2019年04月18日公開
2024年09月11日更新
三元豚の意味!三元豚以外に豚肉の銘柄・品種は何がある?
三元豚の意味を説明します。三元豚以外にも豚肉の銘柄や品種には何があるかご紹介します。日本のブランド豚の味や産地についても紹介します。三元豚について知らない方もこの機会に知って、料理の参考にしたり三元豚の豚肉を食べる機会を増やしてみてはいかがでしょうか?豚の品種は、あなたが知らないだけで様々な品種があります。日本のブランド豚はどの位知っていますか?あなたの知らない美味しい豚肉があるかもしれません。
三元豚の意味が知りたい
三元豚について知っていますか?三元豚とは何か、説明します。普段、何気なく食べている豚肉がもしかしたら三元豚の豚肉かもしれません。また、三元豚の表記を知っていても、実際にはどんな豚肉なのか知らない場合もあります。まずは、三元豚の意味について説明します。
三元豚とは?
三元豚とは、3つの品種をかけ合わせた豚のことを言います。その目的とは、安定した供給と味の向上が目的となっています。
三元豚は3つの品種をかけ合わせることで、その豚の良い所を活かすことができて3つの品種の長所を活かす豚を生産することができます。まずは、三元豚の3品種をかけ合わせた豚のことについて説明します。
3品種をかけ合わせた豚のこと
三元豚と言われる豚の品種には、ランドレース種と大ヨークシャー種やデュロック種などといった種類の品種があります。これらの3つの品種を、かけ合わせた豚のことを三元豚と呼びます。三元豚の豚は1代限りの雑種であり、それぞれの品種の良い所を併せ持つ目的で生産されています。
三元豚は、別名で三元交配豚とも呼ばれます。国内は三元豚が主流となっていますが、海外では四元豚が主流です。基本的には産地などは明記されないことが多いです。三元豚の中でもブランド豚については、産地が付いた名前の三元豚が生産されています。
安定供給と味の向上が目的
三元豚を生産する目的は、安定した供給と味を向上するためで、3つの品種のより良い部分を高品質に繋げるために交配します。雑種をかけ合わせると繁殖する力が強まり、高品質の豚肉を生産することができます。3品質のかけ合わせによっては、より良い味を追求することもできます。
中では、あえて最高に美味しい豚肉にするために三元豚の交配を肉質の良い銘柄の豚で生産しています。また、繁殖力を高める三元豚のかけ合わせによって安定した供給を目指す交配方法が試されています。
三元豚の豚の品種と掛け合わせ
三元豚の豚の品種と掛け合わせについて、説明します。豚の品種には6種類以上の品種があり、掛け合わせによってLWDやLDB、LDKの豚が生産されています。LやWやDなどの表記は、三元豚の豚の品種の頭文字となっています。まずは三元豚の豚の品種について、説明します。
豚の品種
三元豚の豚の品種はランドレース種と大ヨークシャー種、デュロック種やバークシャー種、ハンプシャー種と金華豚などがあります。LWDの豚は、ランドレース種と大ヨークシャー種を掛け合わせた雑種の豚を更にデュロック種を掛け合わせた豚のことです。
LDBの豚は、ランドレース種とデュロック種を掛け合わせ、その後バークシャー種を掛け合わせた豚のことです。LDKの豚は、ランドレース種とデュロック種を掛け合わせて、金華豚を更に掛け合わせた豚のことです。
LWDの豚肉の特徴
LWDの豚肉の特徴としては、デュロック種を掛け合わせているため、豚肉が霜降り肉となります。また、ランドレース種と大ヨークシャー種を掛け合わせているため、繁殖に優れています。
日本での主流はLWDの豚肉です。大ヨークシャー種の豚肉は赤身と脂身のバランスがとても良いです。更にデュロック種の肉質もとても良く、サシの入った豚肉となっています。
LDBの豚肉の特徴
LDBの豚肉の特徴としては、デュロック種とバークシャー種を掛け合わせているため、豚肉が霜降り肉で舌触りの良い豚肉となっています。また、ランドレース種とも掛け合わせているため、繁殖にも優れています。
バークシャー種の豚は黒豚です。平田牧場の三元豚という銘柄豚が挙げられます。バークシャー種の特徴である、きめ細やかな豚肉となっています。
LDKの豚肉の特徴
LDKの豚肉の特徴としては、デュロック種と金華豚を掛け合わせているため、豚肉が霜降り肉で上品な旨味を持っていて特別な舌触りを持つまろやかな豚肉となっています。また、ランドレース種とも掛け合わせているため、繁殖にも優れています。
金華豚には、金華ハムという有名な食べ方があります。また、平田牧場にも金華豚がいます。金華豚は幻の豚と呼ばれ、貴重な品種となっています。とても甘みがある豚肉です。
三元豚以外の日本のブランド豚・銘柄と産地
日本のブランド豚を銘柄と産地別に紹介します。日本のブランド豚には、みかわ豚やTOKYO X、白金豚や尾州豚、かごしま黒豚やアグー豚などがあります。あなたの知っている日本のブランド豚はありますか?まずは日本のブランド豚である、みかわ豚について紹介します。
みかわ豚
みかわ豚の産地は愛知県です。日本のブランド豚の銘柄である、みかわ豚はもち豚として人気です。みかわ豚の食用の用途としては、ハムやウインナーに加工されることが多いです。
みかわ豚の肉質の特徴としては、もちもちとした豚肉で後味としては、さっぱりとしていて豚肉独特の臭みが無いことが特徴です。
TOKYO X
TOKYO Xの産地は東京都です。幻の豚肉と呼ばれるTOKYO Xは、東京に住んでいる人でも滅多に食べることができない程、貴重な豚肉です。TOKYO Xの食用の用途としては、とんかつやしゃぶしゃぶとして食されることが多いです。
TOKYO Xの肉質の特徴としては繊細なサシが入っている為、脂の旨味が特徴です。焼いたり炒めたり、しゃぶしゃぶなどの料理に向いている豚肉と言えます。日本のブランド豚の銘柄であるTOKYO Xの掛け合わせは、バークシャー種と北京黒豚とデュロック種となっています。
白金豚
白金豚の産地は岩手県です。日本のブランド豚の銘柄である白金豚はプラチナポークと呼ばれています。白金豚の食用の用途としては、しゃぶしゃぶやベーコンなどの加工品や料理に向いている豚肉です。白金豚の肉質の特徴としては、凝縮されている脂の旨味が特徴です。ポークソテーや白金豚を使ったカレーなど様々な用途で食べることができます。
日本のブランド豚の銘柄である白金豚の掛け合わせはランドレース種と大ヨークシャー種とバークシャー種となっています。豚の品種でいうとLWBとなります。
尾州豚
尾州豚の産地は愛知県です。日本のブランド豚の銘柄である尾州豚は知多半島で生産されており、名古屋をメインにとても人気のある豚肉です。尾州豚の食用の用途としては、ラーメンの具材や焼き豚などがとても美味しい豚肉です。
尾州豚の肉質の特徴としては、とても柔らかで口どけの良い豚肉です。日本のブランド豚の銘柄である尾州豚の掛け合わせは大ヨークシャー種とランドレース種とデュロック種となっています。豚の品種でいうとLWDとなります。
かごしま黒豚
かごしま黒豚の産地は鹿児島県です。日本のブランド豚の銘柄である、かごしま黒豚は歴史が長く、とても柔らかい豚肉です。かごしま黒豚の食用の用途としては、しゃぶしゃぶやとんかつとして食されることが多いです。
かごしま黒豚の肉質の特徴としては甘みが多く、さっぱりとした旨味を感じられる豚肉です。日本のブランド豚の銘柄である、かごしま黒豚の掛け合わせはイギリス産のバークシャー種を繰り返し交配して、改良を重ねて生産しています。
アグー豚
アグー豚の産地は沖縄県です。アグー豚は歴史があり、たいへん貴重な豚肉です。アグー豚の食用の用途としては、しゃぶしゃぶや角煮などがとても美味しい豚肉です。アグー豚の肉質の特徴としては、霜降り肉です。柔らかい肉質で、脂には甘さと旨味の特徴があります。
三元豚を品種や銘柄で選んでみて
品種や銘柄で美味しい三元豚を選びましょう!あなたの知っている三元豚はありましたか?もし知らなかったとしても、これからは三元豚の存在を知って料理の参考にしたり、旅行先で食べる豚肉料理の参考にしてみてはいかがでしょうか?これから食べる豚肉料理に三元豚を用いた料理で、美味しい変化をつけてみましょう。
三元豚の豚肉の品種や銘柄を知ることで料理のレパートリーを増やすことができて、豚肉の美味しさを違った観点で見ることができます。実際に現地に行かなくても、今はインターネットで簡単に三元豚の豚肉を手に入れることもできます。