みりんのカロリーと糖質は？みりん風調味料より本みりんが良い理由！

お料理に欠かせない調味料の「みりん」ですが、実は2種類あるのです。「本みりん」と「みりん風調味料」です。違いが判らず、なんとなく使っている方が、ほとんどではないでしょうか。一見同じように見えますが、実は全く別物です。みりんの種類によるカロリーと糖質、GI値の違いを調べました。

カロリーや糖質に気を付けている方は、調味料のカロリーや糖質も必ず確認してください。一度のお料理に使う量は少なくても、意外に高カロリーな場合もあります。それでは、本みりんとみりん風調味料のカロリーや糖質を見てみましょう。

本みりんの原材料はもち米、米麹、焼酎もしくはアルコールです。これらを40日以上かけて、ゆっくりと糖化・熟成させて作ります。麹の働きで自然な甘みと旨味が引き出された本みりんは、お料理の美味しさをより引き立ててくれます。本みりん100gのカロリーは241kcalで、糖質は43.2gです。

みりん風調味料は、糖類、米、米麹、酸味料、旨味調味料などをブレンドして、本みりんに似た味を作っています。みりん風調味料100gのカロリーは226kcalで、糖質は54.9gです。カロリーは本みりんと、ほぼ同じくらいです。

みりんが注目されている理由の一つにGI値があります。最近では糖質オフだけではなく、低GI値かどうかを気にする傾向にあるようです。

食事に含まれる糖質は、分解吸収されブドウ糖として血液中に取り込まれます。食後の血糖値の上昇を表すのが、GI値と呼ばれる数値です。このGI値が低いほど、健康やダイエットには良いとされていますが、どうしてGI値が低いことが重要なのでしょう？

食事の後、血液中の糖度が上がると、すい臓からインスリンが分泌され、糖を細胞に取り込みます。インスリンは脂肪を作り出したり、脂肪の分解を抑制する働きを持っているので、急激に血糖値が上がりインスリンが多く分泌されると、脂肪を蓄積しやすくなってしまうのです。

また、インスリンの処理能力を超えて、血糖の処理が上手くいかない場合は、血糖値が下がらず、いわゆる糖尿病となってしまう可能性もあります。糖質オフだけではなく、GI値を上げない食事を心がけることは、とても大切です。

一般的な指標として、低GI値=55以下、中GI=56～69、高GI値=70以上といわれています。本みりんのGI値は15、みりん風調味料のGI値は16と、どちらも低GIであることが分かります。

多糖成分のおかげで、お料理が美味しくなる上に、身体にも優しい本みりんは、ダイエットや糖質オフにおすすめです。また、みりんは低GI値な甘味料としても注目を集めています。いろいろなメーカーの商品を試して、お気に入りの本みりんを、見つけるのも楽しいでしょう。