マタドールカクテルのレシピとは?テキーラベースで甘酸っぱくて飲みやすい

マタドールは闘牛士という勇敢な名前のついたカクテルです。闘牛とえばスペインを思い浮かべる方も多いと思いますが、メキシコでも盛んに行われている伝統的なイベントです。今回はマタドールについて徹底調査します。マタドールとはどんなカクテルなのか?発祥や名前の由来や意味、カクテル言葉、マタドールに使われるテキーラのタイプを調べてみました。また、マタドールの作り方レシピ、 マタドールからのバリエーションカクテル、マタドール以外のテキーラベースのカクテルも紹介します。

マタドールカクテルのレシピとは?テキーラベースで甘酸っぱくて飲みやすいのイメージ

目次

  1. 1マタドールとは?
  2. 2マタドールの作り方レシピ
  3. 3マタドールからのバリエーションカクテル
  4. 4マタドール以外のテキーラベースのカクテル
  5. 5マタドールはまるでフルーツジュースのようなカクテル

マタドールとは?

マタドールとはスペイン語で闘牛士の意味がある言葉で、正式には剣で牛に最後のとどめを刺す主役の闘牛士のことを指します。カクテルにもマタドールと呼ばれるものがあり、メキシコ原産のテキーラとパイナップルジュース、ライムジュースをシェークして作る冷たいタイプのロングカクテルです。

マタドールの味わいは、テキーラとパイナップルの甘味にライムの酸味がフルーティで甘酸っぱく、フルーツジュースのように飲みやすく口当たりの良いカクテルです。

発祥はメキシコ?

マタドールの発祥はスペイン語の単語ということもあり、スペインで発祥したものといわれていますが正式な記録がなく実際は不明です

ほかにはメキシコで発祥した説もあります。マタドールのベースに使われているテキーラはメキシコが原産国であるためメキシコで発祥したカクテルという言い伝えもあります。こちらも正式な記録がないため確定されていません

名前の由来・意味

マタドールの名前の由来と意味は、発祥と同様に正確な記録がないため分かっていません。闘牛士に由来しているという言い伝えがありますが、こちらも正式には不明です。

カクテル言葉

マタドールのカクテル言葉は「負けないで」です。闘牛士が牛と戦うときに送るピッタリの言葉で、マタドールの名前にふさわしいカクテル言葉です

度数低めのロングカクテル

マタドールのアルコール度数は10度から15度くらいの間で作られるようです。テキーラの割合を多くすればアルコール度数が高めのマタドールになり、パイナップルジュースやライムジュースの割合を多くすればジュースのような軽い味わいのマタドールが楽しめます。

マタドールは氷と一緒にシェイクするため冷たいタイプのロングカクテルです。容量が多くジュースのように飲みやすいためグイグイ飲んでしまうと、お酒の弱い方は一気に酔っぱらってしまいます。

テキーラのタイプ

メキシコが原産のテキーラの原料は、アロエに良く似た竜舌蘭(リュウゼツラン)というメキシコに多く自生している植物から作られます。メキシコには竜舌蘭が130種類以上も自生しておりアガベと呼ばれ古くからテキーラの主原料として利用されてきました。

このアガベから絞り汁を取り、2回以上蒸留して作られるのがテキーラです。テキーラには100%アガベを使用した100%・デ・アガベと、原料にアガベを51%以上使用し、砂糖やフレーバーを加え発酵させたミクストがあります。

蒸留してできたテキーラを樽で熟成させることで味に変化を付けています。樽熟成を一切しないもの、または60日以内に納めたテキーラをブランコ、60日から1年樽熟成させたテキーラをレポサド、テキーラを1年以上樽熟成させたものをアネホ、3年以上樽熟成させたものをエクストラ・アネホといいます。

従って、テキーラを色で分類すると2種類に分けることができます。樽熟成されないためテキーラの色が無色透明のシルバーテキーラ(ホワイトテキーラ)と、樽熟成されるためやや黄金色に色付いたゴールドテキーラがあります。

マタドールに使われるテキーラには、無色透明なシルバーテキーラと呼ばれるブランコが使われるのが一般的です。ブランコでも原料のアガベを100%使った100%・デ・アガベのテキーラが最適で、アガベ本来の甘味をしっかりと感じることができ、ライムやソルトとも相性が抜群で若々しくスッキリした味わいです。

マタドールの作り方レシピ

マタドールのレシピがとても簡単で自宅で作ることもできます。基本レシピはありますが、割合を変えたり生のフルーツを使ったり自分好みにアレンジできます。

材料と作り方

マタドールの材料は、シルバーテキーラ、パイナップルジュース、ライムジュースの3点です。割合の基本レシピはシルバーテキーラ2・パイナップルジュース3・ライムジュース1で作られます。

作り方はシェーカーにテキーラ、パイナップルジュース、ライムジュースを入れ軽く混ぜます。次にシェイカーに氷を入れシェイクし、グラスに注いだらできあがりです。あらかじめ注ぐグラスに大きめの氷を入れておくと良いでしょう。

シェイクのコツ

マタドールを作る場合には材料をカクテルシェーカーに入れシェイクして作ります。マタドールは氷を一緒に入れてシェイクする冷たいタイプのロングカクテルですので、氷が溶けすぎないよう手早く作業することが必要です。

冷たいタイプのカクテルは、氷が溶け過ぎ水っぽくなると美味しくありません。また、シェーカーのボディをしっかり握り過ぎると手の熱で温められ、せっかくの冷たさが損なわれるので注意が必要以です。

美味しく作るには?

マタドールをより美味しいく作るには、ちょっとした工夫が必要です。もちろんカクテルができあがったときに入れるグラスの飾り付けも大切です。

生のフルーツを絞る

マタドールに使うパイナップルジュースとライムジュースを、生のフルーツを絞って使うとフレッシュな味わいのマタドールを楽しめます。生の果汁はジュースに比べ濃厚で酸味が強くフルーツの味をより感じることができます。反面、糖分にばらつきがあるので味を調整する必要はあります。

フルーツをグラスに飾る

フルーツをグラスに飾るとおしゃれな雰囲気に仕上がります。グラスの縁にパイナップル、ライム、レモンをカットしたものを飾るとフルーツの香りを一緒に楽しめるのでおすすめです

テキーラをよく冷やしておく

冷たいタイプのカクテルの材料はあらかじめよく冷やしておくと美味しく仕上がります。テキーラ、パイナップルジュース、ライムジュースどの材料も冷やしておくと氷とも馴染みやすく美味しくできあがります

マタドールからのバリエーションカクテル

マタドールに使う材料のテキーラ、パイナップルジュース、ライムジュースの一つまたは二つをを変えると他のカクテルになります。ここではマタドールのバリエーションカクテルを紹介しレシピや味わいも解説します。

マリアテレサ

マタドールに使うパイナップルジュースをクランベリージュースに変えるとマリアテレサができます。マリアテレサはショートカクテルで基本レシピは、テキーラ3・ライムジュース1・クランベリージュース2で作るのが一般的です。

アルコール度数はマタドールよりも少し高めの16度で、テキーラの割合が多いのでキーラの味をしっかり感じることができます。クランベリージュースとの相性も抜群でサッパリした味わいのカクテルです。

テカドール

マタドールに使うライムジュースをレモンジュースとグレナデンシロップに変えるとテカドールができます。テカドールはロングカクテルで基本レシピはテキーラ30ml・パイナップルジュース45ml・レモンジュース10ML・グレナデンシロップ15mlです。

作り方はテキーラ、パイナップルジュース、レモンジュースをシェーカーに入れよくシェイクし、クラッシュドアイスを詰めたロックグラスにゆっくり注ぎます。その上からグレナデンシロップをゆっくりと注げばできあがりです。

トロピカルテイストのベースに酸味の効いたレモンジュースを加えスッキリとした口当たりにし、さらにグレナデンシロップを加えほどよい甘味の飲み口のカクテルに仕上げています。

コンチータ

マタドールに使うパイナップルジュースとライムジュースをグレープフルーツジュースとレモンジュースに変えるとコンチータができます。コンチータはショートカクテルに分類され基本レシピはテキーラ30ml・グレープフルーツジュース20ml・レモンジュース10mlです。
 
コンチータの作り方はシェーカーにテキーラ、グレープフルーツジュース、レモンジュースを入れシェイクしグラスに注げばできあがりです。アルコール度数は16度前後でマタドールよりも若干高めです。

酸味の効いたグレーフルーツジュースとレモンジュースを使っており、フレッシュな酸味とテキーラのバランスが良くとても飲みやすいカクテルです。

メキシコーラ

マタドールに使うパイナップルジュースをコーラに変えるとメキシコーラができます。メキシコーラはロングカクテルに分類され基本レシピはテキーラ45ml・コーラ適量・レモンジュース10mlです。

メキシコーラはグラスに材料や氷を入れかき混ぜる作るビルドという方法で作られます。作り方はグラスに大きめの氷を入れテキーラを注ぎ、冷やしたコーラで満たし軽くステアします。仕上げにレモンジュースをたらして軽くステアすればできあがりです。アルコール度数は10度ほどで比較的弱いカクテルです。

メキシコーラはコーラでグラスを満たすためアルコール度数が低くなりコーラの味わいを強く感じるカクテルです。

マタドール以外のテキーラベースのカクテル

テキーラベースのカクテルはマタドール以外にもたくさんあります。テキーラベースのカクテルを楽しみたい場合に参考にしてみましょう。

フローズン・マルガリータ

フローズン・マルガリータはテキーラをベースにしたショートカクテルです。マルガリータのバリエーションカクテルでマルガリータのレシピにクラッシュドアイスを加えたカクテルです

フローズン・マルガリータの基本レシピは、テキーラ30ml・ホワイトキュラソー15ml・ライムジュース15ml・クラッシュドアイス適量・塩とレモン適量です。作り方はテキーラ、ホワイトキュラソー、ライムジュース、クラッシュドアイスをシェイカーに入れシェイクして作ります。アルコール度数は少し高め15度です。

冷やしたシャンパングラスの縁をレモンで濡らし塩をつけてスノースタイルにしたグラスに注げばできあがりです。クラッシュドアイスが加えてあり、暑い夏の海辺やプールサイドで味わうのにピッタリのおしゃれなカクテルです。

エル・ディアブロ

エル・ディアブロはテキーラをベースとしたロングカクテルです。エル・ディアブロは悪魔という名前のカクテルで血のように赤い色が印象的なカクテルです。

エル・ディアブロはタンブラーに直接材料を入れるビルドで作られ、基本レシピはテキーラ45ml・クレームドカシス15ml・レモンジュース10ml・ジンジャーエール適量で作ります。アルコール度数は12度くらいで比較的度数の低いカクテルです。

作り方は氷を入れたタンブラーにテキーラを注ぎ、テキーラ、クレームドカシス、レモンジュースを入れ軽くステしジンジャーエールで満たせばできあがりです。

テキーラとカシスの甘味とレモンジュースの酸味がブレンドされた個性的な味に、ジンジャーエールを加えることで爽やかに仕上げたカクテルです。レモンジュースの酸味とジンジャーエールの炭酸が効いた爽快な飲み口のカクテルです。

ストローハット

ストローハットはテキーラベースの冷たいタイプのロングカクテルです。ストローハットとは麦わら帽子のことで、畑で育つトマトとメキシコの眩しい陽射しをイメージしてつけられたといわれています。

ストローハットは氷を入れたタンブラーに直接材料を入れるビルドで作られ、基本レシピはテキーラ45ml・カットレモン1個・トマトジュース適量です。アルコール度数10度と度数の低いカクテルです。

作り方は氷を入れたタンブラーにテキーラを注ぎ、カットレモンを入れ、トマトジュースで満たします。材料を全て入れたら軽くステアすればできあがりです。テキーラの甘味とトマトジュースの香りがうまくミックスされ飲みやすい味わいのカクテルです。

添えられたレモンを搾ったり、塩、胡椒、タバスコなどの調味料を加えて味わう飲み方もあります。

メキシカン・ラテ

メキシカン・ラテはテキーラを使ったコーヒーリキュールを材料にしたロングカクテルで、アメリカでは定番ともいえる大人気のコーヒー系のカクテルです。

メキシカン・ラテはオレンジリキュールのパトロンシトロンジ、テキーラベースのリキュールのパトロンXOカフェ、ミルクを使って作られます。氷を入れたグラスでいただく甘くて飲みやすいコーヒー系カクテルです。

マルガリータ

マルガリータはテキーラをベースにしたショートカクテルです。1949年のUSAナショナル・カクテル・コンテストで3位に入選した世界的に有名なカクテルです。名前の由来は諸説ありどれが真実かわかりませんが、女性の名前がついたカクテルです。

マルガリータのレシピはテキーラテ30ml・ホワイトキュラソー15ml・レモンジュース15mlで、シェーカーに入れ氷を加えてシェークして作ります。アルコール度数は25度から30度までの間で度数の高い強いカクテルです。

グラスの縁をレモンなどで湿らせ食塩をのせたスノースタイルと呼ばれるグラスに注ぎます。テキーラの風味と柑橘の酸味のバランスが良く、塩味を加えて味わうことで違った味わいが楽しめるカクテルです。

マタドールはまるでフルーツジュースのようなカクテル

今回はテキーラベースのカクテル・マタドールについて紹介しました。闘牛士という名前を持つマタドールは、勇ましい名前がついていますがフルーツジュースのような味わいのカクテルです。トロピカルなパイナップルジュースとフレッシュなライムジュースはテキーラとの相性が抜群で甘くて美味しいカクテルです。

マタドールはレシピも簡単ですので自宅でも作ることができます。割合を色々と試してみて、お好みのマタドールの味わいを探してみてください。

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