パーカーポイントはワインの重要な評価!意味や評価が高いワインを紹介

パーカーポイントをみなさん知っていますか?ワインショップなどに行くとパーカーポイントのシールなどが貼られたものが販売されていますが、実はロバートパーカーがワインを評価するときにつけるポイントを意味しています。さらにこのパーカーポイントは価格にも影響が出てくる意味あるものなのです。しかし一概にパーカーポイントといっても、一体どうやって評価しているのかなどわからないことばかりですよね。そこでパーカーポイントや評価が高いワインについて調べてみました。

パーカーポイントはワインの重要な評価!意味や評価が高いワインを紹介のイメージ

目次

  1. 1パーカーポイントとは?
  2. 2パーカーポイントの意味と評価の仕組み
  3. 3パーカーポイントの注意点
  4. 4パーカーポイントの評価が高いワイン
  5. 5パーカーポイントをワイン探しの目安に

パーカーポイントとは?

ワインボトルGS

パーカーポイントとは、ワインを評価したポイントのことです。ワイン評論家のロバートパーカーによって100点満点で評価するのです、パーカーポイントには価格に影響を与えるほどの意味があり、パーカーポイントが高いワインは価格が高くなったりすることもあるほど影響力があります。

つまり、パーカーポイントが高いワインほど、良いワインという意味です。またパーカーポイントが85点以上のワインは高い評価を得たワインということで、これらは世界中のワインの中でわずか1%程度とも言われているのです。

パーカーポイントの意味と評価の仕組み

世界のワイン業界に大きな影響力を持つパーカーポイントですが、評価の基準はどうなっているのでしょうか?またパーカーポイントが持つ意味とはどういうものなのでしょうか?パーカーポイントを生み出したロバートパーカー氏やパーカーポイントの評価基準や意味について説明します。

ロバートパーカーとは?

パーカーポイントを生み出したのはアメリカ生まれのロバートパーカー氏です。もともとは弁護士でしたが、ワイン好きで、1975年にからワインに関する文章、記事を自ら書き始めました。ロバートパーカー氏が書く辛口批評が注目されるようになったのです。

ロバートパーカー氏の評価がもっとも注目されたのが、1982年のボルドーワインでの評価です。ワイン評論家はこのヴィンテージに良い評価をしなかった中、ロバートパーカー氏のみが「美しく熟成するだろう」と絶賛し、実際にそのとおりとなったのです。

その後1995年ごろからロバートパーカー氏の評価がワイン市場の価格に影響を与えるほどとなったのです。ロバートパーカー氏が飲んだワインは20万本以上といわれ、10年飲んでいないワインをブラインド・テイスティングで当てられるほどの味覚と記憶力、聴覚を持っているそうです。

ワイン・アドヴォケイトとは?

ロバートパーカー氏がワインの評価、いわゆるパーカーポイントなどをつけて評価を行っているのが「ワイン・アドヴォケイト」というワインの評価本です。1978年に創刊され、広告を一切載せず購読料のみで運営していて、購読者は5万人以上いるといわれています。

広告を一切載せていないため、外部圧力を受けずワインの評価は公正とロバートパーカー氏が公言しています。ワイン文化があまり浸透していなかったアメリカで創刊されたワイン・アドヴォケイトですが、誌内で「パーカー・ポイント」と呼ばれる独自の評価基準を編み出し、数々の辛口の評価から注目を集めました。

評価の仕組み

パーカーポイントは100点満点で評価されます。その内訳は基礎点が50点で、そのほか味わい、風味が20点、香り、アロマが15点、ワインの熟成、進歩の見込みなどが10点、色、外観が5点となっています。これがすべて満たされていると100点満点となります。

また、評価としては「50点は参加点として全てのワインに与える」とされていて、64点未満は「買うべきではない」、60-64点は「明白な欠点を持つ」、64-74点は「平均的」、75-79点で「平均以上」、80-89点は「秀逸」、90-95点  は「傑出」、96-100点 は「格別」となっています。

パーカーポイントは「PP○点」や「WA○点」という形であらわしていて、PPはパーカーポイント、WAはワイン・アドヴォケイトで評価という意味で、現在ロバートパーカー氏は引退しているので最近ではPPではなくWAと記されることが多くなっています。

ワインの価格にも影響がある

パーカーポイントは世界のワイン市場に大きな影響を与えていて、パーカーポイントが10点違うとワイナリーの年間売り上げが60万~70万ユーロ、日本円にして70億円以上変わってくるといわれています。また、1000円程度で販売されていたワインでも評価が高ければ、販売価格が高くなるなど、価格自体にも大きな影響を与えています。

つまり、安いワインでも高い評価を得れば価格が上がることもある一方、有名なワイナリーの高いワインでも低評価の場合は市場価格が下がってしまう可能性もあるのです。

パーカーポイントの注意点

ワイン市場に大きな影響を与えワイン選びの参考にもなるパーカーポイントですが、実はこれがすべて完璧だとはいいがたい部分があるのは確かです。パーカーポイントにも注意するべき点があります。

パーカー氏の好みが反映される

パーカーポイントはワイン選びの参考にはなりますが、まず注意してほしいのは評価しているのはロバートパーカー氏という「人間」だということです。パーカーポイントはロバートパーカー氏の独自の基準による評価ですから、そこにはロバートパーカー氏の好みが反映されているのです。

そのため多くのワイン評論家も「パーカーポイントにはロバートパーカー氏の好みは強く反映されていて偏見あり」としています。

最も高い点数が表示されている

もうひとつ注意する点としてはワイン販売時に「PP90点」など高い評価を記している場合があります。しかしこれには落とし穴があり、高い評価を得たのが2015年で2016年には80点だったとします。PPで90点を得ているのは事実なのでPP90点と表示されることがあります。そのため銘柄とヴィンテージを確認することが大事です。

そして、パーカーポイントにはワインの栽培地区にポイントを与える評価法があります。これをヴィンテージチャートといい、これはワインそのものにつけられたポイントでは無いので注意してください。

パーカーポイントの評価が高いワイン

ワイン選びの参考となるパーカーポイントですが、85点以上の高い評価のものがやはりお薦めのワインといえます。中でも91点以上のワインはロバートパーカー氏の好みもありますが、かなり美味しいものが多いのも確かです。

ボデガス・アルト・アルマンゾーラ

ボデガス・アルト・アルマンゾーラは2006年と2007年に2年連続でパーカーポイント90点を獲得するという高い評価を得たワインです。またワイン・アドヴォケイトでロバートパーカー氏は「パレット(約40ケース)単位で買うべき」と褒め称えています。

ボデガス・アルト・アルマンゾーラはスペインワインで、なんといっても1000円程度で購入できるという破格値ワインです。アメリカの経済誌フォーブスでも華麗でスパイシーなワインをなぜこれほどの価格で造ることができるのか?とまで評価されています。

シャトー・ラ・ヴィオレット

シャトー・ラ・ヴィオレットは2010年にパーカーポイントで100点満点という評価をもらったフランス・ボルドー産のワインです。生産量が少ないため、市場に出回る数が少ないワインです。2006年にオーナーが変わったとたん、一気に高い評価を得るようになり、値段も数倍となりました。

シャトー・ラ・ヴィオレットはオーナーが変わる前、2005年にもパーカーポイント92点、変わった後の2012年にも97点を獲得していて価格は3万円台と高価なワインです。

セイン

セインはスペイン・レバンテ地方の赤ワインです。2011年にはパーカーポイント92点を獲得、2012年と2013年は89点、2015年には90点を獲得するなど、常に高い評価を得ています。セインもボデガス・アルト・アルマンゾーラを同じく1000円台で購入できるお値打ちワインです。

またパーカーポイントだけでなくスペインワインの権威評価誌「ペニン」でも注目されているワインで、この価格帯のワインとしては突出しているといわれています。

デモーゲンゾン・リザーヴ・シャルドネ

デモーゲンゾン・リザーヴ・シャルドネは南アフリカ産の白ワインで2016年にパーカーポイント(WA)94年を獲得しています。近年南アフリカ産ワインの評価はどんどん高くなってきていて、デモーゲンゾン・リザーヴ・シャルドネもそのひとつ、価格は5000円台です。

デモーゲンゾン・リザーヴ・シャルドネを造っているデモーゲンソンは南アフリカでも名門ワイナリーとして有名です。

カルレス・アンドリュー・ブリュット

カルレス・アンドリュー・ブリュットは2006年にパーカーポイント90点を獲得したスペイン・カヴァ地区で造られたスパークリングワインです。

18ヶ月熟成された辛口のカヴァ(スパークリングワイン)で、パーカーポイントで高い評価を得るだけでなく、スペイン国内のワインコンクールで何度も受賞暦がある実力派ワイナリーによって造られています。

パーカーポイントをワイン探しの目安に

ワイン3本

ロバートパーカー氏の好みが反映されているとはいえ、パーカーポイントは美味しいワイン選びの参考になることは間違いありません。特にワイン初心者ならパーカーポイントは参考にしたいところです。パーカーポイントを参考にいろいろなワインを飲んで自分好みのワインを見つけるのも楽しいのではないでしょうか。

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