2019年06月22日公開
2024年09月19日更新
健康食品「マヌカハニー」の健康効果とは?効果的な食べ方とおすすめ商品紹介
マヌカハニーの健康効果を知っていますか?最近はマヌカハニー入りのど飴など市販されていますが、そもそもマヌカハニーとはどんなものなのか、一般的なはちみつとの違いや効果的な食べ方、おすすめの商品についてまとめました。またマヌカハニーの選び方のためのUMFやMGOの数値について紹介します。マヌカハニーの健康効果を知って、もっと日常的に取り入れることで、健康的な生活を心がけてみませんか?
マヌカハニーとは?
マヌカハニー入りの商品を最近よく見るようになりましたが、普通のはちみつとは少し違うようですが、マヌカハニーとはいったいどんなものでしょうか?マヌカハニーとは、ニュージーランドに生息するマヌカの木から採れるはちみつです。
ニュージーランドの家庭では昔から普通に食べられていたはちみつですが、抗菌・殺菌作用が高いため古くからすり傷やのどや口内の痛みの薬代わりとして用いられていました。現在は健康食品・スーパーフードとして、世界中の人々に愛用されています。マヌカハニーの効果的な食べ方とおすすめの商品を紹介します。
マヌカの花とミツバチが生み出す
豊かな自然に恵まれたニュージーランドに生息するマヌカの花とミツバチが生み出すハチミツがマヌカハニーです。マヌカ(英語名ティーツリー、学名ギョリュウバイ)は、ニュージーランドの北島を中心に毎年11月~1月にかけて白い花を咲かせます。とても可憐な花の蜜を、小さなミツバチが必死に採取する大変貴重なはちみつです。
復活の木マヌカとは?
マヌカはニュージーランドの先住民・マオリ族の言葉で復活の木、癒しの木を意味しています。マヌカが1年のうち11月~1月にかけて白い花を咲かせますが、4週間程度しか咲かないので、ハチミツを採取できる期間が限られています。そのためマヌカハニーはとても貴重なものとされています。
優れた殺菌成分
高い抗菌・優れた殺菌成分を持つマヌカハニーには、メチルグリオキサール(MGO)という特別な成分が含まれています。はちみつと同じように栄養価も高く、抗生物質と違い副作用の心配がないことから、健康補助食品として人気を集めています。風邪やピロリ菌、胃腸の整腸作用や、虫歯や口内炎の防止にも効果があります。
マヌカハニーに含まれるMGOは、普通のハチミツの8倍も含まれています。マヌカハニー1kg中に100mgのMGOを含んでいるのを、数値MGO100+で示しています。この数値MGO100+は、一般的な消毒液オキシドールの殺菌力の2倍以上の殺菌効果があるとされています。
殺菌効果・抗菌効果以外にも抗炎症効果や保湿効果、アンチエイジングなど様々な効果もあり、万能はちみつとも呼ばれています。
味わいや香り
他のハチミツ同様にそのまま食べることができます。スプーンですくって食べるときに、すぐに飲み込むのではなく、口やのどに塗るように食べることで効果がじっくり味わえます。薬ではないので食べ方に特別な決まりはありません。
しかし、料理に使うときはマヌカハニーの味わいや香りが普通のハチミツよりも強いので、少しずつ入れるようにしてください。
マヌカハニーの健康効果
マヌカハニーには様々な健康効果があるとされています。胃がんの原因となるピロリ菌の予防、口内炎・歯周病、のどの痛みの緩和や風邪予防などに効果があるとされています。マヌカハニーの健康効果についてまとめました。
マヌカハニーの注目の成分
マヌカハニーの注目の成分は、グルコン酸とメチルグリオキサールです。この2つの成分が健康効果に大きく関係しています。それぞれどのような健康効果がある成分でしょうか?
グルコン酸
マヌカハニーの注目の成分の1つであるグルコン酸は、ビフィズス菌を増やして腸内環境を整える効果があります。また、高い殺菌消毒作用もあるとされています。つまり、マヌカハニーと空気中の水分が結びつくと、過酸化水素(オキシドール)を発生させます。
メチルグリオキサール
また、メチルグリオキサールという独自の殺菌成分が多く含まれています。マヌカハニーにしか含まれないため、体内に入っても酵素の攻撃を受けません。ピロリ菌や大腸菌といった多くの体内の悪性菌を殺菌する効果があります。 メチルグリオキサールの殺菌能力は、通常のはちみつと比べると、およそ2倍にも上るという報告もあります。
殺菌・抗菌作用
出典: https://beeme.jp
マヌカハニーにしか含まれないメチルグリオキサールは、ピロリ菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌、アクネ菌、腸球菌、消化性潰瘍などの殺菌・抗菌作用があります。また殺菌効果は、悪玉菌のみを殺菌しますので、善玉菌が殺菌されることはありません。
ピロリ菌の予防
50代以上の8割以上が感染しているといわれるピロリ菌は、非常に強い菌で、強力な胃酸にも負けないため、一度感染すると長く胃の中に住み続けます。 そのままにしておくと、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因にもなります。そこで、ピロリ菌にマヌカハニーのメチルグリオキサールが有効だとイギリスで研究発表明されました。
日本でも厚生労働省が「ピロリ菌の除菌が胃がんの予防に有効である」としています。これまでは抗生物質でピロリ菌の除菌をしていましたが、免疫力の低下などの副作用や悪玉菌だけでなく、善玉菌も殺菌していました。マヌカハニーは殺菌・抗菌作用があるので、ピロリ菌の予防として毎日の食生活に摂り入れることが効果的です。
また、シリング酸メチルという抗炎症作用も、ピロリ菌が生成する活性酸素を除去してくれる働きがあるといわれています。
整腸作用
ピロリ菌の除去だけでなく整腸作用も期待され、腸内の環境改善にも効果的といわれています。マヌカハニーに含まれる注目の成分メチルグリオキサールは、善玉菌を殺さず、悪玉菌だけを殺菌することができ、マヌカハニーにしか含まれていません。
そのため、大腸菌などの食中毒の原因にもなる悪玉菌を抑制し、腸を整えてくれるほか、下痢や便秘などの改善にも効果があります。マヌカハニーにはオリゴ糖も含まれていて、乳酸菌などの善玉菌を増やす働きがあります。腸内環境が改善されれば、整腸作用だけでなく、免疫力がアップするので風邪などの病気にもかかりにくくなります。
虫歯や口内環境への作用
出典: https://beeme.jp
ハチミツは糖分が多いから虫歯になりやすいのではと思うかもしれません。マヌカハニーに含まれる糖はフルクトース(果糖)とグルコース(ブドウ糖)です。これらは虫歯を引き起こすスクロースとは成分が違うので、虫歯の原因になりにくい糖分です。
また、歯のエナメル質が溶け出すのを、ハチミツに含まれるリン酸カルシウムが軽減してくれるという作用もあります。このような働きにより虫歯や歯周病だけでなく、歯槽膿漏や口臭といった多くのトラブルを改善してくれます。そのため、マヌカハニーの抗菌・殺菌効果は、虫歯や歯周病対策など口内環境への作用にも有効といわれています。
歯みがき粉代わりに使う人もいますが、抵抗がある方は、マヌカハニー入りの歯みがき粉がおすすめです。口内細菌の繁殖を抑えることで、口臭予防にもつながります。
切り傷の炎症を緩和
マヌカハニーの殺菌作用は、傷口の雑菌の繁殖を抑え、切り傷の炎症を緩和してくれます。そのため切り傷や火傷などに塗ることで、傷の治りが早くなるといわれています。傷のある場所に少量塗布し、上から絆創膏やガーゼ、包帯等で保護しておくとよいようです。
メチルグリオキサールの抗菌・殺菌能力が落ちるため、金属製のスプーンは使用しないようにしてください。また、マヌカハニーに水分が入り込むと発酵してしまう恐れがあるので、乾いて清潔な木製や陶器のスプーンを使うようにしてください。
風邪の症状を緩和
マヌカハニーは風邪やインフルエンザなどの症状を緩和する働きがあるといわれています。特にマヌカハニーやのど飴を舐めるとのどの痛みを緩和してくれます。そのまま口に入れ、じっくり時間をかけて舐めると効果的です。また、マヌカハニーが洗い流されてしまうので、舐めた後ですぐに水分を摂取しないようにしてください。
また、さまざまな栄養成分が含まれています。ビタミンB1、B2、B12、ビタミンCなどのビタミン類やカルシウム、リンなどのミネラル、さらにはアミノ酸なども豊富に含有しているので、栄養補給にも適しています。
マヌカハニーの効果的な食べ方
健康維持のため毎日少しずつ食べたいマヌカハニーですが、適切な摂取量の目安や、効果的な食べ方についてまとめました。水分量が通常のはちみつと比べて少なく粘度が高くねっとりとしています。 また、独特のクセのある味と香りがあり、そのまま舐めるのは難しいと感じる方もいるので、下記のような方法で食べてみてください。
適切な摂取量の目安
一日の適切な摂取量の目安は、1日3~4回、1回あたりティースプーン1杯~大さじ1杯程度です。空腹時にそのまま食べるのが一番効果的ですが、味や舌触りが気になる時は飲み物に溶かして摂取しても大丈夫です。
メチルグリオキサールの抗菌・殺菌能力が落ちるため、金属製のスプーンは使用しないようにしてください。また、マヌカハニーに水分が入り込むと発酵してしまう恐れがあるので、乾いて清潔な木製や陶器のスプーンを使うように食べ方に注意してください。
ヨーグルトと一緒に
プレーンヨーグルトにフルーツと一緒にマヌカハニーを入れて食べると、そのまま食べるよりも食べやすくなります。普通のハチミツよりも粘りが強いので、ヨーグルトと一緒に食べる方が食べやすいようです。お好みのフルーツなどを入れて、美味しい食べ方を見つけてください。
パンケーキやトーストと一緒に
マヌカハニーの美味しい食べ方の1つは、パンケーキやトーストと一緒にマヌカハニーをかけて食べる方法です。ハニーパンケーキやハニートーストとして、美味しく食べることができます。美味しいからといって、1回の分量を守るようにしてください。
珈琲や紅茶に混ぜる
出典: https://beeme.jp
砂糖の代わりに珈琲や紅茶にマヌカハニーを混ぜて飲むと、健康効果も一緒に手に入れることができます。他にも、お湯やホットミルクに溶かして飲むのもおすすめです。特に冬場は身体が温まり、寝つきにも良いとされています。
マヌカハニーの注意点
マヌカハニーの効果的な食べ方についてまとめましたが、食べ方の注意点についても紹介します。食べ方には注意することが3つありますので、気をつけて食べるようにしてください。
食べ過ぎない
通常のハチミツよりも若干カロリーが高くなっています。また、カロリーだけでなく糖分も高いので、糖尿病などの持病がある方は注意が必要です。 カロリーや糖分の摂り過ぎにならないよう食べ過ぎないようにしてください。また、からだの状態により量を調整しながら食べ方に注意してください。
1歳未満の子供に与えない
マヌカハニーだけでなく一般的にはちみつには、ボツリヌス菌が混入している可能性があります。 大人は感染しても症状が出ることはありませんが、腸が未熟な赤ちゃんは感染の恐れがあるので非常に危険です。 また、ボツリヌス菌は、加熱しても殺菌することはできません。 絶対に1歳未満のお子さんには与えないように気をつけください。
粗悪品や偽物に要注意
優れた健康効果のあるマヌカハニーですが、粗悪品や偽物に要注意です。 品質の悪いものでは健康効果は期待できません。品質を保証するためのしっかりとした基準や厳しい検査体制をパスした正規品を選ぶことが大切です。値段があまりにも安すぎるものは偽物かもしれませんので、注意してください。
マヌカハニーのおすすめ商品
世界的にマヌカハニーの需要が高まっていますが、商品も粗悪品や偽物も出回っています。そのため、厳しい検査をパスした正規品の中でマヌカハニーのおすすめ商品を5つ紹介します。
アピビハイグレードマヌカハニー250g
アピビーハイグレードマヌカハニー250gはニュージーランド在住20年の日本人みつばち療法士(アピセラピスト)の信頼のブランドです。オークランド国際空港でも販売されています。濃厚なキャラメルのような味わいが特徴で、美味しさは格別です。昔ながらの手作業による非加熱充填のため酵素やビタミンが活きています。
ニュージランド政府認定のマヌカDNA検査で単一花のマヌカから取れたことが認められた正真正銘のマヌカハニーです。数値MG(MGO)269+はUMF10.5+相当で健康維持におすすめのマヌカハニーです。
エンジェルビーンマヌカハニー
エンジェルビーンマヌカハニーは、蜂の巣がまだ温かいうちに素早く蜜を抽出することで、限りなく天然に近い状態のマヌカハニーを味わうことができるようにしています。必要以上のろ過をしていないため、マヌカの花粉まで含まれた濃密さが特徴です。容量は340g、数値MGO100+で味も香りも優しく、初めて試す方におすすめです。
TCNストロングマヌカハニー
TCNストロングマヌカハニーは今回紹介するマヌカハニーのなかで最も数値の高いMGO1100+で、メチルグリオキサールの濃度が高く、ストロングという商品名にもなっています。養蜂から発送まですべての工程を、マヌカハニー作りのためにニュージーランドに移住した日本人の養蜂職人が担当しています。
TCNは日本人養蜂専門職をリーダーとしている天然完熟マヌカ生はちみつを扱っています。マヌカ樹木のデータを収集し、マヌカの短い開花時期に合わせて活性度の高い蜜が効果的に採取できるように養蜂場へ巣箱を移動しています。
人工的な手法を一切用いることなく、天然の完熟したマヌカ生はちみつの美味しさとパワーを兼ね備えた最高のマヌカハニーとしておすすめです。容量は500g、数値MGO1100+で極めて高い抗菌・殺菌力のレベルのマヌカハニーとしておすすめです。
ハニーマザーマヌカハニー
ハニーマザーマヌカハニーは、みつばちに抗生物質を与えず作られたオーガニックなはちみつだけを使用しています。徹底した温度や品質管理で日本に輸送されています。また、酸化しにくいグラスボトルを使用しているため、長期保存にも優れています。容量は500gで、数値UMF10+で健康維持におすすめのレベルのマヌカハニーです。
ハニーバレープレミアムマヌカハニー
ハニーバレープレミアムマヌカハニーは、厳選された無農薬の森で採蜜し、巣箱のなかで水分が21%以下になるまで完熟したものだけを収穫したものです。鮮度維持のため、23℃を超えないよう徹底的に温度管理され、都市間の輸送を深夜便にすることで品質の劣化を防いでいます。
特別に収穫したマヌカハニーを、特別な温度管理と輸送方法などで特別なマヌカハニーが完成しています。容量は250gで、数値UMF15+で菌・ウィルス対策におすすめのレベルのマヌカハニーです。
マヌカハニーの選び方
マヌカハニーのパッケージには、抗菌活性力を示す数値が記載されています。マヌカハニーの選び方の基準としてUMF、MGOの数値が大きいほど抗菌力が高いことを表しています。マヌカハニーの選び方で最も重要となりますので、その違いを知っておくようにしてください。
UMFの数値を見る
マヌカハニーに関する商標で最も多く見かけるのがUMF(ユニーク・マヌカ・ファクター)です。マヌカハニーの抗菌活性成分が、消毒薬のフェノール溶液と比較してどの程度の抗菌作用があるのかを数値化したもので、1998年に誕生しました。UMF=抗菌活性力を示す規格で、UMFの数値が高ければ高いほど抗菌力が強いことを示します。
この商標は、ニュージーランドのUMF協会の基準をクリアし、ライセンス料を支払っているメーカーにのみ使用が許可されています。UMFが表示されているマヌカハニーの購入を検討する際は、UMF協会のWebサイトでリストにメーカー名が載っているかどうかで、本物か偽物かを見分けることができます。
UMF5+からUMF25+まであり、ニュージーランドではUMF10+以上のものを「アクティブマヌカハニー」と呼び、医療現場でも重宝されています。健康維持なら10+以上、菌やウィルス対策なら15+以上のものを選ぶと効果的といわれています。
MGOの数値を見る
MGO(MethylGlyOxal)は、ドイツのドレスデン工科大学のトーマス・ヘンレ教授が2008年に発見した抗菌成分です。MGOのブランドマークは、メチルグリオキサールの含有量を表示した規格です。つまり、マヌカハニー1kgの中にメチルグリオキサールが何mg含まれているかを示しています。
MGO100+の場合、1kg当たり100mgのメチルグリオキサールを含んでいるということを示しています。UMFがトレーサビリティ体制がしっかり構築されているのに対し、MGOマークの商品は市場などでの管理は行われていないとのことが大きく異なります。現在MGOはニュージーランドのManuka Health社の登録商標となっています。
UMFとMGO相当の数値を比較してみますと、UMF10+がMGO263+に相当し、健康維持におすすめのレベルです。また、UMF15+がMGO514+に相当し、菌・ウィルス対策におすすめのレベルです。UMF25+がMGO1200+に相当し、極めて高い抗菌・殺菌力のレベルとなっています。
継続して購入できる価格
UMFやMGOの数値高いほど抗菌効果が高くなりますが、高額になってしまいます。なかには1瓶で数万円するものもあります。また、数値が高いほど味のクセが強くなり、味に慣れたら少しずつ数値を上げていくようにしてみてください。大事なのは継続して摂取することなので、継続して購入できる価格と毎日続けられる好みの味を見つけてください。
マヌカハニーは健康維持に役立つ
マヌカハニーの健康効果は大変高く、スーパーフードとして世界中で注目されている健康食品です。胃がんの原因となるピロリ菌の予防、口内炎・歯周病、のどの痛みの緩和や風邪予防などに効果があり、健康維持に役立つマヌカハニーですが、食べ方や選び方には注意が必要です。
正しい食べ方や選び方を知って、本物のマヌカハニーを毎日継続して食べて、健康維持に役立ててください。