「マトン」と「ラム」の違いは?羊肉の特徴やおいしい調理法を解説

マトンとラムの違いを知っているでしょうか?どちらも同じ羊肉であるマトンとラムですが、この2つには味わいや特徴に大きな違いがあります。ここではマトンとラムの美味しい食べ方や調理法、生産国の違いなどを詳しく調査しました。羊肉は栄養が豊富で体にも良いと言われているようです。ジンギスカンで有名なマトンとラムのおすすめレシピを含め、気になる全てを紹介していきます。

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目次

  1. 1マトンとラムの違いをきちんと言える?
  2. 2マトンとラムの違いは羊の年齢と関係がある
  3. 3ラムは生産国で特徴がある
  4. 4マトンとラムの栄養
  5. 5マトンとラムの美味しい食べ方
  6. 6マトンとラムの自宅で楽しめるレシピ
  7. 7マトンとラムをお家でもぜひ食べてみて!

マトンとラムの違いをきちんと言える?

同じ羊肉であるマトンとラムですが、その違いや特徴を知っているでしょうか?ここでは、マトンとラムの美味しい食べ方や調理法、栄養成分について詳しく紹介しています。ラムは生産国によって特徴も異なるようです。

ジンギスカンで有名なマトンとラムも、それぞれの違いをつかむと、より一層美味しい食べ方が楽しめます。おすすめのレシピも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

マトンとラムの違いは羊の年齢と関係がある

まずは、マトンとラムの違いについて見ていきましょう。同じ羊肉でも、年齢によってマトンやラムという風に呼び方が変わるようです。それぞれの味の特徴にも触れています。ぜひレシピや調理の参考にしてください。

マトンは成長した羊肉

「マトン」は、生後1年以上の成長した羊肉を指します。ちなみにマトンの中でも、生後2年未満のものを「ホゲット」と呼びます。マトンは、ラム肉に比べて肉質がしっかりしており、適度な歯ごたえを感じることができます。

マトンの味の特徴

マトンはラム肉と違い、脂肪が多いため旨みがぎゅっと凝縮しているのが特徴です。また独特の臭みがあるので、風味を活かした食べ方や調理法が一般的です。本来のコクや旨みを際立たせる食べ方でおすすめなのがジンギスカンです。マトンの臭みがクセになり、いくらでも食べられると言われています。

ラムは子どもの羊肉

「ラム」は、生後1年未満の子どもの羊肉を指します。柔らかい肉質で、マトンよりも肉の色味が淡いという特徴があります。日本で食べられるラム肉は、そのほとんどがオーストラリアやニュージーランドが生産国となります。

ラムの味の特徴

ラムは子羊の肉なのでマトンに比べて臭みが少なく、比較的食べやすい羊肉だと言われています。独特の臭いが控えめなだけでなくクセもあまりないので、初めて食べる方はラム肉を試してみると良いでしょう。料理に合わせて部位を選ぶと、美味しく調理できます。

ラムは生産国で特徴がある

次に、ラム肉の生産国による違いを見ていきましょう。ラムは、生産国によってそれぞれ異なる特徴があるようです。違いを知っておくと、自分好みのラム肉を選べるようになります。この機会に、ぜひチェックしてみてください。

フランス産

フランスを生産国とするラム肉には、さまざまな種類があるのが特徴です。特に人気が高いのがノルマンディー地方で飼育される「プレ・サレ」です。塩味のある牧草を食べて成長するため、ラム肉の中でも高級品として扱われています。

また離乳前のラム肉「アニョードレ」は、「ミルクラム」という別名もあるほど高価で貴重なラム肉です。フランスのラム肉は、種類によって風味や味わいが異なります。

ニュージーランド産

ニュージーランドを生産国とするラム肉は生後4~6カ月ほどで出荷されるため、それぞれの部位が小さいという特徴があります。脂肪も少ないため、ジンギスカンなど焼肉用に使われることが多いようです。

ニュージーランドのラム肉は、オーストラリアのものよりも味が濃いというのも大きな特徴に挙げられます。代表的な品種が「ロムニー種」で、肉質が柔らかくクセが少ないため、日本でも大変人気があります。

オーストラリア産

オーストラリアを生産国とするラム肉は、生後6~8カ月で出荷されます。まろやかで臭みも少なく、特に欧米では人気があります。

オーストラリアでポピュラーなのが「メリノ種」で、程よい柔らかさで食べごたえがあるのが特徴です。旨みもしっかりあるため、ステーキにするのもおすすめです。

アメリカ産

アメリカを生産国とするラム肉は穀物飼育されており、生後8か月で出荷されるのが一般的です。どの国よりも飼育期間が長いため、各部位が大きくボリュームを出したいときに使うのがおすすめです。

マトンとラムの栄養

続いて、マトンとラムに含まれる栄養成分について紹介します。ダイエット食材としても人気の高いマトンとラムですが、どのような栄養効果が見込めるのでしょうか?

鉄分やビタミンB類など栄養豊富

マトンやラムには、鉄分やビタミン類が豊富に含まれています。鉄分は貧血を予防、改善するために欠かせない栄養成分です。

ビタミン類の中で特に多いのがビタミンB1、B2、Eで、ビタミンB群には代謝を助けたり粘膜や皮膚を健康に保つ働きが期待できます。また抗酸化作用のあるビタミンEは、老化を防いだり生活習慣病を予防する効果があると言われています。

羊肉は低カロリーでダイエット向き

羊肉がダイエットで人気なのは、低カロリーであることが大きな理由です。肉類100gあたりの平均カロリーが292kcalだと言われる中、ラムもも肉はわずか198kcalしかありません。

同じ肉を食べる場合も、羊肉を選ぶことでカロリーを大幅にカットできます。羊肉を食べたことのない方も、この機会にぜひトライしてみてはいかがでしょうか?

中国では古くから滋養によいとされている

意外に感じるかもしれませんが、中国では古くから羊肉が滋養によいと言われています。それぞれの部位ごとに異なる効果があり、羊肉には疲れを取って体を温める効能が期待されています。

また羊の皮と脳には虚弱体質の改善には消化促進腎臓には精力を高める働きがあると言われています。古代中国人だけでなく、今でも中国では羊肉が健康によいと好んで食べられているようです。

マトンとラムの美味しい食べ方

ここからは、マトンとラムを使った美味しい食べ方を紹介していきましょう。羊肉はそれぞれで最適な調理法や食べ方があります。肉の臭みを抑える方法も紹介しているので、ぜひレシピに活かしてください。

ラム肉に向いている料理

肉質の柔らかいラム肉は、シンプルにグリルなどで焼いて食べるのがおすすめです。特に人気の高い部位がラムチョップで、豪快にステーキにすると肉本来の旨みが味わえます。

初めてラム肉を食べる場合は、薄切り肉から挑戦するのもおすすめです。タレにしっかり漬け込んだジンギスカンは、臭みも感じず美味しく頂けるでしょう。

マトンは煮込み料理がおすすめ

マトンは、ラム肉に比べて肉質がしっかりしているので、煮込み料理に向いています。スパイスをたっぷり使うカレーは、臭みが抑えられて食欲の沸く一品に仕上がります。

また赤ワインを入れて煮込めば、見ためもおしゃれな料理になります。マトンを美味しく食べるには、スパイスやハーブを使い、じっくり煮込むことがカギです。

ジンギスカンはラムとマトンとどちらがよい?

羊肉の旨みがしみ出たジンギスカンは、野菜もたっぷり食べられる人気の料理です。日本で一番メジャーな羊肉料理であるジンギスカンですが、マトンとラム、どちらがおすすめなのでしょうか?

実は、ジンギスカンに使用する羊肉はマトンとラム、どちらを使うかに決まりはありません。ただし、最近では臭みの少ないラム肉を取り扱うお店が増えているようです

ラム肉の臭みを抑える調理の仕方

クセの少ないラム肉ですが、初めて使う場合はやはり臭いが気になるものです。調理前に背中側の余分な脂身を包丁で取り除いておくと、臭みを抑えることができます。またローズマリーなどの香草を使うと、臭いが気にならなくなるでしょう。

マトンとラムの自宅で楽しめるレシピ

最後に、マトンとラムを自宅でも楽しめるようなレシピを紹介します。レシピを参考にすれば、羊肉の旨みやコクを最大限まで引き出すことが可能です。鶏肉や豚肉とはひと味違う、羊肉の美味しさを堪能してみてください。

ラム肉のハーブパン粉焼き

  • ラムチョップ8本
  • オリーブ油200ml
  • パン粉適量
  • 好みのフレッシュハーブ適量
  • 塩こしょう適量
 
  1. フレッシュハーブはみじん切りにしてパン粉と混ぜます。ラム肉の片面にたっぷりのせてなじませましょう。
  2. オーブンの天板に1のラム肉を並べ、上からオリーブ油を振りかけます。180度に予熱したオーブンで20~30分焼いたら、4人分のレシピの完成です。

マトントマトカレー

  • マトン500g
  • トマト2個
  • 玉ねぎ1個
  • ニンニク3片
  • 生姜3片
  • カシューナッツ50g
  • サラダ油200g
  • 水100ml
  • 塩10g前後
  • Aカルダモン10個
  • Aクローブ10個
  • Aシナモン1片
  • Aシナモンリーフ2枚
  • Bターメリックパウダー小さじ1/2
  • Bクミンパウダー小さじ1/2
  • Bガラムマサラ小さじ1/2
  • Bレッドペッパー小さじ1/2
  • Bパプリカパウダー小さじ1/3
  • Bナツメグパウダー小さじ1/4
 
  1. マトンは一口大に切り、水にさらして軽く血抜きします。トマトは小さめの一口大、玉ねぎは薄くスライス、ニンニクと生姜はみじん切りにしておきます。
  2. 鍋に油を入れ、Aのスパイスとニンニク、生姜を加えて加熱します。玉ねぎに焼き色がついてきたらマトンを加え、火が通ったらトマトを加えます。
  3. 2の鍋にBのスパイス、塩を加えて炒め、水を入れて40分弱火で煮込みます。
  4. すりつぶしたカシューナッツを入れて更に煮込み、赤みがかった油が浮いてきたらレシピの完成です。

マトンとラムをお家でもぜひ食べてみて!

マトンとラムは、それぞれ異なる美味しさが楽しめる羊肉です。ジンギスカンでおなじみの羊肉ですが、グリルや煮込み料理など他にも美味しい食べ方がたくさんあります。

食べたことのない方は、この機会に試してみると良いでしょう。紹介したレシピも参考にして、ぜひいろんな食べ方に挑戦してみてください。

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