キドニーパイはイギリス発祥の腎臓パイ！味の特徴や作り方は？

キドニーパイというイギリス料理のパイが今人気を呼んでいます。しかし一体どんなパイ料理か知っていますか？と言われるとパイ料理だから何かを包んでいる事だけはわかるでしょう。しかしこのキドニーパイというパイ料理は、イギリス料理では「腎臓パイ」とも呼ばれています。

そんな謎めいたイギリス料理である「キドニーパイ」についてまずはどんなパイなのかという事を紹介していきましょう。

イギリス料理の一つであるキドニーパイは日本語に翻訳をすると「腎臓パイ」という名前がついています。そもそも腎臓パイとい名前がついているのは、キドニーパイで使われている材料と関係があります。では、キドニーパイの特徴や料理について紹介しましょう。

キドニーパイは、日本語に翻訳すると「腎臓パイ」と呼ばれるキドニーパイは、名前通り、使われている材料は、牛や豚の腎臓なのです。本場イギリスでは、牛や豚の腎臓をパイの中にいれて包んでいる事のです。では、どうして牛や豚の腎臓をパイに包むようになったでしょう。

色々な諸説がありますが、イギリスはヨーロッパのなかではかっては貧しい国だったそうです。その為に満足な食材を作る事が出来なかったこと、そしてイギリスに多くいたキリスト教徒が、食に対して快楽を求めない傾向だった事から生まれたと言われています。
 

そんなイギリス料理であるキドニーパイには別名が付いています。イギリス料理では「ステーキ・アンド・キドニーパイ」とも呼ばれています。牛や豚のモツが苦手でない人であれば食べれる料理です。ステーキというのはイギリス料理では牛や豚のモツを指します。

またこのステーキ・アンド・キドニーパイという名前がついたのも、パイにたっぷりの牛や豚のモツが入っている事もステーキとつけたともいわれています。そんなステーキ・アンド・キドニーパイの特徴について紹介します。
 

そんなキドニーパイの特徴について紹介しましょう。最大の特徴としてはやはりなんといっても腎臓をたっぷり使っていることです。牛や豚がメインですが、使われる腎臓は家庭によって色んな味付けがあるようです。なので家庭の味と言われるイギリス料理です。

ただ、使っているのが腎臓なだけに独特なニオイがあり、イギリスでも好き嫌いが分かれるところももう一つの特徴というべきです。では、次に味やキドニーパイの種類について紹介していきましょう。

ではここでキドニーパイの味や種類について紹介してきましょう。匂いなどが気になりますよね。実際味は食べてみないと分かりませんが、簡単に紹介していきましょう。

いざキドニーパイの味ってどんな味があるの？とインタネットーで調べてみると「味がまずい」というコメントが多いのです。しかしよく材料を見てみるとシチューを思い出します。しかしどうして味がまずいという口コミが多いのでしょうか？

それはビーフシチューやカレーとキドニーパイの違いは、ニオイを消す効果がある香辛料やケチャップなどが使われていない為にどうしても腎臓の臭みが残ってしまうのです。それがキドニーパイの味に好き嫌いが分かれる原因でもあります。

イギリス料理の家庭の味と言われているキドニーパイですが、レシピを見てみると牛を使っている事があります。実際イギリス料理でキドニーパイに使うのは牛が多いそうです。牛は手に入りやす事、そして比較的食べやすい事から、キドニーパイに使う腎臓は牛が多いです。

しかし地域によっては、牛の腎臓が手に入りにくい場所があります。その時にキドニーパイで使うのは、豚や羊の腎臓を使う事が多いです。つまり腎臓は、手にはいるものであればどれを入れても大丈夫です。キドニーパイは、腎臓を使っていればいいのです。

では次にキドニーパイの定番であるステーキ＆キドニーパイのレシピと作り方を紹介していきましょう。

キドニーパイの定番であるステーキ＆キドニーパイのレシピと作り方を紹介していきましょう。一般的にキドニーパイの定番といえばステーキ＆キドニーパイを知る事で、アレンジレシピも作る事ができます。

• 牛ステーキ肉 200g
• キドニー（牛の腎臓もしくは豚の腎臓) 100g
• パイシート 1枚
• 玉ねぎ 1個
• バター 20g
• マッシュルーム 5個
• 薄力粉 大さじ1
• コンソメ 300ml
• ウスターソース 小さじ1
• トマトピューレ 小さじ1
• 塩こしょう、パセリ等のハーブ 適量

1. まずはキドニーをきれいに洗います。生理食塩水をジップロックなどの密封できる袋や容器に入れ、キドニーを漬け込んでひと晩冷蔵庫で保存します
2. キドニー、玉ねぎ、マッシュルームを1cm前後のさいの目に切ります。
3. バターを熱した鍋に入れ、腎臓とこま切れ肉を炒めます。
4. ある程度火が通ったらお肉を別の容器に移した後、バターを追加してたまねぎとマッシュルームを炒めます。
5. たまねぎやマッシュルームに色がついたところで再びお肉を入れます。
6. そこでコンソメ、ウスターソース、トマトピューレ、ハーブを入れて中火で煮込みます。最後に塩こしょうで味を整えます。
7.  容器にパイシートを引き、肉を盛り付けます。
8. 上からまたパイシートをかぶせ、オーブンで20分前後、焦げ目がつくまで焼けば完成です。

キドニーパイは出来ても、やはり匂いや味が気になる人がいます。そんな人へのおすすめがあります。最初にキドニーは切り分けたら塩でよくもみ洗いして置く事です。ここの下処理をきちんとすることで臭みが和らぐのでしっかり洗います。これをするだけでもキドニーパイが食べやすくなります。

キドニーパイについて分かった所で、キドニーパイの代用アレンジレシピを紹介していきましょう。作り方さえわかってしまえばレシピはいくらでもアレンジする事ができます。3つ程アレンジレシピを紹介しましょう。

1. ハツは約１cm角に小さく刻み、軽く茹でておきます。
2. 深鍋に牛脂を熱したまねぎとにんにくを炒め、しんなりしたらハツを入れて色が変わるまで炒めます。
3. そこに小麦粉を加え混ぜ合わせ、粉が完全になくなった所でトマトピューレ、ウスターシャーソースを加え、塩こしょう、味の素で軽く味付けします。
4. 煮立ってきたらマッシュルームとハーブを加え、蓋をし弱火で1時間半煮込み、味をみて、ハーブを取り出して、あら熱を取ります。
5. そして冷凍パイシートを器に盛り付けて、中身を入れて、200度前後で予熱を済ませたオーブンで約30分焼けば完成です。

最初に紹介するアレンジレシピは、「モツが苦手な人の為に使うハツ（心臓）」を代用して作るキドニーパイの代用としてハツを使うアレンジレシピがあります。材料レシピは基本レシピのモツの部分を鶏肉のハツに変更すれば大丈夫です。作り方のみ乗せておきます。

1. 玉ねぎは縦半分に切り５ミリ幅ぐらいにスライスし、にんじんは薄い輪切りにし、キドニーや牛すじを食べやすい角切りにして、軽く塩、こしょう（分量外）をして、ボールに入れて小麦粉をまぶしておく。 
2. 深さのある大きなフライパンにバタを熱し、牛すじを入れて炒め、色が変わったら別の皿に取り出しておく。 
3. 同じフライパンにオリーブオイルを熱し、玉ねぎ、にんじんを入れてよく炒め、牛すじを戻し、具材が混ざったらギネス、水を注ぎ沸騰させる
4. その後、アクが出たらすくい取り、砕いた固形コンソメと粗挽き黒胡椒を加え蓋をして時々かき混ぜながら1時間20分煮込めば完成です。

次に紹介するのは、ハツも苦手という人でも比較的食べやすい牛すじを使ったキドニーパイのアレンジレシピを紹介しましょう。こちらも基本レシピのモツの代わりに牛すじにすればいいだけです。

• .鶏胸肉 200g
• .ねぎ、白い部分のみ １本）
• マッシュルーム １パック
• バター 適宜
• にんにく 1かけ
• 生クリーム 100ml
• タイム、小４～５本
• 塩こしょう 適宜
• 味の素 適宜 
• 冷凍パイシート １パック
• 溶き卵 適宜

1. 鶏肉は皮を取り除き16等分、ねぎは6等分、マッシュルームは石突きを取り除き薄切りにする
2. フライパンにバターを熱しねぎを炒める。しんなりして来たらみじん切りにしたにんにくを加え１分程度炒める。 
3. 鶏肉を加え数分炒め、マッシュルームも加えて、肉の芯に火が通るまで7分位炒める
4. 生クリームとタイムを加えて調味料で味付けし、クリームが半減しとろみが出るまで弱火で5～6分程煮詰めた後、お皿の上で粗熱を取る
5. 冷凍パイシートを２等分にして、その真ん中に、中身の1/8乗せたら四隅を中心に寄せて合わせ目をしっかりと指でつまんで閉じます。
6. 200度で余熱を済ませたオーブンで20～25分焼いたら完成です。

次に紹介するキドニーパイのアレンジレシピは、イギリス料理でも家庭料理とされているキドニーパイです。キドニーパイを始めて食べるのにもお勧めできる「チキン＆マッシュルームパーセル」です。

イギリス料理であるキドニーパイについて色々知る事が出来たでしょう。こうしてみるとネットだけの情報をうのみするのにはもったいない料理です。キドニーパイはアレンジレシピも多くあります。またキドニーパイは基本の作り方をしっかり押さえていればいくらでも作る事できます。

本場のキドニーパイもぜひ食べてみたいですが、まずは自分で食べやすいキドニーパイを作ってみましょう。キドニーパイは、日本人でも好き嫌いが分かれますが、おすすめできるイギリス料理です。