ソリレスは焼き鳥のどこの部位?鶏肉の希少部位「ソリレス」 を徹底解説

鶏もも肉の付け根にあるソリレスという部位について解説します。鶏肉の中でもスーパーや焼き鳥店で、あまり見かけることのない、知る人ぞ知る希少部位です。ソリレスの食感や味、値段の相場、おすすめの食べ方やレシピなども詳しく紹介します。

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目次

  1. 1ソリレスは知る人ぞ知る鶏肉の希少部位
  2. 2ソリレスの美味しい食べ方
  3. 3ソリレスを美味しくいただこう!

ソリレスは知る人ぞ知る鶏肉の希少部位

鶏肉の部位について、どれくらい知っていますか?定番の部位であるもも・手羽先・むね・ささみをはじめ、せせりやキンカンといった希少部位があります。なんと、鶏肉には30種類以上の部位が存在しているのです。中でもソリレスは、スーパーの鶏肉コーナーではもちろん、焼き鳥店のメニューでも、なかなか見かけることがありません。

取れる数が少ない上に、見逃してしまいやすいため、知る人ぞ知る希少部位といわれています。そんなソリレスについて詳しく紹介します。

ソリレスはフランス語

「ソリレスという名前自体を聞いたことがない」という人も、いるのではないでしょうか?メニューで見かけることがないだけでなく、「あまりなじみのない名前だから」という理由もあるでしょう。

ソリレスという名前は、元々日本語ではなくフランス語から来ています。フランス語で”sot l'y laisse”と書き、訳すると”それを残すのは愚か者”という意味です。ちなみに、英語ではchiken oyster(チキンオイスター)と呼ばれています。日本では、ソリレスから取った”そり”や、”そり肉”という名前で呼ばれることもあります。

ソリレスは鶏肉のどの部分?

ソリレスはもも肉の付け根にある、腰骨のくぼみについた部分です。ピンポン玉くらいの大きさで、つるっとした丸い形をしています。1羽から2個しか取れない希少部位です。しかし、この部分はくぼみに隠れているため、見逃しやすいのです。鶏肉を解体する職人ですらも、気をつけなければ見逃してしまいます。

鶏ガラと一緒に捨ててしまったり、誤って切り込みを入れてしまうことも、少なくないそうです。そういった背景があり、前述したような意味の名前になったのです。

ソリレスの味と食感

希少部位といえば珍味というイメージがあり、好き嫌いが分かれる部位でもあります。ソリレスは果たしておいしいのでしょうか?どんな味や食感をしているのでしょうか?

ソリレスの食感は、ももの付け根とあって柔らかめです。また、筋肉が発達しており、赤身で締まっている部位です。そのため、噛むと独特の歯ごたえがあります。味は噛めば噛むほど肉汁が口の中に広がり、ジューシーな肉の味わいを楽しめます。この独特な風味と歯ごたえを好んで食べる人が多いです。

ソリレスの値段の相場

ソリレスは1羽から2個しか取ることのできない貴重な部位であるため、取り扱う店自体が多くありません。価格も定番の串よりは高価です。1本100円台から食べられる焼き鳥店でも、ソリレスは1本250円以上します。そのほか、6000円のコースメニュー限定で提供されたり、1本500円で提供している高級店もあります。

ソリレスは焼き鳥店で食べるだけでなく、通販でも購入することができます。串に刺した生のソリレスを、3本入り税抜き700円で販売している通販サイトもあります。焼き鳥店で注文するよりお得です。ただし、数量に限りがあり、自分で焼く手間もあります。1本あたりの値段は数百円なので、手が出ないほど高額ということはありません。

このように、ソリレスは通常のむね肉やもも肉などと比べると、高価であることがわかります。また取り扱う店が少ないため、多くの飲食店がある東京や大阪でも、食べられる店を見つけるのは難しいです。

食べた人の口コミ

西洋風の鶏肉料理

ここでは、ソリレスを実際に食べた人の口コミを紹介します。口コミを見ていると、おいしいと言っている感想が多くありました。肉に対してあまりこだわりのない人でも、とても美味しいと感じるようでした。焼き鳥だけでなく、ソリレスには炙りや刺身など、様々な食べ方があるようです。詳しい食べ方については後に紹介します。

ソリレスの美味しい食べ方

ソリレスは滅多に食べられない部位ですから、せっかく食べるなら美味しく食べたいものです。実際にソリレスを食べてみたいという人や、ソリレスを買ったけれど、どう調理すればいいか知りたいという人のために、ソリレスの食べ方やレシピを紹介します。ソリレスには、焼き鳥をはじめいろいろな食べ方があります。

ソリレスを食べられる焼き鳥店に行った時や、ソリレスの肉を買った時などに試してみてください。

焼き鳥

焼き鳥はソリレスの定番です。もちろんたれで食べるのも美味しいですが、よりおすすめなのは塩味の串で食べることです。塩がソリレスの旨味を引き出し、口の中に広がる肉汁と弾力のある歯ごたえを楽しむことができます。アクセントをつけたいときは、柚子胡椒もおすすめです。

自分で焼く場合は、他の鶏肉と同様に火の調節をして焼くことがポイントです。強火で焼き過ぎないようにしましょう。火が通り過ぎると固くなってしまい、ソリレス独特の歯ごたえを楽しむことができません。味も落ちてしまいます。ただし、生焼けの状態だと食中毒の恐れがあるので、火はしっかり通しましょう。

刺身

生焼けは食中毒の危険があると知られる鶏肉ですが、生食用の新鮮な鶏肉なら、刺身にして食べることができます。ソリレスの刺身は、にんにく・しょうが・醤油と一緒に食べます。焼いたソリレスとは違う歯ごたえを楽しんでみてください。濃厚な赤身の味わいも絶品です。

ソリレスの刺身を取り扱っている店は、焼き鳥店より少なくなりますが、見つけたら是非試してみてください。行かれる前には、口コミを見られることをおすすめします。

ホイル焼き

  • ソリレス 約400g
  • 酒 50ml
  • ネギ 1本
  • 創味シャンタンDX 小さじ1
  • あらびきコショウ 適量
 
  1. ソリレスをポリ袋などに入れ、酒をまぶして30分以上置きます。その間にネギを3cm幅に切っておきます。
  2. ソリレスを漬けていた酒を捨て、軽く洗ってキッチンペーパーで水気を取ります。大体でOKです。
  3. フライパンに油を熱し、ソリレスの上にネギを置き、蓋をして中火で加熱します。水分がでてくるので、ある程度火が通ったら蓋を取ります。
  4. 上に乗せていたネギをアルミ箔の上に取り、魚焼きグリルで焼き目をつけます。
  5. ネギを除いたソリレスにシャンタンを入れ、水分を飛ばしつつ絡めます。
  6. 水分が飛んできたらネギを戻し、コショウを振って軽く混ぜます。

こちらはソリレスのネギ焼きです。酒とネギで鶏肉の臭みを取って焼くので、臭いが気になる人におすすめです。酒は鶏肉を柔らかくする効果もあります。また、ソリレス自体は食感を残すため焼き過ぎず、ネギをホイル焼きにしてしっかり焼くのがポイントです。使われているシャンタンは、スーパーでも売っている中華料理の調味料です。

シャンタン一つだけで、中華料理のような味わいを出すことができます。シャンタンがなければ、中華スープの素で味を調節してみてください。

ソテー

ソリレスのソテーも絶品です。ソリレスから出る肉汁と、野菜やじゃがいもなどを絡めて焼くことで、より味わいのある料理になります。ソリレスを焼いた後の肉汁でクレイビーソースを作ったり、ビネガーソースでさっぱりと食べるのも美味しいです。

焼き鳥や炙りといった定番の食べ方よりも、具材や味付けにバリエーションがあり、様々な味を楽しめます

ソリレスに合うお酒は?

焼き鳥店で飲むお酒といえばビールや日本酒が定番ですが、ソリレスは元々フランス料理で使われていたことから、ワインによく合う部位です。赤ワインにするなら口当たりが柔らかくあまり重くないもの白ワインならしっかりした味わいのものがおすすめです。味付けや料理によって、甘さや口当たりの種類を変えるのもいいでしょう。

 

ソリレスを美味しくいただこう!

フランス料理風の鶏肉料理

ソリレスがどんな部位か、味やレシピについて紹介しました。歯ごたえのある肉を、じっくり噛んで味わいたいという人には、是非食べてもらいたい部位です。希少部位なので取り扱っている店が少なく、食べられる店を見つけるのは難しいかもしれません。そんなときは、通販で取り寄せて自分で焼くという方法もあります。

いつもの鶏肉とは違う希少部位を食べてみるという体験も、なかなか日常ではできないことです。特別な日や大事な人との記念にいかがでしょうか?

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