ワインは高カロリー/糖質で太る?太らない飲み方やワインダイエットを紹介
ワインは高カロリーで高糖質だから太る?この記事では、ワインに対するそれらの疑問に応えるべく、ワインのカロリーや糖質などの栄養価を探ってみます。ワインと太ることの関係について、エンプティカロリーなどの言葉の解説もしていきます。ワインの中でも赤や白、ロゼ、スパークリングといった違いもあります。また、日本酒やビールなど他のアルコールとの比較を通じて、ワインの太らない飲み方や食べ合わせの良いおつまみなど、あるいはワインを飲む際の注意点、ワインダイエットにおすすめのおつまみレシピなども、併せて紹介します。
目次
ワインのカロリーは太る?ダイエットにいい飲み方は?
ワインが日本人にふつうに飲まれるようになって久しいですが、ワインは健康やダイエットに良いとか、逆にワインは高カロリーで高糖質のために太る?とか、巷ではいろいろな噂が飛び交っています。この記事では、そんなワインについての正しい知識を、詳しく探ってみるつもりです。
初めに、ワインの種類別にカロリーや糖質量などの栄養成分を調べて、ワインの栄養成分によって太る?のかどうかや、ワインの栄養成分によるダイエット効果、あるいはワインのエンプティカロリーなどを解説します。また、ワインの太らない飲み方やワインダイエットなるものとか、その際の注意点とかなども紹介します。
あるいは、日本酒やビールなど他のアルコールとの比較もしてみます。ワインの太る本当の要因とも思える、ワインを飲む際のおつまみの問題や、ワインダイエットにおすすめのおつまみレシピなども、併せて紹介していきます。
ワインのカロリーや糖質量
ワインは太る?という疑いに対して、主犯とも目されているワインのカロリーや糖質量について解説していきます。ワインの種類別に、そのカロリーや糖質量を紹介して、太るかどうかの疑惑を晴らそうと思います。
白ワイン
御承知のように、ワインには赤や白をはじめ、ロゼやスパークリングなど、さまざまな種類があります。それらのワインのカロリーや糖質量がどうなっているのかを紹介します。まずは、白ワインです。白ワイン100ml当たりのカロリーは、約75kcalです。
約というのは、白ワインの銘柄によってアルコール度数が若干異なるために、そのカロリーも異なってきます。太る要素として心配な、白ワインの糖質量は、100ml当たり2.0gです。
赤ワイン
白ワイン100mlのカロリーは75kcalでしたが、赤ワインのカロリーも100ml当たりで75kcalと、白ワインとまったく同じカロリー数値です。カロリー以上に太る要因ともなりやすい糖質量は、赤ワイン100ml当たり1.5gで、白ワインの方がわずかに上回っています。
この数値が高いのかどうかというと、スィート系のワインなどが糖質量13.4gもあることを考えると、太る要素として一応は低い数値と言えます。
ロゼワイン
白ワインと赤ワインに続いて、ロゼワインを見てみます。ロゼワイン100ml当たりのカロリーは、77kcalです。太る要因の糖質量はというと、ロゼワイン100ml当たり4.0gになります。カロリーについては、白や赤ワインと遜色ないものの、糖質量は高い数値と言えます。
この点だけを見れば、太る要素としては白や赤ワインよりも、甘めの味に仕上げられているロゼワインの方が、太る要素がやや高いことになります。
スパークリングワイン
白や赤ワインとロゼワインの次は、スパークリングワインです。スパークリングワイン100ml当たりのカロリーは、100kcalです。白や赤ワイン、ロゼワインと比較すると、スパークリングワインはカロリーが高めです。太る要因である糖質量はというと、2.0gで糖質量は白や赤ワインと同程度になります。
つまり、スパークリングワインは、カロリー的には白や赤ワイン、ロゼワインより高めですが、太る要因の糖質量としては、ロゼワインを除いた白や赤ワイン、スパークリングワインは、同じ低めの数値を示しています。
ワインは太る?
ワインは太る?との疑問について、ワインの種類別にカロリーや糖質量を見てきました。ロゼワインの糖質量が高めという点が気になるのと、太るかどうかについて「エンプティカロリー」というポイントもあり、エンプティカロリーについての誤解も含めた注意点を紹介していきます。
エンプティカロリーとは?
「エンプティカロリー」という言葉を知っていますか?直訳すれば「空のカロリー」となって、カロリーがゼロのことかと勘違いしそうですが、エンプティカロリーはそうではありません。そして、もう一つの勘違いにつながりかねない、エンプティカロリーで注意すべきポイントがあります。
ワインなどに含まれるのは、エンプティカロリーだから太ることはないという誤解です。エンプティカロリーは体内で優先的に消費されることから、太る要因にならないカロリーだというエンプティカロリーに対する考え方は、それ自体は間違ってはいません。
けれども、エンプティカロリーが優先的に消費されるということは、そうではないカロリーが後回しにされるだけなので、やはり結果として太ることにつながるという、エンプティカロリーの注意点を見落としてはならないのです。
エンプティカロリーというのは、栄養成分をほとんど含まないカロリーという意味で、いくら飲んでも太ることはないという意味ではないことを理解しておいてください。つまり、ワインにかぎらずエンプティカロリーを期待して、ガブ飲みする飲み方はNGであるということです。
糖質には要注意
アルコールのエンプティカロリーに、太ることを防ぐ期待を過度にかけないという注意点を前章で述べました。ワインは太る?かについて、もう一点の注意点は糖質にあります。ワインに限らず、太る要素としての糖質は、十分に警戒すべきポイントになります。ワインの糖質は、種類別に見るとロゼワインが高めであることが分かっています。
けれども、他のワインにしても醸造酒であることに変わりはなく、ビールや日本酒などと比べると低い糖質量ですが、焼酎やウィスキーなどの蒸留酒のように糖質ゼロというわけにはいきません。その意味では、太ることを避けるためには、ワインの量の飲みすぎに注意すべきです。
ワインの太らない飲み方やワインダイエット
ワインのカロリーや糖質については、ずいぶんと分かってきました。カロリーも糖質も数値そのものが異常なほどではないことが分かった上で、ワインをダイエットに活かす、太ることのない飲み方やワインダイエットの方法を紹介します。
飲む量に気を付ける
ワインをダイエットに活かすためには、基本的に飲む量そのものの飲み方に注意を払うべきです。ワインにかぎらず沢山のアルコールを飲むことは、「百害あって一利なし」になります。
そして、赤ワインにはポリフェノールを代表とする、赤ワインのダイエット効果があり、白ワインには豊富なカリウムによる、白ワインのダイエット効果があります。1日にワイン2杯程度が、ダイエットには適した飲み方となります。
効果的な飲み方
ワインをダイエットに活かす効果的な飲み方は、量ばかりでなくゆっくりと飲む飲み方がおすすめになります。ワインだけでなく、一般にアルコールは食欲を高めます。空腹でワインを飲んだり、急ピッチでワインを飲むことは、たくさんのおつまみを食べることにもつながります。
時間かける飲み方は、満腹中枢を刺激して早食いや食べすぎを防止します。自然と食事の総量が減り、カロリーダウンにもつながっていきます。
おつまみは食べ合わせの良いものを
ワインは太る?という疑問に立ち返るのなら、ワインで太るのはどうやらカロリーでも糖質でもなく、主犯はワインと食べ合わせるおつまみにあるようです。ワインを飲みながら食べるおつまみは、自然の成り行きに任せると、高カロリーなりがちです。
ワインダイエットのためには、ここは注意してカロリーを考慮したおつまみを、食べ合わせる必要があります。パスタやピザなどの炭水化物はNGで、野菜サラダなどの低カロリーなおつまみから食べ始めることで、ワインダイエットに適した飲み方になります。
ワインの栄養成分のダイエット効果
ワインに含まれる栄養成分には太る要因となるものばかりでなく、ダイエットに効果のある栄養成分も多く含まれています。ポリフェノールやカリウム、リンゴ酸、酒石酸など栄養成分は、ダイエットに嬉しい効果を与えてくれます。
赤ワインのポリフェノールの効果
ワインの栄養成分で、赤ワインに含まれるポリフェノールの効果は、脂肪細胞の成長を抑制する働きがあり、健康やダイエットにとってアンチエイジングの効果があります。また、肉などの高脂質のおつまみを食べわせることが多いワインですが、栄養成分ポリフェノールには脂質の吸収を抑える効果も見込めます。
脂肪太りが苦になる方には、赤ワインの栄養成分ポリフェノールによる、ダイエット効果がおすすめになります。
白ワインのカリウムの効果
ワインの栄養成分で白ワインに含まれるカリウムの効果は、体内の水分代謝を整えてくれる成分で、余分な水分を排出してむくみ太りの予防になります。利尿作用や老廃物の排出作用がある、栄養成分カリウムを始めとする白ワインのデトックス効果は、ダイエットの力強い味方となって、太ることから防いでくれています。
アルコール類の中では、ワインはアルカリ性の飲み物で、肉類の食べすぎなどの体の酸性化を防止する効果ももっています。
白ワインのリンゴ酸と酒石酸の効果
白ワインに含まれる栄養成分には、リンゴ酸や酒石酸などの有機酸の効果があります。有機酸は、腸内環境を整えたり、腸内での殺菌効果があって、下痢や食中毒を防止してくれます。
また、栄養成分である有機酸にはカルシウムの吸収を促したり、血行や代謝を促進したり、アミノ酸のげんりょうとなったり、疲労回復につながったり、腎臓などの働きを活性化したりするなどの効能があります。
ワインダイエットでの注意点
ワインには太る要因もありますが、それ以上にダイエットにもメリットがある要素も少なくないことが分かってきました。そんなワインダイエットでの注意点を紹介します。
飲み過ぎない
これはワインにかぎらない、アルコール全般に言えることですが、ワインを飲みすぎないことです。同時に飲みすぎに伴う食べすぎにも、注意を払う必要があります。適度にワインを飲んで、適度におつまみを食べることで、ワインダイエットは目的を達成することが可能になります。
注意するポイントは、暴飲暴食はワインダイエットの敵で、敵飲適食がワインダイエットの味方となります。
水を多めに飲む
よく蒸留酒である、ウィスキーやブランデーあるいは焼酎などの、アルコール度数が一般的に高い酒の場合には、チェイサーなどを傍らに置いて飲みます。注意点は、ワインの時にも水を飲むことを心がけることが大切です。たとえば、ワインと同量の水を飲めばアルコール度数は、単純に1/2に下がります。
胃や肝臓への負担や翌日の二日酔いの心配もダウンします。水を飲むことで、代謝アップにもつながります。
休肝日を作る
これもワインに限った注意点ではありません。アルコールを飲む際には、肝臓をはじめとする内蔵器を休めることに注意する必要があります。連日連夜飲み続けることは、一度の飲酒量が多ければもちろん、多少少なくても内蔵器に悪い影響を与えます。俗に言われている休肝日を設けることが大切です。
内蔵器のためには、3日飲んだらせめて1日は完全に空けることが、必要な注意点になります。肝臓は丸1日休ませることで、相当な回復力を示します。
空腹で飲まない
ワインダイエットでの注意点として、空腹でワインを飲まないことがあります。空腹状態でワインなどを飲むと、アルコールの吸収が急になって、酔いのせいで食欲が上昇して食べすぎにつながりやすいことになります。
また、空腹で飲まないことの逆になりますが、ワインでさんざん飲み食いした後に、締めのラーメンとかを食べるのもNGになります。どちらも、ワインダイエットを放棄する行為になります。
甘口ワインは避ける
ワインのカロリーや糖質は、神経質になる量ではないことはすでに述べました。けれども、ワインも醸造酒には違いありません。糖質がゼロではないのです。特に、ロゼとか甘口のワインには、注意を払う必要があります。100g当たり13g以上の糖質を含んだワインも存在します。つまり、ロゼや甘口ワインはワインダイエットには例外となります。
ワインダイエットにおすすめのおつまみレシピ
ワインダイエットにおすすめの、低カロリーなおつまみレシピを3選して紹介します。簡単かつワイン向きのおつまみになります。
あさりの酒蒸し
- アサリ250g
- 薄切りのニンニク1片分
- 万能ねぎ(小口切り)適量
- 酒60cc・淡口醤油小さじ1・バター大さじ1
- アサリは砂抜きをしてから、こすり合わせてきれいにしておく。
- 鍋にアサリとニンニク、酒を入れて、火にかけます。フタをしてアサリの口があくまで蒸し煮します。
- 薄口醤油を加えて火を止めたら、バターを加えます。
- 器に盛って、万能ねぎを散らしたら完成です。
ワインダイエットにおすすめの、ニンニク風味の「アサリの酒蒸し」です。カロリーは1人前分が69kcalと、きわめて低カロリーで、白ワインに向くおつまみになります。
ブルサンペッパーとブロッコリースプラウトのスモークサーモン巻き
- ブルサンペッパー1/2個
- ブロッコリースプラウト1パック
- スモークサーモン10枚
- ブロッコリースプラウトは根元を切り落とし、広げたサーモンへ当分に分けておきます。
- ブルサンペッパーも等分に分けて、スプラウトと一緒に並べたら、サーモンを巻き上げます。
- 器に並べて完成です。
ワインに合う、おすすめの低カロリーなおつまみ「ブルサンペッパーとブロッコリースプラウトのスモークサーモン巻き」です。
えびとアボカドとゆで卵のサラダ
- 海老4尾
- アボガド1/2個
- 茹で卵1個
- ソース(マヨネーズ大さじ1・生クリーム、牛乳、粒マスタード各大さじ1/2)
- グリーンリーフ適量
- プチトマト適量
- ピンクペッパー適量
- アボガドは皮をむいて適当な大きさにカットしておく。海老は軽く茹でて適当な大きさに切り分けておく。茹で卵は大きめにざく切りにする。
- ボウルに1.の具とソースを加えて、よく混ぜ合わせたら塩コショウで味を付けます。
- 器にグリーンリーフを敷いて、サラダを盛りトマトやピンクペッパーを彩りよく飾ったら完成です。
ワインに合う、おすすめの低カロリーなおつまみ「えびとアボガドとゆで卵のサラダ」です。ざっくりと混ぜ合わせることがコツになります。
ワイン以外のアルコールのカロリーや糖質量と比較
ワインはロゼや甘口のワインを除けば、カロリーも糖質量もさほど心配するほどのものではありませんでした。それではワイン以外の、ビールなど他のアルコールのカロリーや糖質量との比較はどうなのでしょうか?ビールをはじめとして、日本酒や焼酎、梅酒、ウィスキーなどと比べてみます。
ビール
ここまで、ワインについてカロリーや糖質をはじめ、さまざまな角度から探ってきたことを紹介してきました。では、ワイン以外のビールなどのアルコールの、カロリーや糖質はどうなのでしょうか?初めに「ビール」を取り上げてみます。ビール100mlのカロリーは、40kcalです。ビールのアルコール度数が低いことの反映でしょうか。
比較するアルコールの中では、ビールが一番カロリーが低い数値となっています。糖質はと言いますと、ビール100ml当たりの糖質は3.1gです。ロゼワインに近い糖質量です。これから言えるのは、ビールはワインとの比較では、低カロリーで高糖質な飲み物ということです。
日本酒
ワインと同じ醸造酒である、日本酒はどうでしょうか?日本酒の100ml当たりのカロリーは、104kcalです。スパークリングワインなみのカロリーになります。普通の白や赤ワインとの比較であれば、一般論として日本酒の方が高カロリーと言えます。また、、日本酒100ml当たりの糖質量は、4.1gです。
これは、低い純米酒3.6gと高い本醸造酒4.5gの平均値です。いずれにしても、ワインとの比較では、日本酒は高カロリーでビール以上に高糖質ということができます。
焼酎
醸造酒ではない蒸留酒である、「焼酎」のカロリーや糖質量はどうでしょうか?アルコール度数が高いことから、カロリーも高いことが予想されます。焼酎100ml当たりのカロリーは、206kcalです。やはり、ワインはもちろん、ビールや日本酒よりもはるかに高いカロリーになっています。
では、焼酎100ml当たりの糖質は0gです。つまり、糖質はゼロなのです。これが蒸留酒の特徴になります。したがって、焼酎は高カロリーで糖質ゼロのアルコールと定義することができます。
梅酒
ワインとの比較で、ビールや日本酒、焼酎のカロリーや糖質に関する特徴が明らかになってきました。残る「梅酒」とウィスキーはどうでしょう。梅酒100ml当たりのカロリーは、156kcalです。焼酎ほどではありませんが、やはり高めのカロリーと言わざるを得ません。
また、梅酒100ml当たりの糖質量は、21.0gです。この糖質量は飛びぬけています。ワインとの比較で言えば、一桁違う糖質量です。どうやら、糖質に関してはアルコール全種類の中で、一番の高糖質飲料と言えます。梅酒を飲むについては、カロリーもさることながら、この糖質に注意しなければならないようです。
ウィスキー
焼酎と同じように蒸留酒である「ウィスキー」は、やはり焼酎と同じようなカロリーや糖質量を示すのでしょうか?ウィスキー100ml当たりのカロリーは、237kcalです。今回取り上げたアルコール類の中ではトップです。ウィスキー100ml当たりの糖質量は、焼酎同様に0gです。
やはり、糖質はゼロです。蒸留という製法で造られる酒は、ブランデーも含めて糖質は、すべてゼロになっています。ウィスキーもまた、高カロリーでゼロ糖質の飲み物と定義できます。
ワインは工夫すればダイエット効果を得られる!
ここまで、ワインについて紹介してきました記事で、お分かりになったと思います。ワインはカロリーも糖質も心配するほどの数値ではなく、むしろダイエットにも有効な栄養成分も豊富に含まれています。この記事を参考にして、ワインを工夫して飲めば十分にダイエット効果も得られる!ということです。