2019年06月25日公開
2024年09月20日更新
ハツモト(コリコリ)はホルモンのどの部位?焼肉通なら知っておきたい特徴!
ハツモトもしくはコリコリと言う名前を焼き肉屋で聞いたことがあると思います。このほかにもポッポ、タケノコ、タケという言い方がありますが、実際どの部位のことかわかる人は少ないでしょう。これらは内臓にあたるホルモンの種類にわけられます。また、ハツモトとコリコリの呼び方の違いは牛と豚の違いと言われています。今回はホルモンの中でもどの部位なのか、食感や味わいも含めて検証します。自宅で出来るレシピも紹介するので、手に入った時はぜひ挑戦してください!
ハツモト(コリコリ)はホルモンのどの部分?
まず、ハツモトとコリコリの違いについて説明します。どちらも同じ部位のことを示していますが、ハツモトは牛のホルモン、コリコリは豚のホルモンのことを言います。ハツモトはハツの元と言う意味で、コリコリはその食感がそのまま名前になりました。焼き肉屋さんでは、牛も豚も鳥もハツモトと呼んでいることがあります。
また、ハツを食べるときに切り離して捨てられることが多いので心残りと呼ばれることもあります。これは、美味しい部位なのに捨ててしまった後悔の思いからつけられたと言われています。これらを考えるとホルモンは、同じ部位なのに何種類もの言い方をされることが多いということがわかります。
どの部位のホルモン?
ハツモトの部位は心臓近くの大動脈のことを言います。ハーツ(心臓)の元でこの名前がついたのがわかります。内臓ではないのにホルモンの分類になるのは、精肉以外はすべてホルモンになるからです。牛に関してはホルモンが20種類以上あるので、全ての名前を覚えるのは大変です。
ちなみにモツという言葉もありますが、これは臓物をモツと呼んでいて、基本的にはホルモンと同じ意味合いを持ちます。もつ煮込みと呼ばれる料理は、色んな部位のホルモンを煮込んだ料理ということです。
味と食感
ハツモトは白い脂身がまとわりついています。少し臭みはありますが、焼き肉屋さんなどではきちんと下処理されているので気になりません。食べると中から肉汁のような脂が溶けて、歯ごたえが良い食感が味わえます。また、精肉ではないので、ホルモン独特の味はします。噛めば噛むほど肉汁が広がり、ホルモン通の人はたまらないでしょう。
また食感は、牛と豚、鶏では少し変わってきます。一番弾力があり噛み応えがあるのは牛で、その次に鶏です。肉汁が出て少しもっちりとした食感が豚になります。このほかに馬刺し専門店では馬のハツモトもありますが、これはかなり希少なので、焼き肉屋や焼き鳥屋では出されることはありません。
そしてハツ(心臓)とレバー(肝臓)の間にある部位なので希少価値は高く、焼き肉屋さんによっては裏メニューになっていることもあります。一度味わいたいときは、お店の店員に聞くのが良いかもしれません。
栄養と効果
ホルモンの中でも栄養価が豊富です。カロリーやコレステロールも低く、コラーゲンがたっぷりなので、女子会などではホルモン会があるほどです。ビタミンB1、B2、B12がハツモトには含まれてますが、ビタミンB1は疲労回復に効果的だと言われています。
また女性の悩みのひとつである貧血にも効果があります。鉄分やミネラルが入っているので焼き肉を食べるときは、積極的にに注文することをおすすめします。このようにハツモトは女性にはプラスになる栄養価が沢山入っているので、部位の栄養価を詳しく知るのも面白いかもしれません。
口コミ
ハツ大好き😬😬😬通販で頼んで下処理したんやけど、面倒くさすぎたけどハツモトも食べれるからすき(笑) pic.twitter.com/ZYcio25j6X
— ちび@でぶ (@chib1g) June 9, 2019
食感がコリコリするハツモトは、どんなお酒にもよく合います。特に口コミではビールやホッピーと言った喉越しがすっきりする飲み物に合うようです。また、日本酒のようにアルコール度が高いお酒も脂身がピッタリです。
自宅で下処理をして食べるときは、ハツと一緒にハツモトもついてきます。手間がかかりますがそのまま焼いたり野菜と一緒に炒めると、ビタミンミネラル、コラーゲン豊富なのでヘルシー料理になります。
口コミではほとんどの人が塩で食べています。また焼き鳥屋で注文する人も多く、コリコリ食感が似ているナンコツやシロ(シロもつ)が好きな人は、ハツやハツモトも必ず頼むのが通な食べ方のようです。
自宅で食べるなら、やはりもつ鍋が口コミの中でも一番人気でした。ホルモンの中でも噛み応えがある方なので、もつ鍋にはぴったりです。このほかにもキムチ鍋やあっさりした塩ホルモン鍋にも入れている人がいて、どれも美味しそうでした。
ハツモトの焼き鳥を自宅で楽しむ
焼き肉屋や焼き鳥屋で美味しく食べられるハツモトを自宅で楽しむにはどうすればよいのでしょうか?下処理に少し手間がかかりますが、一度食べたらやみつきになること間違いなしです。手順をしっかり覚えて、美味しい料理を家族みんなで楽しみましょう!
下処理方法
新鮮な美味しいハツモトを食べたい場合は、だいたいレバーを買うと、一緒にハツがついてきます。そのハツをレバーから離し、白い脂身の部分とハツを切り離せば食べることが出来ます。しかし、ハツモトを食べるなら、一緒にハツも食べなければ意味がありません。その時に少し手間な血抜きが必要です。
まずはハツを開くように半分に切り、中の血の塊を水にさらして洗い流し水気を取れば完成です。切り離したレバーやハツモトもきちんと洗っておけば、あとは自分の好きな調理方法で楽しむことが出来ます。
ただハツモトは脂身で覆われているので、洗い流すにもヌルヌルしてうまく掴めません。そのことから一部の地域では、下処理が面倒なので嫁泣かせと呼ぶこともあるそうです。
焼き方と食べ方
焼き方はシンプルに串で刺し、塩を振りかけ網焼きにするのがおすすめです。この焼き方だと、ハツモトの味がしっかり味わうことができ、お酒にピッタリです。ホルモンの臭みがどうしても苦手な人は、たれをつけて歯ごたえのある食感を楽しむのも良いでしょう。
その他の食べ方としては、ハツモトのくせが強いので、辛みそや少し濃い味の調味料で野菜と炒めて食べてもおいしいです。またナンコツのようにから揚げにすると子供も喜びます。
材料は通販で買える
下処理せずに簡単に食べたいときは、ネット通販で買うとそのまま料理して使えます。有名な牛のハツモトになると500gで3000円以上しますが、一般的には500gで1000円~2000円前後で購入できます。通販ではさいの目上に切られた長方形の商品が真空パックで配送されます。希少部位なので、贈り物にも喜ばれます。
スーパーではレバーやハツと一緒に売れらていることが多いですが、肉専門店や卸市場の肉屋なら販売しているかもしれません。どちらにしてもホルモンは新鮮で売られているので、常温で買った場合はその日のうちに調理して食べるようにしてください。
ハツモトを使ったおすすめレシピ
最後に自宅で美味しく食べられるハツモトを使った簡単レシピを紹介します。焼き鳥屋のように網で焼くだけでは飽きてしまいます。そこで、晩御飯の一品やお酒のおつまみにもなるレシピなどもあるので参考にしてください。
ネギとハツモトのピリ辛中華炒め
- ハツモト適量
- ネギ適量
- しょう油適量
- 酒適量
- 味覇適量
- 豆板醤少々
- ハツモトを食べやすい大きさに切る。
- 油を引いたフライパンに入れ、強火で焼き色をつける。
- 適当に切ったネギを入れる。
- しょう油、酒、味覇を入れる。
- 全体的に火が通ったら、火を止めて最後に豆板醤を入れたら完成。
牛もつの味噌カレー煮込み
- ハチノス500g
- ハツモト500g
- 生姜1個
- 味噌大さじ2
- カレー粉大さじ2
- ハチノスは短冊切り、ハツモトは食べやすい大きさに切る。
- 鍋に水を入れ、モツ2種類、生姜を入れ1時間煮込む。
- 煮込んだら全てざるに開け、煮汁は捨てる。
- 再度鍋に戻しひたひたの水とカレー粉を入れ30分煮込んだら完成。
ハツモトのから揚げ
- ハツモト300g
- 酒大さじ2
- しょう油大さじ2
- 砂糖大さじ2
- 酢少々
- 片栗粉適量
- 酢を入れたお湯にハツモトを入れ下茹でする。
- 下茹でした1に酒、しょう油、砂糖をまぶし下味をつける。
- 片栗粉をまぶし油で揚げたら完成。
焼肉屋に行ったらハツモトを食べてみよう
最近焼き肉屋や焼き鳥屋では、ホルモンを食べる人が増えています。独特な食感と味わいが人気なのと、低カロリー低脂質なのも要因のひとつです。その中でもハツは希少部位に入り、焼き肉屋でも他のホルモンより値段が高く珍しいです。しかし、ハツモトは焼いて食べる以外に調理方法がほとんどないので、自宅で料理するには簡単かもしれません。
これからの時期、バーベキューなどのホームパーティーをするときに、何種類ものホルモンを用意しておくと、話のタネになり楽しんで食べることもできます。いつもの焼き肉料理に飽きたときは、新鮮なハツモトを使って少し大人な料理に挑戦してください。また、色々な部位を食べ比べて、ホルモン通になりましょう!