2019年06月15日公開
2024年09月19日更新
高級フルーツ「セミノール」とは?みかん・オレンジとの違いと美味しい食べ方
セミノールというフルーツを知っていますか?関西を中心に出回っていて、見た目はオレンジと似ていますが果汁がジューシーで甘くておいしい柑橘類の一種です。今回はそんなセミノールについて大特集!みかんやオレンジとの違いや栄養成分による美容、健康効果、おすすめの食べ方についても詳しく解説していきます。いつものオレンジではなくちょっと贅沢したい、そんな気分にもぴったりです。
セミノールは栄養満点の柑橘系果物
話題のフルーツ、セミノールを知っていますか?味も甘さも濃厚で、栄養価も高いと評判で一見オレンジに似ているのですが、関西を中心に出回っているので見たことがないという方もいるかもしれません。でも、一度食べた人は口を揃えてお取り寄せしてでも食べたいと絶品フルーツなんです。今回はその魅力にズームインしていきます。
セミノールとは?
セミノールはみかん科みかん属タンゼロ類に分類される柑橘類のひとつです。アメリカのフロリダで、タンカングレープフルーツとダンシータリジェリンという2つの柑橘類をかけ合わせて生まれました。
どちらも日本では馴染みのない柑橘ですが、甘味よりも酸味が立ったタンカングレープフルーツは今現在出回っているグレープフルーツの原種でと言われています。一方のダンシータンンジェリンは、濃いオレンジ色をしており、香りが強いみかん属の柑橘類です。
そんな2つの柑橘を両親に持つセミノールは、形は温州みかんに似ていて表面はつるつる、皮はやや固めで強いオレンジ色に光沢感があるのが特徴です。
重さは1個150g~200gほどで一見オレンジのように見えますが、他のオレンジやみかんに比べて果汁が多く、ジューシーなのが持ち味です。皮を手で剥くと強い香りがふわっと漂い、酸味と甘みがしっかりあり濃厚な味わいが楽しめます。
旬の時期と価格
セミノールは3月から収穫がはじまりますが、もぎたては酸が強いため落ち着くのを待つために寝かせてから出荷されます。旬の時期は4月中旬~5月中旬頃で主に関西を中心に多く出回っていますが、ほかのオレンジやみかんと比較するとその量はとても少なく希少価値の高い柑橘です。
日本の主な生産地
新種のオレンジというイメージもありますが、実は日本には1955年に取り入れられ意外と日本では以前から出回っています。主な産地は大分県、和歌山県、三重県といった温暖な土地で育てられています。
大分県で栽培されたセミノールは公募で「酸クイーン」という名前で売り出されていますが、種類としては同じものになります。
口コミ情報
「和歌山のお土産にもらったけど、みかんサイズのオレンジな味。種が多いけど甘~い。」「お初でたべました。とてもジューシー!」と評判が高いようです。
「朝ごはんにアメリカンタイプのワッフルとヨーグルト、セミノール、はちみつがけ。」「小松菜とバナナと一緒にでスムージーを作ってみた。」と口コミではアレンジして楽しんでいる方も多く見られました。
セミノールとみかん・オレンジとの違い
見た目は似ているようでも皮の厚さや味わい、果汁の量など異なる点も多いセミノールと、みかんやオレンジ。それぞれどんな点が異なっているのか詳しく解説します。
皮と薄皮の厚さの違い
セミノールの皮は手で簡単にむけるものの、オレンジやみかんと比べるとやや硬いのが特徴です。それでいて中の薄皮はとても薄く、薄皮をむかずに食べても皮が気にならないほど柔らかいのでそのまま食べても十分おいしいです。オレンジやみかんの皮があまり好きではない方は、セミノールを食べると感動すること請け合いです。
味の違い
みかんやオレンジは種類によってはやや酸味が立った味わいで酸っぱいと感じる時もありますが、セミノールは酸味と甘みのバランスが最高です。甘みが強い上濃厚なのでそのまま食べてもおいしく、フレッシュジュースにしても絶品です。また特徴のある芳香で爽やかな風味が特徴で、皮をむくとふわっと辺りいっぱいに良い香りが広がります。
果汁の量の違い
セミノールオレンジはなんといっても果汁が多くジューシーさが持ち味です。オレンジやみかんもジューシーですが、比較してみると全然違います。手で皮をむくと、水分が多いため果汁がこぼれてしまうほどです。果汁がたっぷりなので、喉もうるおいます。
流通量の違い
柑橘類の代表としてオレンジやみかんは流通量が多く、旬の時期には大量にスーパーでも出回り手軽に手に取ることができます。一方セミノールは出荷量が少なく特に関西を中心に流通しているため、関東方面の方にとっては珍しいフルーツです。
ただ、今はネット販売などが発達しているため産地直送で全国発送も可能です。まだ食べたことがないという方は、お取り寄せして食べてみるのも良いでしょう。
セミノールの栄養と美容・健康効果
セミノールはおいしいフルーツですが、実は栄養価も高いことでも有名です。ここからはどんな栄養価があり、美容や健康にうれしい効果があるのかを紹介していきます。
ビタミンCとシネフィリン
柑橘類の特徴である栄養成分ビタミンCをとても多く含んでいます。ビタミンCには優れた美容効果がありシミやくすみの原因となるメラニン生成を抑制、すでに蓄積されたメラニンを排出し透明感のある肌を育みます。
また、紫外線やストレスにより発生し老化の原因のひとつと言われている活性酸素を除去し、肌の老化を防いだり、コラーゲンの生成をサポートし毛穴を目立たなくすると言われています。
さらに、シネフィリンという栄養成分も含まれていて、風邪予防に大きな効果があると言われています。豊富なビタミンCとシネフィリンで美容にも風邪予防にも絶大な効き目が期待できます。
ビタミンA
ビタミンCについで高い栄養成分がビタミンAです。ビタミンAは美肌には欠かせない栄養成分で、粘膜を守る、骨や皮膚、目の健康を保つ、免疫作用などさまざまな効果があります。
不足すると肌はカサカサ、粘膜も健やかでいられないためダメージを受けやすくなってしまいます。肌の基礎大量を上げるためには欠かせない栄養成分と言われているため、肌のカサつきやシワに悩んでいる方はしっかり摂取したい栄養成分です。
食物繊維(ペクチン)
セミノールには食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は水と一緒になると膨らんで量が増え、腸壁を刺激してスムーズな排便を促します。
また、善玉菌である腸内細菌を繁殖させる餌となり、排便量を増やすのでデトックス効果もあります。体に不要物が蓄積すると肌荒れや吹き出物ができることがあるため、定期的に食物繊維を摂取することは美容にも健康にも大切です。
Bクリプトキチンサン
柑橘類にはBクリプトキチンサンというカロテノイドの一種である栄養成分も豊富に含まれています。Bクリプトキチンサンは、骨形成を促し骨質や骨代謝を改善することから骨粗しょう症を予防する効果があるほか、血中インスリンを低下させ糖尿病の進行を抑制する効果があります。
また、ヒアルロン酸合成酵素の活性化を誘発し、ヒアルロン酸の量を増やす栄養成分であることから、美肌効果も抜群と言われています。
クエン酸
セミノールには豊富なクエン酸を含み、体内の酸性物質を減少させる効果のほか、疲労回復や血液をきれいにする効果も期待できます。
セミノールの美味しい食べ方
最後に一番おいしくいただける食べ方を動画とともに紹介していきます。そのまま食べてもおいしいのはもちろん、おすすめアレンジも必見です。
くし型切り(スマイルカット)
まずはじめに紹介する食べ方は、くし切りです。果汁が多いため包丁で食べやすい大きさに切るのがおすすめです。スマイルカットと呼ばれる切り方はいわゆるくし切りのことで、オレンジやスイカの食べ方でお馴染みです。1個を8等分にカットし、皮と身の間に隠し包丁を入れておけば簡単に食べられます。
半分に切ってスプーンで食べる
半分にカットして、スプーンでいただく食べ方もおすすめです。手を汚さずに食べられるので忙しい朝にも大助かり。その時も皮と身の間に軽く包丁を入れておくと、スプーンですくいやすいです。
ゼリーやジュースにする
果汁たっぷりなのでゼリーやジュースにアレンジする食べ方もおすすめです。ジューシーなので果汁も絞りやすく、爽やかな酸味が後引く美味しさです。果汁そのものが甘いので、糖分も控えめでOKです。
フレーバーウォーターにする
カフェでおなじみのフレーバーウォーターにするのも人気です。ボトルに水を注ぎ、輪切りにカットしたものを入れると、爽やかなフレーバーウォーターが完成します。ほかのフルーツやミントなどのハーブを入れても良いでしょう。
フレンチトーストやパンケーキに添える
果肉がジューシーで甘いので、甘いフレンチトーストやパンケーキに添えると爽やかな味わいに大変身します。果汁が多いので、キッチンペーパーで水分を抑えてから添えてください。
珍しい果物セミノールを見つけたら迷わず買おう!
セミノールの魅力についてたっぷり紹介してきました。いままで食べたことがないという方は、興味を持たれたのではないでしょうか?果汁たっぷり、濃厚な甘さと酸味が特徴の鮮やかなオレンジ色が美しいフルーツなので、贅沢な味わいを体感することが出来ると思います。
普段食べているフルーツとは違ったものが食べてみたいという方にもおすすめです。一度食べるとハマりますので、スーパーで見かけたらぜひ手に取ってみてください。記事ではおいしい食べ方も紹介していますので、参考にして家族や友達と楽しんでください。