2019年09月25日公開
2024年09月28日更新
サザエの食べ方・調理方法を詳しく解説!下処理から絶品サザエレシピまで
サザエの食べ方は難しそうですが、コツを押さえれば意外と難しくはありません。この記事では、サザエの食べ方や砂抜きの方法などを紹介します。刺身やつぼ焼きといった定番から献立のメインまで様々な食べ方があるので参考にして下さい。
目次
サザエの食べ方を徹底解説
サザエはお刺身やつぼ焼きといった調理法で人気の食材ですが、食べ方が難しいと感じている方も多い食材かも知れません。サザエの貝殻はくるくるとした形になっているので、身を取る時に失敗すると中に残って取り出せないといった事にもなります。
この記事では、サザエの上手な食べ方について詳しく紹介していきます。砂抜きや下処理の方法をはじめ、刺身やつぼ焼きといった定番の食べ方を上手に楽しむ方法など、煮る、焼く、メインの3つに分けてサザエの食べ方レシピを紹介しています。サザエを頂く際の参考にして下さい。
サザエの食べ方〜砂抜き〜
サザエを食べた時、口の中でジャリっと音がした事がある方も居るでしょう。これはサザエに残っていた砂を噛んでしまったからです。砂が残っているとせっかくの美味しいサザエも台無しになってしまうので、砂抜きはしっかり行っておきましょう。
砂抜きが必要な理由
この記事を読んでいる方の中には、「いつもサザエを購入して食べているけど砂抜きをしたことが無い」という方がいるかもしれません。それもそのはずで、スーパーなどのお店で販売されているサザエは、既に砂抜きが済ませてあるモノが殆どです。
これは基本的にどこでも同じなので、市販されているサザエを愉しむ場合なら砂抜きの必要はあまり無いでしょう。ただ、漁師さんから獲れ立てのサザエをもらったという場合や、砂抜きされていないサザエを購入した場合などは、サザエの身に砂が混じっている事が多々あります。こういった場合は自分で砂抜きを行わなければなりません。
砂抜き方法
砂抜きの方法はとても簡単で、近くに海がある方ならサザエを貝ネットなどに入れ、3日間程海中に吊るしておくだけです。これが無理だという場合には、海水を自宅に持ち帰って自宅で塩抜きするという方法も有ります。持ち帰る場合には、塩水は砂の混じっていない綺麗な場所の物を持ち帰りましょう。
近くに海が無いという方なら、自分で食塩水を作りましょう。大体濃度30%くらいの食塩水をボウルの中で作ったら、その中にサザエを入れておきます。ボウルは、大型で深い物を選びましょう。そのまま3日間位放置しておけば砂抜きは完了です。数日掛けて砂抜きするので、途中で1度か2度水を交換しておきましょう。
砂抜きの間は傷むのが心配で冷蔵庫に入れたくなってしまいますが、これは厳禁です。冷蔵庫の温度はサザエには寒すぎるので、死んでしまうからです。台所の邪魔にならない場所で、ゆっくり砂抜きしていきましょう。
砂抜きしきれない時
しっかり砂抜きしたのに、サザエの身から砂が抜けきらない事もあります。この時は、サザエの先端にある肝から砂袋を切り落としましょう。サザエは先の方がくるくると渦巻き状になっており、雌なら緑色、雄なら白色になっています。
この部分には艶のある部分とそうで無い部分があるので、そうで無い部分だけをカットしましょう。この渦巻になっている肝の部分はサザエの一番美味しい部分でもあるので、切り落としすぎてしまわないように注意しましょう。
サザエの食べ方〜下処理方法〜
続いて、サザエの下処理方法を見ていきましょう。下処理というと難しく聞こえますが、やり方をマスターすれば誰でも簡単に行う事が出来ます。下処理を自分出来る様になれば様々なレシピにも挑戦出来るので、順番にやり方を見ていきましょう。
殻をタワシで洗う
まずはサザエの殻を洗いましょう。柔らかいスポンジではなく、硬さがしっかりある亀の子たわしなどがおすすめです。殻の表面についている砂などをしっかり落としておきましょう。
ナイフで身を取り出す
続いてサザエの身をナイフで取り出します。身を取り出す前に、殻を洗った後のサザエは実が下になるようにして20分程放置しておくと良いです。放置しておくと蓋が少し開くので、開いたところにナイフなどを差し込みます。サザエの身を一気に引き出しましょう。
貝柱と肝を取り出す
サザエの殻から身を取り出した後も、貝柱と肝が残っています。殻の中に指を入れて、貝柱を探しましょう。指を入れると貝柱がどこにあるかすぐに分かるので、指で貝柱を殻から剥がします。その後、殻を逆さまにして振れば貝柱を取り出す事が出来ます。
蓋と口を切り取る
殻から取り出したサザエの身は、蓋と口を切り取っておきましょう。蓋はもちろんですが、サザエの身の赤い所は口であり、かなり堅いので下処理の時点でカットしてしまいます。蓋と口を切り落としたら、サザエの下処理は完了です。やり方は難しく無いので、新鮮なサザエを入手した際は自分で下処理に挑戦してみましょう。
サザエの食べ方【刺身】
ここからは、サザエの定番レシピでもある刺身の食べ方を見ていきましょう。下処理が出来れば下処理も簡単に出来るはずですので、大きなサイズのサザエが手に入った際は是非チャレンジしてみて下さい。
さばき方の手順①殻から身を出す
まずは、殻からサザエの身を取り出しましょう。殻の出し方は先程紹介した様に、ナイフを使用して取り出します。洗った後の貝を20分程下に向けて放置し、蓋の開いたところから一気に身を引き出しましょう。
さばき方の手順②肝の出し
サザエから身を取り出した後は肝が残っているので、下処理の場合と同じように肝は取り出しておきましょう。雌なら緑色の部分、雄なら白色の部分が肝です。
さばき方の手順③身からフタを切り離す
殻から取り出したサザエの身は、蓋を取り外しておきましょう。蓋に包丁を押し付けたら、そこから身をはぎ取るようにして蓋を外していきます。
さばき方の手順③身を薄く切る
最後に、食べやすい様に身を薄く切ります。サザエの身のオレンジ色っぽい部分を自分の方に向けて置いたら、5mm程度の厚さで薄く切っていきます。綺麗に切れたらサザエの刺身の完成です。
もしサザエの刺身が固くて食べにくかったら、沸騰したお湯でさっと茹でてみましょう。時間は1分程で大丈夫です。茹でると身が柔らかくなるので、お子さんなど硬い物が苦手という方でも食べやすくなります。
因みに、貝柱の部分も刺身にして一緒に愉しむ事が出来ます。取り出した肝は刺身には向いていないので、ここでは使用せず肝醤油に使用したり、塩ゆでにして頂きましょう。
サザエの食べ方【つぼ焼き】
続いて、刺身に並んでメジャーなサザエのレシピであるつぼ焼きの食べ方を見ていきましょう。つぼ焼きはバーベキューの際にも愉しめます。調理方法は簡単ですが、つぼ焼きを上手に焼くためにはいくつかコツがあります。
焼き方のコツ①小さいサイズを選ぶ
まず、小さいサイズのサザエを選ぶ事が重要です。大きな物は長時間火にかける必要が出てきますが、サザエはあまり長時間かけていると身が固くなって食べにくくなります。大きなサザエは、新鮮な場合なら刺身として愉しむのがおすすめです。
焼き方のコツ②生きているものを使う
サザエのつぼ焼きを作る時は、活きている物を使いましょう。そのため、たとえ蓋が閉まっていてもサザエがしっかり生きているかどうかを確認しておきましょう。
生きているかどうかの確認方法は簡単で、サザエを振れば簡単に分かります。サザエを振ってみてコトコトと音が聞こえる場合は、サザエは死んでしまっています。つぼ焼きに使用するのはやめておきましょう。
焼き方のコツ③あまり動かさずに焼く
サザエのつぼ焼きの焼き方は簡単で、中火の直火で焼いていきましょう。鍋やフライパンを使用せず、直火で焼くというのが美味しく仕上げるポイントです。焼いている間は、あまり動かさないようにするというのもポイントです。つい気になって触りたくなりますが、焼きあがるまでは我慢してそのまま待ちましょう。
焼き方のコツ④グツグツ煮立ったら火からおろす
サザエの中身がぐつぐつと煮立ってきたら、さっと醤油をかけて火からおろします。煮立った後は早めに火からおろすようにしましょう。時間がかかってしまうと、サザエの水分が無くなって醤油が焦げてしまったり、身が固くなるので注意が必要です。
焼き方のコツ⑤身の取り出し方
火からおろす直前に醤油を垂らせば、つぼ焼きにしたサザエの身はつるんと綺麗に取り出す事が出来るでしょう。フォークなどで身を刺したら、くるんと渦巻き状の殻の形に合わせて取り出しましょう。
綺麗に殻から身が出てこない時は、再加熱しましょう。網の上に再びサザエを乗せて、暫く焼いていきます。この際も、焼き過ぎには十分注意してください。
サザエの食べ方別レシピ【煮る】
ここからは、サザエの食べ方別レシピを紹介します。最初は煮る食べ方から見ていきましょう。和風と洋風の両方を載せているので、好みに応じてチェックしてみて下さい。
さざえの梅しそ煮
- サザエ4匹
- 塩10g
- お湯1L
- ごま油5ml
- 料理酒10ml
- 醤油15ml
- みりん15ml
- 梅干しシソ入り1個
- みょうがの千切り適量
- すし酢適量
- サザエは塩を入れて、沸騰させたお湯で殻ごと5分程茹でていきます。
- 串などで根元を刺し、くるっと身を取り出します。
- 蓋は手で身から剥がして、肝の黒い部分は切り離します。
- 身はぶつ切りにして行きましょう。
- 梅干しは種を除き、果肉だけを叩きます。シソの葉は細かくしましょう。
- フライパンにごま油を熱し、中火で調味料とサザエ、梅シソを煮ます。
- 煮詰まって少しとろみがついたら火を止めましょう。
- みょうがの千切りと一緒に盛り付けたら完成です。
さざえとしらすのアヒージョ
- サザエ2個
- しらす大さじ1
- ニンニク1片
- 唐辛子1本
- オリーブオイル100ml
- サザエは水から火にかけて、沸騰したら中火にして10分茹でます。
- 取り出して冷めたら、身を取り出します。貝を上下に振ると取り出せます。
- サザエを一口大に切り、タオルで水気を取ります。
- しらすの塩分が強いなら、熱湯を回しかけて水気を取っておきます。
- ニンニクは半分に切り、芽を取り除いておきます。
- 5を薄くスライスしたら、唐辛子は種を取り輪切りにします。
- 小鍋にオリーブオイルとにんにく、唐辛子を入れ弱火にかけます。
- オイルが温まったら火を止め、サザエとしらすを火にかけます。
- 2分ほど煮たら、器に盛り付けて完成です。
サザエの食べ方別レシピ【焼く】
サザエをシンプルに焼いて味わう食べ方を紹介します。バター醤油や、バジルソースで洋風に愉しむレシピで、おつまみにもぴったりです。
サザエのバター醤油焼き
- サザエ2個
- 酒小さじ1/2個
- 有塩バター10g
- 醤油10ml
- パセリ一つまみ
- サザエは良く洗い、オーブン皿にサザエの口を上にして並べます。
- 酒を小さじ1/2ずつ加えたら、魚焼きグリルで5分焼きます。
- フライパンを傾けて、煮汁を全て流しましょう。
- 熱い内にサザエの身を取り出します。
- 肝と身を切り離したら、身を8mm幅にカットします。
- フライパンに身を加え、中火で30秒程沸騰させながら加熱します。
- 酒、バター、しょうゆを加えて強火で30秒程煮詰めます。
- 刻みパセリを加えて、火を消したら完成です。
サザエのバジルソース焼き
- サザエ4個
- バジル中サイズ4枚
- クレイジーソルト小さじ1.5
- 酒大さじ3
- オリーブオイル大さじ1.5
- にんにくのみじん切り1篇
- まず、サザエを焼きます。
- バジルやオリーブオイルなどを混ぜ合わせて、ソールを作りましょう。
- 出来上がったソースをサザエの殻の中に入れたら完成です。
サザエの食べ方別レシピ【メイン】
ここからは、サザエをメイン料理として愉しむことが出来る食べ方を紹介します。パスタと炊き込みご飯を紹介するので、是非献立のメインにもサザエを活用してみて下さい。
サザエ御飯
- サザエ8個
- 醤油4個
- みりん大さじ2
- 出汁の素小さじ3
- 白だし大さじ1
- 塩二つまみ
- サザエを最初に塩茹でします。上澄みの汁は捨てずに冷ましておきます。
- サザエを剥きます。肝も取っておきましょう。
- サザエを一口大に切ります。
- 茹で汁に水を足して、炊飯器のメモリに合わせたら調味料を加えます。
- そのまま炊飯し、炊けたら蒸らして完成です。
- 三つ葉を添えるのもおすすめの食べ方です。
サザエとしめじのジェノベーゼ
- パスタ2束
- アスパラ4本
- 玉ねぎ1/4個
- しめじ1パック
- 茹でたサザエ5個
- ジェノベーゼソース適量
- にんにく1片
- バター5g
- コンソメ小さじ1
- まず、全ての材料を食べやすい大きさに切っておきます。
- バターをフライパンに入れたら、にんにくを炒めます。
- アスパラ、しめじ、玉ねぎも入れて炒めましょう。
- ジェノベーゼソースを入れます。
- 茹でたパスタと煮汁を入れて、混ぜ合わせたら完成です。
サザエの色々な食べ方を試してみよう
この記事では、サザエの取り出し方や食べ方、調理方法などを詳しく紹介しました。サザエは刺身やつぼ焼きなどが定番ですが、様々なレシピで愉しむ事が出来ます。下処理や砂抜きの方法も難しくは無いので、新鮮なサザエが手に入った際には色々な食べ方を試してみましょう。