タリアテッレとは?タリアテッレとフェットチーネの違い&おすすめレシピ

タリアテッレとフェットチーネの違いを知っていますか?ミートソースやクリームパスタ系によく絡んで食べ応えのあるタリアテッレとフェットチーネですが、よく見られる乾燥パスタとは違い、平打ちできしめんのような形状になっています。市場では生パスタと乾燥パスタが売られています。今回は「タリアテッレとは?フェットチーネの違いや特徴・使い方」について紹介します。おすすめソースレシピやタリアテッレとフェットチーネ以外の平打ちパスタの種類も一緒に紹介しています。

タリアテッレとは?タリアテッレとフェットチーネの違い&おすすめレシピのイメージ

目次

  1. 1タリアテッレとは?
  2. 2フェットチーネとは?
  3. 3タリアテッレとフェットチーネの違い
  4. 4タリアテッレのおすすめレシピ
  5. 5タリアテッレ以外の平打ちパスタの種類
  6. 6タリアテッレとフェットチーネを使い分けしてみよう!

タリアテッレとは?

タリアテッレとは何のパスタなのかについて詳しく紹介しています。日本人には聞きなれない名前ですが、イタリアではさまざまな種類のタリアテッレを販売しているメーカーがあり、ポピュラーで誰もが親しんで食べているパスタです。それではみていきましょう。

平打ちパスタの代表

タリアテッレとは、平打ちパスタの代表格です。ソースは重めのボロネーゼソースやミートソースと合わせることが一般的とされています。また北部地方に住む人々の間では、クリームソース系にもタリアテッレを使用しています。

ボロネーゼは発祥地であるボローニャでタリアテッレにボロネーゼソースを合わせたものをボローニャ地方の伝統料理としているのが特徴です。このように日本ではあまり馴染みのないパスタですが、本国イタリアでは大人気のパスタとして愛されています。

発祥地

タリアテッレは、イタリア中北部エミリア・ロマーニャ州ボローニャが発祥の地で、平打ちパスタの代表格と言われています。太ささは各メーカーによってさまざまですが、幅5mm前後の平打ちパスタのことをタリアテッレと呼んでいます。

名前の由来は、リボン状、切るという意味のtagliare(タッリアーレ)が語源とされています。また、パスタ生地を作ってから切っていくことからこの名前になりました。

原材料

タリアテッレは軟質小麦粉を使用しています。ボローニャ地方の中部から北部の地域では軟質小麦粉の栽培が盛んに行われていました。グルテンの少ない軟質小麦粉を生地にするには卵を加える必要があります。そのため、中部から北部では軟質小麦粉で作る卵入りの生パスタが主流になっています。さらに食塩や水を加えます。

自宅でタリアテッレを作る際は、デュラム小麦を使います。デュラム小麦は通常の小麦粉よりもたんぱく質が多く、小麦の粒が荒く固いのが特徴です。デュラム小麦を使うと柔軟で弾力性に富んだコシの強い麺が出来上がるのでおすすめです。

パスタの太さ

タリアテッレのパスタの太さは各メーカーにもよりますが、約5mm前後幅のシコシコした歯ごたえが特徴のパスタです。厚みは約1mm程度ですが、タリアテッレの方が若干薄く作られていることが多いです。デュラム小麦のコシのある食感が楽しめます。

フェットチーネとは?

続いて、フェットチーネとはどんなパスタなのかを詳しく紹介しています。フェットチーネもタリアテッレと同様に日本人には馴染みのない名前ですが、イタリアではさまざまな種類のフェットチーネを作るメーカーがあり、とても親しまれているパスタになります。では早速みていきましょう。

発祥地

フェットチーネの発祥地は、中部~南イタリアです。タリアテッレとよく似ていて平打ちパスタです。太さは各メーカーでさまざまですが約7.5mm幅になります。厚さはタリアテッレよりも少し厚みがありますが、区別はほとんどつきません。

リボン状のロングパスタのことをイタリア人はタリアテッレと呼んでいます。イタリア語のタリアーレTagliare(切る)が語源になっています。

原材料

フェットチーネは硬質小麦粉を使用しています。タリアテッレは軟質小麦粉で北部に向かって栽培が盛んになりましたが、フェットチーネは硬質小麦粉で南部に向かって盛んに栽培するようになりました。

硬質小麦粉は水を足してこねるだけで麺にすることができます。また、硬質小麦粉は軟質小麦粉よりも水分を多く吸収するため、卵を使わなくても水だけで弾力のあるパスタが作れるのが特徴です。

パスタの太さ

フェットチーネのパスタの太さは約7.5mm幅でタリアテッレよりも若干幅が広く、弾力に富んでモチモチした食感とシコシコした歯ざわりが特徴です。厚みは1mmほどでタリアテッレとあまり変わりませんが、タリアテッレよりも若干厚めだと言われています。生パスタも乾燥パスタも茹でるとそのモチモチ感がお腹に溜まり人気があります。

タリアテッレとフェットチーネの違い

次に、タリアテッレとフェットチーネの使い方の違いについて紹介します。前述でも発祥地やパスタの原材料、パスタの太さに違いが見受けられましたが、他にもそれぞれの使い方の違いについて解説しています。
 

茹で時間の違い

タリアテッレとフェットチーネの使い方の違いでは、茹で時間があります。メーカーの商品にもよりますが、タリアテッレやフェットチーネは茹で時間はロングパスタよりも少し短めで、タリアテッレの方がフェットチーネよりも幅が狭く、厚さ薄いので早く茹で上がります。

どちらのパスタも沸騰したお湯が入った鍋にパスタを投入後は麺がくっつかないように、オリーブ油を少量いれてかき混ぜましょう。

1度に茹でる量は2人分を目安に、追加分を茹でる場合は2人分を茹でたお湯は2回までとし、さらに追加を茹でる場合は別の鍋を使うか、水を取り替えて茹でましょう。お湯に入れる塩は1%程度の濃度になる量がおすすめです。

合わせるソースの違い

タリアテッレとフェットチーネのパスタに合わせるソースは、パスタを茹でる前に調理しておき、麺が茹で上がったらすぐに和えれる状態にスタンバイしましょう。本国イタリアではアルデンテ(少し芯が残る程度の固さ)に茹で上がるのが美味しいパスタと言われるので、茹ですぎないように気を付けます。

湯切りしたパスタは手早くソースと絡めて下さい。ロングパスタの場合は太さが細くなるほどソースに絡みやすくなります。オイルソースやトマトソースなど、シンプルでさっぱりしたテイストがよく合います。

フェットチーネのような幅が広いパスタにはクリームやチーズなどのこってりしたパスタソースがよく合います。タリアテッレはラグーソースなどのミートソースとよく絡みます。

タリアテッレのおすすめレシピ

ここからは、タリアテッレを代表したおすすめレシピを紹介します。タリアテッレと言えば外せないのがボロネーゼソースです。一度に大量に作ってしまえば色んな料理に応用できます。もちろんフェットチーネともよく合います。今回は種類豊富なおすすめレシピから3つ厳選しましたので、ぜひ活用下さい。

ボロネーゼ

  • タリアテッレのパスタ300~400g
  • 牛ひき肉または合いひき肉300g
  • ベーコンまたはパンチェッタ50g
  • 玉ねぎ1/2個
  • 人参1/4~1/3本(40~50g)
  • セロリ1/2本(30~40g)
  • にんにく1~2片
  • ショウガ薄切り1~2枚(3g)
  • オリーブ油大さじ1
  • 赤ワイン150ml
  • トマト缶1/4缶(100g)
  • ローリエ1枚
  • 塩・こしょう各少々
  • 醤油小さじ1/2~1
  • パルメザンチーズ適量
  • パセリまたはイタリアンパセリ適量
 
  1. 玉ねぎ、人参、にんにく、ショウガ、セロリをごく細かいみじん切りにします。ベーコン(またはパンチェッタ)は幅5mmほどの細切りにします。
  2. 鍋にオリーブ油とにんにくを入れて、弱火のままじっくり炒めます。ベーコンの脂が出てきたら、みじん切りにした野菜を全て入れます。軽く塩を振って野菜がしんなりするまで弱火で30分ほど炒めたら、別皿に移しておきます。
  3. 同じフライパンに牛ひき肉(または合いひき肉)を加えて炒めます。焼き色が付いたら2の野菜を炒めたものを戻して赤ワインを入れて軽く塩・こしょうで調味し、アルコールを飛ばすように5分ほど煮込みます。
  4. 火加減を弱火にしてトマト缶、醤油、ローリエを入れて時々かき混ぜながら水分を飛ばしたらボロネーゼソースの完成です。
  5. 深鍋にたっぷりのお湯を沸騰させたら多めの塩を入れてタリアテッレを茹でます。茹で上がったパスタは水切りをせずにそのままボロネーゼソースが入った鍋に入れて一気にかき混ぜて、パスタがソースに馴染んだら完成です。皿に盛りつけたらパセリを散らして出来上がりです。

タリアテッレを使ったボロネーゼのレシピです。隠し味に醤油を加えることで、旨みの増したおすすめのボロネーゼになります。材料は3~4人分のレシピになります。パスタソースだけでなく、ラザニアやオムレツの具にもおすすめです。手間暇かけたボロネーゼは絶品です。レシピに沿ってぜひ作ってみて下さい。

Thumbひき肉を使ったパスタの絶品レシピ!ボロネーゼや和風など簡単な作り方 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

カルボナーラ

  • タリアテッレ83g
  • ブロックベーコン30g
  • 全卵1個
  • 卵黄1個
  • EXオリーブオイル大さじ1
  • パルジャミーノチーズ30g
  • バター10g
  • 海塩、黒コショウ、白ワイン各適量
 
  1. 大きめの鍋にお湯を沸かして沸騰したら水1リットルに対して1%の海塩を入れます。
  2. ボウルに全卵と卵黄を割り入れ、塩一つまみを加えてよく混ぜます。そこに擦り下ろしたパルミジャーノチーズを加えてよく混ぜます。
  3. ブロックベーコンを拍子切りにします。フライパンにオリーブオイルをひいてベーコンを弱火でじっくり炒め脂を出します。脂がでてベーコンがカリカリになったら中火強にしてフライパンが熱くなったら白ワインを加えてアルコール分を飛ばしてから弱火にします。
  4. 1の鍋にタリアテッレを入れ、1分茹でます。その間にパスタのゆで汁を少量取り3のフライパンの中に入れて、さらにバターも加えてフライパンを細かくゆすって乳化させます。
  5. 茹で上がったパスタもフライパンの中に入れ、手早くパスタとソースを和えて全体に混ざれば完成です。お皿に盛り付けて仕上げに黒コショウすれば出来上がりです。

タリアテッレを使ったカルボナーラの1人分のレシピです。卵とチーズが特徴の濃厚で絶品カルボナーラで、タリアテッレとの相性も最高です。麺の面積が広い分、味わいをより感じることができます。家に居ながらにして、レストランで味わうようなカルボナーラのレシピです。フェットチーネで作っても美味しいのでぜひ試してみて下さい。

きのことツナのタリアテッレ

  • 好みのきのこ100g
  • にんにくのみじん切り1片
  • 鷹の爪1/2本
  • 薄切りにした玉ねぎ1/4個
  • 白ワイン大さじ2
  • トマトの水煮缶(カット)180ml
  • ツナ缶小さじ2
  • パセリのみじん切り小さじ2
  • オリーブ油適量
  • タリアテッレ160g
  • パルメザンチーズ小さじ2
 
  1. フライパンでオリーブ油とにんにく、鷹の爪を入れて香りと辛さを出します。
  2. 玉ねぎを入れて炒め、きのこを入れてさっと炒めます。
  3. 2に白ワインを加えて煮詰め、トマトとツナをさっと加えて煮ます。
  4. パセリを加えて調味したらソースの完成です。
  5. 予め塩茹でしておいたタリアテッレを4に入れてパスタとソースを手早く絡めて調味し、仕上げにパルメザンチーズを振りかけたら出来上がりです。

きのことツナのタリアテッレのパスタレシピです。きのこをたっぷり入れても低カロリーなので、あっさりして美味しいです。タリアテッレの歯ごたえやモチモチ感も味わえる絶品レシピです。タリアテッレはぜひ手作りして欲しいですが、時間がない場合は既製品の生パスタもあるのでおすすめします。ぜひ活用して下さい。

タリアテッレ以外の平打ちパスタの種類

ここからは、タリアテッレとフェットチーネ以外の平打ちパスタの種類について紹介します。イタリアのパスタは種類豊富で平打ちパスタもバリエーション多いのが特徴です。形状が少し違うだけで見た目や食感に差があったりします。では順にみていきましょう。

タリオリーニ

タリオリーニは主に北イタリアで作られているパスタです。タリアテッレと同様に軟質小麦粉です。タリオリーニを手作りする場合は小麦粉の他に卵や塩、オリーブ油を配合します。形は2~3mmほどの平打ちパスタで、食べると噛み応えがありソースともよく絡むのでおすすめのパスタです。

タリオリーニは種類的にもよくリングイーネと間違われがちですが、リングイーネは断面が楕円形のロングパスタになるので、平打ちパスタのタリオリーニとは違います。どちらも日本では馴染みはありませんが、イタリアでは種類多く販売していて、日常的に食べられています。

ラザニア

ラザニアは日本でも馴染みのある食べ物ですが、ラザニアは正確に言えばオーブンで焼いた料理の名前ではなく、箱の中に入っているシート状の乾燥パスタのことを言います。

ラザニアは元々はカンパニア州ナポリの名物で、ラザニアの語源は古代ローマ人が使っていた料理用の浅い鍋を意味するラサヌム(lasanum)から来ています。ラサヌムから現代の呼び名ラザニアに変わりました。

ラザニアはパスタとソース(ホワイトソースとミートソース)、チーズを交互に重ね合わせたもので、大皿で出せばパーティー料理にもなる人気料理の1つです。日本でも大型スーパーや輸入食材店でシート状の種類のパスタを購入できますので、本格的なラザニアを作ることも可能です。


 

パッパルデッレ

パッパルデッレはイタリアのトスカーナ州でよく使われているパスタの一種で、生麺として使われることが多いパスタです。また、その形状は通常の細長いロングパスタとは似ても似つかない形をしています。幅は10~30mmで厚さは2mm、長さは200~300mmほどあるものの、梱包などで使われるリボン状のロングパスタとなっています。

日本のきしめんやほうとうを思わせるような平打ちパスタですが、中には40mmを超す幅広いものもあるようです。このパッパルデッレの語源は、イタリア語のパッパレ(pappare)とされており、豪快に食べる、食いしん坊と言った意味も込められています。

パッパルデッレは生麺なので、乾麺よりは茹で時間も短く約2分半~3分半あれば茹で上がります。茹で上がったパッパルデッレはタリアテッレやフェットチーネ同様に濃厚なミートソースやクリームソースがよく合います。

タリアテッレとフェットチーネを使い分けしてみよう!

今回は、タリアテッレとは?フェットチーネの違いや特徴・使い方などを紹介しました。どちらも形状はよく似ているものの、発祥地から原材料、麺の太さや茹で時間、さらには小麦の種類まで違うことが分かりました。

どちらもこってりとしたコクのあるパスタソースとの相性抜群です。タリアテッレのおすすめレシピも3種類紹介しましたので、パスタの特徴と使い方をマスターしてぜひ作ってみて下さい。

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