くるみの簡単な割り方は?素手・道具を使う方法や鬼くるみの割り方など

くるみは、お菓子やパンの材料としてだけでなく、日々の食事にも取り入れられるようになってきています。しかし、くるみの殻の割り方を知っている人は、そう多くいないかもしれません。くるみの特徴といえば、硬い殻です。くるみの硬い殻の割り方がわからず、苦労したという人もいるかもしれません。鬼くるみというくるみは特に硬い殻を持っています。今回は、くるみの種類と手や道具を使うくるみの殻の割り方、実の取り出し方について説明します。また、くるみの保存方法を、殻がついた状態と剥いた状態に分けて紹介していきます。

くるみの簡単な割り方は?素手・道具を使う方法や鬼くるみの割り方などのイメージ

目次

  1. 1くるみの簡単な割り方が知りたい!
  2. 2くるみの種類
  3. 3くるみの簡単な割り方
  4. 4鬼くるみの割り方
  5. 5くるみの保存方法
  6. 6くるみの簡単な割り方を知っておくと便利!

くるみの簡単な割り方が知りたい!

くるみは古くから食用とされており、現在でもお菓子やパンを作る際に、度々登場する食材です。くるみと言えば、ゴツゴツとした硬い殻が特徴的で、いざ、くるみを使いたいと思っても、その硬い殻の割り方が分からず諦めてしまうという人もいるかもしれません。

ここでは、くるみの簡単な割り方を紹介します。くるみの種類によっては、手を使う割り方もあります。硬い殻を持つくるみの場合は、ハンマーやドライバーなどの工具を使った割り方や、電子レンジや専用道具を使った割り方を使います。

くるみの種類

くるみにはいくつか種類があります。ここでは、くるみの種類やその特徴について紹介します。

西洋くるみ

西洋くるみはイラン原産のくるみで、ペルシャくるみとも言われています。日本へは、イランから欧米を経由して伝わりました。西洋くるみの歴史は古く、この西洋くるみを掛け合わせることで、現在食用されているその他の種類のくるみが誕生しました。

イラン原産の西洋くるみは、その後アメリカ大陸で栽培されるようになりました。カリフォルニアは、西洋くるみの最大生産地で、世界需要の60%以上を支えています。西洋くるみの特徴は、殻が比較的薄く割り方が簡単なことと、実が大きいことです。そのため、お菓子作りなどによく用いられるくるみです。

鬼くるみ

鬼くるみは、沖縄を除く日本全土に自生しているくるみです。鬼くるみの実は少なく、食べられるところが少ししかありませんが、実が小さい分、濃厚な味わいと言われています。

鬼くるみの特徴は、硬い殻を持っていることです。まさに鬼という名が相応しい硬さをしています。そのため鬼くるみの殻の割り方は大変で、殻を割るためにはハンマーや専用の道具が必要となります。

鬼くるみの硬い殻は、その硬さを評価されて、スタットレスタイヤに利用されています。鬼くるみの殻は、氷よりも硬くアスファルトよりも柔らかい硬さを持っています。そのため、アスファルトを傷つけないスタットレスタイヤを作ることができます。

手打ちくるみ

手打ちくるみは中国原産のくるみで、日本にはシルクロードを経て、江戸時代中期に持ち込まれました。手打ちくるみの特徴は、手で打って割れるほどの柔らかい殻です。そのため手打ちくるみの割り方は、比較的簡単です。

手打ちくるみは、日本国内でも栽培されています。東北地方や長野県が主な生産地です。岩手県九戸郡九戸村は、手打ちくるみの生産地として有名で、収穫の体験をすることもできます。

信濃くるみ

信濃くるみは、西洋くるみと手打ちくるみを掛け合わせて作られたくるみです。最も生産量が多い都道府県は、名前の通り長野県です。ただ生産量が多いといっても、西洋くるみなどに比べたら少ないため、品薄になる時期もあります。

信濃くるみの特徴は、殻が割れやすく割り方が簡単なことと、実が大きいことです。まさに、西洋くるみと手打ちくるみのいいとこ取りをしたくるみです。

くるみの簡単な割り方

くるみの殻は素手で割る割り方と、工具を使う割り方、電子レンジを使う割り方などがあります。ここから、くるみの殻の割り方を4種類紹介します。

下準備

どの割り方で割る場合でも、くるみの殻を割る前に、割りやすくなるように、出来るだけくるみの殻を柔らかくしておく必要があります。殻を割る前日から、くるみを水に浸しておきます。この下準備をするだけで割り方が一段と簡単になります。

くるみは、加熱することによって、殻と実の間に隙間ができ、殻が剥きやすくなります。くるみの殻がふやけて柔らかくなったら、殻に付いた水分をしっかりと拭き取り、乾煎りしていきます。

油をひいていないフライパンに殻付きのくるみを入れ、弱火で加熱していきます。この時、焦がさないように注意が必要です。くるみの殻が少し開いてきたら火を止める合図です。完全に冷ましてから、くるみの殻を割っていきます。

素手で割る方法

まず紹介するくるみの殻の簡単な割り方は、素手で割る割り方です。鬼くるみの殻は硬くて難しいですが、比較的殻の柔らかい手打ちくるみなどは素手を使う割り方ができます。ただし、いくら殻が柔らかいと言っても、上記の下準備を怠ってはいけません。

素手を使ったくるみの殻の割り方には、くるみを2個使います。下準備で殻を柔らかくしたくるみの殻と殻の境界部分と、もう一方のくるみの殻と殻の境界部分の横あたりの柔らかい部分を押し当てます。すると、柔らかい部分に力を加えた方のくるみの殻が割れます。

ハンマーを使う方法

次に紹介するくるみの殻の割り方は、ハンマーを使う割り方です。ハンマーで叩けば割れることは想像できると思いますが、ただ叩くだけではいけません。殻が粉々に散ったり、殻の破片や実があらぬ方向に飛んでいき、怪我をします。

ハンマーを使ったくるみの殻の割り方をするためには、まず机や台を傷つけないように、固い板を用意します。その上に下準備をしたくるみをのせて手でおさえ、殻と殻の境界部分をハンマーで優しくコツコツと叩いていきます。軽く叩くだけて割れるので、強く叩く必要はありません。

電子レンジを使う方法

フライパンで乾煎りするのではなく、電子レンジで加熱することによってくるみの殻を割る割り方もあります。

くるみを耐熱皿にのせるか紙袋に入れて、電子レンジで加熱していきます。600Wで30秒から1分ほど加熱し、様子を見ながら加熱時間を追加していきます。加熱しすぎると、くるみに含まれる水分が膨張して殻が破裂する危険があるので注意が必要です。くるみ全体が温かくなったら取り出し、殻と殻の境界部分にキッチンバサミを入れて殻を割ります。

ナイフやドライバーを使う方法

ナイフやドライバーを使ってくるみの殻を割るという割り方もあります。下準備で殻を柔らかくしたくるみの殻と殻の境界部分にナイフやドライバーを入れて、テコの原理で割っていきます。

どの割り方も、殻と殻と境界部分に力をかけて割るという点が共通点です。殻と殻の境界部分に力を加えた割り方は、殻を無駄に粉々にすることなく割ることができます。

中身の取り出し方

くるみの殻が割れたら、中身を取り出していきます。下準備で水に浸して乾煎りしたくるみは、どの割り方であっても、殻と実の間に隙間ができています。くるみの中身を取り出すには、この殻と実の間の隙間にナイフや爪楊枝など、先の尖ったものを差し込みます。あとはテコの原理で中身を取り出します。

鬼くるみの割り方

鬼くるみは、くるみの中でもより硬い殻を持っています。上記で紹介した割り方でも割ることが出来るのですが、より簡単に割る割り方があります。ここでは、鬼くるみの殻の簡単な割り方を紹介します。

パイプカッターを使う方法

まず紹介するのは、パイプカッターを使った鬼くるみの殻の割り方です。パイプカッターとは、筒状の素材を切断するための工具です。DIYがしている人ならば、自宅にあるかもしれません。

割り方は、まずパイプカッターの刃が、殻と殻の境界部分にあたるようにセットし、刃を出していき、殻が割れるまで押し当てます。殻が割れたら、アイスピックやナイフなどで中身を取り出します。

くるみの実を、形を崩さずに使いたい場合の割り方はさらに一手間加えます。境界部分に沿って切り込みを入れたあと、その切り込みと垂直になるように、パイプカッターでさらに切り込みを入れます。この割り方であれば、中身をほじくり出さずに実を取り出すことができます。

和くるみ割り器を使う方法

ペンチのような形をした和くるみ割り器を使って鬼くるみの殻を割る割り方もあります。割り方はとても簡単で、くるみの殻と殻の境界部分に和くるみ割り器の刃を当てて挟むだけです。

和くるみ割り器の刃は、ステンレス製のものや鉄のものなど様々あります。ステンレス製の刃は錆びにくくお手入れが簡単ですが、鬼くるみの硬い殻は割りにくいことがあります。鉄製の刃は、鉄を熱いうちに叩いて成形するという、日本刀と同じ工程で作られているので、強い強度を持っています。

中身の取り出し方

ほじくるみんは、くるみの実を取り出すための専用道具です。くるみの殻と実の隙間にほじくるみんを差し込み少しずつ掻き出していきます。

アイスピックや千枚通しでもくるみの中身を取り出すことができますが、これらの道具は先端が尖っています。ほじくるみんの方が安全に中身を取り出すことができます。

くるみの保存方法

くるみの旬は9月から10月頃です。旬の時にたくさん入手して、保存しておきたいと思う人もいるかもしれません。ここでは、くるみの保存方法について紹介します。

殻を割る前

まず、殻を割る前のくるみの保存方法です。殻を割る前のくるみは、常温で保存することができます。保存場所は、冷暗所を選びます。殻を割る前であれば、常温でも数ヶ月保存可能です。

殻を割る前のくるみは、中身が見えないので腐っているかどうかが判別つきにくいです。腐っているかどうか見極めるポイントは臭いです。もし、ペンキのような臭いがしたら、諦めて廃棄します。

殻を割ったあと

次に殻を割ったあとのくるみの保存方法です。上記で説明した割り方で殻を割ったあとのくるみは、密閉できる袋に入れて、冷蔵庫か冷凍庫で保存します。数ヶ月程度保存可能です。

ただし、殻を割ったくるみは、殻付きのものより酸化が早く進みます。酸化したくるみは風味が落ちてしまいます。殻を割ってしまったら、保存可能期間に関わらず、できるだけ早く食べることをおすすめします。また、くるみは周りの臭いがつきやすいので、臭いのきつい食材と一緒に保存することは避けます。

くるみの簡単な割り方を知っておくと便利!

いかがでしたか?くるみの殻の種類や割り方、保存方法について紹介しました。くるみには、健康に良いとされる栄養成分が豊富に含まれています。お菓子やパンだけでなく、日々の食事に積極的に取り入れたい食べ物です。

くるみの殻は硬いですが、簡単に割る割り方があります。またくるみを割るための専用道具もあります。くるみの殻の簡単な割り方を知っておくと便利です。自分に合った割り方で、くるみの殻割りに挑戦してみてください。

Thumb生くるみとは?生のくるみの食べ方やローストくるみとの栄養の違いなど | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbくるみのカロリーと糖質!ダイエットに効果的な食べ方や注意点など | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbくるみの人気レシピ集!栄養たっぷりで美味しいお菓子や簡単おつまみ! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

関連するキーワード

新着一覧

最近公開されたまとめ