ふきのとう美味しい食べ方!アク抜きや下ごしらえがポイント!

春の味覚の代表といえば、ふきのとうが一番に浮かびます。アクがあり苦みもありますが、天ぷらにすると大変美味しいです。また、ふきのとう味噌で保存すると、ふきのとう自体と味に違いができます。ふきのとうの美味しい食べ方をするためにも、簡単にアク抜きや下ごしらえのポイントを紹介します。ふきのとうの栄養成分と効能や保存方法を知って、ふきのとうの美味しい食べ方を見つけて、チャレンジしてみてください。

ふきのとう美味しい食べ方!アク抜きや下ごしらえがポイント!のイメージ

目次

  1. 1ふきのとうの美味しい食べ方が知りたい!
  2. 2ふきのとうの食べ方
  3. 3ふきのとうの下ごしらえ・アク抜き
  4. 4ふきのとうとふきの違い
  5. 5ふきのとうの保存方法
  6. 6ふきのとうの栄養成分と効能
  7. 7ふきのとうの食べ方を参考に春を味わおう

ふきのとうの美味しい食べ方が知りたい!

ふきのとう

ふきのとうというと、アクが強く味も苦みがあるので、なかなか食べにくいと感じている人が多いようです。一方、ふきのとうの苦みが春先には食べたくなるという人もいます。春の味覚としてふきのとうの美味しい食べ方を知って、簡単で美味しい料理を紹介します。

ふきのとうの食べ方

まず、ふきのとうの代表的な食べ方をまとめました。代表的な「天ぷら」と「ふきのとう味噌」は有名です。それぞれの食べ方と味の違いについて紹介します。簡単な食べ方と味の違いを知って、美味しいふきのとうの旬を味わてみてください。

天ぷら

ふきのとうの天ぷら

ふきのとうの美味しい食べ方の1つは、「天ぷら」です。ふきのとうをほぼ丸ごと使って、天ぷらの衣をつけて揚げます。すぐに火が通るので、揚げ過ぎに注意してください。ふきのとうの緑色が変わらない程度に、薄く衣をつけるのもポイントです。油で揚げることで苦みの減り、食べやすくなります。簡単で美味しい食べ方です。

ふきのとう味噌

もう一つの美味しい食べ方は「ふきのとう味噌」です。生のふきのとうは、長期保存があまり効かないので、旬のふきのとうの美味しさを生かして保存が効くように味噌に加工したものです。生のふきのとうの味とは違いますが、独特の苦みと味噌がマッチし、クセになる味です。ふきのとうの天ぷらを食べた方に、次におすすめしたい食べ方です。

ふきのとうの下ごしらえ・アク抜き

ここで、ふきのとうの下ごしらえとアク抜きの方法をまとめました。春の山野草といわれるふきのとうは、他の山菜と同様に、大変アクが強く苦みもあるので、きちんと下ごしらえが必要です。下ごしらえのポイントやアク抜きの方法について紹介しますので、参考にしてください。

ふきのとうは下ごしらえがポイント

ふきのとうを美味しく食べるには、下ごしらえが重要です。そのポイントを紹介します。軽く水洗しつぼみと葉に分け、ゴミや茶色くなった部分を取って、薄い塩水に20分位漬けておきます。ここで、茶色に変色した部分は、苦みが強いので、捨ててください。また、つぼみの中の花芽だけつまんで、捨てるようにしてください。


 

切ったものはすぐに水に浸す

ふきのとうに限らず、あくの強い野菜は切った後そのままにしていると、すぐに色が茶色に変色します。そのため、切ったものはすぐに水に浸すことが大切です。ふきのとうも必ず水に浸して、変色しないようにしてください。

アク抜きの必要性

ふきのとうなどの山菜はアクが強いといいますが、そもそもアクとは何でしょうか。アクは苦味・渋み・えぐみなどの成分のことで、動物性食品にも含まれています。植物は自然界で身を守るために、刺激性物質や体に悪い物質を含んでいるものがあります。


山菜のわらびには「アノイリナーゼ」と呼ばれるビタミンB1 を壊す物質が含まれています。また、「ブタキロサイド」という発がん性物質も含まれています。どちらの有害物質も、アク抜きをすることで分解されます。体に溜り毒素となるアクは、しっかりアク抜きすることが大切です。

アク抜きの簡単な方法

苦味がふきのとうの特徴ですが、苦手ならしっかりとアク抜きをしましょう。さっと茹でたら水にさらしておくと、時間がたつにつれアクが抜けていきます。


沸騰したお湯でつぼみは混ぜながら2分、葉は30秒位さっと茹でます。冷水の中に浸けてアク抜きをします。灰汁抜きの時間は様々ですが、一晩水に漬ける人もありますが、30分で2~3回水を変えて洗うと大丈夫です。苦みが苦手の方は、アク抜くの時間を長くすれば、苦みは取れますが、香りもなくなるので注意してください。

アク抜きには重曹を使うやり方も

山菜のわらびやゼンマイは、ふきのとうよりもアクが強く、しっかりとアク抜きをした方が食べやすく、身体にも安心できます。その場合、お湯で茹でるだけでなく、重曹(炭酸水素ナトリウム)を入れて茹でることをおすすめします。


山菜のわらび含まれている「アノイリナーゼ」と呼ばれるビタミンB1 を壊す物質や「ブタキロサイド」という発がん性物質を取り除くためにも、重曹で茹でて、水に漬けてアク抜きすることが大切です。また、アク抜きは、早めにする方がおすすめです。採ってきたり買って来たら、すぐに下処理すると美味しさが長持ちします。

ふきのとうとふきの違い

ふきのとうとふきの違いをご存知ですか。ふきのとうが生えている場所を見た方は分かるかもしれませんが、意外な事実に気づくかもしれません。ふきとふきのとうの違いを知れば、食べ方も広がるかもしれません。

どちらも実は同じ植物

ふき

ふきのとうもふきも実は同じ植物です。別々に見ると形が全く違うので、同じ植物とは想像もつかないのではないでしょうか。ふきのとうは春の最初に味わうことがでいますが、ふきはその後に収穫されています。よく見ると、ふきのとうとふきの色合いは、全く同じで、味もよく似ていますが、どこに違いがあるでしょうか。

「葉柄」がふきで「蕾」がふきのとう

ふきの葉

ふきのとうを自分で収穫したことがある方は、分かりやすいと思いますが、実はふきのとうと同じ場所に、ふきは生えています。実は、葉っぱの付いた「葉柄」がふきで、「蕾」がふきのとうです。別々に見ると、まさか同じ植物とは思わない方も多いようです。では次に、その違いと見てみます。

栄養価が高いのは?

それでは、ふきとふきのとうの栄養価は、どちらが高いでしょうか。一般的に植物の最初の「蕾」の部分が、植物の成長の栄養分を多く蓄えているので、栄養価も高いと言われています。


そのため、ふきとふきのとうの栄養価を比べると、「蕾」の部分のふきのとうの方が、葉の部分のふきよりも栄養価が高くなっています。ふきのとうは、栄養価が高いので、春先にほんの少しでも食べることをおすすめします。

ふきのとうの保存方法

春先の少しの期間しか収穫できないふきのとうを保存するには、どのような方法があるでしょうか。短期保存と長期保存の方法についてまとめました。

短期保存

ふきのとうの群生

ふきのとうを採ってきて一度に使い切れない時は、すぐに冷蔵庫で保存するようにしてください。そのまま常温に置いておくと、数日でしなびてしまいます。ですが、冷蔵庫に入れておけば1週間程度は保存できます。


ふきのとうは乾燥に弱いので、濡らした新聞紙でふきのとうを包みます。それをジッパーなどの保存袋に入れて口を閉じ、冷蔵庫の野菜室で保存します。そのままではなくひと手間かけているので、短期保存はできますが、日に日に香りが弱くなってしまうので、1日でお早めに食べるようにしてください。

長期保存

冷蔵庫での短期保存では1週間程度しかふきのとうの風味がもちません。そこで、長期保存として冷凍保存をおすすめします。ふきのとうの旬はあっという間なので、アク抜きして冷凍保存しておけば、1年経っても色鮮やかで、いつでもふきのとう味噌が作れます。


ふきのとうの長期保存方法は、まずアク抜きをします。次にアク抜きをしたふきのとうの水分をペーパーなどでしっかりふき取ります。最後に冷凍保存用のビニル袋に入れて、冷凍室で保存します。大きく伸びたふきのとうや葉の部分も、同様にアク抜きして冷凍保存できます。

ふきのとうの栄養成分と効能

ふきのとうは、ビタミン類、特にA、B1等に富み、カリウムやカルシウムなどミネラルが含まれています。あまり知られていませんが、冬眠から覚めた熊も喜んで食べるほど、栄養があり春の不調を整えるので、是非食べたい食材です。ふきのとうの栄養成分と効能についてまとめました。

胃腸を整える効果

ふきのとうに含まれるフキノリドは、胃腸の働きを整える効能があります。また、ふきのとうの香りの成分です。寒い冬の間に色々悪い物質が身体に溜まり、春とともに体の不調が出やすい時期に、ふきのとう味噌などで、ぜひ少しずつでも食べて欲しい食材です。

デトックス効果

ふきのとうの成分の中で、カリウムを豊富に含んでいます。カリウムは、ナトリウム(塩分)を排泄する働きがあり、足などのむくみをとる作用や高血圧にも効果があります。水分や老廃物を排泄するので、デトックス効果や疲労回復効果も期待できます。


ケンフェールには、活性酸素などの発がん性物質の抑制したり、免疫力を強化したりなどの効能もあります。また、春野菜に含まれる苦味成分「植物性アルカロイド」は、たらの芽・ふきのとう・ウドなどに多く含まれて、天ぷらなどで簡単な食べ方でデトックス効果があります。

 

その他の効能

ふきのとうに含まれるビタミン類は、アンチエイジング効果があり、新陳代謝を高め活発にする効能があります。特にビタミンEは女性ホルモンの分泌に関係し、抗酸化作用もあります。また骨や歯を作るときに必要なミネラルとして重要なカルシウムやリン、マグネシウムなどを含んでいます。

新生活がスタートする春は、緊張の連続で自律神経のバランスが乱れがちです。フキノンと言われる成分がふきのとうの独特の香り成分は、自律神経のバランスを整えてくれます。春には天ぷらなどで簡単な食べ方で楽しみたい食材です。

ふきのとうの食べ方を参考に春を味わおう

ふきのとうとスミレ

ふきのとうの栄養成分や効能を知ると、ふきのとうの美味しい食べ方がとても気になります。ふきのとうの下ごしらえやアク抜きをきちんとすることで、より美味しいふきのとうの食べ方を楽しめます。春に天ぷらなど簡単な食べ方で、身体の調子を整えてくれるふきのとうを、もっと身近に食生活に摂りいれていきましょう。

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