第三のビールと普通のビールの違いは?発泡酒との違いや人気商品も!
第三のビールは最近の商品でなく、ずいぶん前からビールとは違う発泡酒や第三のビールが発売されています。ビールと発泡酒、第三のビールの違いは主に製法というより原料によります。主に麦芽の使用率によってビールと発泡酒の違いがありましたが、第三のビールに至っては麦芽以外の原料も多く使われています。ですが、第三のビールもメーカーの努力によってじわじわと人気を伸ばしています。こちらではビールと発泡酒、第三のビールの違いを説明するとともにおすすめの銘柄も紹介しています。
目次
第三のビールと普通のビール/発泡酒は何が違う?
本来のビールという飲み物は麦芽の使用率によって定義されています。対して、発泡酒や第三のビールはビール系飲料と呼ばれ麦芽の使用率が違います。
なぜこんな製法の違うビールを作ったのかというと一言でいえば税金に違いがあります。ビールのほうが発泡酒や第三のビールより税金が高いので各メーカーは少しでも商品を安くするために発泡酒や第三のビールを開発しました。
また最近では第三のビールと言えど普通のビールと変わらない味で人気があります。
第三のビールと普通のビール/発泡酒の違い【第三のビール】
第三のビールと普通のビールの違いは原料にもあります。普通のビールが麦芽とホップにトウモロコシやコメなどになりますが、第三のビールには大豆やえんどう豆も使っています。
また、主原料が何かによって普通のビールと第三のビールの違いを分けています。第三のビールは麦芽以外が主原料になっていたり、麦芽由来とはいえスピリッツなどを混ぜていることもあります。
原料は?
普通のビールも麦芽とホップ以外にトウモロコシや米も使っていますが、割合が一つのポイントになります。基本的に割合の多いものを主原料と呼びます。
対して、割合の低いものを副原料と呼びます。普通のビールではトウモロコシは副原料なのに対して、第三のビールではトウモロコシが主原料として使っているものもあります。
そのため、本来のビールの主原料が麦芽なのに対して、第三のビールは様々な種類の主原料を使って作っているのがポイントです。
製法は?
出典: http://ascii.jp
基本的に普通のビールの製法は麦とホップだけで発酵させて作ります。対して第三のビールはトウモロコシやエンドウ豆などの麦以外のものを発酵させて作ります。
また、別の製法としては麦とホップで作ったビールに蒸留酒を混ぜる製法もあります。この製法だと大麦の蒸留酒を使うことでさらにビールの風味を出しています。
そのため、原料を見ると麦芽だけの場合もありますが、麦芽由来のスピリッツが入っているものは第三のビールになります。
カロリーや糖質にプリン体は?
そもそも第三のビールの製法で作るとカロリーや糖質、プリン体を減らせるのが一番のメリットです。最近の健康ブームでは痛風の原因となるプリン体をカットした製法は人気を集めています。
また、カロリーや糖質オフの製法で作った商品も人気なので、健康を意識している人におすすめです。普段から普通のビールを飲んでいる人が糖質オフの第三のビールを飲んでいると痩せたという報告もあります。
ただし、糖質オフやカロリーオフの第三のビールは味に違いがありうすく感じやすいようです。
第三のビールと普通のビール/発泡酒の違い【普通のビール】
普通のビールの定義とは大麦を発芽させた麦芽をビール酵母でアルコール発酵させたものとあります。そのため、ビールのなかには麦芽100%のものもありビールの風味とは大麦の風味ということになります。
そのためビールが好きな人は大麦の風味を強く感じ苦味があるビールを好みます。このビールの苦みを出すのがホップの存在なので、普通のビールにはホップも重要です。
原料は?
実はビールは小麦やライ麦からも作ることが可能です。ですが主に大麦の麦芽が使われるのは、大麦のデンプンやタンパク質の含有量が最もビールに適しているからです。
さらにトウモロコシや米が副原料になりやすいのはデンプンなどの含有量が大麦に近いからです。そしてビールの最大の特徴はビールの苦味や泡を良くするホップの存在です。
適度な糖質とホップの苦みがビールの原料のポイントです。
製法は?
ビールに香りを持たせる行程は大麦を発芽させて麦芽を作るところで決まります。そのため、香りの良いビールは良い麦芽を育てられたということになります。
次に麦芽とホップを仕込む行程で、ホップの仕上がりでビールの透明度や苦味が決まります。そして発酵に移りアルコールと炭酸ガスが作られます。
最後に貯蔵の行程があり、ここでじっくりと熟成するとビールの味に深みが出て、美しい琥珀色になります。
カロリーや糖質にプリン体は?
ビールのうま味を左右するのが大麦やトウモロコシ、米に含まれるデンプンの量に左右されます。そのため、他の酒類よりもビールのカロリーや糖質、プリン体は高くなりがちです。
だから、カロリーや糖質、プリン体をカットした第三のビールは味が薄く感じやすいのです。逆に言えば上手いビールには糖質がふんだんに含まれているのでカロリーは高くなりがちです。
第三のビールと普通のビール/発泡酒の違い【発泡酒】
第三のビール以上に違いがややこしいのが普通のビールと発泡酒の違いです。ビールが好きな人には違いが分かっても、そんなに飲まないという人には違いが分からないくらい似ています。
ですが製法にははっきりとした違いがあり、それが麦芽の使用比率です。ビールの定義は麦芽の使用比率が67%以上なのに対して、発泡酒はそれ以下の製法と明確な区分があるからです。
原料は?
普通のビールと発泡酒は主原料は同じ麦芽になりますが、麦芽の使用比率によって区別されているのが一点と、もう一つは麦芽の使用比率が同じでも副原料に国がビールと認めていない原料を使っている場合です。
基本的に副原料として認められているのはトウモロコシやじゃがいもになりますが、最近ではハーブなどの香りをつけるために他の原料が使われています。
そのため外国産のビールなどはビールの風味だけど発泡酒に分類されるビールもあります。
製法は?
普通のビールと発泡酒の製法の最大の違いは発酵の有無にあります。普通のビールは醸造酒に分類されるので製法には発酵の過程が絶対です。対して発泡酒の製法に発酵の有無は決まっていません。
そのため、麦芽や麦を一定量だけ使って後から炭酸を足しても立派な発泡酒となるのです。発泡酒の定義がそもそも発泡性をもつお酒なのでシャンパンなども立派な発泡酒に分類されます。
カロリーや糖質にプリン体は?
発泡酒の特徴は純粋な麦などの穀物だけではないので、糖質やカロリー、プリン体を減らすことが可能です。スーパーなどに行けば糖質やカロリーオフ、糖質ゼロなどの商品が売っているのは普通のビールと違って原料に融通がきくからです。
そのため、ダイエットや健康を意識する人に糖質やカロリー、プリン体をカットした発泡酒は人気です。昔よりも糖質やカロリー、プリン体をカットした発泡酒は美味しくなったと人気になっています。
第三のビールと普通のビール/発泡酒の違いの全容
ここまで見てきて分かるように普通のビールと発泡酒、第三のビールとの違いは原料と製法です。そもそも初めはビールが定義づけられ、そこから様々なビールの類似商品が作られました。
それは主に酒税法の改正により、より安い商品を追求した結果です。第三のビールは様々な種類があり少しでも安くて美味しい第三のビールを作ろうと各メーカーが頑張っておすすめの商品を販売しています。
何が違うか?
普通のビールと発泡酒、第三のビールの一番の違いは原料です。普通のビールは麦芽の使用率が67%以上と決められているので麦芽が100%のものも存在します。
そして普通のビールは製法にも決まりがあり発酵と熟成は必須です。発酵と熟成を行うことで美しい色や豊かな香りを作っているのです。
第三のビールはスピリッツなどの蒸留酒を混ぜている商品などもあり、第三のビールはビール系飲料ではなくリキュールに分類されます。
発泡酒が誕生した理由
発泡酒は普通のビールをもっと安く提供できないかということで各メーカーの創意工夫で産み出されました。現在、最も有名な発泡酒といえば淡麗の名前が上がります。
各メーカーが発泡酒をビールより安く提供できる理由は税法にあり、酒税法ではビールより発泡酒の方が安いために発泡酒は安い値段で楽しめるのです。
常に各メーカーが酒税法を意識して美味しくて安いビール系飲料を作っています。
第三のビールが誕生した理由
さらに第三のビールはスピリッツなどを混ぜているので、リキュール類に分類されてビール系飲料ではないけどビール風の第三のビールもあります。
特に最近では海外からの輸入ビールがコンビニなどでも100円を切る商品が存在します。為替などの関係もありますが、メーカーが創意工夫をしておすすめの激安の第三のビールを開発しています。
第三のビールのメーカー別おすすめ人気商品【サッポロ編】
第三のビールメーカーとしては主にサッポロやキリン、アサヒなどが有名ですが、その他のメーカーからも第三のビールは販売されているので、第三のビールのなかのおすすめを紹介しています。
各メーカーのおすすめ商品は各メーカーの特色が存分に出ています。その中でも売り上げが上位の第三のビールがおすすめです。
麦とホップ The gold
日本の有名なビールメーカーの中でも北海道の大地で本格派のビールを目指しているのがサッポロでおすすめは麦とホップザゴールドです。第三のビールは麦を使っていない商品も目立つ中、麦とホップだけで作っています。
そもそもサッポロは生産者と直接契約することで品質にこだわったビールを作っています。そこでとれた質の良い麦やホップは良質な第三のビールも作ります。
麦とホップで作ったビールに麦由来のスピリッツを混ぜて作っているので最もビールの風味に近い第三のビールと言えます。
第三のビールのメーカー別おすすめ人気商品【キリン編】
日本の有名メーカーの中でも明治時代からある老舗メーカーがキリンです。ビールでもラガービールや一番搾りは味の深みやキレで世界的に高い評価を受けています。
キリンが出すビールはホップをしっかりと効かせた苦みが特徴でどんな食事にもはまる味わいが日本中でも広く愛されているビールの一つです。
のどごし生
キリンビールの特徴である苦みとすっきりとしたキレのある味わいが存分に出ている第三のビールがのどこし生です。
すっきりとしてキレのある味わいが多くの居酒屋で提供されており、低価格で美味しく最初の一杯を飲めるのでおすすめの第三のビールです。
コスパという点では特におすすめの第三のビールです。
第三のビールのメーカー別おすすめ人気商品【アサヒ編】
アサヒと言えばビールメーカーの中でも洗練されたクリアな辛口を追求した日本が世界に誇るビールメーカーです。
キレのある辛口は世界中でも高い評価を受けており長年にわたって消費者からの高い支持を集めています。喉ごしや爽快感では他のビールメーカーよりも人気なので特に夏に人気です。
夏に汗をたっぷりかいた時にはアサヒビールが人気です。
アサヒクリア
アサヒの特徴であるキレのある辛口を残しつつ食事との相性を考えて作られたのがクリアアサヒです。CMでもお馴染みの大勢で集まってワイワイと食べて飲むときに人気なのでレストランなどでも提供されています。
麦のうまみと香りを感じられるように第三のビールでありながら大麦の使用率を高めてビール感を増しています。
そのため第三のビールの中でもビールの風味が強い商品の一つです。
第三のビールのメーカー別おすすめ人気商品【その他編】
日本の三大ビールメーカーと言えばキリンにアサヒ、サッポロを上げる人も多いですが、それに次いでサントリーも人気です。
サントリーが出している第三のビールは金麦になり鍋などで人気です。日本の他のビールメーカーにはエビスもありますが、残念ながら第三のビールは出していません。
さらに最近ではコンビニ各社が独自の第三のビールを出しています。コンビニで買えばビールは高くなるという概念を壊してコンビニ独自の第三のビールは驚きの安さを実現しています。
サントリー 金麦
サントリーが出している人気の第三のビールと言えば金麦です。金麦は第三のビールの中でも万人受けしやすいタイプです。
ビールが少し苦手という人にも飲みやすい苦みが少し控えめでマイルドな口当たりが人気の秘密です。食事にあいやすい定番の第三のビールともいえます。
アロマホップなどを使用しているのでうま味がしっかりとしていながらクセがないので、今までのビールらしい第三のビールとは違ったファン層を獲得しています。
サントリーザ・ブリュー
サントリーとセブンイレブンが共同開発した第三のビールにザ・ブリューという商品があります。最近ではコンビニ各社が独自路線の第三のビールを自社開発しています。
そのため、コンビニでも安いビールが飲めるようになりました。中でもセブンイレブンのザ・ブリューは天然水にこだわって作っているのですっきりとした味わいが特徴です。
苦みなどよりもすっきりとした味わいが特徴で普段の食事にあうように作られているのが特徴です。通常のビールメーカーが出している商品よりもザ・ブリューは人気です。
第三のビールの商品ごとに飲み比べして自分好みを探してみよう!
現在では第三のビールだけでも多くの種類があります。アサヒやキリン、サッポロなどから毎年のように第三のビールの新商品が販売されています。
その中でも人気商品はロングセラーとなり普通のビールよりも売れている第三のビールもあります。味は各メーカーともに工夫しているので後は自分の好み次第です。
自分のお気に入りの第三のビールが見つかれば普段よりもビール生活を満喫できるのでおすすめです。