2019年06月08日公開
2024年09月18日更新
ラクトアイスとアイスクリームの違いは何?ラクトアイスは太る?太らない?
ラクトアイスとアイスクリームの違いを知っていますか?ジャンルの異なる氷菓子を除いてアイスにはアイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスの3種類が存在します。この違いは作り方の工程で含まれる乳固形分と乳脂肪分の分量比率によって定まります。パッケージにも種類別の記載が義務づけられています。ラクトアイスとアイスクリームの違いについて紹介します。また脂肪分の違いによるカロリーも異なり太る太らないの差にもつながります。ラクトアイスは太るアイスなのか太らないアイスなのかも紹介します。
ラクトアイスとは?
普段何気なく食べているアイスクリームに種類別があることを知っていますか?アイスクリームのパッケージにはアイスクリームの種類を示す種類別が必ず記載されており、その中の一つにラクトアイスがあります。ラクトアイスとは耳にしたことはあっても説明できる人は少ないのではないでしょうか?
ラクトアイスとアイスクリームの違い、アイスクリームの種類別について紹介します。ラクトアイスはダイエットに影響を及ぼすのでしょうか?太る太らないの観点からも紹介します。
ラクトの意味
ラクトアイスとは耳にしたことはあっても説明できる人は少ないのが現実です。ラクトアイスのラクトとはラテン語が語源で乳を意味しています。ラクトアイスとは和製外来語で乳固形分がアイスミルクより少なく、アイスクリームの風味を脂肪分で補った製品のことを意味しています。
代表的なラクトアイス
出典: https://jtame.jp
コンビニやスーパーで一般的に販売しているアイスクリームの中にもラクトアイスはあります。代表的なラクトアイスがロッテの爽やクーリッシュ、セブンイレブンの果肉入りいちごソースのいちご練乳氷そして井村屋のやわもちアイスや明治のスーパーカップなどがあります。
ラクトアイスは植物性の油脂を使用したアイスクリームであるため安価に作れることやボリュームを多くできること、バリエーションを豊かにできることなどの特徴があります。他社とは異なる風味のアイスクリームを製造したり販売したりするにはラクトアイスが最適な種類です。
ラクトアイスとアイスクリームとの違い
アイスには3種類存在します。正確には氷菓子を含めて4種類ですが種類の区分け方法は乳固形分と乳脂肪分によって異なります。乳固形分と乳脂肪分の分量が異なることでアイスの味わいや風味が異なり価格やカロリーなどにも影響を及ぼします。一番太らないアイスの種類はどれでしょうか?
作り方でアイスは3種類に分かれる
アイスには作り方によって3種類に分類され、アイスクリームとアイスミルクとラクトアイスに分類されます。アイスの種類は乳固形分と乳脂肪分の含まれている量によって判別され、アイスクリームの作り方は乳固形分15%以上で乳脂肪分が8%以上、アイスミルクの作り方は乳固形分が10%以上で乳脂肪分が3%以上です。
ラクトアイスの作り方は乳固形分が3%以上で乳脂肪分については制限がなく、最後にジャンルは異なりますが氷菓の作り方は乳固形分が3%未満で乳脂肪分については制限なしと定められています。そしてこれらのアイスの種類はパッケージに記載することが義務づけられています。
それぞれのアイスの味の違い
乳固形分と乳脂肪分の違いによってアイスの味や風味も変わります。アイスクリームは一番乳脂肪分が多いことが特徴でクリーミーで濃厚なコクがあることに加えてミルクの風味をしっかりと感じることができる味わいが魅力です。乳脂肪分が8%以上であるためカロリーが高めです。ハーゲンダッツやパルムやピノなどの商品があります。
アイスミルクは口当たりが柔らかいアイスとして人気で、重すぎず軽すぎずの程よい味わいが特徴です。乳脂肪分に加えて植物性油脂を含ませている製品もあります。カロリーが比較的低めなのも魅力です。代表的な製品として雪見だいふくやチョコモナカジャンボや牧場しぼりなどがあります。
ラクトアイスはさっぱりとした食感が味わえるアイスで乳脂肪分が少ないのを補うため植物性脂肪を使用することが多いアイスです。乳脂肪分の代わりに植物性脂肪を使用しているためアイスクリームとカロリーは大差ないのが特徴です。
最後に氷菓は果汁等を氷結した冷菓でアイスのジャンルとは食感で判断できます。ガリガリくんやサクレ、あずきバーなどが代表的な商品です。
太らないのはどのアイス?
氷菓はシャーベット状の果汁を使用して乳脂肪分はほとんど使われていないため一番カロリーが比較太らないのですが、氷菓を除いたアイスクリームとアイスミルクとラクトアイスで一番太らないのはトータルバランスに優れたアイスミルクです。
乳脂肪分が多いアイスクリームは当然カロリーも高めです。ラクトアイスは乳脂肪分が少ないため一見カロリーが低く見えてしまいますが、乳脂肪分を利用していない分植物性脂肪を代わりに使用しているためトータルカロリーは結果的に高くなります。
アイスミルクは低い乳脂肪分でもしっかりとアイスの美味しさを出すことができ、植物性脂肪などを使用しなくても製品化できるためアイスミルクはカロリーが3種類の中では一番低く太らないアイスであるといえます。
氷菓子はアイスクリームとは違う?
氷菓子は種類別で存在しますがアイスのジャンルの中では異なる存在です。製造方法がそのそも異なり乳脂肪分は限りなくゼロに近いか入っていないのが普通です。食感も味も異なるため一目で氷菓子であることが判別できます。
そのためカロリーもとても低くアイスクリームやアイスミルクやラクトアイスと比較するとカロリーは桁違いの低さです。ダイエットしている人におすすめのジャンルです。
味はアイスというより砕いた氷のイメージが近くさっぱりとして後味が残らないのが特徴です。柔らかさを加えるために練乳などを取り入れた商品も人気です。
ラクトアイスは体に良くない!?
ラクトアイスは体に悪いという評価もあります。それはアイスクリームやアイスミルクと比較して食品添加物を多く利用しているためです。アイスを美味しく仕上げているのは乳脂肪分ですがラクトアイスには乳脂肪分がほとんど含まれていません。
代わりに植物性脂肪を利用していますが、アイスクリームと同じような美味しさを表現するためには食品添加物を使用するほかないためです。食品添加物の過剰摂取はダイエットに大敵な他、重大な病気を引き起こす要因にもなるため注意が必要です。
さまざまな添加物を使用
ラクトアイスは乳脂肪分がとても少ないのが特徴です。乳脂肪分はアイスのミルク感を出すためには必要な存在でその乳脂肪分がほとんど入っていないラクトアイスはアイスの美味しさが欠けてしまいます。そのためラクトアイスの作り方では植物性脂肪を利用してアイスの美味しさを人工的に作り出しています。
ラクトアイスのは乳脂肪分を少なくする代わりに価格面を安くしたりアイスのバリエーションを豊かにすることができますが味が悪ければ消費者は購入してくれません。そのためブドウ糖果糖液糖やアナトー色素や酸味料などの添加物を使用してアイスとしての美味しさを担保しています。
植物性油脂は牛乳と異なり泡立ててもアイスクリームのようにはならないため添加物を加えてアイスクリームのような食感を表現しています。ブドウ糖果糖液糖は糖分を補充するのに使用されますが、過剰摂取すると糖尿病の原因や肥満や肌荒れやイライラなどにつながります。
アナトー色素は乳脂肪分のように黄色にするために人口的に加えられているもので水銀が含まれている可能性があります。酸味料は化学合成されている調味料でブドウ糖果糖液糖が増えすぎる原因になってしまいます。ラクトアイスのパッケージには他のアイスよりも多くの食品添加物が記載されています。
トランス脂肪酸が含まれている
ラクトアイスにはトランス脂肪酸は含まれていません。かつては含めていましたが直近の調査では全く含まれていないことが確認されています。健康を害する恐れがあると厚生労働省の指導がある中、ラクトアイスはトランス脂肪酸が含まれていないため安全に食べることができます。
しかしアイスクリームやアイスミルクには含まれています。これは天然の乳脂肪分に含まれるトランス脂肪酸であるため人工的に作られた植物性脂肪のトランス脂肪酸とは異なります。植物性脂肪のトランス脂肪酸は植物性食用油の生成過程や加熱によって生じる人工的なもので海外では規制もかかっています。
ラクトアイスの食べ過ぎに注意しよう
夏だけでなく冬場でも一定の売上を確保している人気のアイスですが、3種類に分類されることを知っていますか?アイスクリームとアイスミルクとラクトアイスです。アイスのパッケージには種類別の表記をしなければならない決まりになっています。
ラクトアイスは乳脂肪分が最も少ないアイスで価格を安くしたりアイスのバリエーションを豊かにすることができるなどの特徴を持っています。しかし乳脂肪分が少ない分を補うため植物性脂肪と食品添加物を使用してアイスのさっぱりとした味わいを表現しています。
食品添加物の過剰摂取は健康に害を及ぼします。また植物性脂肪でカロリーもアイスクリーム並に高いため太らないと考えるのは間違いです。ラクトアイスは価格も安く手頃なアイスですが食べ過ぎには注意しましょう。