トムコリンズの作り方は?人気のおすすめレシピとジンフィズとの違いも!

トムコリンズは女性を中心に人気が高いジンベースのロングカクテルです。似たカクテルとしてジンフィズがあるのですが、トムコリンズとジンフィズの違いが何かいまいち分からないという人も多いようです。それもそのはず、この2つのカクテルに使われる材料は全く同じということがあるのです。トムコリンズとジンフィズは材料以外に何が違うのか、その味の違いや、基本的なレシピについて調べてみました。

トムコリンズの作り方は?人気のおすすめレシピとジンフィズとの違いも!のイメージ

目次

  1. 1トムコリンズとはどんなカクテル?
  2. 2トムコリンズのレシピ
  3. 3トムコリンズとジンフィズの違い
  4. 4バーに行ったらトムコリンズを頼んでみよう

トムコリンズとはどんなカクテル?

トムコリンズはイギリス生まれのジンをベースとしたロングカクテルです。もともとはオランダの「ジュネヴァ・ジン」という濃厚でコクのあるジンを使っていました。その後、イギリスのオールド・トム・ジンを使い、現在ではドライ・ジンを使って作られることが多くみられます。

炭酸がレモンジュースとジンの香りを引き立たせる爽やかなロングカクテルのためアルコール度数が低く、お酒の弱い人でも飲みやすいため女性にも人気です。またトムコリンズは「コリンズグラス」とう専用グラスがあることも特徴のひとつです。

由来と歴史

トムコリンズが誕生したのは、19世紀半ば、イギリス・ロンドンにあった「リマーズ・コーナー」というバーだといわれています。この店のバーテンダー・ジョン・コリンズがオランダ・ジンで作ったカクテルで、最初は「ジョン・コリンズ」と呼ばれていました。

その後、イギリスのオールド・トム・ジンを使うようになり「トムコリンズ」と呼ばれるようになったと言われています。しかし、1960年代にオールド・トム・ジンは生産を中止、甘味が少ないドライ・ジンを使うようになり、現在もドライ・ジンを使ってトムコリンズは作られています。

また呼び名が変わったことについて、別説ではアイルランド独立戦争時の政治家トム・コリンズに捧げられたカクテルという説もあります。つまり誰が最初にトムコリンズと呼び始めたのかは不明のままです。

トムコリンズが有名になったのは"カクテルの父"と呼ばれるアメリカ人バーテンダーが1876年に出版した「How To Mix Drinks」という印刷物で紹介されたことがきっかけとされています。

カクテル言葉

乾杯する2人

トムコリンズは2月13日の誕生カクテルで、カクテル言葉は「親友」です。なぜ親友なのかははっきりとしていません。しかし、トムコリンズは長い時間をかけて飲むロングカクテルなので、親友と楽しい時間を長く過ごしてほしいという意味が込められているのかもしれません。

味とアルコール度数

トムコリンズはジンベースのカクテルです。ジンのアルコール度数は40度あり、ジンベースのカクテルは比較的アルコール度数が高いものが多いのですが、ロングカクテルのためジンベースとしては12度と低めです。

味はレモンの香りと酸味、そしてジンやシュガーシロップなどの適度な甘味がバランスよく加わっています。一方で炭酸やドライ・ジンのもつスッキリ感もあり、食後酒としても楽しめます。男女ともに幅広い年齢層に好まれる味わいです。

トムコリンズの口コミ評判

トムコリンズの口コミでは、「さっぱりとしている」「程よい甘さと酸味、炭酸、ジンのハーモニーが良い」などどいう声が上がっています。中には甘くてさっぱりしているから、夏バテしているときに飲みたいという声もありました。またジンフィズと比較した口コミなども見られました。

トムコリンズのレシピ

さっぱりとしていて暑いときに飲みたくなるというトムコリンズは、家庭でも楽しむことができるカクテルレシピが存在します。基本的なトムコリンズのレシピは決して難しいものではありません。また、せっかく家庭で飲むのなら、スタイルにもこだわってコリンズグラスを使うなどすれば本格的な出来栄えになります

材料

  • ジン60ml
  • レモンジュース20ml
  • シュガーシロップ(砂糖でも可)10ml
  • 無糖炭酸水75ml
  • 氷適量
  • マラスキーノ・チェリー(好み)

トムコリンズのレシピに使うジンはビフィーターやタンカレーなどをはじめ、好みのドライ・ジンで大丈夫です。オールド・ジンをレシピに使えば味わいも違ってきます。シュガーシロップか砂糖は使いやすい方のどちらでも構いませんが、砂糖の場合は粉砂糖を使ったほうが溶けやすため味にムラが出ません。

用意するもの

トムコリンズは、作る過程でシェイクとステア両方を行います。そのためバーテンダーが使っているようなバーセットが必要となってきます。最低でもシエイカー本体,メジャーカップ,ステア用バースプーンの3つは揃えておいたほうが良いでしょう。

作り方

  • シェイカーにジン、レモンジュース、シュガーシロップ(砂糖)、氷を入れ、シェイクする。
  • 氷を入れたコリンズ・グラスシェイクしたものを注ぐ。(シェイクに使った氷は入れない)
  • 炭酸水を加え、軽くステアすれば完成。
  • 好みでマラスキーノ・チェリーを飾っても良い。

トムコリンズの作り方は比較的簡単です。レシピの分量さえ間違わず、強くシェイクしなければ家でも十分美味しいカクテルができあがります。マラスキーノ・チェリーは彩りを添える意味合いがあるので、無くてもかまいません。

ポイントと注意点

トムコリンズを美味しく作る最大のポイントは「シェイク」です。シェーカーに材料を入れてシェイクするとき、全体が混ざり合うようにシェイクする必要があります。しかし、強くシェイクすると氷が溶けてしまうため、水っぽくなってしまいます。強くシェイクしないように注意してください。

また、ステアするときも同じように強く何度もかき混ぜないようにしましょう。強く何度もかき混ぜてしまうのも水っぽくなる原因です。バースプーンをグラスの底につけて底からお酒を持ち上げるような感じで軽くステアしてください。

そしてオールド・ジンで作る場合は、シュガーシロップ(砂糖)の量を少し減らしてしたほうが良いでしょう。オールド・ジンは雑味を抑えるため砂糖が加えられていることが多く、通常レシピの量だと甘く感じてしまうことがあります。

トムコリンズとジンフィズの違い

トムコリンズとよく比較されるカクテルがジンフィズです。ジンフィズの「フィズ」とは、「シュワシュワ」しているという意味で、これもトムコリンズ共通しています。また、見た目も味わいも非常に似ているため、違いがわかり辛いという人も多いのではないでしょうか?

まず一つ目の違いとしてあるのが、生まれた国です。トムコリンズはイギリス生まれですが、ジンフィズはアメリカ生まれのカクテルです。そして、ジンフィズはもともとレモンスカッシュにドライ・ジンを加えたものだったなど、誕生にも違いがあります。また、そのほか細かな違いがあることがわかりました。

材料は同じ

トムコリンズとジンフィズに使われる材料は、ジン、レモンジュース、シュガーシロップ(砂糖)、ムトウ炭酸とまったく同じです。これでは2つのカクテルの違いがわかり辛くても仕方ありません。では、まったく同じ材料から作られるこれらカクテルがなぜ違うものとなったのでしょうか?次に説明していきます。

それぞれの材料の分量比率の違い

トムコリンズとジンフィズの材料は同じですが、使う分量に違いがあります。トムコリンズの場合、ジン60ml、レモンジュース20ml、シュガーシロップ10ml、無糖炭酸水75mlです。ジンフィズの分量はジン45ml、レモン・ジュース20ml、シュガーシロップ砂糖10mlです。

つまり、トムコリンズのほうがジンの割合が多いということになります。また、甘味があるオールド・トム・ジンを使う場合は、シュガーシロップなど砂糖類を使わいません。その場合は、オールド・トム・ジン45ml、レモン・ジュース15mlに炭酸水という割合になります。

グラスの違い

違いは材料の分量だけではありません。使われるグラスにも違いがあります。トムコリンズには「コリンズグラス」と呼ばれる円筒形で、タンブラーグラスよりも細い専用のグラスが使われます。

ジンフィズは基本的にタンブラーが使われます。タンブラーは底まですぼまっていない大型のグラスです。タンブラーは細長いものから、丸みのあるもの、円周が大き目の物など様々です。

アルコール度数とカロリーの違い

トムコリンズとジンフィズはアルコール度数やカロリーにも違いがあります。トムコリンズはアルコール度数12度でカロリーは1杯で200kcal程度です。一方、ジンフィズのカロリーは148kcalで、アルコール度数は13度 ~14度です。カロリーはトムコリンズのほうが高く、アルコール度数はジンフィズのほうが高くなっています。

味の違い

トムコリンズとジンフィズは分量の違いが味にも反映されます。トムコリンズはジンが持つキリリとした口当たりとレモンジュースの酸味が爽やかで、飽きのこないすっきりした味わいで、ゆっくり時間をかけて飲みたくなる味わいです。

ジンフィズも同じようにジンとレモンジュースの酸味がさわやかですが、炭酸の割合が多くなるため清涼感が高く、ゴクゴクと飲みたくなる味わいです。ゆっくり味わいたいのか、ゴクゴクと清涼感を感じたいのか好みとなります。

バーに行ったらトムコリンズを頼んでみよう

イギリスのバーで誕生した歴史あるカクテル、トムコリンズは飽きの来ない味ですし、お酒の弱い人でも飲みやすいカクテルです。名前の由来になったといわれるオールド・トム・ジンは近年復活しています。

いつものドライ・ジンのトムコリンズだけでなくオールド・トム・ジンを使ったものや、ドライ・ジンの種類を変えて様々な味を楽しむのもいいのではないでしょうか。

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