妊婦はアイスを食べられる?注意点は?アイスの種類や許容量も解説!

妊娠中にアイスは食べて良いのか解説します。冷たくて美味しいアイスクリームですが、身体の冷えや胎児への影響が気になる妊婦さんもいるでしょう。本記事では、妊婦さんはアイスを食べて良いのか、そして食べる際の注意点やおすすめの商品を紹介します。

妊婦はアイスを食べられる?注意点は?アイスの種類や許容量も解説!のイメージ

目次

  1. 1妊婦でもアイスが食べたい!
  2. 2妊婦がアイスを食べても大丈夫?注意点は?
  3. 3妊婦におすすめのアイスの種類
  4. 4妊婦のアイスの選び方・注意
  5. 5妊婦のアイスの食べ方まとめ

妊婦でもアイスが食べたい!

お腹を抱える妊婦さん

妊婦さんは身体が火照ったり、体温が高いこともあり、アイスクリームが食べたくなるということも多いのではないでしょうか?また、食事が摂れない悪阻の時でも口当たりの良いアイスクリームは食べられたという人もいることでしょう。

しかし、アイスを食べることで身体が冷えたり、赤ちゃんへの影響はないかと心配になることもあるはずです。この記事では、妊婦さんはアイスクリームを食べて良いのか、そして食べる時の注意点やおすすめ商品を紹介します。

妊婦がアイスを食べても大丈夫?注意点は?

まずは妊婦さんがアイスクリームを食べて良いのか見ていきましょう。食べることで胎児への影響は考えられるのでしょうか?食べる際の注意点とともに解説します。

妊娠中はアイスを食べても良い

妊婦さんはアイスクリームを食べて良いのでしょうか?その答えはYESです!食べない方が良い時や食べる際の注意点はありますが、基本的には食べても問題ありません

しかも、商品によっては非常に低カロリーなものもあるので、妊婦さんのおやつとして、気分転換やご褒美に上手に取り入れると良いでしょう。

妊婦がアイスを食べる時に注意すること

アイスクリームを食べる際、妊婦さんはどのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?そんな疑問にお答えします。体重増加や糖分の摂りすぎには気をつけながら、以下の点に注意して食べるようにしましょう。

注意点①食べ過ぎによる体重増加

妊婦さんがアイスクリームを食べる時の注意としてまず、食べ過ぎによる体重増加は避けなければなりません。妊娠中の食べ過ぎ、急激な体重増加は、高血圧や妊娠中毒症など様々な問題に繋がります。もちろん、これはアイスクリームに限らずですが、妊婦さんはカロリーを摂りすぎないように体重管理を意識しましょう。

体重増加が気になる時、それでもどうしても食べたい時は、一口サイズのものを1個だけ食べたり、さっぱりとしたタイプの低カロリー商品がおすすめです。

注意点②身体の冷え

妊婦さんはホルモンバランスやお腹が大きくなることで血流が悪くなり、身体が冷えやすくなると言われています。冷え性ではない人でも、妊娠すると冷えが気になるということも多いようです。

身体が冷えることで、妊娠初期のつわりや便秘、妊娠期全体を通してお腹の張り、足のむくみなど様々な不調が出てきます。このことから、身体を冷やす食べ物には注意が必要というわけなのです。

注意点③カロリーの確認

体重増加を恐れている妊婦さんもきっと多いことでしょう。妊娠前と同じように食べていても、妊娠中は太りやすい、すぐ太るということもよく耳にします。アイスクリームは商品によってカロリーも様々で、50kcal以下のものもあれば、1つ400kcal以上のとても高カロリーなものもあります。

また、商品によっては1個あたりのカロリーではなく、100mlあたりのカロリーが表示されているものもあり、一見低カロリーに見えて、実は恐ろしいカロリーだったということもあり得ます。食べる時はきちんと成分表を見て、カロリーを確かめてから選ぶようにしましょう。

注意点④原材料の確認

何かを口にする時、妊婦さんにとっては赤ちゃんへの影響が何より気になることでしょう。中には、出来れば妊婦さんは避けたいものが入っていたり、添加物を多く含む商品もあります。

たまに食べる分にはそれ程神経質になる必要はありませんが、成分表を見る癖をつけておくといいかもしれません。妊婦さんは、できるだけシンプルな原材料を使った商品を選ぶのがベストです。

注意点⑤許容量は1日1個まで

他のお菓子に比べて全体的にカロリーも低いアイスクリームですが、それでも1日1個までにしておきましょう。それ以上食べると、身体の冷えや糖分やカロリーの過剰摂取に繋がります。口溶けの良いアイスクリームは食べて満腹になるということもあまりないので、人によってはついつい食べ過ぎてしまう虞があります。

悪阻で水分や食事が全く摂れなくてアイスしか食べられないという場合は仕方ないかもしれませんが、そうでない時は、間食は200kcal程がベストです。食べ過ぎは、腹痛や下痢の原因にもなりますので、体調と相談しながら楽しみましょう。

注意点⑥就寝前は控える

妊娠中、就寝前にお腹がすいてしまって眠れないということもあるでしょう。妊婦さんに限らず、就寝前のアイスクリームはおすすめできません。食べることで身体が冷え、寝つきが悪くなってしまうのです。また、寝る直前に食べてしまうと、消化しようと胃の働きが活発になり、質の良い睡眠が妨げられます。

注意点⑦風邪を引いている時

発熱している時は、冷たくてさっぱりとしたものが食べたくなりますが、実は発熱時のアイスクリームはおすすめできないのです。

発熱するということは、身体がウイルスと闘っている証拠。しかし、そこでアイスクリーム食べてしまうと身体が冷えてしまいます。特に熱の出始めや悪寒がある時は我慢して、どうしても食べたいのであれば熱が上がりきったタイミングで食べる方が良いでしょう。

注意点⑧貧血時

鉄分不足で貧血になると脳に十分な酸素が行き届かず、体温調節中枢や満腹中枢に影響すると言われています。その反応として、暑さや喉の渇きに関わらず無性に凍ったものを食べたくなるという症状、氷食症の症状が現れることがります。

原因は解明されていませんが、鉄の欠乏による貧血によって氷食症が起こることがあります。氷食症になると、氷ばかり食べ、そのせいで他の食事量が減り、さらに貧血が悪化するという悪循環に陥りがちです。

貧血の自覚症状がある人や健診で貧血を指摘された人は、アイスクリームの摂取を控えた方が良いでしょう。どうしてもやめられない時は、一度医師に相談してみるのもいいかもしれません。

胎児への影響はある?

お腹に四葉のクローバーをのせている妊婦さん

妊娠中アイスクリームを食べることで、胎児への直接的な影響はないでしょう。しかし、先ほども紹介した通り、貧血の症状がある時や妊娠糖尿病であるにも関わらず食べ続けたとしたら胎児への悪影響も十分考えられますので、体調を見ながら摂取するようにしてください。
 

私が出産した頃助産師さんが、最近出産時の出血量が多い人が多いの。この夏は特に暑いからアイスとか食べちゃうみたい。と言っていました。つまり甘い物を食べ過ぎると出血量が多い。出血量が多いと産後がきついですから、気を付けた方がいいかもですね。

妊娠中に乳製品や卵を食べた場合、赤ちゃんがアレルギーになるのではないかと心配するママもいます。しかし、ママがアレルゲン除去食を食べているからといって、赤ちゃんのアレルギー発症を抑える効果はないと言われています。遺伝的要素もあるため、ママがアイスクリームを食べたからといってアレルギーになるとはいえないでしょう。

流産の危険性は?

バツのマークを持つ妊婦さん

妊婦さんがアイスクリームを食べることが直接的に流産に繋がるということは、まずないと断言できるでしょう。妊娠初期の流産率は15%前後と言われており、割と高い数字だと言えます。しかし、妊娠初期の流産のほとんどが染色体異常が原因で起こるため、母親が食べた物が直接流産に関係することは考えられません。

例えば、肉や魚生ものなどから食中毒を起こし、それが流産に関わるということはあります。しかし、アイスクリームだけが原因となって流産するということはありません。

妊婦におすすめのアイスの種類

ここからは、妊婦さんにおすすめのアイスを紹介していきます。成分やカロリーを意識しながら、上手に選んでみてください。

アイスの種類①アイスミルク

アイスミルクとは、乳固形成分が10%以上、乳脂肪分が3%以上の商品をいいます。牛乳と同程度の栄養成分を含み、程よいミルクの味わいが楽しめるのが特徴です。

やわもち

あんこやきなこ、抹茶など和の要素が入り、存在感あるお餅が印象的なやわもちシリーズ。やわもちシリーズの中で、つぶあんミルクはアイスミルクに分類されます。つぶあんとアイス、そして柔らかいお餅の相性が抜群で、満足感も高い商品です。カロリーは260kcalなので、妊婦さんはできれば2日に分けて食べると良いでしょう。

雪見だいふく

冷たいバニラアイスをふっくらやわらかいお餅で包んだ雪見だいふく。1個あたりのカロリーは82kcal、一日で一箱食べても200kcalに抑えることができるのが嬉しい商品です。コンビニやスーパーでは期間限定の味も並んでいるので、挑戦してみるのも良いかもしれません。

アイスの種類②アイスクリーム

乳固形成分が15%以上、乳脂肪分が8%以上のものをアイスクリームといいます。ミルクの風味が一番感じられ、リッチな気分が味わえる商品が多くあります。

妊娠中はアイスのパッケージの成分表を確認して「乳固形分」と「乳脂肪分」の数値が高いアイスクリームを選ぶようにしましょう。乳固形分と乳脂肪分の数値が低いアイスクリームには、添加物や植物性油脂分が多く含まれています。

ピノ

一口サイズでパクッと食べられるのが魅力のピノ。妊娠中、ちょっと甘いものが食べたくなった時や冷たいものが欲しくなった時にぴったりです。カロリーは一粒30kcal程、口の中でゆっくり溶かしながら食べると満足感も得られることでしょう。

ハーゲンダッツ

頑張った自分へのご褒美にはちょっと贅沢にハーゲンダッツもおすすめです。少し値段が高い分、どのフレーバーもハズレがなく、きっと心も満たされる商品と言えるでしょう。カロリーは200~300kcalがほとんどですが、ミニカップはどれも200kcal以下というのが嬉しいものです。

アイスの種類③ラクトアイス

乳固形成分が3%以上のものをラクトアイスと言い、植物性油脂を加えているのが特徴です。ミルクの癖がなく、さっぱりとして食べやすいと好む人もいます。植物性油脂を加えることで安価でボリュームがあり、種類が豊富です。

しかし、ラクトアイスに含まれる植物性油脂は、悪玉コレステロールを増加させるトランス脂肪酸が含まれていることがあります。時々食べる分にはそれ程気にしなくても良いのですが、妊娠中頻繁に食べるアイスとしては注意が必要です。

アイスの実

つわりの時にお世話になった人も多いと人気なのが、アイスの実です。さっぱりとした後味でありながら、ジェラート製法で味わい深く作られているので、食感も楽しめます。手を汚さずに食べられるのも嬉しい商品となっています。

アイスの種類④氷菓

アイスミルク、アイスクリーム、ラクトアイスの3つに当てはまらないものが氷菓です。シャリシャリ・ガリガリ食感、さっぱりとした味わいが特徴です。氷菓は全体的にカロリーも低く、特につわりの時はさっぱりして食べやすいことでしょう。

パピコ

口当たり良く、なめらか、パキッと割って手を汚さず食べられるのがポイントのパピコ。パピコも妊婦さんには人気の商品です。

フレーバーによってカロリーは異なりますが、1本当たり50~80kcal程なので、2本食べても100~200kcalというのが嬉しいポイントです。定番のチョココーヒーはもちろん、つわりで苦しい時はグレープやホワイトサワーもさっぱり食べられておすすめです。

ガリガリ君

ほとんどが100kcal以内、値段も100円以内で買えるのが魅力のガリガリ君も妊婦さんに人気です。定番商品のソーダ味をはじめ、後味さっぱりのグレープフルーツやコーラ、果汁たっぷりの大人のガリガリ君シリーズもおすすめです。

サクレレモン

レモンスライス印象的なサクレレモンも妊娠中によく食べられているアイスです。清涼感溢れ、爽やかな味わい、冷凍庫から出してすぐでもサクサクと食べられるのが嬉しい商品です。つわりの時は、このサクレレモンが手放せなかったという妊婦さんもいる程です。

妊婦のアイスの選び方・注意

ここからは、アイスクリームの中でも妊婦さんが特に注意した商品について解説します。選ぶ際の参考にしてみてください。

抹茶アイスにはカフェインが含まれている

器に入った抹茶アイス

「抹茶は大好きだけど、カフェイン量も多そうだし妊娠中に抹茶のアイスクリームを食べていいの?」と疑問を抱いている人もいることでしょう。商品によって異なりますが、抹茶アイスに含まれるカフェイン量はそれ程多くないので、たまに食べる程度なら問題ないと言えるでしょう。

しかし、お茶専門店の抹茶アイスなど濃い抹茶が使われているものや、抹茶そのものを大量にふりかけているタイプは、念のため妊婦さんは避けた方が良いかもしれません。

日本には明確な基準はありませんが、世界保健機関(WHO)では妊婦のカフェイン摂取は一日200~300mg以下とすることが推奨されています。抹茶は1杯あたり、48mg程度のカフェインが含まれているようです。

ラムレーズンアイスは食べても良い?

ラムレーズンのアイス

妊娠中アルコールを大量に摂取すると。胎児性アルコール症候群という障害を持つ可能性や流産や早産になってしまうこともあります。これらのことから、アルコールは意識して控えている妊婦さんが多数だと思います。では、ラム酒で漬け込んだレーズンを使用したラムレーズンアイスクリームはどうでしょうか?

ラムレーズンアイスクリームは、ラム酒に漬け込んだレーズンを使ってはいるものの、アイスに入っている程の量であれば、赤ちゃんへの影響は考えられないでしょう。妊婦さんは念のため控えるのがベストですが、気づかずに1個食べてしまった程度であれば気にしなくていいでしょう。

妊娠中の飲酒は厳禁ですが、ラムレーズンのアイス一個程度なら摂取したアルコールの量も少なく、赤ちゃんへの影響も少ないといえるでしょう。知らずにたまたま食べてしまっても、神経質になることはないですよ。

チョコミントアイスの過剰摂取は危険

チョコミントのアイス

清涼感があり、口の中がさっぱりするチョコミントアイスが好きという妊婦さんもいることでしょう。ミントは胃の不快感を和らげる作用もあることから、つわりの軽減が期待できるとも言われています。

一方で、ミントには子宮を収縮させる働きもあると言われており、妊婦さんの過剰摂取は良くありません。アイスクリームに含まれるミントの量は大したことはないので、基本的にはあまり気にする必要はありませんが、切迫流産や切迫早産の症状がある人は控えた方が良いかもしれません。

メントールやメントンには子宮の筋肉を収縮させる作用がわかっており、過剰な摂取は好ましくありません。チョコミントアイスに含まれるミントの香料は基本的に微量なため神経質になる必要はありませんが、ミントの香りで気分が悪くなったり、下痢をしたりするときには食べるのを控えましょう。

妊婦のアイスの食べ方まとめ

ハートのさらにはいったアイス

妊婦さんはできるだけ甘い物をを控えたいところですが、どうしても食べたくなってしまうものです。特に冷たいアイスクリームは魅力的です。原材料やカロリー、量を考えながら選ぶようにしましょう。

そして、妊婦さんはストレスフリーが一番です。食べて体重増加が気になるのであれば我慢する、美味しく食べてまた食事管理など頑張れるのであれば食べる、というように上手にアイスクリームと付き合えたら良いのではないでしょうか?

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