ブルームーンカクテルに込められた意味はお断り?青い月を表すレシピを紹介

ブルームーンは透明感のある薄紫色をしたきれいなカクテルです。ブルームーンは青い月を表したカクテルですが作者や起源は不明という神秘のベールに包まれたカクテルです。ブルームーンのカクテル言葉は全く正反対の意味を持つ二つがあり、一般的には恋愛をお断りすることを意味する方で使われているのが特徴です。そんなブルームーンの由来やカクテル言葉やレシピの作り方を紹介します。美味しく飲むためのアレンジレシピや同じ美しい色合いのカクテルも紹介します。

ブルームーンカクテルに込められた意味はお断り?青い月を表すレシピを紹介のイメージ

目次

  1. 1ブルームーンとは?
  2. 2ブルームーンのレシピ
  3. 3ブルームーンのアレンジレシピ
  4. 4ブルームーンの美味しい飲み方
  5. 5ブルームーンの豆知識
  6. 6ブルームーンの他の紫色のカクテル
  7. 7ブルームーンカクテルの意味に気を付けてオーダーしよう

ブルームーンとは?

バーカウンターの上でひときわ輝くきれいなカクテルがブルームーンです。グラスの中に薄紫色に輝く光景はロマンチックな雰囲気を醸し出してくれます。フランス生まれのリキュールをベースに作るブルームーンは滅多に生じない珍しい現象を意味しています。

ブルームーンのカクテル言葉は相反する2つの意味を持つのが特徴で、恋愛中の人は注文する度にハラハラしてしまうドキドキ感も一緒に楽しめるお酒です。

パルフェタムールがベース

鮮やかな青紫の色に輝く色のリキュールは日本ではヴァイオレットリキュールとしてお馴染みですが、正式な名称はパルフェタムールと呼ばれています。フランスを起源とするリキュールの種類の一つで地中海を原産とする柑橘系の果実をベースにしています。

柑橘系のベースにスイートヴァイオレットやバラやアーモンドやバニラなどの香り付けを施しており、独特の香りが特徴的なリキュールです。

薄紫の美しいカクテル

パルフェタムールは透明感を持つ美しい薄紫に輝いており、パルフェタムールをベースとしたカクテルであるブルームーンも薄紫に輝くきれいな色合いが特徴です。バーカウンターの光の中に輝くブルームーンはロマンチックな夜にはぴったりです。

由来は?

ブルームーンは満月の現象を意味しており、数年に1度起こると言われている1ヶ月に2回満月が見られる珍しい現象です。そしてこの時月が青く見えることからブルームーンと呼ばれています。そんなきれいな青い月と同じような輝きを放つカクテルであることからブルームーンと名付けられています。

カクテル言葉

1ヶ月に二度の満月や月が青く輝くなど珍しい現象という意味を持つブルームーンは、それにちなんで極めて稀なことや決してあり得ないことを意味しています。英語でもonce in a blue moonと言われています。かつては不吉な予感を意味した使われ方でしたが、今は見ると幸せになれると良い方向を向いた使われ方が一般的です。

そしてカクテル言葉では全く正反対の意味を持つ2つの意味があるのがブルームーンの特徴で、謎に秘めたお酒として有名です。

完全なる愛・適わぬ恋

ブルームーンのカクテル言葉には2つの相反する意味があります。一つ目は「完全なる愛」でパルフェタムールのパルフェは「完全な」を意味し、タムールは「愛」を意味しています。これをつなげて完全なる愛と訳されています。

もう一つは適わぬ恋で、完全なる愛とは全く別の意味を持っています。カクテル言葉としてどちらを解釈すれば良いのか迷ってしまいます。

お断りのサイン

使い方が難しいブルームーンのカクテル言葉ですが、お断りのサインとして使われることが多いのが特徴です。ロマンチックな薄紫色のきれいさとは裏腹に、その話は相談できないや告白は受け入れられないといったお断りを意味する使われ方が一般的です。

味わい

見た目は優しい薄紫色をしていますが、ブルームーンの味わいはアルコール度数が高いテイストが特徴です。柑橘系の味わいに優しい甘いまろやかさが加わっており、レモンの酸味と独特なハーブの香りが心地よいカクテルです。女性が好む香りや味わいであり、男性より女性の方がよく飲んでいるのが一般的です。

ブルームーンのレシピ

ブルームーンのレシピは材料をシェイカーに入れた後にステアしたあとにシェイクして作る、バーテンダーの技量が試されるお酒です。材料の温度管理からステアのタイミング、シェイクの仕方に至るまで気を抜くことができません。初心者には難しいのが特徴です。

材料と作り方

ブルームーンのレシピはドライジンとパルフェタムールとレモンジュースを材料として準備します。分量はドライジン50%に対してパルフェタムールとレモンジュースが25%ずつです。リキュールが全体の75%を占めるカクテルであるため必然的にアルコール度数の高いお酒ができあがります。

作り方はシェーカーを準備し材料を入れ、バースプーンで一度ステアしてからテイストを確認してシェーカーに氷を入れます。ハードシェイクを20回ほどして冷えたショートグラスに注げば完成です。

仕上げ

ブルームーンをショートグラスに注いだ後に、お好みでレモンピールを一振りすると一層美味しくなります。レモンピールとはレモンの皮で強いお酒にベストマットの食材です。細長くカットしたレモンピールをショートグラスに添えると見た目が華やかになります。形づけたレモンピールをショートグラスにフロートさせるのもおすすめです。

シェイクのポイント

ジンとバイオレットリキュールとレモンジュースは混ざりにくいのが特徴です。一番重要視されるのはシェイクでしっかりと混ぜることがポイントです。またシェイクすることはリキュールの尖った味をまろやかにしたり気泡を含ませ舌触りを滑らかにする意味もあります。

シェイク次第で味も変わります。シェイクが下手だからといって回数を重ねれば美味しくできる訳ではありません。しっかりと20回の回数でちょうど良く混ざるようにシェイクするのがポイントです。

ステアする場合のポイント

ブルームーンはシェイクとともにステアも行います。バーテンダーの技量が試されるカクテルでもあり、ステアする時のコツはスプーンの背をグラスに沿わすように行うのが特徴です。ステアは簡単そうに見えますがシェイクより難易度が高いとされています。

あまり力を入れ過ぎないようにバースプーンを中指と薬指で持ち回します。あまりステアしすぎないのがポイントで軽く回す程度にとどめておくのがコツです。

ブルームーンのアレンジレシピ

ブルームーンはアレンジレシピも可能です。酸味が特徴的であるけれどももう少し甘みが欲しい人向けの甘めの仕上がりや、アルコールが苦手な人も一緒に雰囲気を味わうことができるノンアルコール仕様にもすることができます。

甘めのブルームーン

柑橘系の酸味の中にも甘さが漂うのがブルームーンの特徴ですが、甘さを深くしたいと考えている場合には材料の配合を変更するのがおすすめです。甘めのアレンジレシピはパルフェタムールを多めにしてその分レモンジュースを少なくします。アルコール度数は少し高くなりますが甘さ際立つテイストになります。

ノンアルコールのブルームーン風

アルコール度数が高いので飲みにくいというアルコールが苦手な人でも楽しめるアレンジレシピは、ジンをコリアンダーにパルフェタムールをスミレシロップに変更する方法です。リキュールを一切使用しないためノンアルコールに仕上げることができます。

スミレシロップにコリアンダーを混ぜ、炭酸水をショートグラスに注げばノンアルコールのブルームーン風が完成です。見た目は一緒なのにノンアルコールであるためアルコールが苦手な人も一緒に雰囲気を味わうことができます。

ブルームーンの美味しい飲み方

薄明かりに照らされたきれいな色のグラスを傾けるだけでロマンチックな夜を過ごすことができますが、ブルームーンをより一層美味しく飲む方法を覚えておいて損はありません。ショートカクテルは冷たいうちに飲み干すのがおすすめです。また、ベストマッチするおつまみをともにすれば味わいがより深まります。

冷たいうちに飲む

ブルームーンはショートグラスが冷えているだけでは氷が入っていないのが特徴です。そのためこのタイプは時間をかけて飲むものではなく冷たいうちに飲み干すのがおすすめです。温度が上がると甘さが強調されるようになり味わいが変わってしまうので注意が必要です。

相性のいいおつまみ

バーカウンターでブルームーンだけを片手に会話を楽しんだり酔いしれるのもおすすめですが、おつまみと一緒に飲むこともできます。相性のいいおつまみはチーズやダークチョコレート、ドライフルーツなどです。甘い物や香りが際立つおつまみはベストマッチです。

ブルームーンの豆知識

多くの謎に包まれているのがブルームーンです。いつどこで生まれたのか、そして誰が作者なのかも不明で神秘のベールに包まれています。また希少価値という共通言語を代表する意味合いも持っており、ビールの名称や楽曲の名前などにも使用されています。豆知識として覚えておくと話が盛り上がるかもしれません。

作者や生まれも不明

ブルームーンはメジャーで知名度が高く人気ですが、他とは異なり誰が作ったかいつ生まれたのかが不明なのが特徴です。謎に包まれた神秘的なイメージだからこそ、一層魅力的なお酒として認知度が向上したとも言われています。

16世紀くらいに生まれたなど諸説はありますが、はっきりとした明確なものは一切ありません。いろいろな想いを馳せながらグラスを傾けるのがブルームーンの魅力の一つです。

昔は違うレシピだった

ブルームーンは今と昔では異なるレシピでした。今はジンとパルフェタムールとレモンジュースをシェイクして作りますが、かつてはジンとブルーキュラソーとレモンジュースで作らていました。アメリカの歴史のなかの禁酒法時代において隠れて飲むために作られたのが初期のブルームーンです。

曲名やビールの銘柄にも使われた

日本語に直訳すると青い月ですが、ブルームーンを使っているのはカクテルだけではなく、様々な使われ方をしています。代表的なのはエルビスプレスリーの楽曲の名前に使用された1934年の名曲です。さらに「Blue Moon Pumpkin」や「Blue Moon Belgian White Ale」などビールの名称にも使用されました。

他にもバラの名前に使われたり、ドラマや漫画作品のタイトルやゲームなどにも使用されています。共通しているのは希少であることや極めて稀なことの例えとして使われていることであり、希少価値を訴えたいことに使用されているのが特徴です。

ブルームーンの他の紫色のカクテル

ブルームーンは透明感のある薄紫色をしたきれいな色が特徴です。赤や黄色などの色鮮やかさも素敵ですが落ち着きのある薄紫色は神秘的なイメージももたらしてくれます。そんな紫色のカクテルは他にもあります。ブルーベリー・ロワイヤルやルジェブルーベリースプリッツァーやバイオレットフィズなどです。

ブルーベリー・ロワイヤル

きれいな紫色をしたカクテルは神秘的でロマンチックな印象を与えてくれます。ブルーベリー・ロワイヤルもその一つです。キール・ロワイヤルが有名ですがクレームドカシスの代わりにストロベリーのリキュールを使ったのがブルーベリー・ロワイヤルです。ブルーベリーの色が美しく彩ります。

ブルーベリー・ロワイヤルはフルート型シャンパングラスで作るロングカクテルで甘口なテイストが特徴です。シャンパン80%に対してルジェクレームドブルーベリーを20%加えて軽くステアするレシピです。材料を冷やしておくと一層美味しくいただけます。

ブルーベリーロワイヤルのカクテル言葉は「一生懸命で使命感のある期待の星」です。未来に向かって羽ばたく力強さを感じさせる意味があります。

ルジェブルーベリースプリッツァー

白ワインをソーダで割ったスプリッツアーが有名ですが、そのスプリッツアーのアレンジレシピがルジェブルーベリースプリッツァーです。ブルーベリーの鮮やかな薄紫色が輝いているのが特徴の甘口のロングカクテルです。酸味が際立つ中果実の風味も漂い、はじける炭酸の泡が口いっぱいに広がる美味しさが特徴です。

スプリッツァーとはドイツ語ではじけるを意味しており、見た目の爽やかさと踊るような味わいの両方を楽しむことができます。氷を入れたフルート型シャンパングラスに白ワインとルジェクレームドブルーベリーを加えてソーダを適量入れてステアすれば完成です。

バイオレットフィズ

スミレのリキュールであるバイオレットを使用しているのがバイオレットフィズで、レモンの風味が効いて爽快感のある味わいが特徴です。初心者にも飲みやすく女性にも人気です。きれいな透明感のある紫色をしていますが、どことなく落ち着きのある色合いが特徴で心落ち着く見た目です。

クレームドバイオレットにレモンジュースをバイオレットの半分の量を注ぎ、砂糖を入れてソーダを加えてます。ロングスタイルで甘めの味わいでアルコール度数も少ないため飲みやすいのが特徴です。飲む香水として昔から親しまれており、貴族などに愛され続けてきたカクテルです。

ブルームーンカクテルの意味に気を付けてオーダーしよう

ブルームーンはきれいな薄紫色をしたバーカウンターに映えるお酒ですが、いつ誰が作ったのかが不明で神秘のベールに包まれているのが特徴です。青い月や1ヶ月に2度見る満月など滅多に生じないことを意味していますが、カクテル言葉は全く真逆の意味を持つ不思議な特徴もあります。

完全なる愛と適わぬ恋の2つの意味をもつブルームーンはどちらの意味でも解釈が可能ですが一般的にはお断りの意味を持っています。言葉を無視してむやみに注文すると叶う恋も叶わずじまいになってしまう可能性もあるため、オーダーするときには気をつけた方が良いかもしれません。

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