2019年05月07日公開
2024年09月13日更新
カミュとはどんなお酒?人気ブランデー「カミュ」の種類や特徴・歴史を解説!
カミュというお酒を知っていますか?カミュのボトルを見たことがあるという人も多いのではないでしょうか?カミュは世界5大のブランデーの一つとされています。カミュの歴史や特徴、代表的なブランデーを調べてみました。実はカミュは日本人に関わりのあるお酒であることも分かりました。カミュは家族経営を守りながら時代に合ったお酒を模索しお酒の種類を増やしてきました。そして販売規模を広げて世界のカミュとなりました。カミュをより深く知って自分に合うカミュのお酒を飲んでみてください。
カミュとはどんなお酒?
カミュはコニャックの一つです。ではそもそもコニャックとはどんなお酒なんでしょうか?コニャックはいくつかあるブランデーの一つです。お酒の中でも最も高価なもので、フランスのコニャック地方で定められた製法によって作られたものだけがコニャックと名乗ることができます。
カミュの特徴と歴史
高価なお酒のコニャックの中でカミュは150年以上の伝統と歴史のあるメーカーです。さらに特徴的なことは創業以来現在も家族経営を守ってきた会社です。カミュはかつてのロシア皇帝ニコライ2世も愛飲したと言われるほどの高級なお酒です。
しかし一時は経営危機に直面した時もありましたが、家族一丸となって奮闘し現在最高のブランデーと言われるまでになりました。どんな歴史で作られていてカミュのお酒はどんな特徴があるのでしょうか?
日本でも馴染み深いブランデー
カミュを見たことがある人も多いのではないでしょうか?親戚の家のキャビネットの奥深くに大切にしまってあるのを見たという人も多いかもしれません。
実はカミュは日本でも人気のお酒の一つです。特にバブル時代には国内ではなかなか手の届ないほどとても高価なお酒でしたが、海外免税店では2割程度安く買えるために海外旅行のお土産の定番として選ばれてきました。
今では値段も少しずつ下がり、バーなどでカクテルベースに使われています。日本人には馴染み深いお酒の一つと言えます。
どんな味?
カミュのお酒の香りはフローラルで軽やか、上品な味わいです。そのため日本人好みのお酒と言われています。ブランデーを初めて飲む人もその口当たりがまろやかでびっくりするほどです。
カミュの所有するぶどう畑がブランデー作りに適したボルドリー地区にあり、高品質なブランデー作りを可能にしています。さらにボルドリー地区の原酒にボルドリー地区以外の5地区の原酒をブレンドすることで複雑な味わいを持ったカミュのブランデーができているのです。
カミュの使用している樽はスミレの香りがするものを使っているために薫り高いお酒となっています。繊細でまろやかな味わいの上に古いお酒のブレンドすることで生まれる奥深い味わいを生み出しています。
カミュの始まりと歴史
カミュの歴史をひも解いてみるとカミュはぶどう栽培とぶどう酒製造をしていたジャン・バティスト・カミュによって1863年フランスの南西部コニャック地方で誕生しました。その後ジャン・バティスト・カミュの子孫によってボトルでの出荷をするようになり、またロシアへ販売されるようになりました。
カミュは現在も家族経営の会社で創設者から5世代に渡ってカミュの歴史と製法が受け継がれています。二代目にはロシアのニコライ2世の皇室御用達の指定を受けるまでになりました。その一方で免税店での販売開始やバカラなどの有名メーカーとのコラボ商品の販売などお酒の種類を増やしながら時代に合わせた事業拡大をしています。
現在カミュはコニャックメーカーとして知名度も高くお酒の販売規模も最大を誇っています。カミュはロンドンで開かれている国際ワインアンドスピリッツコンペティションに何度も金賞を獲得しています。世界5大ブランデーの一つと言われるのも納得がいきます。カミュのブランデーは世界中の多くの人たちに愛されています。
ボトルのデザインの魅力
カミュの味わいはもちろんですが、カミュのボトルデザインも魅力の一つです。ブック型の焼き物で作られたリモージュ焼きのボトルやバカラとのコラボ商品のクリスタルボトル、ゴルフボールの形をしたボトルなど種類も豊富です。
さまざまなデザインのボトルの多くが限定品であるためにカミュのお酒は高値で売買されています。飾るだけで豪華な装飾品のようなボトルはカミュのボトルのコレクターが出るほどです。カミュのお酒を飲んだ後もインテリアのようにボトルを飾って楽しめます。
製品へのこだわり
カミュのお酒の味わいはボルドリー地区の自然が生み出したものです。ボルドリー地区の土地は石灰を多く含む粘土質の土でぶどうが根を張りやすい土壌です。また日照時間が短く栄養素のベータカロテンの豊富なぶどうができます。お酒を作る醸造の中でベータカロテンがベータイオノンに変化してフローラルな香りが付くのです。
カミュのお酒はカミュが所有しているボルドリー地区のぶどう畑から採れるぶどうを使い、醸造、蒸留、熟成と言った工程を最初から行って作られた原酒とコニャック地方の他所からの原酒を独自にブレンドしてできたお酒です。また、二つのお酒を独自な配合によってブレンドすることで深く複雑なカミュの味わいを作ることができるのです。
カミュの種類
カミュは伝統と歴史を刻みながら時代に合った変化をしてきたブランデーメーカーです。そんなカミュはどんな種類のブランデーを販売しているのでしょうか?具体的にカミュを代表するブランデーとそれぞれのブランデーの特徴を紹介していきましょう。
カミュ VSOP エレガンス
カミュVSOPエレガンスの特徴はフローラルな味わいに、ブランデー独自の渋みが抑えられているためにブランデーを初めて飲む人にはぴったりだと言われています。また、価格も5000円前後で買えるために手軽なお酒として楽しむことができます。
また、ロック以外に割ってカクテルとして飲むこともおすすめです。ボトルがスクリューキャップなので栓抜きがなくても開け閉めしやすく家庭で飲むときも便利です。
カミュ VSOP ボルドリー
カミュVSOPボルドリーはカミュが持っているボルドリー地区のぶどう畑で作られた原酒のみを使用して作られたブランデーの一つです。VSOPは熟成期間が4年以上経ったブランデーにつけられた名前で、VSOPボルドリの味わいはフレッシュ感と果実感を感じる人も多いと言われています。
生産量も少量で希少価値が高いため、他社のVSOPに比べて約2倍の7000円から8000円の値段で売られています。
カミュ ボルドリーXO
カミュボルドリーXOは女性をターゲットにしたお酒です。ボトルはまるで香水のような丸みのあるエレガントなデザインです。カミュのXOシリーズはボルドリーとエレガンスの2種類が展開されていますが、エレガンスは男性をイメージしたお酒である一方、ボルドリーは女性をイメージしたものとなっています。
ボルドリーXOの特徴はカミュが所有するボルドリー地区で作られた原酒のみで作られた希少性と熟成の長さです。XOは熟成期間が6年以上のブランデーを示しています。そのため生産量も少なく希少価値も高いため15000円前後で売られています。
味はフローラルで繊細な味わいだと言われています。ボルドリーのブランデーの特徴を思う存分味わうことでできる種類のお酒です。
カミュ インドレファインアイランド
カミュインドレファインアイランドはカミュの中でも挑戦的なお酒の一つです。レ島という小さな島で作られたぶどうを使っています。レ島は潮風が強くそこで育ったぶどうはブランデーには不向きとされてきましたが、カミュは試行錯誤の末できたブランデーです。
そのため味の特徴はブランデーの中でも珍しく塩味をほんのり感じるお酒です。価格は2000円前後とカミュのブランデーの中でもお手頃価格なのでソーダや水で割って手軽に飲むのもいいでしょう。
カミュ レゼルブエキストラヴィユーオルタージュ
カミュレゼルブエキストラヴィユーオルタージュはいわゆるオールドボトルと呼ばれています。30年から40年前に多く販売させていたために現在も市場で流通されています。
カミュ所有のぶどう畑で育ったぶどうで作られたボルドリー地区の原酒とグランドシャンパーニュの地区で作られた原酒などをブレンドして作られました。
味の特徴はビィンテージジーンズのように熟成されたどっしりした重厚な味わいです。現在のカミュと比べて味の違いを感じてみるのも面白いかもしれません。
カミュは世界で愛される人気ブランデー!
カミュの歴史や製法へのこだわりや代表的なお酒を紹介してきました。カミュのブランデーは世界最高のコニャックだと言われるのも頷けます。伝統を重んじながら時代とともに変化していくカミュ。ブランデーも熟成期間によって味わいが変化していくものでまさにカミュのように感じられます。
家の奥深くに保管しているカミュを見つけたら、そんなカミュの歴史を感じながらお酒を飲むのも良いかもしれません。高級なお酒ですが、是非自分のお気に入りの一本を見つけて飲んでみてください。