2019年03月23日公開
2024年09月09日更新
ボンレスハムとロースハムの違いとは?カロリーや肉の種類が違う?
「ボンレスハム」はお中元やお歳暮など、贈り物に人気の食材です。幅広い年齢層から好まれるボンレスハムですが、ロースハムとの違いを知っているでしょうか?ここでは、ボンレスハムとロースハムそれぞれの特徴や作り方、おすすめの食べ方を詳しく調査しました。豚もも肉から作られるボンレスハムは他の種類のハムより低カロリーだと言われています。美味しく食べられるレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
ボンレスハムとロースハムの違いが知りたい!
旨みがギュッと詰まったボンレスハムは、幅広い年齢層に人気の食材です。いろんな食べ方が楽しめるボンレスハムですがロースハムとの違いを知っているでしょうか?
ここではボンレスハムとロースハムの特徴や味わい、使用する肉の種類などを詳しく調査しました。ボンレスハムの作り方やおすすめのレシピ、他の種類のハムについても紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
ボンレスハムの特徴について
まずはボンレスハムの特徴や作り方を紹介しましょう。ボンレスハムという名前の由来やホワイトボンレスハムについても触れているので、ハム好きの方は必見です。
ボンレスハムの原料はもも肉
ボンレスハムは、豚もも肉を加工して作られています。赤身の多い豚もも肉は、脂身が少なくさっぱりしているのが特徴です。ヘルシーなもも肉が使われるため、ボンレスハムはカロリーが低いという点でも人気があります。
ボンレスハムの意味は「骨なし」
もともとハムと言うと、「ボンインハム」が海外で好んで食べられていました。ボンインハムの「ボン」とは英語で「bone」のことで、いわゆる骨付きハムを意味します。一方、骨なしハムのことを「ボンレスハム」と呼び、日本では骨付きハムよりも骨のないボンレスハムが好まれています。
ボンレスハムはどんな作り方?
それでは、ボンレスハムはどのような作り方がされているのでしょうか?ボンレスハムの作り方は、まず豚もも肉から骨を取り除く作業から始まります。
形を整えたもも肉を塩漬けにし、熟成させてから塩抜きを行います。それを燻煙して加熱したらボンレスハムの出来上がりです。冷蔵庫で急速に冷やし、スライスされたものがスーパーに並びます。
ホワイトボンレスハムとは?
「ホワイトボンレスハム」というハムの種類を知っているでしょうか?ホワイトボンレスハムは、その名の通り見た目が白く骨のないハムのことです。
通常のボンレスハムと作り方が異なり、スモークしない状態で加熱を加えているため色が白い状態になります。燻煙しないので、マイルドな味わいでしっとりした口あたりが特徴です。
ボンレスハムとロースハムとの違いは?
次にボンレスハムとロースハムの違いについて見ていきましょう。実は、この2種類のハムには使用する肉の部位やカロリーに大きな違いがあるようです。特徴をつかんで、レシピや美味しい食べ方を存分に楽しみましょう。
決定的な違いは部位
ボンレスハムとロースハムの一番の違いは、使う豚肉の部位が異なるということです。ボンレスハムがもも肉を使うのに対し、ロースハムはロース肉から作られます。
見た目や味の違い
ボンレスハムとロースハムの違いは、見た目や味にもあります。赤みが強いボンレスハムに対し、適度に脂肪を含むロースハムは薄いピンク色をしているのが特徴です。
また脂身の少ないボンレスハムは、ぷりっとした食感とあっさりした味わいが感じられますが、ロースハムは柔らかい食感と脂肪の旨みが味わえます。
カロリーの違い
使用する豚肉の部位が異なるため、ボンレスハムとロースハムはカロリーにも違いが出ます。それぞれ100gあたりのカロリーを比べると、ボンレスハムが118kcal、ロースハムが196kcalと圧倒的にボンレスハムの方が低カロリーなのがわかります。
ロースハムは和製英語
日本で人気の高いロースハムですが、実は日本独特の呼び名であることを知っていますか?ロースハムは豚ロース肉を使うことから名付けられた和製英語で、海外では「ロイン(ロース肉)ハム」や「ロールド(丸く巻いた)ハム」という呼び方が一般的です。海外ではロースハムと言っても通じないので気をつけましょう。
ボンレスハムとロースハムの美味しい食べ方
続いて、ボンレスハムとロースハムの美味しい食べ方を紹介します。異なる部位の豚肉から作られるボンレスハムとロースハムは、本来の美味しさを活かした食べ方がおすすめです。
ボンレスハムは冷製料理向き
さっぱりした後味のボンレスハムは、スライスしたものをそのまま味わう食べ方がおすすめです。野菜と合わせてサラダにしたり、もてなし料理の前菜にしても喜ばれるでしょう。
どちらかと言うと加熱より冷製料理に合うのがボンレスハムの特徴で、オードブルやサンドイッチの具材にしても美味しく味わえます。あっさりした冷製パスタにしても良いでしょう。
ロースハムは温製料理向き
程よく脂肪がついたロースハムは、分厚くカットしてステーキにすると美味しく食べることができます。脂身が甘く、ジューシーな肉の旨みを存分に味わうことができるでしょう。
また衣をつけてハムカツにすると、ひと味違う美味しさを楽しむこともできます。メイン料理にもぴったりなのがロースハムの魅力です。
ボンレスハムを使ったおすすめレシピ
ここからはボンレスハムを使ったレシピを紹介していきます。そのままでも食べられるボンレスハムは、料理の手間がかからないのも人気の秘訣です。冷製と温製料理を1つずつ紹介するので、気になる食べ方に挑戦してみてください。
ボンレスハムの野菜巻き
- ボンレスハム60g
- 長ネギ20g
- 人参10g
- ゴマ油少々
- ボンレスハムは厚さ1mmに薄切り、長ネギと人参は長さ4cmの千切りにします。長ネギの臭いが気になる場合は水にさらして水気をきっておきましょう。
- ボンレスハムに長ネギと人参をのせ、ゴマ油を少々たらしてくるりと巻きます。爪楊枝で留めたら3人分のレシピの完成です。
ボンレスハムの山芋グラタン
- ボンレスハム200g
- 白ネギ2本
- 小松菜1/2束
- 長芋1/4本
- マヨネーズ大さじ2
- とろけるチーズ100g
- サラダ油大さじ1
- ボンレスハムと白ネギは5cmほどの長さにカットします。小松菜は塩茹でし、水分を絞ってボンレスハムの長さにそろえて切ります。
- フライパンにサラダ油を熱し、ボンレスハムと白ネギをこんがり焼き色がつくまで焼きます。
- 長芋の皮を剥き、ビニール袋に入れて麺棒などで叩いてとろろ状にし、マヨネーズを入れて混ぜ合わせます。
- 耐熱皿にボンレスハム、白ネギ、小松菜を入れ、3のとろろとチーズをかけてオーブンで焼いたら、4人分のレシピの完成です。
ボンレスハム以外にもハムの種類はいろいろ
ハムには、ボンレスハムやロースハム以外にもさまざまな種類があります。続いて他の種類のハムを紹介します。ハムは原料や作り方が違うと、味や食べ方が大きく変わります。ぜひこの機会に、いろんなハムを食べ比べてみてください。
ショルダーハム
「ショルダーハム」は、豚の肩ロース肉やうで肉を加工して作られるハムのことで、味がしっかりしていて煮込み料理やステーキにおすすめの種類です。
ショルダーハムは肉を塩漬けにして燻煙、加熱加工されるため、ボンレスハムと作り方は同じです。香りが良く噛めば噛むほど味わいが増すのがショルダーハムの魅力です。
ベリーハム
「ベリーハム」は、ばら肉を塩漬けにして燻煙、加熱処理されるハムのことで、脂身が多いという特徴があります。一般的なスーパーなどでは見かけることの少ないベリーハムですが、豚本来の味わいが楽しめると評判です。
分厚くカットしてステーキにして食べると、脂身が甘くボンレスハムとは違う美味しさが楽しめます。コクがあるのでマスタードをつけて食べるのもおすすめです。また焼いたベリーハムをサンドイッチの具材にするとボリュームのある一品に仕上がります。
骨付きハム
豪快な見た目の「骨付きハム」は、豚もも肉を骨付きのまま塩漬けにし、燻煙、加熱処理されるハムで、いわゆるボンインハムのことです。
1本が6kg以上ある骨付きハムは、ホテルやレストランなどで使われており、パーティーやイベントにおすすめのハムです。味わい深い赤身肉は、やはりスライスしてそのまま味わうのが良いでしょう。ワサビ醤油をつけて食べると肉の旨みが引き立ち、さっぱりと食べられます。
生ハム
日本でも人気の「生ハム」は、豚のかたまり肉を塩漬けにし、低温で燻製、乾燥させて作られます。基本的に生ハムは豚もも肉で作られることが多いですが、メーカーによっては豚肩肉やロース肉を使うこともあるようです。
薄切りにすると綺麗な色味が際立ち、とろけるような口あたりと程よい塩味が楽しめます。適度な燻製の風味もきいているので、そのまま食べるほか、チーズなどと合わせても美味しくいただけます。
ボンレスハムとロースハムを食べ比べてみてはいかが?
出典: https://cutee.jp
原料が違うボンレスハムとロースハムですが、どちらも肉の旨みがギュッと詰まった人気の高い食材です。ハムの種類によっておすすめの食べ方が異なるため、それぞれ食べ比べてみるのも良いでしょう。
カロリーが気になる方はボンレスハムの方がおすすめです。ハムの種類は他にもたくさんあるので、紹介した中で気になるものがあれば、ぜひ試してみてください。