片栗粉の栄養素と効能とは?レシピや上手なとろみのつけ方も解説
片栗粉が何でできているか、ご存じでしょうか。本記事では、片栗粉の原料やその栄養素などについて詳しく紹介しています。また、片栗粉を使ったおすすめレシピも知ることができます。片栗粉の栄養やとろみのつけ方を知りたい方は、ぜひご覧ください。
「片栗粉って何でできているの?」
「片栗粉の栄養素とその効果について知りたい!」
「片栗粉と小麦粉など他の粉の違いは?」
このように、料理によく使われる食品の1つである片栗粉について、詳しく知りたいという方もいるでしょう。
本記事では、片栗粉の名前の由来についてやその特徴、片栗粉に含まれている栄養素、おすすめのレシピを紹介しています。また、片栗粉で上手にとろみをつける方法も説明しているので、早速今日の料理の参考にできるでしょう。
この記事を読むことで片栗粉についていろいろと知れるため、今後の料理に役立てることもできます。
普段何気なく使っている片栗粉について詳しく知りたい方や、おすすめのレシピなどが知りたい方は、ぜひご覧ください。
片栗粉の特徴
片栗粉は、さまざまなレシピで使われる食品です。料理にとろみをつけたり、揚げ物をしたりする際などによく使われます。
片栗粉と同じような食品に使われる白い粉には、小麦粉やコーンスターチがあります。他の粉類と片栗粉では何が違うのでしょうか。まずは、片栗粉の特徴についてご紹介していきます。
じゃがいものデンプンを使ったものが主流
現在一般的に使われている片栗粉の原材料は、じゃがいものデンプンです。じゃがいもに含まれているデンプンを取り出し、乾燥させて片栗粉にしています。
カタクリの効能に消化がよいというのもあり、滋養薬としても使われていたそうです。そのため、一昔前までは病気などで苦しんでいる方が栄養ととるために、片栗粉を溶かしたものを飲んでいたと言われています。
▼詳しくはこちらにも記載してあります。
片栗粉の栄養と効果効能まとめ!他の粉類と栄養比較!ダイエット効果も?
名前の由来
片栗粉はもともと、カタクリというユリ科の植物の根茎からとれるデンプンで作られていました。そのため、片栗粉という名前がついたのです。
しかし、カタクリはとれるデンプンの量が少量であったため、明治時代からはジャガイモが代用として使われるようになりました。現在の片栗粉の主流は、前述したようにじゃがいものデンプンから作られています。
小麦粉との違い
小麦粉と片栗粉の違いはまず、原材料です。小麦粉の原材料は小麦です。そのため主成分には、タンパク質や炭水化物が多く含まれています。
また香りにも違いがあります。小麦粉は、小麦をそのままひいて粉にしたものなので、小麦の香りがします。一方、片栗粉には香りがありません。そのため片栗粉は、料理の味や香りなどを邪魔することがないと言えます。
出典・参照: 小麦粉 - カロリー/栄養成分/計算|カロリーSlism
コーンスターチとの違い
コーンスターチは、よくお菓子作りに使われている粉です。コーンスターチも片栗粉同様、主成分はデンプンです。
片栗粉との大きな違いは、コーンスターチは、トウモロコシからとれるデンプンでできている点です。また、冷ましてもとろみを持続させることができる点も、コーンスターチならではでしょう。
片栗粉の栄養素と効能
次は、片栗粉の栄養素と主成分について解説していきます。片栗粉はデンプンからできているため、主成分は炭水化物です。
また、小麦粉などの他の粉ものに含まれているたんぱく質が、片栗粉にはほとんど含まれていません。そのため、料理でたんぱく質を摂りたいと考えているのであれば、片栗粉よりも小麦粉などを使うほうがいいでしょう。
出典・参照: 片栗粉 - カロリー/栄養成分/計算|カロリーSlism
主要成分 | 片栗粉1カップ(110g)あたり |
---|---|
炭水化物 | 89.76g |
ナトリウム | 2.2mg |
カリウム | 37.4mg |
カルシウム | 11mg |
マグネシウム | 6.6mg |
リン | 44mg |
鉄 | 0.66mg |
銅 | 0.03mg |
炭水化物
片栗粉の主成分である炭水化物は、エネルギーの源となる栄養素です。
炭水化物は不足してしまうと、体がエネルギー不足を起こし、集中できなくなったり疲労感を感じさせたりしてしまいます。また一方で過剰に摂取してしまうと、肥満や生活習慣病の原因にもなるので注意が必要です。
出典・参照: 炭水化物 / 糖質|e-ヘルスネット(厚生労働省)
片栗粉を使ったおすすめレシピ
片栗粉は、その特徴を生かすことで、料理をさらにおいしく仕上げることができます。次は、片栗粉を使ったおすすめレシピをご紹介します。片栗粉を使ったレシピは他にもたくさんあるので、食べてみたいレシピを見つけて作ってみてはいかがでしょうか。
ダイエットにも!小松菜とささみの卵ふんわり炒め♪
ささみにしっかり味付けをしたので味付けも楽ちん♪野菜もお肉も一緒にとれて、バランスのよいおかずです☺️
お弁当に入れても◎
野菜とお肉を一緒に摂れる簡単レシピです。小松菜が苦手な方でも、下味がついたささみと一緒ならおいしく食べられるでしょう。
また、ささみに片栗粉をまぶすことで、ささみにつけた下味のうまみを閉じ込めます。サクッとした軽い食感が食欲をそそる1品です。
ホッと温まる♪豚肉のけんちんうどん
いつものうどんに、野菜とお肉を入れてアレンジした1品です。最後の仕上げに片栗粉を加えることで、料理にとろみをつけることができます。
片栗粉を粉のままで入れるとダマになってしまうので、溶かしてから入れましょう。
子供も喜ぶ♡さっくり!ミルククッキー
片栗粉は、料理だけではなく、お菓子作りにも使うことができます。クッキー作りに片栗粉を使うと、サクサクとした食感のクッキーを作れます。ただし、片栗粉だけで作ってしまうとパサパサ感が残ってしまうので、小麦粉と混ぜて作るのがおすすめです。
片栗粉のとろみを上手につける方法
片栗粉は、料理にとろみをつける際によく使われますが、うまくとろみがつかなかったり、粉がダマになってしまったりなど、失敗をした経験がある方もいるのではないでしょうか。ここでは最後に、上手にとろみをつける方法をご紹介します。
入れる直前に水で溶かす
前述したように、粉のまま料理に入れるとダマになってしまいます。また、水に溶かした片栗粉をそのまま放置しておくと、片栗粉が沈んでしまいます。
そのため、料理に加える直前に水で溶かしましょう。
スープや煮汁などを混ぜながら加える
水溶き片栗粉ができたら、スープや煮汁に混ぜていきます。このとき、少しずつ加えていきましょう。加えたらスープや煮汁をよく混ぜ、水溶き片栗粉が全体にいきわたるようにしましょう。
とろみがつくまでゆっくり加熱する
水溶き片栗粉を全部加えたら、とろみがつくまでゆっくりと加熱していきます。加熱することで、料理にしっかりととろみをつけることができます。
水溶き片栗粉の分量は、水と片栗粉の比率が1対2がいいと言われています。そのため、片栗粉を大さじ1入れるのであれば、水は大さじ2用意するといいでしょう。
片栗粉の使い方を知って上手に使おう
片栗粉は、揚げ物を作る際やとろみをつける際に使われる食材として、広く知られ多くの料理に使われています。
成分表から分かるように、主成分は炭水化物なので、料理に上手に取り入れることで体のエネルギー源になるでしょう。この記事を参考に片栗粉の栄養素などを知り、毎日の料理に上手に片栗粉を使ってみてはいかがでしょうか。