離乳食初期で豆腐が大丈夫なのはいつから?選び方や人気レシピなど紹介

豆腐は離乳食にぴったりの食材ですが、いつから赤ちゃんに食べさせることができるのでしょう?離乳食初期の時期は赤ちゃんも両親も初めてのことばかりで不安でいっぱいです。この記事では豆腐を使用した離乳食について、レシピや冷凍保存方法など紹介します。

離乳食初期で豆腐が大丈夫なのはいつから?選び方や人気レシピなど紹介のイメージ

目次

  1. 1離乳食初期で豆腐を食べていい時期はいつから?
  2. 2離乳食での豆腐の選び方
  3. 3離乳食で豆腐を使う時の調理法
  4. 4離乳食初期におすすめの豆腐を使った人気レシピ
  5. 5離乳食で豆腐を使う時の保存法
  6. 6離乳食で豆腐を食べさせる時の注意点
  7. 7豆腐は離乳食初期で使いやすい食材

離乳食初期で豆腐を食べていい時期はいつから?

離乳食は赤ちゃんにとって初めての食事です。だからこそ食材や料理法、食べ始めの時期がいつからなのかなど気を使います。特に生後5~6ヶ月の離乳食初期は食べられるものも限られるため難しい時期です。そんな数少ない食べ物の中から、おすすめしたいのが豆腐です。豆腐はいつから食べられるのでしょう?

豆腐は生後6ヶ月から食べられる

離乳食を食べてる赤ちゃん

豆腐は離乳食初期から食べさせることができます。ただし、原材料の大豆はアレルギー20品目食品に含まれているため、初めて食べさせるときは慎重になりましょう。いつから食べられるのかというのはあくまで目安です。個人差がありますので、お子さんに合わせて焦らず進めていくようにしてください。

理想は生後5ヶ月目頃にアレルギー反応が起こりにくい10倍粥から始め、すりつぶした野菜なども試し、離乳食に慣れてきた頃につぶした豆腐・白身魚などを試すという流れです。

豆腐は赤ちゃんの胃腸にもやさしい

ご飯を楽しみにする赤ちゃん

豆腐が離乳食初期から大丈夫な理由はいくつかありますが、まず1点目としてあげられるのがタンパク質の食材の中でも消化吸収が良い点です。まだ固形の食事になれていない赤ちゃんの胃腸にはおなかに優しい食材が安心です。

また豆腐は元から柔らかい食材ですので、離乳食初期で食べ物を飲み込んだり潰したりすることを練習する赤ちゃんにとっては最適の食べものです。何事も最初は簡単なところから覚えていくのがベターですが、それは離乳食時代の赤ちゃんも同様なのです。

味が淡白なので離乳食に使いやすい

離乳食を食べる赤ちゃん

味が淡泊でクセがないところも離乳食初期の時期に使いやすいポイントです。ついつい大人は味が淡泊だと美味しくないのでは?と思ってしまいますが、離乳食には素材そのものの味を覚えるという目的もあります。場合によって、強い味付けは味覚の発達に悪い影響を与える恐れがあります。

また調味料は胃や肝臓に負担がかかるため、消化機能が未熟な赤ちゃんにはむいていません。離乳食初期の時期の赤ちゃんには特別な味は不要です。したがって、刺激の少ない豆腐は離乳食初期の時期に食べさせるのにおすすめなのです。

豆腐は成長を助ける栄養が豊富

豆腐の原料となる大豆は畑のお肉と呼ばれるほど栄養があり、赤ちゃんの成長や身体作りの強い味方です。筋肉や骨・臓器など人間の身体を作る基本になるタンパク質はもちろん、カルシウム・ビタミンE・マグネシウム・鉄分・カリウムなどミネラルも豊富に含まれています。

離乳食初期の時期は食べられるものが少ないので、豆腐のような栄養豊富な食材はありがたいものです。特に鉄分を含む食材は離乳食初期の時期に食べられる食材の中であまり見かけないので、積極的に食べさせてあげることを推奨します。

離乳食での豆腐の選び方

いつから食べさせられるのか?の次に気になるのが選び方です。豆腐と一口にいっても木綿や絹ごし、焼き豆腐など種類や生産地も様々です。離乳食初期の時期の赤ちゃんに豆腐を食べさせるにはどのようなものを選べばよいのでしょう?

絹ごし豆腐を選ぶ

離乳食初期の時期には木綿や焼き豆腐だと少し硬いので、やわらかくて口の中ですり潰しやすく飲み込みやすい、絹ごし豆腐がおすすめです。

スーパーで売られている物でかまいませんが、出来るだけ原材料がシンプルで香料や甘味料、酸味料など味と香りを良くする添加物が少ないものを選んでください。

国産大豆100%使用の豆腐を選ぶ

添加物の他に注目したいのが原産地です。豆腐の原材料である大豆は、遺伝子組み換えのものが含まれている可能性があります。遺伝子組み換えの食材は長年の研究と厳しい審査があることから、現在では人体にほとんど影響がないと考えられております。

ですが、それでも気になるという人は国産大豆100%使用とパッケージに書かれているものを選ぶようにしましょう。国産大豆使用という表記もありますが、こちらは外国産の大豆も混じっていることがあります。それが遺伝子組み換えの大豆である可能性が高いので注意してください

にがり使用の豆腐を選ぶ

豆腐の添加物には味と香りを良くするものだけでなく、豆腐の形を保つ凝固剤や、大豆によって生じる泡を消す消泡剤も使われています。凝固剤は豆腐の製造に必要不可欠なものです。

豆腐には主にニガリ(塩化カルシウム)が凝固剤に使われています。ニガリであれば安心ですが、まれに硫酸カルシウム塩化カルシウムなどの凝固剤が使われていることもありますのでパッケージをチェックするようにしましょう。

また、消泡剤は食感が良くきれいな豆腐を作るのに使われている添加物です。消泡剤を使うと見た目や食感もよくなる上、泡が増えると空気と触れる面積が大きくなり、日持ちが悪くなるというデメリットを解消してくれます。

できあがった豆腐の中に消泡剤の成分は残らないと言われており、あまり気にする必要がない添加物ですが、気になる人は消泡剤不使用のものを選ぶとよいでしょう。

離乳食で豆腐を使う時の調理法

5~6ヶ月目の頃の離乳食の調理法の基本的なポイントは次のとおりです。とろとろのポタージュ状にし、食材の味をいかした調理を心がけ、人肌くらいの温かさにして食べさせるようにしてください。これらを踏まえた上で、豆腐を離乳食に使うときの調理法を紹介します。

レンジなどで加熱する

大人は冷や奴としてそのまま食べられますが、赤ちゃんは抵抗力が弱く食材を殺菌する必要があります。レンジや湯通しなどで加熱してから食べさせてあげましょう。

湯通しするときは茶こしなどに入れてから熱湯でゆでると取り上げるときに簡単です。加熱しすぎるとせっかくの柔らかい豆腐が固くなってしまいますので、さっと湯通しするだけで十分です。

手軽に済ませたいときは電子レンジを使うと簡単です。耐熱皿に豆腐がかぶるくらいの水をいれ、ふんわりとラップをかけて加熱してください。500Wの場合、10gで20秒程度が加熱時間の目安になります。

すり鉢などで豆腐つぶす

柔らかい豆腐ですが、他の食材と同じくとろとろのペースト状にするのが理想の離乳食の状態です。加熱した絹ごし豆腐はスプーンやフォークでも潰すことができますが、一手間掛けて裏ごししてあげるとより食感がなめらかになり食べやすくなります。水気を切ってからすり鉢で潰すのもおすすめです。
 

ビニール袋を使ってつぶすと時短に

すり鉢や裏ごし器を使うのが面倒なときは、食品用のポリ袋で揉み潰すのもおすすめです。火を通した豆腐を十分に冷ましたあと、ポリ袋にいれて手で揉み潰しましょう。ポリ袋の角をハサミで切り、ホイップクリームの要領で絞り出せば手が汚れることもありません。皆さんにおすすめしたい便利な時短技です。

離乳食初期におすすめの豆腐を使った人気レシピ

いつから豆腐を食べられるのか、選び方、調理法などについて紹介してきました。ここまで知識が揃ったら次にとりかかるのが実践です。離乳食初期の時期におすすめな豆腐を使ったレシピを紹介します。

豆腐ペースト

  • 豆腐3cm角1個
 
  1. 豆腐を茹でて取り出す。
  2. 裏ごしして、湯を大さじ1入れてのばせば出来上がり。

離乳食初期の基本中の基本レシピです。アレルギーチェックにも適していますので、まずはこのレシピを試すようにしましょう。

冷凍保存するのにもこのレシピはむいていますが、多少の食感・味の劣化は避けられないので出来る限り余ったものは大人の料理に使うようにし、赤ちゃんにはいつも新しい材料を使って作ってあげてください。

裏ごししているさいに冷めると思いますが、念のためどのくらいの熱さになっているのか確かめるのも赤ちゃんのために大事なポイントです。

豆腐入りのお粥

  • 10倍粥30g
  • 豆腐25g
 
  1. 豆腐を裏ごしする。
  2. お粥に裏ごした豆腐を入れ、再度火にかける。
  3. 一煮立ちしたら出来上がり。

離乳食初期の時期はまずお粥から始めると思いますが、お粥に飽きてきたらこのアレンジレシピを試すのもおすすめです。豆腐とごはんが絶妙にマッチし、ふわふわな食感に仕上がります。

鍋で煮立たせる方法をレシピでは紹介しましたが、レンジで加熱しても大丈夫です。レンジで加熱するさいには30秒ほど、様子を見ながら加熱するようにしましょう。タンパク質と炭水化物を同時に摂取できて、とても簡単なレシピですのでぜひ、レパートリーに取り入れてください。

にんじんと豆腐のトロトロ煮

  • にんじんのすりおろし大さじ1
  • 豆腐大さじ1〜2
  • 和風だし(赤ちゃん用)大さじ2
  • 片栗粉小さじ1/4
  • 水小さじ1
 
  1. にんじんのすりおろしにしっかり火を通す。
  2. 1を鍋に入れ、豆腐・和風だしも加えて、豆腐を崩しながら軽く煮る。
  3. 片栗粉を水で溶いておく。
  4. 月齢にあった水分量まで煮詰まったら一度火を止め、水溶き片栗粉を加えたらすぐにかき混ぜる。
  5. とろみが足りなければ再度火に掛け混ぜて出来上がり。

豆腐が大丈夫なことがわかったら、少しずつ味に変化をつけていきましょう。このタイミングでおすすめなのがこのレシピです。にんじんはいつから食べられるのかというと、離乳食初期の時期から食べられます。

にんじんはほんのり甘みが感じられる上、アレルギーの心配が少ないので、赤ちゃんに食べさせやすい食材です。体の免疫力を高めたり、皮膚や粘膜、免疫機能を正常に保ったりする効果が期待できるのも魅力的です。

また、にんじんは冷凍保存しても食感の劣化が起きにくい野菜ですので、にんじんをあらかじめ茹でて冷凍保存してストックしておくと時短になります。レシピ中で水溶き片栗粉を使用していますが、水溶き片栗粉を加えるときは必ず一度火を止めるよう注意してください。

止めないと水溶き片栗粉が一部分だけ固まってしまいます。離乳食ですので当然とろとろのペースト状にしあがりますが、この状態は熱が冷めにくいのでしっかり冷ますのもこれまで紹介してきた離乳食レシピと同じく大事なポイントです。

かぼちゃ豆腐

  • 冷凍かぼちゃ2個
  • 豆腐大さじ1
 
  1. 冷凍かぼちゃをシリコンスチーマーに入れてレンジで3分ほど加熱し、皮以外のところをスプーンですくっておく。
  2. 豆腐を器に入れてレンジで30秒加熱し、1とよく混ぜ合わせたら出来上がり。

にんじんと同じく、甘くて食感が良いかぼちゃは赤ちゃんが大好きな食材の一つです。本能的に甘味は受け入れやすいので、離乳食をなかなか食べてくれない子供でもかぼちゃ入りならよく食べてくれることも多いです。

また、かぼちゃはビタミン類やカリウムなど栄養がたっぷり詰まっている野菜、積極的に食べさせてあげましょう。いきなりかぼちゃを少量で扱うのは難しいですが、あらかじめかぼちゃを小分けにして冷凍保存しておくと扱いやすくなります。

市販の冷凍かぼちゃもありますのでそちらを離乳食に使うのもおすすめです。材料さえあれば電子レンジで簡単に作れるレシピですので手間がかからないのも魅力的、ぜひ作ってみてほしいレシピです。

バナナ豆腐

  • 豆腐15g
  • バナナ5g
 
  1. 豆腐は茹でてすりつぶす。
  2. バナナもすりつぶし、1と和える。

離乳食にはバナナもおすすめです。バナナといえばアレルギー20品目食品に含まれているので、いつから食べるとか気を使わなくて大丈夫?と心配になるかもしれませんが、バナナも離乳食初期に食べ始めることができる食材の一つです。

しかし、アレルギーの心配があるのは事実なのでまずはバナナ単体で赤ちゃんに食べさせてみましょう。どちらも大丈夫そうでしたらぜひ、このレシピを試してみてください。バナナは糖質が高いためエネルギー源になり、離乳食初期の時期の主食になります。

また消化にもよく、赤ちゃんの発育に良いビタミンB2ビタミンB1マグネシウムビタミンB6などの栄養も豊富です。あまりお粥や野菜の離乳食に興味をもたず食べたがらない赤ちゃんにとって、甘みがあるバナナは気に入って食べることも多く、1年中手に入る食材ですので離乳食にはぴったりの食材です。

このレシピでも加熱していないように、バナナはフルーツなので加熱して与える人はあまりいませんが、できれば加熱して食べさせてあげましょう。1本まるごと冷凍保存したバナナを冷凍したまますりおろして使うのが特に使い勝手がよくおすすめです

ほうれん草の豆腐ペースト

  • ほうれん草(葉先)10g
  • 豆腐25g
  • お湯少々
 
  1. ほうれん草は軟らかく茹で、水にさらし、水分を絞る。
  2. 包丁で細かく刻み、すり鉢ですり潰す。
  3. お湯を少し加え、なめらかにする。
  4. 豆腐は3分ほど茹で、すり鉢ですり潰す。
  5. ほうれん草と豆腐を混ぜてあわせたら出来上がり。

離乳食を食べ始めて、母乳やミルクの量が減ると心配になるのが鉄分の不足です。鉄分が豊富に含まれている食材で代表的なのがほうれん草ですが、ほうれん草はいつから食べてよいのでしょう?ほうれん草も離乳食初期に食べられる食材の一つです。

ほうれん草には鉄分の他にも免疫力を高めたり、皮膚を保護してくれるビタミンCやベータカロテン、カルシウム、カリウムなどミネラルやビタミンが豊富に含まれています。ぜひ赤ちゃんに食べさせてあげたい離乳食の食材です。

調理のポイントとしては、ほうれん草を茹でるとき塩を入れるのが基本になっていますが、離乳食用なので塩は入れずに茹でるようにしましょう。また、離乳食なので柔らかい葉先だけを使うようにしてください。もし根本も一緒に茹でるときは念入りに泥や汚れをを濯ぎ落としてから茹でましょう

あく抜きも大事です。ほうれん草は色が緑であること、独特のえぐみが苦手でなかなか食べられない赤ちゃんもいます。えぐみの原因であるあくをしっかり抜くためにも、茹でた後は冷水できちんとあく抜きしましょう

しかしながら、ほうれん草はそれでも食べるのが難しい赤ちゃんもいます。ですが、離乳食初期の時期から緑の野菜を食べさせることは将来的に野菜への苦手意識を減らすことができます。

このレシピのように豆腐を混ぜる、水溶き片栗粉を混ぜて舌触りをなめらかにしつつ味を薄くする、飲みなれているミルクを混ぜるなどの工夫をして食べさせてあげましょう。ほうれん草でもアレルギー反応が起こることはあるので、その点だけ注意が必要です。

キャベツの豆腐ペースト

  • 春キャベツ中くらいの葉1/2枚
  • 豆腐25g
 
  1. 春キャベツをちぎり、小鍋に水を入れて、箸を刺して簡単にやぶれるぐらい柔らかくなるまで茹でる。
  2. 茹でた春キャベツを裏ごしをして大さじ1用意する。
  3. 豆腐も茹でて裏ごしをし、2と混ぜたら完成。

葉物野菜のキャベツはくせがなく、加熱すると甘みが出るので赤ちゃんにとっても食べやすい離乳食の食材です。キャベツには胃の調子を整えるビタミンUや、抵抗力をアップするビタミンC、骨の形成を助けるビタミンKなどが含まれており、離乳食初期の時期から積極的に取り入れたい食材の一つになります。

豆腐と組み合わせたこのレシピは食べ合わせがよく、タンパク質もビタミンも摂取できるので栄養バランスも良く非常におすすめです。しかし、キャベツには食物繊維が多く含まれているため、たくさん食べてしまうと消化器官が未発達な赤ちゃんは下痢を起こしてしまう場合があります。始めは少量からはじめましょう。

繊維が固く加熱しても柔らかくならない芯とスジを取り除き、ほうれん草と同じく葉先のみ使うようにするのも離乳食を調理するときのポイントです。消化不良を引き起こさないためにも、消化に悪く喉にも引っかかりやすい部分は取り除きます。

裏ごしする際にミキサーやブレンダーがあれば簡単にペースト状にできるので、これらを利用するのも一つの手です。また、キャベツはペースト状にすれば冷凍保存することもでき時短になります。簡単ですが栄養豊富なレシピですのでぜひ、試してみてください。

大根と豆腐のトロトロ煮

  • 大根10g
  • 豆腐15g
  • だし汁50ml
  • 水溶き片栗粉水6g、片栗粉2
 
  1. 大根は厚めに皮をむき、いちょう切りに切る。
  2. 切った大根を軟らかくなるまで茹でる。
  3. 豆腐も湯がく。
  4. 茹でた大根、湯がいた豆腐はそれぞれすり潰す。
  5. 鍋にすりつぶした大根と豆腐、だし汁を加えて弱火で3~4分煮て、水溶き片栗粉でとろみをつける。
  6. 全体になじんだら出来上がり。

キャベツと同じく淡色野菜でビタミンC、食物繊維、カリウムなどがバランスよく含まれている大根は離乳食に使える食材です。しかし、大人にとっては大根は辛いもののイメージがある人もいます。辛い大根を離乳食に使えるのはいつからなのでしょう?答えは、大根は離乳食初期の後半から使えます。

ただし、使う部位やすりおろしの仕方にコツが必要です。加熱することで辛みがなくなっても、使う部位によっては苦味が出て赤ちゃんが嫌がってしまうことがあります。離乳食に大根を使う場合は、根元の青い部分は辛みがでやすく、根の方は繊維が多いので、中心の部分を使うようにしましょう。

冬の時期は大根の甘みが増すため、冬に食べさせるのが特におすすめです(もちろん時期が被らなければこだわる必要はありません)。大根も水分が多く、冷凍にむいていないので出来る限り使い切るようにしてください。

またこのレシピではだし汁を利用していますが、前述したとおり離乳食の始めは食材そのものの味に慣れさせることが大事です。離乳食で様々な食材に慣れてきた離乳食初期の後半頃に作るのが適しています。

さらにこのレシピは混ぜあわえることで大根の苦味が薄まり、赤ちゃんが食べやすくなるのも魅力です。苦味の感じ方によっては苦手意識を持ってしまうこともあるので、最初は大根の量を少な目で作るようにしてください。

豆腐とカブのとろとろ煮

  • カブ大さじ1
  • 絹ごし豆腐大さじ1
  • きざみ海苔少々
  • 鰹と昆布の1番だし大さじ1
  • 片栗粉少々
 
  1. 小さく切ったカブを小鍋で茹でて潰す。
  2. 同じ鍋で豆腐をさっと茹でて潰し、1に加える。
  3. 鰹と昆布のだし・片栗粉少々を加えてレンジで加熱する。
  4. とろみを片栗粉で加減しながら、好みの固さに調整する。
  5. きざみ海苔を飾ったら出来上がり。

カブは葉の部分も食べられますが、離乳食初期の段階では根の部分しか使いません。なぜなら、カブの葉部分はアクが強く赤ちゃんにとっては刺激が強すぎるからです。葉の部分がいつから食べられるかというと、離乳食中期の頃(生後7~8ヵ月)になります。

ビタミンB1、B2、ビタミンC、カロテン、カルシウムなど摂取したい栄養が豊富に含まれており、風邪予防にもなる食材ですが離乳食初期には避けましょう。根の部分はビタミンCカリウムが多く、消化酵素のアミラーゼやジアスターゼが含まれているので、胃もたれや胸やけに効果的とされています。

まだ、胃腸が丈夫ではない赤ちゃんが食べる食材としてぴったりです。カブの根は短時間で柔らかく茹で上がるのも離乳食の食材として適している理由の一つになります。ですが、茹で時間が短すぎると辛みが残ってしまうのでとろとろになるまで茹でるのが大事なポイントです

電子レンジでカブが浸るくらいの水を入れて加熱することもできるので、鍋で茹でるのが面倒な人は電子レンジを活用することをおすすめします。また、このレシピではだし汁の他に海苔がワンポイントとして使われていますが、海苔は消化吸収が悪いのでもし使用する際には離乳食中期の頃に取り入れるようにしてください

豆腐とにんじんのポタージュ

  • にんじん20g
  • 玉ねぎ15g
  • ブロッコリー(お好みで)少々
  • 絹ごし豆腐10g
  • 昆布だし300ml
 
  1. にんじん、玉ねぎは皮をむき、1cmの厚さに切り、昆布でとっただしで煮る。
  2. 1がやわらかくなったら豆腐を加えて、さらに煮る。
  3. 2と煮汁10mlを一緒にブレンダーにかけ、とろとろの状態にする。
  4. お好みで、湯がいてみじん切りにしたブロッコリーをのせたら出来上がり。

最後に紹介するレシピはにんじん・ブロッコリー・玉ねぎ・豆腐を合わせた、野菜たっぷりのポタージュです。玉ねぎもブロッコリーもいつから食べさせることができるのかというと、離乳食初期の頃から食べさせることができます。

ただし、ブロッコリーは穂先の部分のみを使うようにしましょう。玉ねぎは基本どの部分も使用できますが、十分に加熱されていない場合アレルギー反応が出る危険があるため注意が必要です。

野菜はみじん切りにして煮るより、大き目に切って煮てからみじん切りにしたほうが柔らかく煮えます。じっくりと柔らかくなるまで煮こんでいくと、後々のブレンダーでの仕上げの際がスムーズです。なるべくとろとろになるまで煮るようにしましょう。

このレシピはにんじんポタージュを栄養たっぷりに食べやすくしたものですが、様々な食材を合わせているため離乳食初期の後半以降に試すのが大事です。タンパク質と野菜を同時に摂れ、彩りも優しい栄養たっぷりレシピをぜひレパートリーに加えてください。

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離乳食で豆腐を使う時の保存法

離乳食初期の時期に使う食材はほんのわずかです。大さじ2杯程度の量が基本になりますが、この量だとどうしても多く作りすぎてしまい使い切れず捨ててしまうことがあります。離乳食は冷凍保存などしても大丈夫なのでしょうか?

離乳食の基本は使い切り

離乳食は基本使い切りです、食材はどうしても一度空気に触れてしまうとしっかり保存していても傷んできてしまいます。正しい方法で保存していれば大人は抵抗力があるので食べても平気ですが、抵抗力が弱い赤ちゃんに与えるのはどうしても気が引けてしまいます。

そんなときは小分けで販売している豆腐を購入するのがおすすめです。80gずつ小分けにされているものが販売されており、使い勝手がよく離乳食を作るのにむいています。また、一度フタを開けたら残りは全て大人の料理に活用して使い切るのも無駄が少ないです。

保存するなら冷凍する

冷凍庫の扉をあけている

離乳食をどうしても保存したい場合、冷凍保存がおすすめです。冷凍すれば栄養面はほとんど変わらないため、安心して赤ちゃんに離乳食を食べさせることができます。解凍は電子レンジを使ってしっかり加熱するようにしてください。

ただし、豆腐は冷凍にはむかない食材です。水分量が多い上家庭の冷凍庫ではゆっくり冷凍されるため、その過程で発生する氷結晶が大きくなってしまいます。氷結晶は食材の組織や細胞を壊し、食材をスカスカにしたりぐしゃっとした食感に変化させてしまうものです。

豆腐も同じく、冷凍することによって発生する氷結晶によって水分が抜け固くモソモソとした食感に変わってしまいます。離乳食初期の時期だと食べづらい食感です。そのため基本的には使い切ることをおすすめします。どうしても冷凍したいときは下ごしらえした後、しっかりすり潰すようにしましょう
 

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離乳食で豆腐を食べさせる時の注意点

離乳食初期の時期の赤ちゃんの内臓はまだまだ未熟です。そのため、豆腐に限らず離乳食を与えるときに注意すべきことがあります。
 

アレルギーに気をつける

大泣きする赤ちゃん

初めての食材を与えるときはアレルギーに気を付けましょう。離乳食初期の時期はアレルギー反応を確認する大切な時期でもあります。最初から他の食材を混ぜて離乳食を作ってしまうと、アレルギーの原因がわからなくなってしまうため、離乳食を開始してしばらくは食材1品にしぼり離乳食を作るようにしてくださ

アレルギー反応は離乳食を食べてから数時間後に発症することもあるので、小児科が開いている日の午前中に与えると万が一の時にすぐに対応できます

湿疹や下痢、嘔吐などがアレルギーの主な反応ですが、一口目で反応がでなくても、繰り返し離乳食を口に運んでいるうちに頬が赤くなったりするなどの症状が出ることもあります。症状が出たらすぐに医療機関に行くようにしましょう。
 

1歳を過ぎるまでは必ず火を通す

大人の場合多少の菌があろうとも抵抗力があるので大丈夫ですが、生まれて数か月しかたっていない赤ちゃんはまだまだ抵抗力が弱いです。離乳食の食材は必ず火を通して殺菌するようにしましょう。

特に今回取り上げている豆腐は凝固させる過程で加熱をすることがないので、細菌が紛れ込む可能性が十分あります。離乳食に取り入れるときは前述したように、お湯で茹でるか電子レンジで加熱してから使うようにしてください。

また、豆腐を加熱すると意外と温度がさがりにくいため、火傷しないようにしっかり冷ましてあげることも大事なポイントです。離乳食完了期の時期まではどの食材もしっかり加熱して食べさせるようにしましょう
 

豆腐は離乳食初期で使いやすい食材

離乳食を食べる赤ちゃん

豆腐はタンパク質やカルシウム、ビタミンE、マグネシウム、鉄分、カリウムなどミネラルやビタミンも豊富に含まれて入る上、いつから食べさせるなど気を遣わず離乳食初期の時期に使える貴重な食材です。

味が淡白なため赤ちゃんの味覚を壊すことなく使える他、様々な食材と組み合わせやすいのでレシピが豊富なのも魅力的です。アレルギーに気を付けたり必ず加熱するなど守るべきポイントもありますが、簡単に作れるレシピが多く忙しい両親にとってきっと助けになります。ぜひ、豆腐を離乳食として活用し乳幼児期を乗り越えましょう。

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