メープルシロップの賞味期限と保存方法!開封後の日持ちはどのくらい?

メープルシロップの賞味期限と保存方法を紹介します。開封前ならほとんど腐ることがないメープルシロップですが、開封後の日持ちが気になります。メープルシロップを一度開封したらどのように保存すれば良いのか、賞味期限を延ばす保存方法などを解説します。

メープルシロップの賞味期限と保存方法!開封後の日持ちはどのくらい?のイメージ

目次

  1. 1メープルシロップの賞味期限は商品によって様々
  2. 2メープルシロップのメーカー別賞味期限
  3. 3メープルシロップの開封後の賞味期限
  4. 4メープルシロップの賞味期限を延ばす保存方法
  5. 5メープルシロップの賞味期限が切れてしまったら?
  6. 6メープルシロップの賞味期限切れを見分ける方法
  7. 7メープルシロップの賞味期限を気にしなくていい商品
  8. 8メープルシロップの賞味期限は気遣えば長く楽しめる!

メープルシロップの賞味期限は商品によって様々

メープルシロップはホットケーキやワッフルなどにかけ、甘みを加えて美味しくいただく甘味料です。北アメリカ原産のサトウカエデなどの樹液を加熱し濃縮して造られ、世界中の約7割がカナダ産と言われています。日本でも山形県金山町や埼玉県秩父市などで生産されていますが、原材料はサトウカエデではなくイタヤカエデなどが使われています。

約7割がカナダ産ですが、サトウカエデの樹液の収穫時期や濃縮方法により賞味期限が異なります。この記事ではメープルシロップの賞味期限について紹介します。

メープルシロップのメーカー別賞味期限

メープルシロップメーカー別賞味期限一覧

メーカー別メープルシロップの賞味期限
メーカー 賞味期限
シタデール 製造より48ヶ月
ボーアンドボン 製造より3年
ムソー 36ヶ月
モン・ファボリ 1080日
カークランドシグネチャー 約1年
ママパン 商品発送時残り180日以上
森永製菓 商品発送時残り120日以上

メープルシロップは北アメリカ原産のサトウカエデの樹液から作られるもの多いため、カナダ産のものが多く流通しています。ネットショップやメープルシロップを多く取り扱っている店舗などで購入することができ、色々なメーカーのものが販売されています。

調べた中で一番賞味期限が長ったメープルシロップは、カナダのシタデール社製で世界最大のメープルシロップ生産者組合の商品です。グレードにもよりますが最長で4年の賞味期限があり、ここまで長い賞味期限のメープルシロップは他にはありません。

その他にカナダ産で人気のあるボーアンドボン、モン・ファボリ、ムソーのメープルシロップの賞味期限は3年です。このようのにカナダ産のメープルシロップの賞味期限は3年が一番多いです。

ママパンや森永製菓でもメープルシロップを販売していますが、どちらもカナダ・ケベック州で採取された100%天然のメープルシロップを使用したものです。ママパンはカナダから直輸入したもの、森永製菓では自社のパッケージで販売しています。

賞味期限が商品発送時残り180日以上などとなっていますが、実際には余裕を持って出荷しているので、本当の賞味期限はもっと長くなります。

メープルシロップの賞味期限は2~3年に設定されていることが多いようです。そのため2年半前のものであれば、おそらく問題ないのではないかと思います

メープルシロップの開封後の賞味期限

開封後の大体の賞味期限

メープルシロップの賞味期限はカナダ産の商品は特に長く、国産のものでも開封前なら半年から1年程に設定されています。ですが、開封後の賞味期限については表示されているのもがほとんどなく、「開封後はお早めにお召し上がりください。」という表示がなされています。

開封後の大体の賞味期限は冷凍保存した場合で、1か月から1か月半くらいで食べきってしまうのが良いといえます。メープルシロップは開封前なら適切な場所など保存状態にもよりますが、常温でも保存できますし賞味期限が短くなるということはありません。

しかし、一度空気に触れたメープルシロップはカビや雑菌が繁殖しやすくなるため早く食べきるこが大切です。メープルシロップはシロップ類の中では水分量が多く早くに悪くなってしまう特徴があります。ですので、一度開封したメープルシロップは適切な管理が必要で、日持ちさせるためには使用したら直ぐに蓋をし冷凍保存しましょう。

開封したメープルシロップは、水分が蒸発して結晶化したり、カビが繁殖してしまうことがあるので常温ではなく、冷蔵庫で保管しできるだけ早めに召し上がるようにしてください。

賞味期限は純度によって変わる

メープルシロップは純度とも呼ばれる等級により賞味期限が変わってきます。等級とはメープルシロップの糖度を表し、糖度により違いが出る透明度で等級を付けています。カナダ産のメープルシロップは含まれている糖度により最上級のエキストラライトからライト、ミディアム、アンバー、ダークに分類され賞味期限にも違いがあります。

糖度が高い食品は腐りにくい特徴があり、メープルシロップに関しても糖度が高いものは腐りにくいと言われています。

カナダ産のメープルシロップは樹液を煮詰めて濃縮し糖度が濃厚になるように製造されることから、日本産のものより賞味期限が長くなっています。糖度が高いメープルシロップは腐る原因の腐敗菌が増殖しにくく、よって賞味期限が長くなります。

メープルシロップの賞味期限を延ばす保存方法

開封前なら常温で開封後なら冷蔵保存が良い

メープルシロップは開封前なら常温保存、開封後なら冷蔵保存が良いとされています。メープルシロップは糖度が高く常温でも腐る原因の腐敗菌が増殖しにくく、開封前なら密封状態が保たれているため日持ちします。開封後は一度空気に触れてしまうので冷蔵保存が必要になります。

メープルシロップ容器は一度空気に触れると密封状態では無くなり、使用した量だけ空気が入り込みます。空気が容器に入り込むことにより常温では腐敗菌が増殖しやすくなり腐る原因になります。したがって開封後は温度管理が行き届いた冷蔵庫内が最適で、腐ることを防ぎ日持ちを伸ばすことができます

理由①:はちみつと違い抗菌作用がない

メープルシロップははちみつとは異なり抗菌作用がないため、空気に触れた場合にはちみちよりも早く腐る可能性があります。はちみつはミツバチが抗生物質を注入して作られた細菌を殺すのに最良の物質で、ハチ自体やハチの巣を特別な病から守ります。

メープルシロップの原材料はサトウカエデの樹液ですので、特別な殺菌効果はなく空気に触れると腐る原因の腐敗菌が増殖する可能性があります。したかって、一度開封したものは冷凍保存か冷凍保存がおすすめです。

理由②:サラサラとしていて水分が多い

メープルシロップははちみつに比べ糖度が少なく水分が多く含まれています。はちみつにはほどんど水分が含まれてないため腐ることが少ない食品です。

一般的なメープルシロップは糖度が50%前後で水分が含まれているので、高温多湿な場所ではカビが発生しやすくなります。したがって、開封後のメープルシロップは冷凍保存か冷凍保存がおすすめです。

天然のメープルシロップは未開封でも冷蔵が無難

メープルシロップには添加物や着色料を使っていない100%ナチュラルなメープルシロップが数多くあります。このような商品は、「開封後はお早めにお召し上がりください。」などの表記があります。通常、開封前なら常温保存で大丈夫ですが、ナチュナルなメープルシロップは冷蔵保存したほうが無難です

常温で保存する場合

開封前に常温保存する場合には、直射日光が当たらない冷暗所なら賞味期限を伸ばすことができ日持ちします。高温になる可能性がある場所を避け、なるべく温度変化がなく湿気の少ない場所がおすすめです。

冷蔵で保存する場合

開封後に冷蔵保存する場所には、ガラス瓶の容器に入ったものならそのままで大丈夫です。プラスチック容器に入ったものなら、できればガラス素材の密封容器に移して保存したほうが日持ちします。

冷凍で保存する場合

しばらく使わないと判断したら冷凍保存がおすすめです。メープルシロップは糖度が高いのでカチカチに凍ることはありません。ガラス瓶のままでも良いですが、小分けにして冷凍保存すれば次に使用するときに使う分だけで済むので便利です。

メープルシロップの賞味期限が切れてしまったら?

未開封であれば食べられるが味風味は劣化する

メープルシロップは未開封なら長期保存がきき賞味期限内であれば食べることはできますが、味や風味は劣化します。メープルシロップは自然に自生する植物を使用し濃縮して作られます。

樹液そのものの味や風味が特徴で、味付けしているわけではないので時間が経てば変化していきます。長い賞味期限が設定されていますが、美味しくいただくには新鮮なうちに消費することをおすすめします。

糖質純度が高え蜜系は諦めなくてOKです。風味が落ちる程度。賞味期限ですからね。

未開封でも腐っていない保証は出来ない

メープルシロップは未開封なら腐ることはありませんが、賞味期限を過ぎた場合には保証ができません。日本で流通しているもののほとんどがカナダからの輸入品です。

カナダと日本では賞味期限の決め方が異なり、長めに設定されているもののカナダとは気候や風土が異なるため保存状態が全く同じとは言えません。したがって、賞味期限が過ぎてしまったものは食べないほうが無難です。

賞味期限切れは子供だと悪影響を受けやすい

見た目が普通の賞味期限切れメープルシロップは、品質がどのくらい変化しているかは食べてみなければわかりません。通常、賞味期限や消費期限が切れたものは食べるべきではなく、抵抗力の低い子供だと悪影響を受ける可能性があるので食べさせないようにしましょう。

本来メープルシロップは蜂蜜より日持ちしやすい

メープルシロップは本来、蜂蜜より日持ちしやすいと言われています。製造段階で加熱し濃縮するため不純物が取り除かれるので日持ちが良くなります。

メープルシロップの賞味期限切れを見分ける方法

メープルシロップが腐った時の特徴

メープルシロップは日持ちし腐ることが少ない食品ですが、稀に保存状態が悪いと腐ることもあります。適正に保存していれば賞味期限が過ぎても普通に食べることはできますが、味や風味が落ちて美味しくない場合があります。そういった場合には無理して食べることなく新しいものを購入しましょう。

メープルシロップが食べられないほど腐ると見て分かるようになります。カビが発生したり成分が分離するので、賞味期限を見て随分過ぎていた場合には食べずに状態を確認しましょう。臭いも普通とは全く違うので注意しましょう。

白色や緑色のカビが浮いている

めったに腐ることがないメープルシロップですが、腐った場合に一番良くでる症状が白色や緑色のカビが浮いています。一目見て明らかにわかるので、その場合には廃棄しましょう。

表面に白色や茶色の膜が張っている

メープルシロップの表面に白色や茶色の膜が張っている場合も腐っている証拠です。成分が分離し始めている状態で、さらにカビなどの腐敗菌が増殖しています。

色がまだらでドロッと固まっている

横から眺めて色がまだらになっている場合もあります。水分と樹液の成分が分離するとまだらになり、樹液だけドロっと固まってしまいます。

メープルシロップの浮遊物は平気?

メープルシロップは賞味期限が切れてなくても長い期間保存しておくと、浮遊物が浮いていることがあります。この塊はメープルシロップの樹液の糖分が結晶化したもので、見た目は心配ですが食べても問題はないものと言われています。ですが、見た目には結晶なのかカビなのがわからないのも事実です

これもカビの一種!取って食べようとせず捨てるべき

この浮遊物はカビの一種と言われる場合もあります。表面にビッシリと付いているものではなく数個あるだけです。取れば食べられるような感じもしますが、カビなのか結晶なのかわからないので食べないのが無難です。

煮沸方法もあるがしない方がいい

ネットなどを見てみると「煮沸すれば食べられる」などの書き込みがありますが、危険性が高いためおすすめできません。抵抗力の低い子供や高齢者などが食べた場合に、どんな悪影響がでるかわからないのでやめましょう。

この塊はメープルシロップの成分が結晶化したものだ。見た目は悪いかもしれないが、食べても問題はない。

メープルシロップの賞味期限を気にしなくていい商品

スマートパック

メープルシロップにはプラスチック袋の容器に入ったスマートパックという商品が販売されています。シタデールのスマートパックは内容量が165g入りの商品で、賞味期限が720日もあります。注ぎ口がプラスチック素材ですので衛生的で、ネジ式のキャップをシッカリ締めれば空気が入ることはありません

使わないときは冷蔵保存しますが、コンパクトサイズですので場所もとりません。内容量も多過ぎずたくさん残ったりすることがないのでおすすめです。

ディスペンサーパック

1回ずつ使い切るディスペンサーパックに入ったメープルシロップもあります。カドデュケベックのディスペンパックは1個15g入りのポーション容器に入っていて、片手で簡単に中身が絞り出せる優れものです

8個入りや10個入り単位のセットで販売されていて、ネットショップでも数多く取り扱っています。使わないパックはそのまま冷蔵保存し、賞味期限の長いものは2年くらいあるので便利です。

メープルシュガー

メープルシュガーも工夫すればメープルシロップとして使うことができます。メープルシュガーは名前の通り砂糖の一種で、原材料はメープルシロップと同じサトウカエデを使ったものが多いです。メープルシュガーは濃縮したメープルシロップからさらに水分を完全に抜くことで作られます。

ですので、メープルシュガーに適量水分を加えればメープルシロップとして使えます。粉末状なので保存しやすく、湿気さえ気をつければ日持ちします。値段が少し高価なのでメープルシロップの代用としては勿体無い気もしますが、砂糖の代用としても色々と使えるのでおすすめです。

メープルシロップの賞味期限は気遣えば長く楽しめる!

この記事ではメープルシロップの賞味期限について紹介しました。メープルシロップは保存方法により賞味期限を延ばすことができます。メープルシロップは開封前でも時間が経てば味や風味が落ちますが、開封前からでも冷蔵庫に入れておけば日持ちします。冷蔵保存や冷凍保存がおすすめで、長い期間美味しく楽しめます。

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