長い洗濯機

洗濯機の電源が入らない症状は、内蔵されているコンピューター部分が壊れている場合が多く寿命なので、買い替えをした方が良いでしょう。

コンセントの抜き差しによって復旧する場合もありますが、何度も電源が入らないという症状を繰り返す時は寿命だと諦めるのが重要です。このような場合は、修理をしても高額になることが多いので、新品を買うのをおすすめします。

④洗濯機から異臭がする

洗濯機から異臭がする症状は、内部にカビが生えている可能性があります。ドラッグストアなどで売っている洗濯槽専用の洗剤を使うことで症状が改善されることもあるので、ぜひ一度試してください。しかし、それでも臭いがとれなかった場合は、カビがしっかり根を張っている可能性があり完全にとるのが難しいです。

その際は、専門のクリーニング業者に依頼するか寿命だと諦め買い替えを検討するのが良いでしょう。プロの手による洗濯槽クリーニングも縦型の場合は2万円以内でできることが多いので、検討してみてください。

⑤洗濯機が脱水ができない

洗濯機が脱水できない症状がある時は故障以外に原因がある場合があるので、一度確認してみてください。洗濯ものが片寄っている、排水ホースが正しくセットされていない、排水溝がゴミで詰まっているなどの症状はこれらが原因の可能性があるため、改善することで再度脱水が可能になります。

また、洗濯機自体が傾いていたり、蓋がきちんとしまっていない時も同様に脱水ができなくなるので、確かめてみてください。それでも、脱水ができないときは洗濯機の寿命の可能性が高いです。洗濯機内部の排水弁モーターに不具合が起きていることが考えられます。

交換部品がメーカーに保管されている場合は、一度見積もりを取ることをお勧めします。6年が過ぎて修理できないときは、寿命だと買い換えましょう。

「脱水がちゃんとできてない」と感じたら、買い替えのサインかもしれません。汚れが溜まっていることで脱水が弱くなる場合もあるので、専用洗剤や漂白剤などでドラム式洗濯機の中を綺麗に洗ってみましょう。それでも改善がされなかったら、買い替えの検討を。

⑥洗濯機の脱水が止まらなくなる

寿命が比較的短いドラム型洗濯機

洗濯機の脱水が止まらなくなったという症状の時も、寿命が近づいている可能性が高いです。ただし、洗濯物の片寄りがあるときに、自動的にエラーで止まる設定になっているものもあるので、洗濯機の仕様を一度確認してみてください。

ただ、それを直しても脱水が止まらないなど不具合があるときは寿命の可能性が高いです。メーカーの修理コールセンターなどに連絡してみましょう。

⑦洗濯機から水漏れ

洗濯機から水漏れをしているという症状の場合は、様々な原因が考えられるので、漏れている箇所を確認してみる必要があります。単にホースが外れてしまっている場合も多いです。故障以外の水漏れは、排水ホースや給水ホースに不具合がある場合が多く、劣化したものを交換することで治るので、あまり心配はいりません。

また、ホースバンドなど部品が劣化している可能性もあるので、漏れている箇所をよく調べてみることをおすすめします。しかし、ホースに問題がないのに水がどこからか漏れている場合は、寿命の可能性が高いです

洗濯機の水槽自体が破損している場合は寿命だと諦め、新しいものの購入を考えた方が良いでしょう。また、洗濯機の底の部分も一度確認することをおすすめします。保証期間内であれば、メーカーの修理窓口に連絡するのが大切です。保証期間が過ぎている場合は、専門の業者に見積もりを取ってみましょう。
 

⑧乾燥がきちんとできない

乾燥機能付きの洗濯機で、乾燥がきちんとできないといった症状がある場合も一度点検してみることをおすすめします。前よりも乾燥がしっかりできてないと感じた場合は、一度乾燥フィルターを見てください。ほこりやゴミが溜まっており乾燥機能が機能してない可能性があるので、その場合はしっかり除去しましょう。

乾燥フィルターにゴミが溜まった状態は続くと故障につながる可能性があるので、定期的にフィルターの点検と洗浄を行うようにしましょう。しかし、フィルターの掃除をしても乾燥機能がよくならない場合は、他の部分の寿命かもしれないので、一度メーカーのコールセンターなどに問い合わせてみてください。
 

⑨洗濯機の電源プラグやコードが異常に熱い

縦型洗濯機の蓋を開けた様子

洗濯機の電源プラグやコードが異常に熱いという症状がある時は注意が必要です。コードが熱くて触れられないような時は、導線が中で切れている可能性があります。問題なく使用できるからといって、そのまま使用を続けていると火事になる危険性があるので、絶対に使用を中止してください。

このような症状になった場合は必ず修理を依頼するか、寿命と諦め新しい洗濯機を購入するようにしましょう。
 

⑩洗濯機の風呂水ポンプが動かない

風呂水ポンプが動かないという症状がある場合もいくつか原因が考えられます。まず、ポンプから運転音がするかを確認してください。運転音が全くしない場合は、ポンプ自体が寿命の可能性があります。専門の修理業者やメーカーの修理窓口に問い合わせをしましょう。

風呂水ポンプから運転音がする場合は、ホースの破れや変形などが原因である可能性が高いです。劣化をした部分を交換するなどで対応が可能です。

また、ホースに詰まりがあると水をうまく吸い上げることができないので、詰まりがないかどうかもみてみましょう。フィルターの詰まりも水を吸い上げない原因になるので、定期的なメンテナンスをおすすめします。

洗濯機の寿命を長くする使い方

洗濯機の寿命が近づいている前兆を紹介しました。それでは、洗濯機を出来るだけ長く使うためにはどのような使い方をすればいいのでしょうか?寿命を長くする使い方を紹介します。

定期的にお手入れをする

定期的にメンテナンスをすることで洗濯機の寿命を延ばすことが出来ます。洗濯槽は1〜2ヶ月に1回を目安に洗濯槽専用の洗剤でクリーニングをしましょう。洗濯槽裏のカビや汚れを落とすことが出来ます。汚れを放置しておくとホースが詰まって脱水が出来なくなったり、洗濯物に汚れつくなどの危険性があるので、気をつけましょう。

また、毎日汚れる糸くずフィルターや乾燥フィルターは洗濯機を回すたびに掃除してください。寿命を延ばすためには、排水溝なども半年に一度を目安に掃除することが大切です。

洗濯機のカビを防ぐ

洗濯機の寿命を伸ばすためには、カビを防ぐことが重要です。お風呂の残り湯を使用することは水道代の節約になりますが、カビの原因となるので注意が必要です。残り湯は時間が経つにつれて雑菌が増えていきます。また、風呂の残り湯にはカビの栄養源になる人の皮脂などが含まれているので、カビの繁殖の原因になります。

残り湯を使う場合は、洗濯機に湯を貯めたらすぐに洗濯を開始するようにしましょう。また、カビの繁殖を防ぐには洗濯機を乾燥させておくのも重要です。洗濯が終了したらすぐに洗濯物を取り出すなど乾燥しやすい環境を作ることが重要です。洗濯物を取り出した後は、蓋を開けておくことがカビを防ぐために重要です。よく乾燥させることで、寿命を延ばすことができます。

入れる洗濯物は7分目まで

洗濯物の入った縦型洗濯機

寿命を延ばすためには、洗濯物は7分目までに抑えるようにしましょう。洗濯回数を少なくしようと考えるあまり、一回に洗濯する衣服の量が増えてしまうという家庭も多いです。1日の1人分の洗濯物はおよそ1.5kgと言われています。使っている洗濯機の容量をしっかり確認し、洗濯物の量は少なめに抑えることを心がけましょう。

洗濯機に対して多くの洗濯物を詰め込んでしまうと、洗濯機のモーターに重い負荷をかけてしまうので、寿命を縮める原因になります。洗濯機の寿命を伸ばしたい場合は、洗濯槽の7割以下に抑えるように注意しましょう。

使用後は繋がっている蛇口を閉める

洗濯機置き場の蛇口

寿命を延ばすためには、使用後は繫がっている蛇口を閉めるようにしましょう。蛇口の元栓を開きっぱなしにしていると常に水が流れた状態になってしまいます。そうなると、洗濯機や給水ホースに長時間水圧がかかっや状態になってしまい、劣化や故障の原因になってしまいます。

面倒に感じる人も多いですが寿命を延ばすためには、洗濯機を使い終わった後は都度蛇口を閉める習慣を身につけるようにしましょう。

クリーニング専門業者にメンテナンスを依頼する

洗濯機のクリーニングを専門としている業者にメンテナンスの依頼をするのも寿命を延ばすにはおすすめです。分解してからクリーニングをしてくれるので、素人では落とせないしつこい汚れや細かな箇所をしっかりとプロの手で綺麗にしてくれます。

クリーニングの際には部分分解と完全分解の2種類を選べ、完全分解では洗濯槽を取り外し高圧洗浄をすることで汚れやカビを完全に落とすことができます。最近では多機能の洗濯機が多く完全にとり外れない機種もあるため部分分解が増えています。

部分分解でも汚れはほぼ落ちるので、安心してください。また、ドラム式の場合は費用が多少高くなることが多いので、確認してみてください。購入してから3年が経過している場合は一度業者にクリーニングをしてもらうのをおすすめします。

洗濯機のお手入れ方法

洗濯機はどのようばお手入れをすると長く清潔に使えるのでしょうか?寿命を延ばすお手入れ方法を詳しく説明します。

お手入れが必要なパーツ

洗濯機には様々な細かなパーツがあります。洗濯機の内部で汚れが溜まりやすいのが、洗剤投入ケースやごみ取りネット、排水フィルター、洗濯槽などです。毎日洗濯をしているとこれらに少しずつ汚れが溜まっていくので、こまめに手入れすることが重要です。

汚れた洗濯機で洗濯をしても洋服は綺麗になるどころか、服に付着したカビなどの成分からアレルギーを起こす可能性もあります。再度持っている洗濯機の説明書を読んで、各パーツのお手入れ方法を確認するようにしましょう。こまめお手入れすることで寿命を延ばすことができます。

洗濯槽

洗濯槽をお手入れしたい時は、ドラッグストアなどに売っている洗濯槽クリーナーを使うのがおすすめです。1〜2ヶ月に1度を目安に塩素系漂白剤や洗濯槽クリーナーを使ってお手入れをしましょう。粉石鹸を洗剤として使用している場合は1ヶ月に一度を目安に行いましょう。

使用している洗濯機に槽洗浄コースがある場合は、電源を入れてから40〜45度の湯を溜め、その中に洗濯槽クリーナーを入れ、動かし始めましょう。熱いお湯を入れることでこびりついたカビや汚れが柔らかくなり落ちやすくなります。槽洗浄コースがない場合は、最高位まで水を溜め洗いを数回行ってから、2〜3時間ほど放置します。

その後も洗いのみを数回繰り返し、最後に標準コースで運転させてください。汚れがひどい場合は、洗濯槽クリーナーを浸け置きする時間を長めに設定すると良いです。また、洗濯後もカスが残ってしまった場合は、すすぎをした後汚れをすくいとるのを綺麗になるまで繰り返しましょう。

ゴミ取りネット・排水フィルター・洗剤入れケース

ゴミ取りネットや糸くずフィルターは裏返してゴミを掻き出し、水中で水洗いを行なってください。また、ドラム式の場合は排水フィルターを外してゴミを取り除いてください。水が残っている場合があるので、水を受ける容器を下に置いて作業をするといいでしょう。さらに、洗剤入れケースは、取り外して水洗いをしましょう。

石鹸カスがついていることがよくあるので、歯ブラシなどを使って擦り取るようにしましょう。ケースを外した状態で接着部の汚れを落とした後、布でぬぐいとると簡単に綺麗になります。これらは汚れやすい部品なので、洗濯をするたびにこまめに手入れすると寿命を延ばすことができます。

操作パネル・フタの部分・本体の外側

本体の外側と操作パネルは固く絞った柔らかい布で拭きましょう。汚れが取れにくい時は、薄めた家庭用洗剤で拭き取ってから水拭きをし、さらに乾拭きをしてください。また、フタの部分に溜まったホコリは、掃除機で吸い取った後固く絞った布で拭くと綺麗になります。フタの裏側はよく見えにくいですが、案外汚れがこびりついています。

特にパッキン部分が洗剤のカスやホコリなどが溜まりやすいので、歯ブラシでこするなどして落とすようにしてください。また、給水口や給水ホースにもゴミが溜まっていることがあります。水が出にくくなる原因になるので、ホースを外してから取り除くようにしましょう。

洗濯機の寿命がきたときの処分方法

洗濯機の寿命がきた場合はどのように処分をしたら良いのか紹介します。紹介したものを参考にして、自分に合う方法を探してみてください。

家電量販店で引き取ってもらう

ドラム式洗濯機にタオルを入れている様子

寿命がきた洗濯機は家電量販店で引き取ってもらうのも方法の一つです。廃棄する洗濯機は、廃棄するものを購入した販売店と新しいものを購入する販売店の両方に回収義務があると家電リサイクル法によって定められています。

回収方法として最も簡単なのは、新しいものを購入する家電量販店に自宅に運んでもらった後、交換という形で回収してもらうことです。また、家電量販店では、不要になった洗濯機の回収のみも行なっています。

ただし、家電小売店で洗濯機の処分を依頼したときの金額は、新しい洗濯機を買うかどうかによって大きく変わってきます。回収のみの場合は割高になることが多いので一度確認することをおすすめします。

洗濯機をリサイクル店に売る

洗濯機をリサイクル店に売る方法もあります。この方法は手間がかからないので、忙しくなかなか時間が取れない人におすすめです。都合が合えば依頼してからすぐにきてくれたり、夜間でも引き取ってくれるので、時間がない人にはぴったりです。インターネットで検索すると多くのリサイクル業者を見つけることができます。

口コミなどを参考にし、信頼できる業者を探しましょう。業者によって値段やサービスが違うので、自分に合うものを吟味してみてください。また、あまりに安い場合も要注意です。相場の4000円〜7000円から大幅にずれている場合はトラブルの危険性があるので、避けましょう。

また、リサイクル業者は他の不用品も引き取ってくれるため、引越しなどで大量の不用品が出た場合は一度に済むのでおすすめです。
 

洗濯機を指定引取所に持ち込む

洗濯機を指定引取所に持ち込こむことで処分することも可能です。郵便局で家電リサイクル券を購入し、リサイクル家電の指定取引所に処分する洗濯機を持ち込むことで廃棄してもらえます。この場合は、自分で持ち込む必要があるので、大型の自家用車がある人にはおすすめの方法です。

自ら持ち込みができないときは、家電リサイクル協力店に運搬を依頼してください。その場合は、別途運搬料もかかり割高になるので、注意が必要です。

洗濯機をフリマに出す

洗濯機をジモティーなどのフリマアプリに出すことも洗濯機を処分する際には有効です。ただし、洗濯機は大型で送料が高額になるので、自宅の近くで有料か無料で引き取ってくれる人を探してみましょう

友人知人が引き取ってくれないか聞いてみるのもおすすめです。フリマアプリなどに出品する時は、発送方法などを事前に決めておくようにしましょう。
 

洗濯機は家電リサイクル法の適用になる

洗濯機は家電リサイクル法の適用になる家電です。廃棄物は基本的に各市町村が収集し処理を行います。しかし、有用な部分があるにも関わらず、大部分が処理しきれずに埋め立てられる状態になってしまいました。

そこで、廃棄物の減量、資源の有効活用の観点から、廃棄物リサイクルを推進するための新たな仕組みを作るために制定されたのが家電リサイクル法です。この法律では、洗濯機、衣類乾燥機、エアコン、テレビ、冷蔵庫が特定家庭用機器として指定されています。

家電販売店は排出者からの引取りと製造業者等の引き渡し、メーカーは引き取りとリサイクルといった役割を分担し、リサイクルを推進することが義務づけられています。また、洗濯機を引き取る際、排出者は家電販売店やメーカーが求める料金を支払わなければなりません。
 

洗濯機の寿命が来る前に安く買い替えられる時期は?

長く使用しようとどんなに丁寧にメンテナンスしても、いつかは寿命を迎えてしまいます。そんな時、いつ買い換えれば安く買い替えられるのでしょうか?洗濯機を買うのにお得な時期について紹介します。

年末年始

年末年始のセール時に買い換えるのもおすすめです。この時期はほとんどの家電量販店で売り尽くしセールが行われます。したがって、店同士の競争率が激しくなり、他の店舗に負けないように安く売ろうとするので、かなり安値になります。

洗濯機を購入したい人にとっても非常にお得な期間だといえます。モデルチェンジからそれほど時間が経っていないので、比較的新しい機種を購入できるのはメリットの一つです。
 

新生活が始まる時期

新生活が始まる前の時期である3月も洗濯機の買い時です。丁度、家電量販店の決算セールと重なるので、非常に安く購入できる可能性があります。売り上げの総まとめに行う決済セールは、目標達成のために家電などが非常に安価に設定されることが多いのです。

また、3月などの新生活が始まる時期は、一人暮らしのための家電のセットなどが売りだされます。初めての一人暮らしでまとめて家電を購入する必要がある人には非常にお得なセットといえます。

メーカーの新商品が発売した後

蓋が開いた縦型洗濯機

メーカーの新商品が発売した後も購入のチャンスです。新商品の発売後は旧商品が非常に安くなるので、最新機能にこだわりがない人にはおすすめです。また、モデルチェンジの1ヶ月前には家電量販店が在庫を一掃させたいと考え、旧商品を安くします。

欲しい機種が明確にあるならば、モデルチェンジの時期を調べることでその前に現行モデルを購入すれば最安値で購入することができます。縦型洗濯機のモデルチェンジ時期は、大体5〜8月となっています。よって、縦型洗濯機の最安値は4〜7月となることが多いです。また、ドラム式のモデルチェンジ時期は10〜12月の間の場合が多いです。

よって、ドラム式は9〜11月が最安値となるので、購入を考えている人はこの時期に店舗に足を運んでみましょう。ただし。モデルチェンジの時期はメーカーによって多少違います。目当ての商品がある場合は、インターネットで新商品情報をチェックするのがおすすめです。

洗濯機が一番安くなるのは、新製品が発売される直前の時期です。新商品はほとんどのメーカーで決まった時期に発売されます。縦型で高機能のものは5~6月、ドラム式のものは7~9月、縦型で一般的なものは10~11月です。

縦型で一般的なタイプのものは、もともと価格が安いためそれほど大きな値引きにはなりませんが、縦型の高機能洗濯機やドラム式洗濯機なら大幅な値引きになることもあります。また、新商品が発売された後に型落ち機種が売れ残っていると、在庫一掃処分でかなり安くなることもあります。

洗濯機の寿命はメンテナンスや使い方で決まる

ドラム式洗濯機

洗濯機の寿命の目安について詳しく紹介しました。寿命の目安はメンテナンスや使い方によって変わるということがわかりました。出来るだけ寿命を延ばしたいなら、洗濯槽や各パーツの洗浄をこまめに行うことが大切です。カビの発生や糸くずなどの詰まりを防ぐことで、耐用年数の目安よりも長く使うことができるでしょう。

また、耐用年数やメーカーの修理可能期間などを考慮し、試用期間が6年を超えている場合は修理よりも新しいものを購入した方が良いといえます。今回の記事を参考に、洗濯機の寿命を出来るだけ延ばすように努力しましょう。また、寿命がきた場合は安くなる時期を見極め賢く購入するようにしてください。

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