2019年04月19日公開
2024年09月12日更新
キリマンジャロコーヒーの特徴とは?味や淹れ方は?焙煎方法とおすすめ5選
キリマンジャロコーヒーの特徴には何があるでしょうか?そもそもキリマンジャロコーヒーの豆はどのようなものか、産地はどこになるのかも見ていきましょう。キリマンジャロコーヒーは、すっきりとした味わいを楽しむことができるコーヒーですが、酸味や香りが強いことが特徴であるコーヒーとも言われています。今回はキリマンジャロコーヒーの豆の特徴や美味しく飲むための焙煎方法や淹れ方について見ていきます。またおすすめ商品も5つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
キリマンジャロコーヒーとはどんなコーヒー?
キリマンジャロコーヒーという名前は、一度は聞いたことがあるという人が多いのではないでしょうか?でもキリマンジャロコーヒーと言っても、どのような味や香りのするコーヒーなのか特徴についてよく知らない人も多いかもしれません。まずはキリマンジャロコーヒーとは、どんなコーヒーなのか見ていきましょう。
キリマンジャロコーヒーの豆や産地などの特徴
キリマンジャロコーヒーは名前は知っているけど、どんなコーヒーなのかあまり知らない人も多いのではないでしょうか?今回はキリマンジャロコーヒーとは何か、豆の特徴や、そもそも産地はどこになるのかなど見ていきましょう。
キリマンジャロコーヒーとは?
コーヒーには、たくさんの種類があります。日本で流通しているコーヒーの銘柄は多数ありますが、その中でキリマンジャロコーヒーを知っている方も多いでしょう。キリマンジャロコーヒーは、酸味とコクの強いことが特徴のコーヒーです。雑味が少なく、すっきりとした味わいを楽しむことができるコーヒーです。また甘い香りも特徴の一つです。
水分量
キリマンジャロコーヒーの特徴の1つに、水分量が多いということも挙げられます。標高2000m付近は寒暖差が大きいうえ、降水量が多い場所と言われています。そのためこのような厳しい環境で育ったコーヒー豆は、丸々として上質な香りとコクを味わえる豆へと成長します。
豆の大きさ
キリマンジャロコーヒー豆は、寒暖差が大きい環境と降水量が多いという厳しい環境下で栽培されるため、大きいコーヒー豆になります。コーヒー豆には等級があり、豆のサイズによってAA、A、B、Cと4段階で評価されます。その豆のサイズがどれくらいなのかは、等級評価を確認すれば一目瞭然ということです。
産地
コーヒーは産地によって酸味や甘み、コクなどが異なるため、どこの産地のものを選ぶかは重要になってきます。キリマンジャロコーヒーは、その名の通り、タンザニアのキリマンジャロ山域が産地とされています。
細かく産地を見ると、キリマンジャロ山の標高2000m付近の地域で収穫されたもののみをキリマンジャロコーヒーと呼びますが、一般的にはタンザニア地域で収穫された豆は、キリマンジャロコーヒーと呼ばれます。
そのためタンザニアを産地と言っても良いでしょう。キリマンジャロコーヒーはアフリカを代表するコーヒーとも言えます。世界遺産にも入っているキリマンジャロがあるタンザニア地域を産地とするキリマンジャロコーヒーをぜひ飲んでみてはいかがでしょうか?
キリマンジャロコーヒーの味と香り
キリマンジャロコーヒーは、どんな味や香りがするコーヒーでしょうか?酸味が強いコーヒーというイメージがある方もいると思いますが、実際はどうなのか詳しく見ていきましょう。
酸味が強い
キリマンジャロコーヒーと言えば酸味が強いコーヒーであると、認識している方も多いのではないでしょうか?キリマンジャロコーヒーは、苦みよりも強い酸味を感じられる味です。そのため酸味系のコーヒーが好きな方には、ぜひおすすめしたい種類となっています。
有名なコーヒーの種類としてハワイコナや、グアテマラといったものがありますが、キリマンジャロコーヒーはハワイコナよりは少し弱く、グアテマラと同程度の酸味があるようです。メーカーによって多少の前後は出てきますが、だいたいこのくらいと思ってよいでしょう。
のどごしが良い
キリマンジャロコーヒーはのどごしがよいコーヒーとしても知られています。酸味と甘い香りの絶妙なバランスはすっきりとした味わいとなり、さらっと飲み干すことができるコーヒーとなっています。キリマンジャロコーヒーは上質で濃い酸味や甘み、香りが楽しめる種類です。
中煎りだとすっきりとした味わい、深煎りだと酸味が抑えられ苦みとコクが増し、どちらの焙煎方法でも飲みやすいコーヒーとなっています。どのような味を求めるかによって、焙煎具合を調整すると良さそうです。
コクがある
キリマンジャロコーヒーは酸味が強いことの次にあげられる特徴として、「コクがある」という点があります。酸味、甘み、苦みなどがバランスよく楽しむことができるキリマンジャロコーヒーはコクがあり、スッキリと飲むことができる、おすすめのコーヒーの種類となっています。ぜひお試しください。
豆の状態でも香りが強い
キリマンジャロコーヒーの豆は、豆の状態でも香りの良さを感じることができます。バニラのような甘い香りがしますが、焙煎すると少し雰囲気が変わり酸味が効いたさわやかな味となります。また深煎りしていくとキリマンジャロコーヒーの甘い香りが焙煎によって焦げた匂いと合わさり、キャラメルのような香りに変化していきます。
このように豆の状態でも甘い香りを楽しめるキリマンジャロコーヒーは、焙煎の方法によっても変化します。ぜひいくつかの焙煎レベルを選び、香りの変化を楽しむのもいいかもしれません。
甘い香り
キリマンジャロコーヒーは酸味の他にも甘い香りが特徴です。この甘い香りは、柑橘系フルーツです。またこの香りは焙煎方法によっても、感じ方が変わってきます。焙煎方法についてはこのあと別の章で紹介していきます。
キリマンジャロコーヒーの美味しい淹れ方
自宅で美味しいコーヒーを飲む手段として有効なのが、ペーパードリップを使う淹れ方です。豆の焙煎状況によって淹れ方を調整することで、より美味しいコーヒーを飲むことができます。キリマンジャロコーヒーを美味しく飲むためには、どのような淹れ方が良いのでしょうか?ここではペーパードリップ、フレンチプレスを使った淹れ方を紹介します。
ペーパードリップ(中煎り)
1人分150~180ccを作るために、中煎りの豆を使う場合はおよそ12~15gが良いでしょう。ペーパードリップを使った淹れ方で注意が必要なのは、一度に多く入れようとすることです。たくさん入れようとするとペーパードリップが目詰まりし、苦いコーヒーが抽出されやすくなってしまいます。
また抽出時間は2分程度が良いでしょう。こちらも抽出時間が長くなりすぎると、苦みの強いコーヒーになってしまいます。また長くなればなるほど雑味の多いコーヒーにもなりやすいです。抽出の前半でほとんどの成分が出ています。
ペーパードリップを使う時には、お湯の温度にも気を遣いましょう。おすすめの温度は、88~95℃がおすすめです。
ペーパードリップ(深煎り)
1人分150~180ccを作るために、深煎りの豆を使う場合はおよそ14~17gが良いでしょう。お湯の温度は77~85℃の少し低めの温度がおすすめです。高温にすると抽出の際にブレが生じ、苦みの強いコーヒーになってしまう可能性があります。
お湯を注ぐときはドバっと入れるのではなく、少しずつゆっくりと入れると良いでしょう。ゆっくりと抽出を進めていくと、重みのある味わいのコーヒーを淹れることができるでしょう。深煎りしたコーヒー豆は淹れ方によって味の変化が出やすいため、慎重に丁寧に行うようにしましょう。
フレンチプレス(中煎り)
続いてフレンチプレスを使った美味しい淹れ方を紹介します。フレンチプレスを使う場合、お湯は沸騰したてのものを使うよりも、95℃前後のお湯がおすすめです。フレンチプレスは美味しいコーヒーを淹れたい場合に大変便利なものです。
お湯を入れておよそ3分程度待つだけで、簡単コーヒーを淹れることができます。また豆本来の味と香りを楽しむことができ、軽い口当たりとなる淹れ方です。フレンチプレスを使った淹れ方は、初心者でも簡単にできるので、自宅でぜひ使って淹れてみてはいかがでしょうか?
キリマンジャロコーヒーの焙煎方法
キリマンジャロコーヒーの美味しい焙煎方法について紹介します。焙煎とは、コーヒーの生豆を炒る加熱作業のことを言います。焙煎方法によって味や風味は変化しますが、キリマンジャロコーヒーはそれぞれの焙煎方法によって、どのように味や香りに変化が出てくるのでしょうか?味や香りを参考にして、お好きな焙煎方法を見つけて下さい。
ミディアムロースト(浅炒り)
ミディアムロースト(浅炒り)は、軽い味わいを楽しむことができる焙煎方法です。また焙煎度はわりと浅く、酸味を感じやすいです。あっさりと、なおかつ酸味を引き立たせて飲みたい場合におすすめの焙煎方法となっています。浅炒りの場合、苦みを少なくし、さわやかに飲むことができるでしょう。
この焙煎方法は、アメリカンコーヒーなどの軽い飲み心地のコーヒーにおすすめとなっています。すっきりとした味わいになるため、飲みやすさがより引き立つでしょう。
ハイロースト(中炒り)
ハイロースト(中炒り)は、酸味よりもほんのり苦みや甘みを感じるようになってくる焙煎方法です。この焙煎方法だと、コクを感じやすくなってきます。一般的に家庭で飲む市販のレギュラーコーヒーは、このハイローストの場合が多くなっているため、私たちにとって身近な焙煎方法であり、なじみのある味を引き出しているとも言えます。
この焙煎方法は、酸味、苦みと甘みをバランスよく感じる味となっています。そのためどんな焙煎方法にしようか悩んだ場合は、このハイロースト(中炒り)がおすすめです。
シティロースト・フレンチロースト(深煎り)
シティローストやフレンチローストは、深煎りの焙煎方法で、焙煎時間も長くなってくるため、酸味や苦みの他にロースト感が追加されてきます。コーヒー豆は深煎りをすればするほど、酸味よりも苦みが強くなってきます。またコーヒー豆の色も黒っぽくなってきます。
苦みが強くなるので、ストレートで飲むよりもミルクを入れたりして飲むこともおすすめです。ちなみに焙煎方法は8段階に分類されますが、フレンチローストはそのうちの7段階目です。
8段階目はイタリアンローストと言い、強い苦みとコクがありほぼ酸味はない焙煎方法です。焙煎方法によってコーヒーの味や風味は調節できるため、ぜひお好みの加減を見つけて下さい。
キリマンジャロコーヒーのおすすめ5選
市販で購入することができるキリマンジャロコーヒーのおすすめ商品を、5つ紹介します。ぜひ店頭で見つけた場合はお手に取ってみてはいかがでしょうか?
AGFマキシム「ちょっと贅沢な珈琲店レギュラーコーヒーキリマンジャロブレンド 」
このコーヒーは、酸味よりも苦みの方が強い味がします。またミルクとの相性はよく、コクがあるさわやかな香りとすっきりとした後味を楽しむことができる商品です。深みのある味のコーヒーのため、美味しい。また味も香りが良いため飲みやすいといった口コミが多数あります。ぜひ一度お試しください。
カルディコーヒーファーム「キリマンジャロ」
カルディコーヒーファームのキリマンジャロコーヒーは、すっきりとして飲みやすいとの口コミがあります。また甘酸っぱい果実のような香りとキレの良い酸味が特徴です。酸味よりも苦みの方が強いイメージで、コクがあるとの評価もあります。
酸味は一般的なキリマンジャロコーヒーよりは少ない印象があるようです。普段あまりキリマンジャロコーヒーを飲まない方は、カルディコーヒーファームのキリマンジャロコーヒーから挑戦するのもいいかもしれません。
キーコーヒー「VPプレミアムステージキリマンジェロブレンド」
キーコーヒーのキリマンジャロは、すっきりとした味わいの酸味であるため、酸味が苦手な方も美味しく飲むことができるとの口コミがあります。またさっぱりとした味と苦みのバランスも良いとの評価もあります。
UCC ゴールドスペシャル キリマンジャロブレンド
すっきりとした味わいの酸味であるため、酸味が苦手な方も美味しく飲むことができるキリマンジャロコーヒーとの口コミがあります。またさっぱりとした味と苦みのバランスも良いとの評価もあります。「たくさん飲んでも飲み飽きない」をコンセプトとして作られており、飲みやすい商品と言えそうです。
酸味、苦みともにバランスよく感じる商品のため、飲みやすいものを選びたい場合にはこちらの商品を試してみてはいかがでしょうか?
澤井珈琲 キリマンジャロコーヒー
創業37年になる澤井珈琲から発売されている、キリマンジャロコーヒー豆です。鳥取県を本社に持つ会社ですが、都内には銀座と浅草に店舗を構えています。またオンラインでも購入できます。
澤井珈琲のキリマンジャロコーヒーは、酸味がしっかりとして後味がさっぱりとしているとの口コミもあります。またミルクを入れて飲むよりもブラックのまま飲んだ方がいいとの評価もあります。味も香りも良い澤井珈琲のキリマンジャロコーヒーを、一度試してみてはいかがでしょうか?
キリマンジャロコーヒーは酸味が強いコーヒー
キリマンジャロコーヒーはタンザニア地域を産地とする、酸味が強いコーヒーです。キリマンジャロコーヒーの豆が栽培される地域は、厳しい環境下のため、豆は大きく香り高い良質なものが出来上がります。コーヒーは焙煎方法や淹れ方によって味や風味を調節することができます。
ぜひタンザニア地域を産地とする良質なキリマンジャロコーヒーを、今回紹介した淹れ方も参考にして飲んでみてください。