2019年04月14日公開
2024年09月12日更新
有機野菜/オーガニック野菜/無農薬野菜の違い!各野菜のメリットは?
有機野菜・オーガニック野菜・無農薬野菜の違いを知っていますか?どの言葉も聞いたことはあるでしょうが、どの野菜も安全そうというイメージはあるでしょうが、それぞれの違いはわかっていないという方も少なくないかと思います。今回は、有機野菜・オーガニック野菜・無農薬野菜のそれぞれの意味、メリットとデメリットを紹介していきます。有機野菜・オーガニック野菜・無農薬野菜の違いを知っていきましょう。
目次
有機野菜/オーガニック野菜/無農薬野菜はどのようなもの?
スーパーなどで買い物をするときに、野菜コーナーで有機野菜のコーナーがあったりするのを見たことはありませんか?なんとなく有機野菜の方が身体にいいんじゃないかな?と手にとっている方もいるでしょう。
実際のところ有機野菜とは普通の野菜とどのような違いがあるのでしょうか?有機野菜にも無農薬野菜やオーガニック野菜などあり、それぞれの意味や違いが明確にわからないという方もいるでしょう。
今回は、有機野菜・無農薬野菜・オーガニック野菜がどのような違いがあるのか、それぞれのメリットとデメリット、安全面について紹介していきます。
有機野菜/オーガニック野菜/無農薬野菜の違い
有機野菜・オーガニック野菜・無農薬野菜はそれぞれどのような違いがあるのでしょうか?有機野菜・オーガニック野菜・無農薬野菜についてどのようなものかを知って、違いを知っていきましょう。
「有機」の意味
有機栽培の「有機」の意味ですが、有機JAS規格で決められている4種類、有機農産物・有機加工物・有機畜産物・有機肥料のことになります。一部の認められている有機許容農薬が使用される場合もありますが、基本的に有機とは農薬と化学肥料を使わずに、自然の恵みを活かした農林水産業品や加工品のことをいいます。
有機はつくられた野菜だけでなく、田畑に対しての基準も厳しく決められています。有機野菜によっても違いはややありますが。2年~3年以上化学肥料や農薬を使っていない田畑でつくられていることも基準となります。有機は基準を厳しく設定して人間にとって安心で安全なもの、自然の恵みを作物をつくることになります。
有機は人の安全のためだけを考えられているわけではありません。自然界にある有機物を微生物が分解することによって、そこから生まれる栄養を植物が吸収します。そして植物は光合成で栄養をつくって動物が食物を食べるという食物連鎖を崩さないようにすることも目的としています。
有機野菜
有機野菜の意味ですが、オーガニック野菜と同じ意味になります。有機農業、オーガニック農法と言われているものと同じになります。有機野菜に使われているのは化学肥料以外の肥料、堆肥などになります。堆肥は落葉やわらを発酵させてつくる自然のものが原料になっている肥料になります。家畜のフンでも堆肥がをつくり肥料となっています。
有機野菜では農薬をまったく使っていないというわけではありません。農薬にも種類があり、科学的な殺菌剤だけでなく自然界の微生物を使った殺菌剤や、環境に優しい科学的に合成させた農薬もあります。そのような農薬を使ったものでも有機野菜ということができます。
オーガニック野菜
オーガニックは日本語になおすと有機という意味があります。有機野菜や有機農法と同じ意味になります。自然に近い形でつくられた農業水産物や加工方法がオーガニックといわれます。オーガニックは自然の太陽や水のエネルギーを使用してつくられたものをいいます。
有機野菜と同じように農薬を使わないということではなく、合成された農薬は使わないということになります。そのため自然素材をつかった農薬でしたらオーガニック野菜でも使うことができます。化学肥料や農薬を使わないだけではオーガニックとはいえません。
合わせて2年~3年以上化学肥料や化学農薬、化学土壌の改良を使わずに栽培してオーガニックと名乗ることができます。有機質肥料のみが農産物に使えますので、それ以外の肥料を使うとオーガニックといえなくなります。
さらにまわりの環境にも注意する必要があり、周辺で禁止されている農薬や肥料が使われてる際に、そのような禁止物が入ってこないような対策をしたり、収穫したあとも有機栽培以外のものが混ざらないように管理をするなどのルールが決められています。このようにルールが決められており、オーガニック野菜を育てるには時間も手間もかかります。
無農薬野菜
無農薬野菜は農薬を使用せずにつくられたものになります。無農薬野菜は農薬は使っていませんが、化学肥料は使ってはいけないという決まりはありませんので使用されている場合が多いです。オーガニックは農薬も化学肥料も使えません。
ですが、現在では無農薬の定義が決まっていませんので無農薬という言葉は使われていません。前回の栽培で使った農薬が残っていたり、隣の畑から農薬が流れ込んできていても無農薬ということができたためです。無農薬野菜の区別が厳密にできないので、現在では無農薬という言葉は使いません。
特別栽培農産物とは?
無農薬という言葉は現在は使われませんが、農薬を使っていない、農薬を使っていてもその量をかなり少なくして栽培した農作物が特別栽培農産物と言われています。特別栽培農産物は農薬の量と化学肥料の量が半分以下のものになります。
特別栽培農産物の中で農薬が使われていないものが無農薬野菜にはなりますが、定義が決まっていないので現在では使われていません。
有機野菜/オーガニック野菜/無農薬野菜のメリット
有機野菜・オーガニック野菜・無農薬野菜のメリットを見ていきましょう。有機野菜・オーガニック野菜・無農薬野菜にはメリットが多くあります。有機野菜・オーガニック野菜・無農薬野菜にはデメリットもありますが、嬉しいメリットがありますので選んでみてはどうでしょうか?
安全面
有機野菜などのメリットは安全ということが挙げられます。通常の野菜よりも安全というのは大きなメリットでしょう。使用可能なものもありますが、農薬や化学肥料が使うことができません。
さらに田畑で使われるものも可能な限り科学的なものは使わないように排除されていますので、科学的な危険のリスクは限りなく低くなります。また、有機野菜の条件には遺伝子組み換えの野菜ではないことも含まれています。
化学物質が全くないとはいいきることはできないものの、通常栽培に比べると安全といっていいでしょう。
栄養
栄養面でもメリットがあると言われています。通常栽培の野菜よりも、有機野菜の方が栄養価が高いといわれています。ビタミンやミネラルが豊富に入っているというデータがあるようです。
ですが、まだはっきりと有機野菜の方が栄養価が高いとは結論づけはされていないようです。
有機野菜は農薬を使用しないので、野菜は病気や害虫から自分を守ろうとして抗酸化物質をたくさんつくると言われています。
環境への影響
有機野菜などは環境へのメリットはとても大きいです。身体に悪いものを極力使わないように栽培を続けるということは環境によくないものを残さないということにもつながります。
地球上での循環を可能にして、自然と人間が上手に共存することを目指します。有機野菜を選ぶ方が増えれば環境を守ることにもつながり、有機栽培をする農家も増えてくるかもしれません。
有機野菜/オーガニック野菜/無農薬野菜のデメリット
有機野菜・オーガニック野菜・無農薬野菜のデメリットも見ていきましょう。基本的には大きなデメリットはありませんが、手間暇がかかるゆえのデメリットがあります。
虫食い・形が悪い
有機野菜やオーガニック野菜は農薬を使用していないので虫食いがある場合があります。また、収穫した作物の色や形、大きさがバラバラになったりします。中には流通できない不良品が収穫されることもあります。
価格が高い
有機野菜などのデメリットはあまりデメリットといえることはありません。一番のデメリットは価格が高いことでしょう。有機野菜などは農薬などの使用を制限しています。
雑草を取り除いたり害虫を取り除く作業が増えますので、手間も時間もかかります。そのため、有機野菜やオーガニック野菜は価格が高いことが多いです。
有機野菜/オーガニック野菜/無農薬野菜を正しく見分けよう!
今回は、有機野菜・オーガニック野菜・無農薬野菜について紹介していきました。それぞれどのような野菜か知って違いがわかりました。有機野菜・オーガニック野菜は使用可能なものもありますが、農薬や化学肥料が使うことができません。
無農薬野菜は明確な定義がないため、無農薬野菜という言葉は現在は使われていません。現在では無農薬野菜ではなく、特別栽培農産物といわれています。