かぶの味噌汁16選!アレンジして毎日食べられる!下処理も解説!
かぶを知っていますか?かぶは素朴な野菜ですが、実は捨てる部分のない、誠に実用的な野菜でもあります。かぶは一般的に食べられている丸い根の部分はもちろん、その皮も葉も茎もすべて食べることができます。かぶは他の食材と合わせやすい自在性も備えています。かぶの味噌汁を考えた時などは、さまざまなバリエーションがあります。そんなかぶの味噌汁の人気レシピなども、16選して紹介していきます。定番から具沢山、あるいは洋風アレンジなど詳しく紹介します。また、かぶの切り方などの下処理方法も併せて紹介します。
目次
かぶは味噌汁の具材として万能な食材
そんなかぶは、味噌汁の具材として万能な食材と言えます。根の部分はもちろん、葉や茎もすべて食べることができます。その上、他の食材との相性もよく、組み合わせに困ることがありません。この記事では、そんなかぶの特徴や、味噌汁としての人気レシピ、あるいはかぶの下処理の方法なども、併せて紹介していきます。
葉や皮まで食べられる
かぶの葉や皮は食べられます。かぶの葉は他の野菜の葉と比較すると、やや硬めになりますが、味噌汁などのように加熱すれば、他の合わせた食材との対比もあって、彩も含めひじょうに良い味を出します。また、かぶの剥いた皮は、漬物やきんぴらなどに流用できます。
かぶの実である根も、すり下ろしたりすれば一味違った料理を演出することもできます。茎を実につけたまま食べる際には、茎の根元の土を竹串などで掻き出して掃除する必要があります。茎の緑がかぶの料理の見映えを一段引き揚げることにもなります。
さまざまな具材との相性がよい
かぶは他の野菜、あるいは魚や肉とも仲たがいするような具材はありません。さまざまな具材ときわめて相性が良いのです。それゆえ、味噌汁や鍋物に幅広く流用されます。定番の味噌汁ともいってよい、かぶとかぶの葉、油揚げの組み合わた味噌汁などは、「出会いのもの」といってよいでしょう。
出会いのものとは、かの吉兆の創業者湯木貞一さんがよく使われる言い回しで、きわめて相性の良い食材同士を指しています。
かぶの味噌汁の人気レシピ【定番】
かぶの味噌汁の中でも、定番の人気味噌汁レシピを紹介していきます。かぶの実や葉や茎なども利用する、いろいろな定番味噌汁を、5選して紹介します。
かぶの白味噌汁
- かぶ1個
- かぶの茎10cm2本
- 出汁300cc
- 白味噌大さじ1
- かぶは皮を剥いて、6等分のくし形に切り分けます。かぶの茎は1cm幅に切ります。
- 鍋に出汁とかぶを入れて中火にかけます。かぶが柔らかくなったら、茎も加えます。
- かぶに竹串が通るほどになったら、火を止めて白味噌を溶き入れます。
- 器に盛って完成です。
かぶの味噌汁で定番の「かぶの白味噌汁」の、人気レシピになります。白いかぶに白い味噌汁が似合います。茎の緑色がよけいに映えます。彩ばかりでなく、白味噌の穏やかな味も落ち着いた風情を感じさせます。
かぶの葉と玉ねぎの味噌汁
- かぶの葉1本
- 玉ねぎ1/6個
- 味噌大さじ1
- 出汁360cc
- かぶの葉は1cm長さに切ります。玉ねぎは薄切りにします。
- 鍋に出汁を煮立てて、玉ねぎを加えて2分煮ます。かぶの葉も加えて1分煮ます。
- 火を止めて、味噌を溶き入れたら、沸騰しないように温め直して完成です。
かぶの味噌汁で定番の「かぶの葉と玉ねぎの味噌汁」の、人気レシピになります。ここで、味噌汁一般について注意しておきたいことは、味噌を溶き入れるのは、火を消して行います。まちがっても、沸騰した状態で溶き入れるのはNGです。
こかぶと油揚げの味噌汁
- 小かぶ2個
- ねぎ1本
- 油揚げ1枚
- 豆腐適量
- 出汁400cc
- 味噌大さじ1
- 小かぶは皮つきのまま、3mm厚さに輪切りします。ネギは斜め薄切り、豆腐は賽の目に切り、油揚げは2cm角に切り分けます。
- 鍋に出汁を入れて、かぶを加えて柔らかくなるまで煮ます。豆腐や油揚げも加えて火を止めます。味噌を溶き入れたら、ねぎを加えて再度温め直します。
かぶの味噌汁で定番の「こかぶと油揚げの味噌汁」の、人気レシピになります。かぶと油揚げの相性の良さを実感できる、定番中の定番味噌汁です。
カブの葉とあおさ海苔の味噌汁
- かぶの葉(4cm幅に切る)1束分
- 油揚げ(1cm幅に切る)30g
- 水1,000cc
- 味噌大さじ4
- 顆粒出汁小さじ4
- あおさ海苔適量
- 鍋に水と顆粒出汁を入れて火にかけます。沸騰したらかぶの葉と油揚げを加えて、ひと煮立させます。
- 火を止めて、味噌を溶き入れたらあおさ海苔も加えて、温め直したら完成です。
かぶの味噌汁で定番の「かぶの葉とあおさ海苔の味噌汁」の、人気レシピになります。かぶの葉のヘルシーさを、シンプルに味わえる味噌汁です。
かぶら汁
- かぶ2個
- 出汁600cc
- 麺つゆ大さじ1
- ミリン大さじ1
- かぶは薄切りにして、塩少々をふり15分置いてから、水洗いをして水気をしっかりふき取っておきます。
- 出汁を火にかけて、沸騰したら麺つゆとミリンを加えて、かぶも加えます。中火でひと煮立したら完成です。
かぶの味噌汁で、定番にはなりませんが「かぶら汁」の、人気レシピになります。味噌汁同様に、日本人にはなつかしいお吸い物です。
かぶの味噌汁の人気レシピ【具沢山】
かぶは他の具材と相性がよいことは、幾度も述べました。そんなかぶの味噌汁で具沢山の人気レシピを紹介していきます。
具沢山なかぶと豚肉の味噌汁
- 小かぶ2個
- かぶの葉適量
- 豚バラ肉50g
- 出汁500cc
- 味噌大さじ2
- 粉山椒(好みで)
- 小かぶは皮を剥き取る必要はありません。茎の根元などをよくきれいにしたら、茎1cmほどを付けて、実を6等分のくし形にします。かぶの葉は4cm幅に切り分けておきます。
- 鍋に出汁とかぶを入れて、火が通ったら豚肉も加えてアクを取り除きながら、しばらく煮ます。
- かぶに竹串が通るようになったら、火を止めて味噌を溶き入れます。かぶの葉も加えたら火を入れて温め直して完成です。
- 器に盛って、好みで粉山椒を振りかけたら提供します。
かぶの味噌汁で具沢山の「具沢山なかぶと豚肉の味噌汁」の、人気レシピになります。豚バラ肉から出た旨味が、豚汁風の具沢山味噌汁に仕上げています。
かぶ丸ごとの具沢山味噌汁
- かぶ(皮を剥いてくし形に切る)4個
- かぶの葉(3cm幅に切る)
- 油揚げ(油抜きして縦半分の1cm幅に切る)1枚
- 出汁800cc
- 味噌大さじ3
- 鍋に出汁を入れて火にかけます。沸騰したらかぶと油揚げを加えて中火で煮ます。
- かぶに火が通ったら、かぶの葉も加えてしばらく煮たら、火を止めて味噌を溶き入れます。
かぶの味噌汁で具沢山の「かぶ丸ごとの具沢山味噌汁」の、人気レシピになります。具がかぶと油揚げですが、椀にいっぱいのかぶを味わう具沢山味噌汁です。
かぶ人参挽肉の具沢山味噌汁
- かぶ(くし形に切る)2個
- かぶの葉(4cm長さに切る)適量
- ニンジン(半月切り)1/4本
- 鶏ひき肉(団子に丸める)80g
- 出汁400cc
- 味噌大さじ2
- 鍋に出汁を入れて火にかけます。沸騰したら中火にして鶏ひき肉・かぶ・ニンジンを加えます。アクを取りながら柔らかくなるまで煮ます。
- 火を止めて、味噌を溶き入れたら、かぶの葉も加えて温め直して完成です。
かぶの味噌汁で具沢山の「かぶ人参挽肉の具沢山味噌汁」の、人気レシピになります。栄養素もボリュームも満たせる、具沢山味噌汁です。
生姜鶏団子とかぶのみぞれスープ
- 鶏ひき肉150g
- 長ネギ(みじん切り)1/4本
- おろし生姜1片
- 団子調味料(卵黄1個分・料理酒大さじ1・味噌小さじ1・片栗粉小さじ1)
- かぶ(すりおろし)1個分
- なめこ100g
- 水500cc
- 鶏ガラスープの素小さじ1
- 醤油小さじ1/2
- かぶの葉(みじん切り)・ごま各適量
- ボウルに鶏ひき肉とねぎ、おろし生姜、団子調味料をすべて加えて、よく混ぜ合わせておきます。
- 鍋に水とスープの素を入れて、火にかけて沸騰したら、鶏団子を一口大に丸めて加えます。
- すりおろしのかぶとなめこも加えて、アクを取りながら5分煮ます。醤油を加えて味を調えたら、かぶの葉とごまを加えて完成です。
かぶの味噌汁で具沢山の「生姜鶏団子とかぶのみぞれスープ」の、人気レシピになります。味噌汁というよりは、吸い物ですが、おろしたかぶが良い味わいを出しています。
かぶ玉ねぎ人参麩の具沢山味噌汁
- かぶ(皮を剥いてくし形に切る)2個
- 玉ねぎ(くし形に切る)1/2個
- ニンジン(乱切り)1/4本
- 麩(水で戻しておく)適量
- 出汁500cc
- 味噌大さじ2
- 鍋に出汁を入れて火にかけます。沸騰したらかぶ・玉ねぎ・ニンジンを加え、柔らかくなるまで中火で煮ます。
- 火を止めて、味噌を溶き入れたら、水気を絞った麩も加えます。再度、温め直して完成です。
かぶの味噌汁で具沢山の「かぶ玉ねぎ人参麩の具沢山味噌汁」の、人気レシピになります。これぞ、具沢山という味噌汁のレシピです。
春の七草具沢山味噌汁
- 春の七草50g
- かぶ1個
- 出汁360cc
- 味噌大さじ1
- 野菜は葉物を除いて、すべて1cm角の賽の目切りにします。葉物はざく切りにします。
- 鍋に出汁を入れて火にかけ、根菜と葉物を順に煮ます。火を止めて味噌を溶き入れたら完成です。
かぶの味噌汁で具沢山の「春の七草具沢山味噌汁」の、人気レシピになります。かぶばかりではない、栄養素が豊富な春の野菜を一度の摂れる、ヘルシーな味噌汁のレシピです。
かぶの味噌汁の人気レシピ【洋風アレンジ】
かぶは味噌汁という和風なかたちばかりでなく、洋風にもアレンジの利く食材です。そんなかぶの洋風アレンジした、人気レシピを紹介していきます。
あさりとかぶの白味噌チャウダー
- あさり300g
- かぶ4個
- 水400cc
- 牛乳300cc
- 白味噌100g
- 合わせ味噌小さじ1
- あさりは塩抜きをした後に、殻をこすり合わせて汚れを取ります。かぶは皮を剥いて、4等分に切り分けておきます。
- 鍋に水とあさりも入れて、火にかけます。沸騰したらかぶを加えて、かぶに火が入ったら火を止めて、白味噌と合わせ味噌を溶き入れます。
- 牛乳を加えて、再度火をつけて温めたら完成です。
かぶの味噌汁で洋風にアレンジの「あさりとかぶの白味噌チャウダー」の、人気レシピになります。レシピのぽピントは、牛乳を加えたら、あたためるだけで、沸騰させないようにします。
かぶとベーコンのミルクスープ
- かぶ(皮は除いてすりおろし水気を切っておく)1個
- ハーフベーコン(1cm角に切る)1袋
- キャベツ(ざく切り)1/4個
- 水500cc
- コンソメ2個
- 牛乳200cc
- バター10g
- 塩・コショウ少々
- 鍋に水を入れ、火にかけて沸騰させます。コンソメを加えて溶かします。
- キャベツとベーコンを加えて、中火で5分ほど煮ます。かぶも加えて、全体を混ぜ合わせます。
- 牛乳を加えてひと煮立したら、バターを落として溶かします。塩・コショウで味を調えたら完成です。
かぶの味噌汁で洋風にアレンジの「かぶとベーコンのミルクスープ」の、人気レシピになります。簡単なレシピですが、体の中から温まります。
とろーり 和風かぶと葉のポタージュ
- かぶ(皮は除いてくし形に切る)3個
- かぶの葉(みじん切り)適量
- 玉ねぎ(くし形切り)1/2個
- 水200cc
- 和風顆粒出汁小さじ1/2
- 牛乳100cc
- 味噌小さじ2
- 塩少々
- 耐熱容器にかぶとかぶの葉、少々の水を入れて、30~40秒加熱します。
- 鍋にかぶと玉ねぎを入れて、柔らかくなるまで煮たら粗熱を取ります。
- フードプロセッサーで2.を撹拌したら、鍋に移して火にかけます。
- ひと煮立ちしたら味噌を溶き入れ、塩で味を調えます。
- 器に盛り、かぶの葉を添えたら完成です。
かぶの味噌汁で洋風にアレンジの「とろーり和風かぶと葉のポタージュ」の、人気レシピになります。味噌を使用した、ほとんど味噌汁と言ってよいレシピですが、洋風にポタージュとしてアレンジした料理です。
牡蠣と蕪のチャウダー
- カキ8個
- かぶ(皮は除いて1/4に切っておく)1個
- 玉ねぎ(みじん切り)1/8個
- ジャガイモ(1cm角に切る)1個
- ベーコン(1cm幅に切る)2枚
- 白ワイン50cc
- 水100cc
- 牛乳100cc
- 薄力粉大さじ1/2
- バター10g
- 酒粕10g・白味噌小さじ1
- 塩・コショウ少々
- 鍋に水と白ワインを入れて、沸騰したらカキをサッとくぐらせて取り出しておきます。煮汁は取っておきます。
- フライパンにバターを熱して、弱火でベーコン・ジャガイモ・玉ねぎを炒めます。火が通ったら薄力粉を加えて、全体にからめます。
- 茹で汁と牛乳とカキを加えます。かぶも加えて弱火で煮ます。
- 仕上げに酒粕と白味噌を溶かし入れて、塩・コショウで味を調えたら完成です。
かぶの味噌汁で洋風にアレンジの「牡蠣と蕪のチャウダー」の、人気レシピになります。これも味噌汁に近い、和風のチャウダーです。
かぶとえのきの味噌ポタージュ
- かぶ(皮は除いて一口大に切る)350g
- エノキ(3cm長さに切る)100g
- 水200cc
- 味噌大さじ1
- 豆乳300cc
- 鍋にかぶとエノキ、水を入れて、かぶが柔らかくなるまで煮ます。味噌を加えてから、ハンディングブレンダーでなめらかにします。
- 豆乳を加えて、温め直したら完成です。
かぶの味噌汁で洋風にアレンジの「かぶとえのきのポタージュ」の、人気レシピになります。かぶと味噌、豆乳のマイルドな味が、優しいポタージュとなっています。
かぶの下処理の方法
かぶは他の根菜類と比べてもクセは少なく、扱いやすい食材です。ただ、かぶは捨てるところのない食材でもあるので、そのための切り方など下処理を紹介していきます。
皮は剥いた方がよい?
かぶの皮は基本的には剥きます。けれども、剥いた皮は漬物やきんぴらなどに流用できますので、捨てることはNGです。また、小さなかぶの場合は、皮を剥く必要はなくて、よく洗ってそのまま使用できます。
かぶの洗い方
かぶの洗い方は、葉の部分の場合は、流水でしっかり振り洗いすればよく、実の部分も注意するのは茎とつながっている部分だけです。竹串化爪楊枝などで茎の根元の土をこそげ取る必要があります。
かぶの切り方
かぶの切り方は、まず葉と実を茎の5cmあたりを残して切り離す切り方が一般的です。葉の方は用途に応じてざく切りなどの切り方にします。実の切り方は、根の部分を1cm厚さほど切り落とす切り方になります。その後の切り方は、包丁の先でつまむようにして繊維部分と実の部分を剥がしていくような切り方になります。
はがしたかぶは、包丁か家庭ではピーラーを使って、整形していく切り方になります。その後は、丸のままか二つ切り、四つ切り、くし形切りなどの切り方を施します。
かぶの味噌汁はアレンジしやすい!
かぶについて、切り方などの下処理方法や、人気の味噌汁レシピなどを詳しく16選して紹介してきました。定番から具沢山、洋風のアレンジレシピにいたるまで、紹介したこの記事を参考にして、かぶの味噌汁はアレンジはしやすい!ことが、理解していただけたと思います。