2019年04月12日公開
2024年09月11日更新
エメンタールチーズとは?食べ方はチーズフォンデュ?味や人気レシピなど
エメンタールチーズとはどのようなチーズなのか知っていますか?チーズの名前を聞いただけではピンとこないかもしれません。チーズフォンデュに使われているチーズと言えば誰もが知っているチーズです。今回はそんなエメンタールチーズの特徴や味、おすすめの食べ方から人気レシピまで詳しく紹介します。エメンタールチーズについての知識を深めれば、より幅広くエメンタールチーズを堪能して頂けると思います。
エメンタールチーズとは?
チーズに目がないという方なら誰もが知っているエメンタールチーズ。しかし一般の方は、名前を聞いただけではピンとこない方も多いと思います。ある有名な料理にも使われているエメンタールチーズ。今回は、そんなエメンタールチーズの味や特徴、食べ方、料理レシピなど詳しく紹介します。
エメンタールチーズの概要
エメンタールチーズは、あまり聞きなれないチーズの名前だと思います。いったいどんなチーズなのでしょうか?ここではエメンタールチーズの歴史から特徴や味、カロリーや栄養素まで詳しく解説します。
味や特徴
エメンタールチーズの味は、チーズの中でもとても淡白でまろやかな口あたりが特徴です。木の実のような独特の香ばしい香りがします。味にクセがないので、どんな料理にも応用できます。エメンタールチーズを使った有名な料理の中では、チーズフォンデュがあります。
そのままおつまみとしても食べれますが、やはりチーズフォンデュにして食べるのが主流です。エメンタールチーズはキッシュやグラタンに使っても美味しいです。
エメンタールチーズは、見た目にも大きな特徴があります。それはチーズに直径数センチの丸い穴が空いています。この丸い穴はチーズアイとも呼ばれています。アニメやマンガなどでよく描かれているチーズがこのエメンタールチーズです。
歴史
エメンタールチーズは、ベルン北東部のエメンタール地方が発祥の地です。スイス産のチーズということもあり、スイス名物のチーズフォンデュには欠かせないチーズとしてスイスでは存在しています。
スイスでは、エメンタールチーズは15世紀半ばから作られはじめたと言われています。スイスでは家庭のチーズ作りは女性の仕事ですが、エメンタールチーズに限り男性の仕事とされていたそうです。
実はこのエメンタールチーズは、仕上がりが約100kg前後のとても大きなチーズの塊になります。私たちが日ごろ目にするのは、それを小さくカットしたものです。
カロリーや栄養
チーズはカロリーが高くダイエット中は避けた方が良いというイメージがあると思います。エメンタールチーズのカロリーや栄養も気になるところです。
確かにチーズはカロリーは高いですが、優れた栄養素が豊富に含まれています。量を調節して上手に摂り入れれば、ダイエット中でも食べることができます。エメンタールチーズのカロリーは100gあたり429kcalです。
どんな栄養成分が含まれている?
エメンタールチーズに含まれている主な栄養成分は、たんぱく質・カルシウム・炭水化物・脂質・ビタミンB2です。たんぱく質は皮膚や筋肉など身体を作るために不可欠な栄養素です。牛乳から作られているエメンタルチーズには、カルシウムも多く含まれています。
ビタミンB2はダイエットにも効果的と言われ、脂肪の蓄積を抑えてくれる働きがあります。脂質の多いチーズですがビタミンB2効果でダイエット中の食品にも向いていると言われています。
エメンタールチーズの製法
エメンタールチーズの製法を解説します。チーズアイとも言われるエメンタールチーズの表面に見られる大きな穴はどのようにしてできるのかも、ここで解明できます。
収乳から水分を除くまで
エメンタールチーズはどのようにしてでき上がっていくのか製造過程を解説します。スイスではチーズに使われる生乳は、無農薬の草や無添加の飼料を食べて育った牛からのものという規定があります。
まずはミルクを温め乳酸菌を加えます。しばらく置いておくとミルクが徐々に固まってきます。分離した凝固物から水分を絞りだします。この時点では、味も臭いもほとんどなくふわふわの豆腐のような状態です。
塩漬けから熟成
チーズの型に入れプレスマシーンを使ってさらに水分を絞り出します。塩水を吹き込みながら水分を絞る作業を何度も繰り返していきます。
少なくとも4ヶ月間は熟成します。長いものでは30ヶ月熟成されるものもあるそうです。ちなみにエメンタールチーズの特徴でもあるチーズの穴は、長期間で熟成する間に発生する炭酸ガスが原因です。そのためにチーズに穴ができるそうです。
原産地呼称保護について
エメンタールチーズは原産地呼称保護に認定されています。原産地呼称保護とは、欧州連合のEU法が規定する食料品の原産地名を保護するための制度です。
写真のマークがついている商品は原産地呼称保護の対象となっています。EU法で定められた地域の原産品を定められた製法で生産、加工、調整されたものでなければいけないという厳しい基準があります。その土地の気候風土に合った風味や味であることが重視されます。
エメンタールチーズ定番の食べ方
エメンタールチーズの定番の食べ方やおすすめの食べ方を紹介します。木の実の香りがするという特徴はありますが、味にはさほどクセがないのでいろいろな料理に使えて堪能できます。
チーズフォンデュ
エメンタールチーズのおすすめの食べ方その1はチーズフォンデュです。エメンタールチーズの代表料理ともいえるチーズフォンデュははずせません。
チーズフォンデュは日本にチーズ文化を広めたきっかけにもなった料理です。今ではスーパーなどでチーズフォンデュの素が販売されていますが、エメンタールチーズを溶かして作ったものは一味も二味も違うので是非お試しください。
サラダに
エメンタールチーズのおすすめの食べ方その2はサラダです。味にあまり特徴がなく淡白なのでサラダにも良く合います。スライサーなどでチーズを薄くすると野菜と一緒に食べやすいです。角切にすると食べごたえのあるサラダになります。
普通のサラダにエメンタールチーズを和えるだけで、見た目も一段と豪華になります。エメンタールチーズのサラダとハムをパンに挟んで食べるのもおすすめです。
ワインと一緒に
エメンタールチーズのおすすめの食べ方その3はワインと一緒に食べることです。チーズとワインといえばセットのように相性が良いことで知られています。
エメンタールチーズには軽めでサラッと飲める白・赤・ロゼワインがおすすめです。またチーズフォンデュを作る時にワインを加えて溶かしても最高です。その際はチーズの色を活かせるように白ワインを足すのが良いでしょう。
あつあつのチーズフォンデュと冷たいスパークリングワインなども温度差を楽しめておすすめです!
エメンタールチーズのおすすめレシピ
エメンタールチーズについていろいろ解説してきましたが、最後にエメンタールチーズを使ったおすすめの料理レシピを紹介します。是非参考にして頂けたら嬉しいです。
チーズと野菜のケークサレ
エメンタールチーズのおすすめレシピその1はチーズと野菜のケークサレです。ケークサレとは甘くないおかずケーキのことをいいます。
ボウルに卵115gを入れて泡だて器で良く混ぜ、さらに牛乳70gと油70gを加えて混ぜます。塩コショウを適量加え次に炒めた玉葱と角切りにしたエメンタールチーズ60gを足し混ぜます。ふるっておいた薄力粉125gとベーキングパウダー5gを加え菜箸で混ぜます。
他にもスライスしたトマトやブロッコリー、ズッキーニなどお好みの野菜を適量に加えて、菜箸で優しく全体を混ぜます。この時かき混ぜ過ぎないように注意してください。パウンド型(21x8x6)に流し込み180度のオーブンで約55分焼き、表面に焼き色が付いたらできあがりです。
とまとタルト
エメンタールチーズのおすすめレシピその2はとまとタルトです。エメンタールチーズとトマトの相性がバッチリな絶妙タルトです。
トマトはお好みの量で5ミリの厚さにスライスして水分をよく切っておきます。エメンタールチーズ150gは7ミリの角切りにして適量のオレガノ、タイム、塩をふりかけて良く混ぜます。市販のタルト生地に粒マスタードを塗ります。スライストマトをタルトに敷き詰めるように並べます。
さらに下味をつけたエメンタールチーズを並べて180度のオーブンで30~40分焼きます。具がフツフツとなって、チーズに焦げ目ができたらでき上がりです。
エメンタールチーズを様々な料理で味わおう!
エメンタルチーズについての歴史や製造過程、特徴や人気レシピなどエメンタールチーズの魅力満載でお伝えしました。たくさんの種類があるチーズですが、是非機会があればエメンタールチーズを手に取って食べてみて下さい。奥の深い魅力のあるエメンタールチーズを堪能して頂けたら嬉しいです。