キャベツは洗う?洗わない?千切りの洗い方は?栄養を逃さない方法も!

キャベツは洗う必要がないとされている理由を、詳しく解説します。千切りキャベツを洗う場合、どのタイミングで洗うと良いのかも説明しています。キャベツの栄養を逃がさない方法やキャベツが長持ちする保存方法も紹介します。

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目次

  1. 1キャベツは洗う?洗わない?
  2. 2キャベツは洗う必要がない
  3. 3キャベツを洗う方法
  4. 4新鮮なキャベツの見分け方
  5. 5キャベツの保存方法
  6. 6キャベツを洗うコツをおさえておこう!

キャベツは洗う?洗わない?

キャベツは千切りにして生のまま食べたり、さっと炒めたり、お好み焼きに入れても、美味しく食べられます。キャベツは様々な料理に使える万能野菜の一つです。冷蔵庫の野菜室に常備している家庭もきっと多いことでしょう。

キャベツの葉っぱは何層にも重なり、洗うのが意外と大変な野菜です。そもそも、キャベツは洗うものなのでしょうか?土などで汚れていなければ、洗う必要がないのでしょうか?

キャベツは洗う必要がない

スーパーで売られているキャベツは、丸ごとだったり半分にカットされていたりします。目立った泥汚れなどもなく綺麗に並んでいますが、果たして本当に綺麗なのでしょうか?

外側の葉を数枚はがそう

外側の固くて色が濃い葉には、汚れやホコリが付着している可能性があります。外側の数枚を剥がせば、キャベツは洗う必要がありません。気の利いたスーパーだと、外側の葉を捨てられるようにゴミ箱が設置されていたりします。

キャベツを洗わなくてよい理由

山積みのキャベツ

キャベツの最初の葉は、地面を這うように広がった状態で出てきます。後から出てくる葉は、広がらずに立ち上がるように伸びます。外側の葉が何枚も増えると、次は内側に湾曲して、結球と呼ばれる丸い形になって大きく成長していきます。

キャベツは発芽してから、スーパーに並ぶ大きさになるまで、内側の葉がどんどん大きく育ちます。そのため、一番大きく育つ外側の葉以外は、農薬などにほとんど触れることがなく、調理の前に洗う必要がありません。

基本的にキャベツは内側からどんどん新しい葉が増えてゆくため、外側の固くて色の濃い葉を数枚剥がせば、洗わずに使っても問題ないと言われています。

キャベツを洗うと栄養が逃げる

キャベツの栄養価は高く、その中でも代表となるビタミンが、ビタミンUとビタミンCです。ビタミンUは別名キャベジンと呼ばれ、消化器官の健康を保つ働きがあり、潰瘍の予防や治療にも効果的です。トンカツの付け合わせに、キャベツの千切りが添えられるのは、消化において理にかなっているのです。

ビタミンCは、毛細血管や軟骨などを正常に保つ作用があります。キャベツ100gあたり約40mgのビタミンCが含まれています。成人の1日のビタミンCの目安となる摂取量は100mgですので、キャベツを数枚食べれば、補うことができます。

しかし、このビタミンUとビタミンCは水溶性ビタミンであり、水に溶ける性質を持っています。キャベツを水で洗うと、栄養も一緒に流れてしまうという難点があります。

キャベツを洗う方法

キャベツの内側は、農薬などにほとんど触れることがないとはいえ、虫が食べ進んで内側に入っている可能性があります。虫が食べているということは、安全で美味しいキャベツということですが、気になる場合は洗うことをおすすめします。具体的な洗う方法を紹介します。洗う前の下準備の手順をしっかり確認しましょう。

外側の葉をはがす

まず外側の葉を取り除きます。外側の葉には、農薬が残っていたり、虫や土が付いている可能性があります。また、外側の葉は固くて食べにくく、取り除いた方が調理しやすくなります。

キャベツや白菜など巻物野菜は外葉以外には農薬はつかないそうですよ。

芯をくり抜く

キャベツを丸ごと調理したり、一度に大量に使う場合は、芯をくり抜いて丸ごと洗うと効率的です。まずキャベツをひっくり返して、芯の部分だけを包丁でくり抜きます。慣れないうちは難しく感じますが、簡単ですので、挑戦してみてください。芯をくり抜く専用の器具も販売されています。

切る前に洗う

半分に切ったキャベツ

キャベツを切ってから洗うと、キャベツの栄養成分が切り口から流れていきます。そのため、キャベツを丸ごと使って調理する場合や一度に大量に使う場合は、芯をくり抜いた部分に水を流し込んで洗うようにします。少量しか使わない場合は、使う分だけ1枚ずつ剥がして洗ってから切ります。切る前に洗うと、栄養が流れ出ることを防げます。

キャベツに含まれる栄養素の多くは水溶性で、切り口から栄養が流れ出してしまうことがあるので、切る前に水洗いしましょう。

千切りキャベツの洗い方

キャベツの千切りはいつ洗うのでしょうか。テレビでは、かたまりを直接千切りにしているのを見ますが、あれはそのあと洗っているのでしょうか。

千切りにしたキャベツを水にさらすと、キャベツが水を吸収して瑞々しくなりシャキッとします。また、水にさらしておくことで、残留農薬を取り除ける効果も期待されます。ですが、キャベツのビタミンは水溶性ですので、水で洗うと栄養がどんどん流れ出てしまいます。それを防ぐためには、氷水にサッと入れてザルで水気を切るように洗うと良いです。

さらに良いとされている千切りキャベツを洗う方法があります。キャベツの葉を、必要な分だけ剥がしてから洗うようにして、千切りにする方法をおすすめします。切るときは、キャベツの葉脈と垂直になるように切ると、ふんわり柔らかく仕上がります。スライサーを使う場合も、葉脈と垂直になるようにスライスしましょう。

新鮮なキャベツの見分け方

スーパーに積み上げられたキャベツの中から、新鮮で甘くて美味しいキャベツを見分けるためのポイントを紹介します。収穫される時期によって、選び方が異なるので、しっかり確認しましょう。

葉につやがある

葉が瑞々しく、つやがあるキャベツを選びましょう。葉の瑞々しさは、収穫から時間がさほど経っていない証拠です。触ったときにキュッキュッと音がするものが良いです。

芯が変色していない

収穫されたばかりのキャベツの芯は真っ白ですが、収穫から時間が経つと茶色く変色してしまいます。ひっくり返して確認してください。芯の大きさは、大きすぎず小さすぎない500円玉大がちょうど良いです。大きすぎると、成長し過ぎています。葉が固くなり、苦みも出てくるので、美味しくなくなります。

半分にカットされているキャベツの場合、芯の高さが全体の3分の2以内のものを選びましょう。栄養分をしっかりと貯めた時期に収穫されていて、最も美味しいキャベツです。

葉の密度が高い

手に持ったときに、ずっしりと重く、重量感のあるものを選びましょう。半分にカットされているキャベツなら、断面が隙間なく、びっしり詰まっているものを吟味しましょう。

キャベツには春キャベツと冬キャベツがあり、選ぶポイントが異なります。春キャベツを購入するときは、葉の巻きがゆるく、ふんわりしたものを選びます。触ってみて、柔らかく弾力性のあるものが良いです。冬キャベツは、葉の巻きがしっかりしていて、見た目のわりにずっしりと重いものを選びましょう。

緑色が濃い

キャベツの外側の葉がしっかりと緑色のものを選びましょう。葉が白いキャベツは、陳列される前に外側の葉が虫に食べられたりして何枚か剥がされています。品質が悪くなっている可能性があるため、注意が必要です。冬は霜にあたって、葉が部分的に紫がかっていることがありますが、味に影響はありません。

キャベツの保存方法

キャベツを丸ごと1個買ったけれど、どうやって保存すればいいのか悩むことはありませんか?冷蔵庫の野菜室に入りきらない場合、冬場であれば常温でも大丈夫です。キャベツは、0~5度の低温保存が適しています。

丸ごと保存する方法

キャベツを丸ごと買ってきて、そのまま野菜室に入れておくと、栄養が芯に集まって鮮度が落ちてしまいます。それを防ぐために、まず芯をくり抜きます。くり抜いて空いた部分に、水で濡らしたキッチンペーパーを詰め込んで、さらにキッチンペーパーや新聞紙で包みます。ラップでも良いのですが、新聞紙のほうが適度に保温性があるので、おすすめです。

その状態の物をポリ袋などに入れますが、密閉はせず、キャベツが呼吸できるように軽く閉めておく程度にします。そして、芯の部分が下になるようにして保存します。

この方法で保存すると、常温保存で約1~2週間、冷蔵保存で約2週間~1ヶ月程持ちます。その間も詰めたキッチンペーパーは定期的に交換して、乾燥・腐敗予防のために衛生を保ちましょう。

カットして保存する方法

カットされたキャベツも、芯の部分は必ず切り落とし、濡れた新聞紙かキッチンペーパーで全体を包みます。あとは丸ごとのキャベツの保存方法と同じで、ポリ袋に入れて口は軽く閉め、芯の切り口部分を下にして保存します。

カットしたキャベツは、切り口から傷みやすくなるので、必ず冷蔵保存して3~5日を目安に食べきりましょう。使うときは、酸化して黒くなった部分は切り落としてください。千切りしたキャベツが余ってしまったら、保存容器に入れ水に浸して保存してください。早いうちに水切りして食べるか、スープなどに入れて食べると良いでしょう。

キャベツを洗うコツをおさえておこう!

キャベツ

キャベツは洗う必要がありません。ですが、気になる場合は外側から一枚ずつ剥がして洗いましょう。丸ごと使う場合は、芯をくり抜いて、そこへ水を流し込んで洗うと、効率的です。千切りキャベツは使う分だけ数枚剥がし、切る前に洗うことで、栄養が流れ出るのを防止できます。栄養豊富なキャベツを、余すことなく美味しくいただきましょう。

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