2019年06月19日公開
2024年09月19日更新
バサとはどんな魚?スーパーで最近見かける白身魚の特徴と美味しいレシピ
バサという魚を知っていますか?日本では白身魚といえばタラが一般的ですが、東南アジアや欧米ではバサという白身魚が一般的に使われています。バサはスケソウダラの価格高騰などの影響を受けてスーパーなどでは代用品として陳列するケースが増えており、馴染みの薄い日本でも定着しつつある魚です。価格が安く味も淡泊でふっくらと柔らかい美味しい魚として人気を集めています。そんなバサの魅力と特徴について紹介します。美味しいバサのおすすめアレンジレシピも紹介します。
いつもスーパーで買う白身魚はバサかもしれない!
白身魚といえばタラなどの魚を思い浮かべるのが一般的ですが、最近ではスケソウダラをはじめとして価格が高騰化しています。日本の食卓に欠かせない白身魚に変化が生じています。バサという魚を知っていますか?ふっくらとした柔らかい食感が魅力の白身魚で価格が安くクセがないために使い勝手に優れています。
スーパーでの取り扱い量がここ数年で飛躍的に伸びているのがバサで、白身魚のフライなど加工品をはじめとして切り身などとしても販売しているのを良く見かけます。そんな日本の食卓でメジャーになりつつあるバサについて紹介します。特徴や評判や栄養面、そしてレシピも紹介します。
バサとはどんな魚?
日本では馴染みの薄いバサですが、欧米諸国では古くから食べる習慣があります。イギリス料理として有名なフィッシュアンドチップスにも使われています。スケソウダラなど白身魚の価格高騰が叫ばれる中、安定した価格供給ができるのが最大の魅力で日本のスーパーでも普通に陳列されるようになっています。
生息地と旬の時期
バサはベトナムなど東南アジアが原産の魚で海ではなく川や湖などに生息している淡水魚です。成長すると1mを超えるほどに成長するのが特徴な大きな魚です。5月~6月頃に繁殖期を迎えるバサはとても生命力が強くいつも大量に生息しているため決まった旬の時期というのがありません。
タラなど代表的な白身魚の旬の時期は脂ののった冬期間ですが、バサは一年中同じような安い価格で食べられるのが魅力です。東南アジアでは養殖も行っており世界中に輸出されている安定供給できる魚です。
生態と別名
別名はパンガシウスで、東南アジアなど原産地ではパンガシウスと呼ばれるケースが多くなっています。バサは5月から6月頃に産卵期を迎えます。雨期の河川が氾濫するような時期に産卵を行い子孫を残すことから生命力や繁殖力が非常に強いのが特徴です。
売っている場所と価格
バサは日本のスーパーでも積極的に取り入れている魚で普通にスーパーの魚売り場に陳列しています。フィレとして販売されることが多く、調理もしやすく価格も安いため主婦の強い味方として人気です。お弁当や惣菜の白身魚のフライやソテーなどにも使用されていることが多く、気づかずに食べているケースも少なくありません。
価格は非常に安いのが特徴で1kgあたり1000円未満で購入できます。スケソウダラは同じ1kgあたり3000円はする高騰化の中、リーズナブルな価格で購入できる魚として人気です。
味の特徴
味は淡泊であっさりとしているのが特徴で、クセもなく様々な料理に使えます。ふっくらとした柔らかさも持ち合わせておりとても美味しい白身魚です。そんな美味しさからアメリカやヨーロッパでは古くから使われている食材でイギリス料理のフィッシュアンドチップスにも活用されています。
アメリカでも家庭料理で使われるなど白身魚といえばバサという位の定着ぶりです。日本ではまだ定着しているとは言い難いですが、味の良さと価格の安さから市場にどんどん出回ってきています。
味についての口コミ評判
「バサのフライを食べた」と聞いて、"鯖" のことを言っているのかと思ったら、ナマズ目パンガシウス科に「バサ」という魚がいるのですね! 柔らかい白身魚で、最近スーパーで出回っているそうです。
— くいなちゃん (@kuina_ch) October 8, 2018
晩ごはんは白身魚(バサ)のムニエル
— さんぽ (@Gais1002Gais100) November 21, 2017
玉ねぎソースかけて出来上がり!
さあさあ #わろてんか 観ながら
いただきましょ😋😋😋 pic.twitter.com/9SEyZDYw4U
口コミでも書き込みが多く寄せられています。まだまだ日本での認知度は低く、バサという名前を初めて知ったという口コミが多く書かれています。料理に関する口コミも多く意外と美味しい、他の白身魚と大差ないなどの意見があります。そして価格が安くて大助かりなど安さに関してのコメントも多々あります。
バサのカロリーと栄養
バサはとても低カロリーでヘルシーな食材であるとともに高たんぱく質で栄養豊富です。体の根幹となる筋肉を作りつつヘルシーなのでダイエット中でも気にせず食べることができます。筋肉を作ることで代謝がアップするためダイエットにとても効果がある食材でもあります。
カロリー
バサは安くて美味しい以外にもメリットがある魚です。その一つがカロリーで100gあたりのカロリーが98kcalととてもヘルシーな食材です。ダイエットをしている人はカロリーがとても気になりますが、低カロリーな食材なので安心して食べることができます。
同じ白身魚のなかで脂の乗ったウナギは100gあたり255kcalであることからバサの低カロリーさは一目瞭然です。フライなど油ものにすると多少カロリーは増えますが、それでも他の食材と比較すると全体的なカロリーが低いダイエットにおすすめな食材です。
たんぱく質
バサには100gあたり15gのたんぱく質が含まれている高たんぱくな食品です。たんぱく質は三大栄養素のうちの一つで体の根幹である筋肉を作る役割を持っています。成人の一日に必要はたんぱく質の量は50gから60gであり食品から補いますが、不足しているのが現状の課題となっています。
100gあたり15gというとても大量のたんぱく質を含んでいる食材であるため、たんぱく質不足の改善に大きな効果をもたらします。たんぱく質が不足すると免疫低下を引き起こし様々な病気にかかりやすくなるリスクが高くなるためしっかりと摂取すべき栄養素です。
その他の栄養
たんぱく質以外の栄養素としてコレステロールやナトリウムが含まれています。100gあたりの含有量はコレステロールが31mg、ナトリウムが34mgです。コレステロールはステロイドホルモンや胆汁酸やビタミンDの原材料となり、ナトリウムは体内の水分バランスや細胞外液の浸透圧を維持する働きを持っています。
バサのおすすめの食べ方
いろいろな調理方法で料理できるのが特徴で、焼いたりムニエルにしたり、フライにしたりすり身にして加工したりすることができます。淡泊な味であるためどんな料理にも適用させることができ様々な食材との相性も抜群です。お好みの食べ方でいただくことができる白身魚です。
グリルで焼く
焼いて食べるのであれば、バサ本来の味を活かした焼き方ができるグリル焼きがおすすめです。市販されているフィレは薄めにカットされているため火が通りやすく、また味も淡泊であるためチーズなど濃い味の食材とぴったりです。濃厚なチーズと絡めて食べるグリルチーズ焼きは最高の一品です。
ムニエルにする
白身魚を洋風に仕立てるのであればムニエルがおすすめです。小麦粉を軽くまぶしてオリーブオイルを敷いたフライパンでじっくり焼く料理で、野菜やポテトやきのこなどを添えると見栄えも良くなります。決め手はソースです。白ワインをベースにオリジナルのソースを作っても市販のソースで手早く仕上げるのもお好みです。
フライにする
バサの一番の定番料理がフライで、小麦粉と卵にくぐらせてからパン粉をつけて油で揚げるだけの簡単料理です。フィレとして販売されているため面倒な下ごしらえも必要ないのが特徴です。惣菜や弁当としてスーパーで販売されている白身魚にはバサが使われていることも多く、家庭でも簡単にレシピを再現できます。
クセがなくふっくらとした身が特徴なのでフライにすると柔らかく仕上がります。淡泊な素材の味なのでタルタルソースやウスターソース、醤油などお好みのソースで食べるのがおすすめです。
さつま揚げにする
白身魚の加工品として人気なのがさつま揚げです。バサの身をすり潰してお好みの具材を混ぜ合わせて高温の油で揚げて作るおかずがさつま揚げですが、お酒のおつまみとしても人気です。バサ自体は淡泊な味であるためお好みの具材を自由に組み合わせるのがおすすめです。人参やゴボウなどを加えて食感を出す方法もあります。
バサを使ったおすすめアレンジレシピ
淡泊な味が魅力であるためいろいろなレシピに活用できるのがバサの特徴です。和風でも洋風でも美味しく調理することでき、ご飯のおかずだけでなくお酒のおつまみにも最適です。おすすめのアレンジレシピを紹介します。
バサの蒲焼き
- バサ4尾
- 酒大さじ2杯
- 片栗粉大さじ3杯
- かば焼きのタレ150㏄
- サラダ油大さじ1杯
- バサは食べやすい大きさにカットし酒をつけて約5分程度置いておきます。
- 水気をキッチンペーパーで拭き取った後に片栗粉をまぶします。
- サラダ油をフライパンに敷いて焦さないように炒めます。
- かば焼きのタレを入れて絡ませます。
- 蓋をして余熱か弱火で内部まで火を通せば完成です。
ウナギの代用にもなっているバサは蒲焼きレシピにも仕上げられ、スーパーで安く手に入るバサで作る蒲焼きはとても経済的です。水分が残っているとべちゃっとした仕上がりになってしまうため、焼く前にきちんと水分を拭き取っておくのがコツです。またバサは薄くて身が崩れやすいためひっくり返す時には最新の注意を払う必要があります。
バサフライ
- バサ2枚
- 塩コショウ少々
- 小麦粉適量
- 卵1個
- パン粉適量
- サラダ油適量
- バサは食べやすい大きさにカットし塩コショウで味付けをします。
- 小麦粉と溶き卵をくぐらせてからパン粉をつけます。
- 180度の油で揚げきつね色になれば完成です。
バサのフライは定番のレシピで、白身魚のフライとして人気のレシピです。作り方もとても簡単で家庭でも失敗せずに作ることができます。身がふっくらとしたフライは外側はカリっと内側はふわっとした食感を楽しむことができ、晩ご飯のおかずに最適です。家族で食べてもリーズナブルな価格で安上がりで経済的です。
バサのタルタル焼き
- バサ3切れ
- 塩コショウ適量
- 卵1個
- 玉ねぎ1/4個
- マヨネーズ大さじ1杯
- 小麦粉適量
- 玉ねぎをみじん切りにして卵と塩を混ぜます。
- オリーブ油を熱したフライパンで炒り卵にしたのちマヨネーズと和えてタルタルソースにします。
- バサは食べやすい大きさにカットし塩を振ってから小麦粉をまぶします。
- クッキングシートにバサを並べてその上にタルタルソースをのせ、コショウを振ります。
- 180度のオーブンで約20分焼き上げれば完成です。
オーブンで焼いてパリッとした食感のバサとタルタルソースの相性が抜群のレシピで、ご飯のおかずだけでなくお酒のおつまみにもおすすめです。柔らかい中身にタルタルソースが馴染んで格別な味わいです。タルタルソースは自家製でなくても市販のタルタルソースも使え、市販を使用すると更に時短レシピになります。
バサ挟み天の和風あんかけ
- バサ2枚
- 大葉5枚
- とろけるチーズ2枚
- 細粒だし小さじ1/2杯
- 水適量
- みりん大さじ1杯
- 醤油大さじ1杯
- 人参適量
- 玉ねぎ適量
- 長ネギ適量
- 天ぷら粉適量
- 片栗粉小さじ1/2杯
- 水小さじ1/2杯
- 人参と玉ねぎと長ネギは細切りにカットします。
- 顆粒だしと水とみりんと醤油を混ぜ合わせます。
- 人参と玉ねぎと長ネギを入れて片栗粉を加えてとろみをつけてあんかけを作ります。
- バサは適当な大きさにカットし塩を振ります。
- バサとチーズを大葉でくるみます。
- 天ぷら粉にまんべんなく浸してから油で揚げます。
- 弱火で加熱したあんかけを上からかければ完成です。
バサをチーズと大葉で挟み揚げて和風あんかけを上からかけた和風レシピで、濃厚なあんが白身魚の美味しさを引き出してくれます。チーズがとろけて白身魚とマッチしているレシピです。日本酒や焼酎のおつまみにおすすめです。大葉で来るんでいるため崩れにくく、しその香りが食欲を引き立ててくれます。
バサの味噌炒め
- バサ1枚
- パブリカ1個
- ピーマン1個
- 人参1/3本
- 長ネギ1/2本
- 赤味噌大さじ1.5杯
- オイスターソース大さじ1杯
- 砂糖大さじ1杯
- みりん大さじ2杯
- 酒大さじ1杯
- 塩コショウ少々
- 片栗粉適量
- ごま油大さじ2杯
- パプリカとピーマン、人参、長ネギは食べやすい大きさにカットします。
- 赤味噌とオイスターソースと砂糖とみりんと酒をまぜます。辛さは砂糖の分量で調整できます。
- バサに塩コショウを振り、小麦粉をまぶします。
- ごま油をフライパンに敷いて中火でバサをきつね色になるまで焼きます。
- パプリカとピーマンと人参を入れてしんなりさせるまで炒めます。
- 長ネギを加えて中火でしんなりするまで炒めます。
- ソースを加えて絡めます。
- お皿に盛って白髪ネギをかければ完成です。
バサを使ったヘルシーな味噌炒めのレシピで、身近な食材ばかりなのでスーパーで簡単に材料を揃えることができます。ふっくらとしたバサの身と野菜とが絡んで味噌味に仕上がっている絶品レシピです。バサにはしっかりと下味をつけておくのがポイントです。ナスやきのこなどを加えてアレンジすることもおすすめです。
バサはナマズの仲間の美味しい白身魚
バサはナマズの仲間の白身魚です。東南アジアの淡水に生息する魚で世界中に輸出されており、欧米では古くから食卓に出ている魚です。日本ではまだ馴染みがあまりありませんが日本のメジャーな白身魚であるタラなどの魚の高騰化によってスーパーにもバサが登場しつつあります。すでにお弁当や惣菜などに使用されています。
スーパーではフィレスタイルで販売されているため下処理も必要なく調理が簡単であることと、リーズナブルな価格で買えるのが最大のおすすめポイントです。クセがなくふっくらとした柔らかい魚で他の白身魚に引けを取らない味わいです。バサを使ってアレンジレシピにチャレンジしてみませんか?