ホッピーとはどんなお酒?白・黒や中・外など店での注文方法を解説
ホッピーについて、一度は見たり聞いたりしたことのある人も多いのではないでしょうか?ホッピーは70年以上前に庶民にも気軽にビールを楽しめるようにと誕生した飲み物です。昔から飲み屋などで親しまれているホッピーですが、意外と飲み方がわからない人が多いのだそうです。ここでは居酒屋のメニューでよく見かけるホッピーの中や外の意味や注文の仕方など、美味しく飲むための方法を解説します。ホッピーの種類や意外と知られていない生ホッピーなども併せて紹介します。
目次
ホッピーとは?
ホッピーとは一体どんなお酒なのでしょうか?ホッピービバレッジという会社が70年以上前に発売したビアテイスト飲料のことです。
戦後、ビールは高価な飲み物で庶民が簡単に購入して飲むことができませんでした。市場に出回っていたお酒もあまり質のいいお酒ではなかった為、開発者は気軽に美味しくお酒を飲めるように粗悪なお酒で割って飲めるビアテイスト飲料を作りました。ビールよりも安くて早く酔えると、庶民に受け入れられ爆発的に人気でました。
今では、価格が安いだけではなく「低カロリー」「低糖質」「プリン体ゼロ」と健康志向飲料としても注目されています。今でも庶民に愛され続けている飲み物ですが、意外と飲み方を知らない人が多いのです。今回は、飲み方や味などを詳しく解説いたします。
焼酎を割るもの
飲み方で、一番広く知れ渡っている飲み方は、焼酎を割って飲む飲み方が一般的です。居酒屋などでセットで頼むと出てくるのも大体は焼酎になります。ただし、焼酎と一言で言っても色々な種類の焼酎があります。
ホッピーに一番合う焼酎は、甲類の焼酎です。推奨している甲類の焼酎のアルコール度数は25度です。焼酎の量を調整してアルコールの度数を調整して飲むのが一般的です。
焼酎も色々な種類があるので、自分の好きな焼酎で飲んで構いません。ただ、芋焼酎だと芋の香りが強く双方の香り同士がぶつかってしまう可能性があり好き嫌いが出るという意見もあります。同様に、黒糖焼酎などの甘みがある焼酎も好き嫌いが出ます。
あくまでも人それぞれの味覚の違いになるので参考までに紹介いたしました。庶民の飲み物として生まれたので、価格もお手頃の甲類の焼酎が一番おすすめで人気があります。
度数
出典: https://tobuy.jp
ビールテイスト飲料水と聞くと、今はノンアルコールビールのイメージが強くアルコールが入っていないようなイメージですが、アルコール度数約0.8%の低アルコール飲料になります。
まったくアルコールの含まれていないノンアルコールビールと違いアルコールが含まれているので注意が必要です。また、未成年が飲むこともできません。
種類
種類は全部で5種類あります。業務用として販売されている、360mlのホッピーと黒ホッピーと一般用として販売されている、ホッピー330とホッピーブラックと2013年モンドセレクションで銀賞を受賞した55ホッピーです。
業務用のレトロな瓶のは、関東地区のみの販売になります。どの種類も瓶に入っていて少し昭和っぽいデザインになっています。
価格
価格は、ビールテイスト飲料と言う種類なので高くはないです。スーパーなどで購入すると、約100円~120円ほどで購入できます。格安スーパーなどではさらに安く購入することもできます。
居酒屋などでは、約300円~350円ほどで販売されていて、セットで頼むと約500円~700円ほどで販売されています。
味の特徴
ホッピーとは、ビアテイスト飲料と説明しました。では、味はどんな味がするのでしょうか?製造方法は、ビールと同じ麦芽とホップを使い製造されています。なので、味もビールに非常によく似た味になっています。
ただ、ビールほど苦みがありません。また、あっさりとした癖がないのが特徴でビールが苦手な人でもこれなら飲めると言う人もいます。
ホッピーの注文の仕方と「白・黒・中・外」の意味
特徴や焼酎で割る方法が分かったところで、次に居酒屋で注文する方法を説明いたします。居酒屋では、白と黒の2種類があります。白と黒との違いや、中や外の意味など居酒屋メニューに書いてある用語を詳しく説明いたします。
注文の仕方
居酒屋で注文すると、独特なメニューで初めての人は迷ってしまいます。まず、種類が白と黒あるのでどちらの種類にするかを決めます。初めの1杯を注文する場合はセットを注文してください。セットを注文すると、焼酎と氷が入ったジョッキとホッピーが運ばれてきます。
ジョッキは専用のジョッキになっています。ジョッキの側面下のほうに星マークが2つ記されています。下の星まで焼酎が入っている場合、氷ありだと大体70mlで上の星までで大体110mlになります。70mlに焼酎とホッピーを1対5で入れると、アルコール5%で110mlだとアルコール7%になります。
また、氷を入れない場合だとさらにアルコール度数が違ってきます。上の星まで入れる場合は「ダブル」と注文したり、氷の有無などもお好みで注文できるお店もあります。
ただし、このアルコール度数は焼酎の度数が25度の場合です。また、グラスや焼酎の量もお店によって違ったりしますのであくまでも目安として参考にしてください。
二杯目の注文の仕方
初めにセットで頼むと、大体1瓶で2杯くらい楽しむことができます。なので、2杯目以降を頼む場合、焼酎のみ又はホッピーのみを頼みながらお酒を楽しむことができます。2杯目以降は、どちらかを頼んでいくので飲み代もお得になります。
白と黒の違い
出典: https://ph-k.net
ホッピーには、白と黒の2種類があります。白は、昔から一般的に流通しているホッピーのことをいいます。黒は黒ホッピーと呼ばれていて、ビールの黒と同じ感じです。
黒の味は香ばしさと苦みがありますが、マイルドな甘さもあり飲みやすい味になっています。また、ビールにもあるようにハーフ&ハーフと言った飲み方もあります。特にお店のメニューにはないのですが、白と黒を両方頼んで自分でお好みで割る飲み方になります。
中と外の違い
居酒屋のメニューの項目に、「中」「外」と言った用語を見かけます。居酒屋で注文する場合、2杯目に注文するときなどにこの用語は使われます。ホッピーのみを注文することを「外」と言います。逆に焼酎とグラスと氷を注文することを「中」と言います。
お店によっては、おかわりなど呼び方が違うこともありますが、中と外で大抵通じます。初めのセットを頼むと1瓶で2杯又は3杯飲めるので、「外」「中」を頼むことが普通になります。
業務用と一般用の違い
関東地区の居酒屋でホッピーを頼むと、茶色い瓶に白のロゴの入ったレトロなホッピーが出てきます。これは、業務用になります。業務用は360mlの瓶に入ってます。同じようなデザインの黒ホッピーもあります。業務用なので一般庶民がスーパーやネットで購入することはできません。しかし、お酒の専門店などで稀に販売されていることがあります。
一般庶民が購入できるホッピーは、茶色い瓶にポップなロゴシールが張られた瓶です。スーパーやネット、量販店などで販売されています。誰でも購入できます。味は、業務用と変わらないのですが、容量が330mlと少なくなっています。一般用も白と黒両方販売しています。白をホッピー330と呼び黒をホッピーブラックと呼びます。
ホッピーの家での作り方
庶民の味方のお酒なので、居酒屋ではなく自宅で簡単に楽しむことができます。居酒屋で飲むよりも断然お得な自宅のみの作り方を紹介いたします。
材料
まず、用意するものはホッピーと甲類焼酎です。そして、グラス又はジョッキを用意してお好みで氷も用意してください。
一般的な基本の作り方を紹介しているので、甲類焼酎を用意します。ですが、お好みでウイスキーやブランデーなど違うお酒を使って作っても大丈夫です。
作り方
作り方はものすごく簡単です。ほとんど居酒屋で提供しているやり方と同じです。冷蔵庫でよく冷やした、ホッピーと焼酎を用意します。グラス又はジョッキにまず焼酎を注ぎます。次にホッピーを勢いよくグラスに注ぎます。
割合はお好みにもよりますがおすすめの割り方は焼酎1に対して5の量で割ります。濃いめが好きな方は、割合を調整して混ぜてください。
ポイント
ポイントは、焼酎とホッピーが混ざり合うようにグラスに対して瓶を逆さまにして注ぐことです。注ぐ勢いで混ぜる感じです。また、生ビールのように泡が出るように高さを出して注ぐのも忘れないでください。
マドラーなどで最後に混ぜてしまうと、風味や炭酸が飛んでしまうのでおすすめしません。また、氷に液体が当たりながら注いでしまうとこちらも風味が飛んでしまうので注意してください。
より生ビール感覚を楽しみたい場合は、氷を入れずにグラスを冷凍庫でキンキンに冷やしておくといいです。すべてが冷えていないと美味しいお酒が楽しめないので冷やすことは忘れないでください。
ホッピーの色々な飲み方
ホッピーには色々な飲み方があります。焼酎以外のお酒で飲めるカクテルなども紹介いたします。
生ホッピー
生ビールがあるように、ホッピーにも生があります。生が飲める居酒屋は、関東地区の限られた場所のみになりますがそこにはビール同様樽に入ったのをサーバーで注ぐタイプの本当に生ビールと同じ感じで楽しめる生ホッピーが味わえます。
ネットなどで検索すると樽生を飲める居酒屋が出てきますので、ぜひレアな生ホッピーを一度は味わってみてください。
三冷ホッピー
三冷ホッピーは一番飲み方としては有名な飲み方です。なぜなら、生産しているメーカーが推奨する一番美味しく飲める飲み方だからです。
作り方は実にシンプルで、冷凍庫で凍らせたジョッキに、冷蔵庫でよく冷やしたホッピーと焼酎を注ぐだけです。氷を使わずにキンキンに冷えて美味しい飲み方です。手間はかかりますが特に道具とは必要ないので自宅でも簡単に出来る飲み方です。
居酒屋ではこの三冷を提供しているお店としてない店があります。このひと手間がなかなか居酒屋では難しいそうです。
赤ホッピー
ホッピーの中でも、レアな種類があります。それは赤ホッピーです。この赤は、55ホッピーと言う名称でメーカーから発売されています。
この種類は、ホッピー発売55周年を記念して作られたプレミアム飲料です。居酒屋でもあまり出回っていることが少ないレアになります。
特徴は、麦芽使用率100%で海洋深層水を一部使用して、通常の製造工程よりさらに時間をかけて製造した、ビールに一番近い味に仕上げています。お店で見かけたときはぜひ一度は味わってみてください。
ホッピーを使ったカクテル
焼酎以外にも割るお酒によって自分好みのお酒で楽しめるのが特徴です。次は、さまざまなお酒を使ったカクテルを紹介いたします。
ウメッピー
ウメッピーは、梅酒で割ったカクテルです。梅酒の甘みが合い女性中心に人気のあるカクテルです。居酒屋でも結構多く見かけるカクテルです。
トマッピー
トマッピーはトマトリキュールで割ったカクテルです。イメージとしてビールをトマトジュースで割ったレッドアイに似てるイメージですが、味は全く違います。
トマッピーはホッピーの苦みにほんのりトマトの酸味が効いた柑橘系のカクテルになります。トマトを使用しているので何となく健康にいいイメージが湧きます。
ジンホッピー
ジンホッピーは、名前の通りジンで割ったカクテルです。ジンで割ることによって辛みが増します。甘いお酒が苦手な人に人気のカクテルです。
シャリシャリホッピー
シャリシャリは、暑い夏などピッタリのお酒です。焼酎を冷凍庫で凍らせてシャーベット状させた飲み物です。焼酎を凍らせることによって氷代わりにさせているので味が薄まらないのが特徴です。
ただし、焼酎をシャーベット状にしてあるのでいつもの「中」よりも味が濃くなります。いつもより酔いが早く回る可能性もあります。なので、「外」を多めに入れて調整するなどしてください。
ホッピーの味の虜になっている人の口コミ
週末の
— たかせっち (@kmb_takase) May 31, 2019
始まり告げる
ホッピーうめぇ! pic.twitter.com/b7We0dkEYB
Twitterなどの口コミにも味の虜になっている人たちが大勢います。口コミを見るだけでも庶民の強い味方だということが感じられます。仕事帰りの居酒屋で1杯や、自宅でゆっくりまったりと1杯など、もはや仕事帰りのビールからホッピーに変わっている人たちが多いです。
ホッピー美味いよね! pic.twitter.com/yoOpaKTwId
— maru (@mezasemrukichi) May 27, 2019
生樽や業務用は関東地区限定でしか飲めないので地方のファンが感動して、Twitterに挙げていたりもしています。ファンには知らずと知れた「ホッピー通り」と呼ばれた梯子酒ができる通りも実は下町浅草にあります。
泊まり勤務明けで帰ったら、来ましたよ~😆
— まるみつ (@2Omitsu) May 26, 2019
通販でユニークなセットがあったので買ってしまいました🤩
幸い、キンミヤは近所のスーパーにあったので迷わず購入👍
後は、ホッピーの神様にお供えして、ガチャガチャのコンプリート祈願してキンキンに冷やしてからいただきます🍺😋🍺 pic.twitter.com/RaZsj7Nk3S
発売当初は、ビールが高く買えなかった庶民向けに売り出されたビアテイスト飲料ですが、歳月と共に庶民の味の虜にさせたお酒へと変わってきました。
ホッピーとは色々な飲み方ができるビアテイスト飲料のこと
出典: https://kaumo.jp
ホッピーとはどんなお酒なのかを紹介してきました。一番に言えることは庶民を虜にさせてしまうビアテイスト飲料ということです。また、アルコールが1%未満のノンアルコールに近い飲料です。割るアルコールを調整することで、お酒の弱い人から強い人まで多くの人たちが楽しむことができます。
色々なお酒と割ることによって自分好みのお酒を作ることも、楽しもの一つではないでしょうか。居酒屋や自宅でぜひ楽しんでみてください。