カミカゼのレシピと名前の意味・由来は?気になるカクテル言葉も
カミカゼというネーミングのカクテルを知っていますか?ウォッカをベースにしたカクテルで、カミカゼで浮かぶのは日本人なら旧日本海軍の神風特攻隊ではないでしょうか?カミカゼはアメリカが発祥といういわれがありますが、カミカゼと神風特攻隊とは何か関係があるのでしょうか?カミカゼが出来た由来や意味カミカゼがどのようなレシピで作られているカクテルなのかを調べてみましょう。
カミカゼはアメリカ生まれのカクテル?
カミカゼというネーミングの由来は神風特攻隊からきています。その由来から日本発祥のカクテルのように思いがちですが、実際にはカミカゼというカクテルはアメリカで生まれたカクテルなのです。では、カミカゼとはどのようなカクテルでそのネーミングの由来や意味はどこから来ているのかを調べてみましょう。
発祥は横須賀基地説
カミカゼの発祥についてはアメリカで生まれたカクテルという説がありますが、一番最初にカミカゼが作られたのは、米軍占領時代の横須賀基地で初めて作られたというという説もあります。
名前の由来・意味
カミカゼというカクテルのネーミングの由来は旧日本軍の戦闘機の名前に由来しています。カミカゼ特攻隊という言葉を聞いた事があると思いますが、カミカゼとは第2次世界大戦(太平洋戦争の末期)の際に日本の戦闘機に付けられた名前です。
カクテルのカミカゼはアルコール度数が高くキレがあり鋭い味がします。そのキレ味が太平洋戦争の時に一直線に向かっていく神風特攻隊の姿と重ねられアメリカ人がネーミングしたということです。カミカゼには歴史上の深い味が込められているのです。
カクテル言葉
聞きなれない言葉かも知れませんが、カクテルにも花言葉と同様にカクテル言葉というものがあります。何気なく飲んでいるカクテルですが、カクテル言葉を知っていればさり気なく想いを込めてカクテルを贈ることも出来ます。
カミカゼのカクテル言葉は「あなたを救う」です。異性に送っても同性に送っても良いし、どのようなシチュエーションでも使える万能なカクテル言葉です。元気を出してと落ち込んでいる人に贈ってあげたくなるカクテル言葉です。
味と度数
カミカゼはウォッカをベースにコアントローとライムジュースで割った辛口カクテルです。旧日本海軍の神風特攻隊から名前がつけられたというだけあり、飲んだ瞬間の味の鋭さはまさにカミカゼのように切れがあります。ライムの爽やかな酸味とホワイトキュラソーの香りが効いた、シャープでスッキリとした味わいです。
カミカゼのアルコール度数は、40度程度のウォッカがベースとなりコアントローなどのホワイトキュラソーとライムジュースのみをシェイクしているのでアルコール度数は高く25度以上の辛めのカクテルとなります。
カミカゼの作り方
カミカゼの作り方はカクテル本やサイトで色々紹介されていますが、レシピがそれぞれ違う分量で紹介されています。もともとカミカゼのレシピはウォッカ45ml、キュラソー1tsp、ライムジュース15mlというレシピでウォッカが多めでした。非常にドライなレシピだったのですが、徐々に分量が変化してきて比較的飲みやすくなってきました。
ここでは各材料を同じ分量でシェイクするだけの、簡単に作れて飲みやすいカミカゼを紹介します。
材料と作り方
カミカゼを作る際のレシピはとても簡単で、ベースになるウォッカ20mlとホワイトキュラソー (代表銘柄はコアントロー)20mlとライムジュース20ml とそれぞれ同じ分量となります。シェイカーに全ての材料を入れ氷を入れてシェイクをします。
シェイキングしたものを大き目の氷が入っているロックグラスに注ぎ、ライムのスライスを飾って完成です。
シェイクのポイント
カミカゼはシェイクタイプのカクテルとなります。レシピであるウォッカ・ホワイトキュラソ(代表的な銘柄はコアントロー)・ライムジュースが混ぜ合わされば良いので激しくシェイキングする必要はありません。
ポイントは同じ分量をしっかり計量することと、氷を入れることです。チャレンジしやすいので是非トライして作ってみて下さい。
美味しく作るコツ
カミカゼは作り方が簡単な分、ちょっとした点に気を配ればより一層美味しくなりますので、どのような点に気をつけたら良いのかそのコツを覚えておきましょう。
ウォッカをよく冷やしておく
カミカゼのベースとなるウォッカをシェイクする前に、冷蔵庫でよく冷やしておきます。ウォッカをしっかりと冷やすとマイルドな味わいになり美味しいカミカゼが出来上がります。
ウォッカの量を好みで調節
カミカゼは好みの味わいによって、ウォッカの分量を調整して楽しむことが出来ますので、自分の好みやアルコールの強さを調節することが出来ます。味わいや口当たりが分量によって異なることを体感してみて下さい。
キレを求める場合はウォッカを大目に、あまり切れ味を求めない場合はウォッカを少なめにしてみましょう。
ライムをしぼる
カミカゼを作る際のレシピであるライムジュースですが、ライムはフレッシュライムを絞った果汁を使うことで、より一層爽やかなライムの香りを楽しむことができます。
カミカゼのバリエーションレシピ
カミカゼのレシピを少し変えるだけで、様々なバリエーションのカクテルを作ることが出来ます。どのようなレシピを変えるとどのようなカクテルに変化するのか楽しみです。
サイドカー
- ブランデー30ml
- ホワイトキュラソー15ml
- レモンジュース15ml
- シェーカーに氷を入れます。
- ブランデー・ホワイトキュラソー・レモンジュースをシェカーに入れて、シェイクします。
- カクテルグラスに注ぎ完成です。
サイドカーはブランデーを使ったカクテルの代名詞と言われています。カクテル言葉はいつも2人でです。サイドカーはその店の味が分かるカクテル、バーテンダーの力量を知るカクテルと言われるほどに作り手の個性が出やすいカクテルと言われています。
名前の由来はバイクのサイドカーを意味していて、サイドカー付きのバイクで来店する常連客のために作られたと言われています。第一次戦争時にサイドカーに乗って撤退していた将校がブランデーをレモンをかじりながら飲んで恐怖を紛らわていた、など諸説ありますがバイクのサイドカーに由来していることは確かな様です。
ダイキリ
- ホワイトラム45ml
- ライムジュース15ml
- シュガーシロップティ―スプーン1杯
- シェイカーにレシピを入れ、氷をいれます。
- シェイクして、カクテルグラスに注げば完成です。
ダイキリはキューバで誕生したカクテルで、ラムベースの代表的カクテルとして有名です。19世紀後半にキューバのダイキリ鉱山で働いていたアメリカ人ジェニング・コックスが名付けたと言われています。その由来は、鉱山で働いている坑夫たちが暑さしのぎに特産のラムに砂糖とライムを混ぜて飲んでいたのが始まりです。
ライムの香りが爽やかなダイキリには、スタンダード・フローズンスタイル・アメリカンスタイルなどの種類があります。ダイキリをクラッシュドアイスと一緒にミキサーにかけシャーベット状にすると、ヘミングウェイが愛したというフローズンダイキリが出来上がります。フローズンダイキリは女性にも人気があります。
スピカゼ
- スピリタス20ml
- ホワイトキュラソ(代表銘柄コアントロー)20ml
- ライムジュース20ml
- シェカーに氷を入れ、レシピを全てシェーカーに入れます。
- シェーカーを振ってレシピが混ざったら、カクテルグラスにゆっくりと注ぎ出来上がりです。
スピカゼは見た目はカミカゼと一緒ですが、アルコール度数が非常に高いので体調と相談をして飲むようにしましょう。スピカゼは通常カミカゼのベースとして使用しているウォッカを、ポーランドが原産地のウォッカであるスピリタスを使ったカクテルとなります。
スピリタスは世界最高のアルコール度数として知られていて、アルコール度数は96度もあり純粋なアルコールとなります。スピカゼを飲む際はくれぐれも注意をして飲むようにしましょう。
バラライカ
- ウォッカ30ml
- ホワイトキュラソー15ml
- レモンジュース15ml
- シェーカーに氷を入れ、レシピを全て入れてシェイキングします。
- カクテルグラスに注ぎ出来上がりです。
バラライカの名前の由来はギターに似ているロシアの代表的な民族楽器である弦楽器から来ています。柑橘の酸味がストレートに感じられるカクテルで、ホワイトキュラソーのかすかな甘さも感じられさっぱりと飲める度数高めのカクテルです。
ハイライフ
- ウォッカ45ml
- ホワイトキュラソー10ml
- パイナップルジュース10ml
- 卵白1個分
- レシピ全てである、ウォッカ・ホワイトキュラソー・パイナップルジュース・卵白をシェークする。
- (パイナップルジュースはフレッシュなパイナップルを絞ったものを使用するのがベストですが、市販のジュースを用いても良いでしょう。)
- レシピと卵白がしっかり混ざるよう、通常よりも強くシェークします。
- シェイクしたら、容量90ml程度のカクテルグラスに注ぎます。
High・Life上流階級という意味のハイライフはガーナのアンバサダーホテルのチーフバーテンダーが、ホテルのお客様のために考案したことが始まりです。
卵白の生臭みはパイナップルの風味で消え、ホワイトキュラソーとパイナップルの甘い酸味が卵白により口当りがまろやかになり味がまとまるのですが、口当たりが良くてもアルコールは強めなので注意が必要です。
スレッジハンマー
- ウォッカ50ml
- ライムジュース10ml
- 氷を入れたシェイカーにレシピ全てを入れ、シェイキングします。
- カクテルグラスに注ぎ完成です。
スレッジ・ハンマーは、両手で持って扱うような大きな金槌・大型ハンマーを両手で持って振り下ろすようなという意味です。5:1とウォッカの割合が多いので度数が高く、ドライで辛口なカクテルで荒々しい・強力なというイメージから付いた名前です。
ライムの香りが美味しさを誘いますが、アルコール度数が高いのでお酒の弱い方はやめておいた方が良いでしょう。アルコールの刺激を求めたい方におすすめですが、飲み過ぎないように気をつけて下さい。
カミカゼに込められた意味を感じてみよう!
出典: https://vokka.jp
カミカゼというカクテルに込められた神風特攻隊の存在を忘れないで欲しいです。お国の為に散っていった若者の命を感じながら、平和なこの時代に命があることに思いをはせながら飲みたいカクテルです。
カミカゼ以外にも戦争に関することが語源になり名前がついているカクテルがあります。そんなカクテルを楽しむ際にも由来や意味を感じて味わってみたいものです。