2019年03月12日公開
2024年09月08日更新
「春分の日」に食べる風習がある食べ物は何?春分の日の意味や由来は?
春分の日とはどのような日であるかを知っていますか?春分の日は毎年来る祝日ですが、どのような意味のある日であるかを詳しく知っているという方は少ないかもしれません。今回の記事では、春分の日の由来や、ぼた餅などの春分の日に楽しむ食材、食べ物や風習についても紹介していきます。ほかにも、行われる行事や春分の日の決め方、そして今年の春分の日はいつなのかについても紹介していきます。お彼岸との関係についても紹介していきますので、春分の日の意味や食べ物などについてチェックしてみて下さい。
春分の日の意味や食べ物を知ってる?
皆さんは、春分の日がどういった日なのかを知っていますか?毎年聞いたことがあっても、春分の日というのがどういった日なのか、そしてどういったものを食べる日なのか、という事を詳しく知っているという方は少ないかと思います。
今回の記事では、春分の日がどういった日であるのかについてや、いつになっているのか、どういったものを食べるのか、由来や風習などについて詳しく紹介していきます。
春分の日はどんな祝日?
それでは、まずは春分の日とは一体どのような祝日なのかを見ていきましょう。毎年当たり前に迎えている春分の日ですが、春分の日どのような意味がある日なのはあまり知らない方も多いかと思います。どういった日であるのか改めてチェックしてみましょう。春分の日とお彼岸との関係についても紹介していきます。
春分とは?
春分というのは、二十四節季の一つであり、この春分の時には、太陽はほぼ真東から出て、ほぼ真西に入っていくのだそうです。お昼と夜との長さがほぼ同じになる、というのも特徴です。この日から夏至にかけては、どんどんと日の長さが長くなっていきます。
二十四節季というのは、もともとは中国で使用されていた季節の区分方法となっているのだそうで、日本で二十四節季が使用されるようになったのは江戸時代のころなのだそうです。続いて、春分の日の意味についても見ていきましょう。
春分の日の意味
春分の日の意味は、明治12年から昭和23年までは、歴代の天皇や皇后、そして皇親を祭る儀式を行う宮中の祭祀だったのだそうで、祝日だったのだそうです。しかし、その後昭和23年に意味合いが変わり、「国民の祝日に関する法律」が制定され、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」という意味の日になりました。
春分の日の由来
春分の日の意味に続いては、春分の日の由来について見ていきましょう。先ほども少しふれましたが、春分の日の由来は元々は宮中の祭祀でした。
明治11年、太政官布告23号で制定された「春季皇霊祭」という祝日が、春分の日の由来になっています。春分の日の由来となっているこの春季皇霊祭というのは、皇室で行われ歴代の天皇、皇后、そして皇親の霊を祭る儀式だったそうです。
春分の日とお彼岸の関係
それでは、春分の日と、お彼岸との関係についても見ていきましょう。春分の日と秋分の日を中日とし、それらの前後3日間の間は「お彼岸」と呼ばれます。お彼岸の日にお墓参りをするという事を知っているという方は多いかと思いますが、何故お彼岸と呼ばれるときにお墓参りをするのかを知っていますか?
仏教では、真西に極楽浄土があるといわれています。先ほど紹介した通り、春分の日は太陽が真西へ沈みますから、極楽浄土に最も近づく日である、と考えられていたという説がある様です。
ですから、この日を含んだ前後3日間にお墓参りをするという風習が生まれたのだそうで、今のお彼岸の形になったのだそうです。
ここで、「お彼岸」という言葉の意味についても少し紹介します。彼岸というのも仏教用語となっており、悟りの境地のことを表すのだそうです。
春分の日に行われる行事
それでは、春分の日には一体どのような行事が行われるのでしょうか?先ほど紹介した通り、春分の日を含めた前後3日間をお彼岸と呼びます。そして、その1週間のお彼岸の際に、行事としてはお墓参りが行われます。ちなみに、お彼岸という風習は日本が発祥なのだそうです。
また、行事ではありませんが、このお彼岸に欠かせない食べ物となっているのが、「ぼた餅」です。お彼岸の際にぼたもちを食べたことがあるという方は多いのではないでしょうか?このぼた餅については下の項目で詳しく紹介していきますので、こちらも是非読んでみて下さい。
春分の日に食べる食べ物は?
春分の日などの行事に続いては、ここからは春分の日に食べる食べ物、食材について紹介していきます。春分の日には、行事だけではなく、お彼岸のときに一緒に楽しまれる食べ物というものもありますので、こちらの項目で紹介していきます。
春分の日がどういった日であるかについてやお彼岸との関係を紹介してきましたが、このお彼岸に欠かせない食べ物、食材となっているのがぼた餅です。春分の日やお彼岸に何故ぼた餅という食べ物、食材を食べるのかについても紹介していきます。
ぼた餅を食べるのが風習
春分の日には、ぼた餅という食べ物、食材を食べるのが風習となっています。ぼた餅とは、皆さんも食べた事があるかと思いますが「米粒の粒が残る程度につぶした餅に、あんこをまぶした」という食材、食べ物になっています。
米粒を半分程度潰して作るという調理法となっていることから、ぼた餅は「はんごろし」という名前で呼ばれる地域もあるそうです。
お彼岸にぼた餅を食べる理由
それでは、何故お彼岸にぼた餅という食材を食べるのでしょうか?それは、小豆が朱色をしているからだそうです。なぜ小豆が赤色をしているとお彼岸に食べられるのかというと、朱色には邪気を払う力があると言われているからだそうです。よって、小豆を使用したぼた餅をお彼岸にお供えするようになったのだそうです。
その後、ご先祖様にお供えしたぼた餅を家族で一緒に食べていたのだそうで、この時の風習が現在まで受け継がれているようです。
おはぎとは違うの?
ぼた餅と紹介してきたのですが、もしかしたら、おはぎという名前のほうが馴染み深いという方もいるかもしれません。ぼた餅には、ぼた餅とおはぎという名前がありますが、実は同じものの名前になっています。
色々な説がありますが、多く言われているのはぼた餅は牡丹に、おはぎは萩に見立てて名前を変えているという説です。しかし、地方によっては、どちらの場合にもぼた餅と呼んだりするのだそうです。
動物性の食材を使わない精進料理も
また、春分の日に食べる食べ物はぼた餅だけではありません。春分の日、お彼岸には精進料理も食べられます。精進料理とはどのような料理なのか改めて説明すると、「肉類、魚介類を一切使用しない」料理の事です。野菜や穀物類、だしなどもしいたけなどのだしを使用します。
春分の日やお彼岸の日には、亡くなった人を偲びながら家族で精進料理を食べるというのが風習となっているそうですので、今年の春分の日にはご先祖様を偲びながら、精進料理を頂いてみてはいかがでしょうか?
春分の日は毎年同じ日とは限らない!?
毎年来る春分の日なのですが、実は毎年同じ人は限らないのだそうです。春分の日は、どういった決め方で決められているのでしょうか?こちらの項目では、春分の決め方によって詳しく紹介していきます。
春分の日の決め方
それでは、春分の日はどうやった決め方で決められているのかを見てみましょう。実は、国立天文台から毎年2月の第一平日に発行する官報によって、翌年の春分の日が決められているのだそうです。この官報での発表があるまでは翌年の春分の日の日付がわかりませんので、日付は決められていません。
では、春分の日の決め方とはどのようなものなのでしょうか?実は春分の日の決め方は、複雑な計算式によって決められています。複雑な計算式の決め方となっていますのでこちらでの説明は省きますが、エクセルなどでも求めることが出来るそうですので、興味のある方はチェックしてみて下さい。
2019年の春分の日はいつ?
先ほど紹介した通り、春分の日はいつも同じ日ではありません。それでは、2019年の春分の日はいつになっているのでしょうか?2019年の春分の日はいつかというと、3月21日になっています。春分の日は3月20日から3月21日であることが多いそうですが、2019年の春分の日も3月21日になっている様です。
春分の日に食べる食べ物や意味の理解を深めよう
いかがでしたでしょうか?今回の記事では、知っているようで意外と知らない春分の日の食べ物や行事、意味について紹介しました。春分の日は祝日という以外のイメージがあまりなかったかもしれませんが、「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」という事を趣旨とした祝日なのだそうです。
春分の日はその年ごとの計算による決め方で決定されますので、が毎年違った日にちになっていますので、祝日法でも日付は指定されていないそうです。
また、春分の日を含んだ前後3日は、お彼岸でもあります。ご先祖様にぼた餅をお供えして、家族でそのあとぼた餅を頂いてみるのはいかがでしょうか?春分の日には精進料理を頂くという風習もありますから、この機会に是非精進料理も頂いてみて下さい。