豆乳の未開封・開封後の賞味期限は?期限が切れる前の消費レシピ5選
豆乳の賞味期限が気になったことはありませんか?豆乳は大豆イソフラボンなど美容と健康に良いヘルシー食材のひとつです。同じ豆乳でも賞味期限が1ヶ月から2ヶ月程度のものもあれば、コストコで購入できる豆乳など半年の賞味期限が表示されている商品もあります。今回は豆乳の賞味期限について、1ヶ月タイプと半年タイプの違いや、未開封、開封後の賞味期限がどれくらいなのかについて、それぞれ詳しく解説しています。また豆乳の保存方法や、賞味期限が切れる前に使いたい豆乳消費レシピ5選を紹介しています。
豆乳とは?
豆乳は大豆を茹でて濾したもので、基本的に原材料は大豆と水だけでできています。栄養価が高く、美容と健康によい食品のため、ヘルシー志向の人や健康に気遣う人たちの間で継続して人気のある食品です。
豆乳には主に無調整豆乳、調製豆乳、豆乳飲料があり、賞味期限も1ヶ月程度のものから半年と長く保存できるタイプの豆乳もあります。今回は豆乳の賞味期限について、未開封、開封後とそれぞれどれくらいなのか詳しく調べてみました。
豆乳の賞味期限《未開封・開封後》
市販されている豆乳の賞味期限がどれくらいなのか知っていますか?豆乳にもさまざまな種類がありますが、本項では主に調製豆乳と無調整豆乳の賞味期限について、未開封の場合、また開封後の賞味期限がどれくらいなのか解説しています。
未開封の場合
スーパーなどで市販されている多くの豆乳が、賞味期限を1ヶ月~4ヶ月程度に設定されています。未開封であれば中で雑菌が繁殖する心配がないので、賞味期限の日付までは腐敗の心配はありません。
また、未開封であれば無菌状態のため、保存は常温保存でも大丈夫な商品が多いです。とはいえ、夏の暑い時期や元々スーパーでも冷蔵で販売されていた商品などは冷蔵庫で保存するのが無難でしょう。
開封後の場合
豆乳商品のパッケージに記載されている賞味期限はすべて「未開封の場合」という条件付きの賞味期限です。画像のように開封後の賞味期限については、開封後は冷蔵庫で保存し、できるだけ早く飲み切るように注意書きされている商品も多いです。
できるだけ早く飲み切る、とは具体的にどれくらいを指すかというと、2~3日のうちにととらえるのが良さそうです。豆乳は栄養価が豊富な分、雑菌が繁殖しやすい食品でもあります。開封後はすみやかに使い切るのが安全上良いでしょう。
無調整豆乳の賞味期限
豆乳には調製豆乳と無調整豆乳があるのを知っていますか?無調整豆乳は基本的に大豆と水だけでできている豆乳を指し、タンパク質の量が調製豆乳に比べ豊富に含まれています。調製豆乳は乳化剤や砂糖などを添加してより飲みやすくした豆乳です。
このように違いのある調整豆乳と無調整豆乳ですが、賞味期限はどちらも同じです。例えば大手メーカー、キッコーマンの出している調製豆乳と無調整豆乳はどちらも賞味期限が120日です。
豆乳の賞味期限ごとの特徴
いろいろなメーカーが販売している豆乳を見ていると、同じ豆乳でも賞味期限がメーカーにより異なることがわかります。スーパーでよく見かけるタイプの豆乳の賞味期限は、一般に1ヶ月程度であることが多いですが、なかには賞味期限が半年と長期間に設定されている豆乳もあります。
賞味期限が短く1ヶ月設定されている豆乳と、長く半年に設定されている豆乳ではどんな違いがあるのでしょうか?本項では豆乳の賞味期限ごとの特徴を、半年タイプと1ヶ月タイプに分けて解説しています。
半年
有名なところではコストコで販売されている豆乳など、賞味期限が約半年に設定されている商品があります。賞味期限が半年と長く設定されている豆乳は、その多くが常温保存が可能な商品です。
なぜそんなに賞味期限が長いのかというと、これらの豆乳は製造過程で130度から150度の高熱殺菌処理をされ、完全な無菌化された状態で光と空気を遮断できる容器に入れられているからです。高熱殺菌処理をされた豆乳は常温保存が可能となり、賞味期限も半年と長く設定できるというわけです。
また、栄養価の高い豆乳で、半年と長期間保存ができるということで、賞味期限が半年タイプの豆乳は非常時の緊急食糧としても向いていると言えるでしょう。
1ヶ月
前項で解説したとおり、高温殺菌処理とされ完全に滅菌された状態の豆乳であればその賞味期限は半年と長くなりますが、一般に身近なスーパーなどで見かけることの多い豆乳は1ヶ月から2か月程度の賞味期限に設定されていることが多いです。
賞味期限が1ヶ月タイプの豆乳であっても、基本的には常温保存でも大丈夫とされていますが、夏場など気温が高くなる季節や、元々スーパーでも冷蔵保存されていたようなものはそのまま冷蔵庫で保存するのが望ましいでしょう。また、賞味期限が1ヶ月あると言っても、開封後はできるだけ早く数日中に飲み切ることがおすすめです。
豆乳の賞味期限を延ばす保存方法
豆乳の賞味期限は1ヶ月~4ヶ月程度のものが多いですが、賞味期限が切れたからといってすぐに腐敗するということではありません。賞味期限は「美味しく食べられるための期限」だからです。そこで豆乳の賞味期限を延ばす方法はあるのでしょうか?本項では豆乳の賞味期限を延ばす保存方法について解説しています。
常温保存
実は未開封であれば豆乳は常温保存されていても賞味期限に影響は与えません。豆乳の製造過程で殺菌処理をしているため、中は無菌状態だからです。ただし、常温で保存する場合でも直射日光が当たらない涼しい場所に置くようにしましょう。
冷蔵保存
豆乳を保存する場所としてもっとも多いのが冷蔵庫内ではないでしょうか?未開封であれば常温保存もできる豆乳ですが、開封後はかならず冷蔵庫に入れるようにしましょう。
その際、ふたをしっかりとしめることを忘れないでください。空気中には雑菌が多く存在し、空気に触れることで豆乳の劣化が進みます。できるだけ空気に触れずに、また冷蔵庫内でもドアポケットを避けるなど、なるべく温度変化の少ない場所を選んで保存すると良いでしょう。
加熱した豆乳の保存
無調整豆乳は豆乳鍋や、豆乳スープなど料理にアレンジして使う場面も多くあります。一度加熱した豆乳は保存することができるのでしょうか?
豆乳は加熱したとしても雑菌を完全に取り除くことはできません。そのため、加熱したとしても腐敗するのを遅らせるという効果は望めないと言われています。
加熱後の豆乳を一時的に保存する場合は、必ず冷蔵庫内で保存するようにし、できるだけ早めに食べきってしまうようにしましょう。
冷凍保存
豆乳の保存方法として冷凍するという選択肢もあります。ただし、一度冷凍庫で冷凍した豆乳は解凍すると品質の劣化が生じます。そのため、冷凍保存した豆乳は飲用には向いていません。
しかしながら、豆乳を冷凍するとアイスができるとSNSを中心に話題になったのを知っていますか?200mlの飲みきりサイズの豆乳を未開封のまま、冷凍庫で凍らせてみましょう。開けるとシャーベットのような美味しいアイスクリームができあがります。
豆乳を販売しているメーカーでも、一般的な冷凍庫で豆乳を凍らせた場合、包装容器が破裂したり中身がこぼれたりしないと案内しています。飲み切れない豆乳は思い切って冷凍庫でアイスクリームにしてみるのもおすすめです。
豆乳の賞味期限が切れる前の消費レシピ5選
本項では賞味期限が切れる前に豆乳を使い切りたいという人のために、豆乳の消費レシピを5選ピックアップしています。豆乳はそのまま飲むのも美味しいですが、いろいろな料理に応用が利く便利な食材です。賞味期限が切れる前に美味しい料理に使ってみませんか?
豆乳みそスープ
- かぼちゃ(150g)
- 玉ねぎ(1/4個)
- しめじ(30g)
- だし汁(300ml)
- みそ(大さじ1と1/2)
- 豆乳(150ml)
- かぼちゃは種をとって小さめの1口大に切り、玉ねぎは幅1cmのくし切りにして、しめじはいしづきをとってほぐしておく
- 鍋にだし汁を沸かし、かぼちゃと玉ねぎを加え、玉ねぎが柔らかくなるまで中弱火で煮る
- かぼちゃが柔らかくなったらしめじを加える
- 味噌を溶き入れ、豆乳を加えてフツフツしてきたら火を止め器に盛り付け完成
豆乳の賞味期限が切れる前の消費レシピ、まず最初に紹介するのは「豆乳みそスープ」です。お好みの野菜をだし汁で煮て、味噌汁に豆乳を加えるレシピです。味噌汁が豆乳を足すだけで、和食だけでなく洋食献立にも合う汁物に変身します。
チーズ豆乳湯豆腐
- 絹ごし豆腐(150g)
- 豆乳(大さじ5杯)
- とろけるチーズ(2枚)
- 白だし(大さじ1)
- 黒胡椒(適量)
- 耐熱容器に豆腐を入れ、白だしと豆乳を注ぎチーズを2枚乗せる
- レンジ600wでラップをせず、2分30秒加熱する
- ブラックペッパーをかけて完成
豆乳の賞味期限が切れる前の消費レシピ、続いて紹介するのは「チーズ豆乳湯豆腐」です。こちらは豆乳ととろけるチーズを使った洋風湯豆腐で、低糖質なのでダイエット中にもおすすめのレシピです。分量は1人分です。
豆乳のごま坦々麺
- きゅうり(1/2本)
- ミニトマト(2個)
- ごま油(大さじ1/2)
- 豚ひき肉(100g)
- おろし生姜、おろしにんにく(各小さじ1)
- 豆板醤(小さじ1/2)
- 酒(大さじ2)
- 味噌(大さじ1)
- 水(200cc)
- 豆乳(200cc)
- ねりごま(大さじ3)
- 鶏ガラスープの素(小さじ1)
- 塩(小さじ1/2)
- ごま油(大さじ1)
- 中華麺(2玉)
- きゅうりは千切りにし、ミニトマトは半分に切る
- ごま油をフライパンに熱し、豚ひき肉とおろし生姜とおろしにんにく、豆板醤と酒、味噌を加えて炒める
- 別鍋に湯を沸かし豆乳、ねりごまと鶏ガラスープの素、塩、ごま油を入れて混ぜて火を止める
- 鍋に湯を沸かし、中華麺を茹でる
- 麺と肉みそ、野菜とスープを器に盛って完成
豆乳の賞味期限が切れる前の消費レシピ、続いて紹介するのは「豆乳のごま坦々麺」です。豆乳のクリーミーな口当たりと肉みそのピリ辛が好相性の麺レシピです。分量は2人分です。
キャベツとシーフードの豆乳クリーム煮
- シーフードミックス(190g)
- キャベツ(1/2個)
- 玉ねぎ(1/2個)
- にんにく(1片)
- 豆乳(1カップ)
- 小麦粉(大さじ1)
- コンソメ(小さじ1)
- 塩(適宜)
- 黒こしょう(適宜)
- バター(10g)
- オリーブオイル(大さじ2)
- 半解凍したシーフードミックスは水けをふいて、塩こしょうする。キャベツは大きめのざく切りに、玉ねぎは粗みじんに切って、にんにくはみじん切りにする
- フライパンにオリーブオイルを大さじ1を熱し、にんにく、シーフードミックスを炒めていったん取り出す
- フライパンに残りのオリーブオイルとバターを熱し、玉ねぎと小麦粉を炒め、水2カップを加えて溶きのばしてから、コンソメとキャベツを加える。キャベツが煮えたら豆乳と2を戻し入れ、塩こしょうで味を調えて完成
豆乳の賞味期限が切れる前の消費レシピ、続いて紹介するのは「キャベツとシーフードの豆乳クリーム煮」のレシピです。冷凍シーフードを使い手軽に作るクリーム煮のレシピは、体が温まるので寒い日の主菜にぴったりです。記載のレシピの分量は2人分です。
鮭と白菜の豆乳鍋
- 鮭切身(3枚)
- じゃがいも(2個)
- 白菜(2枚)
- えのき茸(1/2袋)
- 人参(1/2本)
- 豆腐(1/2丁)
- だし汁(2カップ)
- みそ(小さじ2)
- しょうゆ(小さじ2)
- みりん(小さじ2)
- 塩(小さじ1/2)
- 豆乳(1カップ)
- 鮭は3等分に切り、じゃがいもは幅1cmの半月切り、白菜はざく切り、えのき茸は3等分に、豆腐は食べやすい大きさに切る。人参はピーラーでスライスする
- 鍋にだし汁とじゃがいもを入れて火を付け、火が通ったら残りの具材を加えフタをして煮込む
- 混ぜ合わせた調味料を鍋に入れ、豆乳を加えて沸騰直前で火を止めれば完成
豆乳の賞味期限が切れる前の消費レシピ、最後に紹介するのは「鮭と白菜の豆乳鍋」のレシピです。鍋にすれば賞味期限が切れる前の豆乳も一度に使えます。あっさりとしながら豆乳のコクが楽しめる鍋レシピはいかがですか?レシピの分量は大人2人に子供1人分です。
豆乳は賞味期限以内に飲み切るべき
良質な植物性たんぱく質を含み、女性に嬉しい栄養素を多く含む豆乳は、日ごろから積極的に摂取したいヘルシー食材の一つです。今回はそんな豆乳の賞味期限について、未開封と開封後に分けて詳しく特集しました。
また、豆乳は未開封であっても1ヶ月の賞味期限が設定されている商品もあれば、半年と長期に設定されている商品もあります。それぞれ賞味期限が異なる豆乳の特徴についても紹介しました。
牛乳と比べると比較的賞味期限が長い豆乳ですが、開封後はできるだけ早く使い切るようにしましょう。未開封であっても賞味期限以内には使い切れるように、本記事の消費レシピを参考に料理にアレンジしてみてはいかがでしょうか?