2019年03月07日公開
2024年09月07日更新
回鍋肉は高カロリーだが低糖質!ダイエット効果のある食べ方/レシピは?
回鍋肉は中華調理の定番メニューですが、豚バラ肉や野菜を油で炒め濃い味付けがされているので、カロリーが高くダイエットには向いていないというイメージを持ちがちです。しかし実は、回鍋肉は糖質量が低く、ダイエット効果のあるさまざまな栄養素を含んでいるのです。今回はそんな回鍋肉について、そのカロリーや糖質量、健康やダイエット効果の高いさまざまな栄養素、ダイエット効果をアップするための食べ方やレシピまで、ダイエット中でもOKな回鍋肉について詳しく紹介していきます。
目次
回鍋肉は高カロリー?ダイエット中でも食べられる?
回鍋肉は一見してカロリーが高そうですが、実は低糖質な料理なのでカロリーさえ気をつければダイエット中でも食べられる料理です。またダイエット効果もある栄養素も豊富に含まれているので、うまく工夫して食べればダイエット効果もアップさせることができます。それではそんな回鍋肉について、詳しく紹介していきます。
回鍋肉のカロリーや糖質量は?
カロリーが高いイメージの回鍋肉ですが、ではどれくらいのカロリーがあるのでしょうか?回鍋肉のカロリーと糖質量について紹介します。
カロリー
回鍋肉の100gあたりのカロリーは、約166kcalになります。他の中華料理と比べてみると、麻婆豆腐のカロリーは約133kcal、チンジャオロースのカロリーは約163kcal、エビチリのカロリーは約132kcalになります。回鍋肉は他の中華料理と比べると、カロリーが高いことがわかります。
回鍋肉の1人分のカロリーは、約250kcalになります。お店によって肉の量が多くなると、カロリーも高くなります。またご飯などと一緒に食べると合計カロリーが高くなるので、注意が必要です。
糖質
回鍋肉の100gあたりの糖質量は、約7.1gになります。他の中華料理と比べてみると、麻婆豆腐の糖質量は約12g、チンジャオロースは約7g、エビチリは約9gになります。中華料理は全体的に糖質量が低めですが、その中でも回鍋肉の糖質量は低いことがわかります。
糖質量の点から見ると、回鍋肉は糖質量が少なくダイエットに向いている料理だということができます。ただし、糖質量が低いからといってたくさん食べると、カロリーを摂りすぎてしまい太る原因となることがあります。
回鍋肉の栄養素
カロリーが高めでも糖質の低い回鍋肉ですが、いったいどんな栄養素が含まれており、どんな効果を発揮するのでしょうか?回鍋肉に含まれる栄養素について紹介します。
タンパク質
回鍋肉に使用されている豚肉には、タンパク質の栄養素が豊富に含まれています。タンパク質は骨や筋肉、血液の材料となる3大栄養素の一つであり、タンパク質が不足すると筋肉が減少したり、肌荒れや髪のトラブルや思考力が低下したりします。
特に運動をしている方やダイエット中の方は、タンパク質が不足すると体力が低下したり、体調を崩したりしがちなので、意識してタンパク質を摂取するようにすることをおすすめします。
脂質
脂質は、回鍋肉に最も多く含まれている栄養素です。タンパク質とともに3大栄養素の一つであり、ホルモンや細胞膜、脳神経組織などを作る材料であり、体温の調節やエネルギー源としての働きがあります。
脂質の摂りすぎは太る原因となりますが、ダイエットをしているからと極端に避けるのはあまり体に良いとはいえず、不足すると疲労感や免疫力の低下を招いたりすることもあります。適度な量を守って摂取する必要がある栄養素です。
カルシウムや鉄
回鍋肉には、カルシウムや鉄の栄養素が豊富に含まれています。カルシウムは骨や歯を形成する材料であり、神経や筋肉の収縮を正常に保つ作用があります。カルシウムが不足すると、骨粗しょう症や高血圧、イライラや抑うつを引き起こす原因にもなります。
また鉄はヘモグロビンの材料であり、酸素を体中に運ぶ重要な役割があります。また体内のさまざまな代謝にもかかわっています。鉄が不足すると、血液中のヘモグロビンや赤血球が減少し、貧血やめまい、倦怠感などの症状が出ることがあります。どちらも普段不足しがちな栄養素なので、積極的に摂取することをおすすめします。
ビタミンKとE
回鍋肉にはビタミン類も含まれており、特にビタミンKとEの栄養素がほかの食品と比べて豊富に含まれています。ビタミンKは血液を凝固させたり、骨を丈夫にする作用があります。
またビタミンEは抗酸化作用があり、悪玉コレステロールを減少させて代謝を上昇させる働きがあります。細胞膜を安定させ血行を正常に保つ作用もあり、美肌や老化防止などの効果があります。
食物繊維
回鍋肉に含まれるキャベツやピーマンには、食物繊維の栄養成分が含まれています。食物繊維は大腸で水分を含んで何十倍にもふくらみ、大腸の動きを活発して腸内環境を整えて便の排出をスムーズにしてくれるため、便秘解消の効果があります。
回鍋肉の栄養素によるダイエット効果
回鍋肉には、ダイエットにも効果的な栄養素がたくさん含まれています。ではどの栄養素がどんなダイエット効果をもたらすのかを紹介します。
カルニチンで脂肪を燃焼
回鍋肉には、カルニチンという栄養素が含まれています。カルニチンは体内の脂肪酸をエネルギーに変える場所に運ぶ役割がありますが、不足すると脂肪酸は体脂肪として蓄積されてしまいます。カルニチンを摂取し体内で増やしておくことで、体脂肪として蓄積させることを防ぎ、脂肪を効果的に燃焼することができます。
食物繊維で便秘の改善
回鍋肉の野菜に含まれる食物繊維は腸内環境を整えて、便秘解消の効果を発揮します。さらに体内に蓄積された老廃物や毒素を排出しやすくしてくれるため、デトックス効果を発揮します。デトックス効果により痩せやすい体作りをすることができ、健康だけでなくダイエット効果もアップさせてくれます。
ニンニクと生姜にネギで代謝の向上
回鍋肉には、ねぎやニンニク、生姜などの薬味を使用されることが多く、これらには体を内臓から温めて新陳代謝を活発にさせる作用があります。新陳代謝が向上すると基礎代謝の1日の消費カロリーが増えるため、痩せやすい体になりダイエットにも効果が期待できます。
回鍋肉のダイエット効果におすすめの食べ方
回鍋肉にはさまざまな栄養素が含まれており、ダイエットにも効果を発揮しますが、やはり気になるのはカロリーです。ダイエット中でもおすすめできる、カロリーを減らす回鍋肉の食べ方を紹介します。
豚肉はヒレを使う
回鍋肉に使用される豚バラ肉は、豚肉の中で一番カロリーの高い部位です。他の部位の肉を使ってカロリーを落とせば、カロリーを減らすことができます。バラ肉の100gあたりのカロリーは約434kcalで、ロースのカロリーは291kcal、もも肉は225kcal、ヒレは112kcalになります。
豚肉の中で一番カロリーが低いヒレ肉を使用すると、カロリーがかなり低くなります。食感は変わってしまうので、いろいろな部位の肉を試してお好みの部位の肉を見つけるのもいいでしょう。
豚肉を炙って余分な脂を落とす
豚肉を一度炙ると、余分な脂を落とすことができます。炙っておいた肉を他の具材と混ぜて炒めれば、脂を落としたことでカロリーが減り、ダイエット中でも低カロリーで回鍋肉を頂くことができます。
豚肉を湯通ししてから使う
豚肉を沸騰しているお湯にさっとくぐらせるか、ざるなどにいれて上から熱湯をかけ回して、肉の表面を白くさせます。湯通しすることで余分な脂や臭みが抜けて、カロリーを減らすことができます。沸騰させたお湯に入れる場合は、長く入れると肉が固くなるので短時間で取り出しましょう。
回鍋肉のダイエットレシピ
カロリーの高い回鍋肉ですが、ちょっとした工夫を凝らせばダイエットレシピにも変身します。いろいろな工夫を加えたダイエットレシピを紹介します。
厚揚げでダイエット回鍋肉
- 厚揚げ1/2丁
- キャベツ100g
- ピーマン1個
- しょうゆ(減塩)小さじ2
- 味噌小さじ2
- 砂糖(ラカント)小さじ2
- みりん小さじ4
- オイスターソース、豆板醬各小さじ1/4
- キャベツとピーマンを食べやすい大きさに切り、厚揚げは油抜きして薄切りにします。
- フライパンを熱し、油少々で厚揚げをじっくり焼きます。野菜はレンジで2分加熱します。
- フライパンに野菜を加えて炒め、色のついた材料をよく混ぜてから全体にからめて完成です。
最もカロリーの高い豚バラ肉を厚揚げに変えたダイエットレシピです。さらに野菜はレンジで加熱することで油の量も減らすことができます。
鶏むね肉でヘルシー回鍋肉
- 鶏むね肉1枚
- キャベツ1/4個
- 酒、しょうゆ(肉浸し用)適量
- 味噌大さじ2
- しょうゆ、砂糖、酒、みりん各大さじ1
- 豆板醬小さじ1/2~1
- 片栗粉(とろみ用)大さじ1/2
- ごま油大さじ1
- 鶏むね肉は一口大にそぎ切りし、酒4:しょうゆ1の割合で浸します。
- 肉に片栗粉をつけて、フライパンでこんがり焼いて取り出します。
- キャベツはざく切りにして、軽く塩を振って手早く炒めます。
- 色のついた材料を混ぜてたれを作ります。
- フライパンに肉を戻し、たれを入れてひと煮たちさせます。
- 水溶き片栗粉でとろみをつけ、仕上げにごま油を入れたら完成です。
豚肉の代わりに鶏むね肉を使用して、カロリーを低く仕上げたダイエットレシピです。片栗粉をつけて炒めることで肉が固くならないようし、ピリ辛で食べやすく仕上げています。
ノンオイルでも美味しい回鍋肉
- 豚バラ薄切り肉100g
- キャベツ250g
- ピーマン2個
- しいたけ3枚
- 長ねぎ1/2本
- にんにく、生姜各1かけ
- 豆板醬小さじ1
- 味噌大さじ1
- 酒大さじ1
- 豚肉を切り、フライパンで中火弱でしっかり焼いて脂を出し、皿に取り出します。フライパンはきれいに洗います。
- キャベツ、しいたけ、ピーマンは豚肉と同じくらいの大きさに切り、長ねぎは斜め薄切りにします。にんにくと生姜はみじん切りにします。
- フライパンに肉とにんにく、しょうが、豆板醬を入れて中火で炒め、しいたけ、ピーマン、キャベツの順で入れて、ふたをして蒸し焼きします。やわらかくなったら長ねぎを入れてさっと炒めます。
- 味噌と酒を加えて強火でさっと炒めたら出来上がりです。
野菜と肉を一緒にフタをして蒸し焼きにすることで、油を一切使わずに豚バラ肉から出てきた脂だけでヘルシーに仕上げたダイエットレシピです。蒸し焼きにすることで野菜をたっぷり食べることができ、ダイエットにぴったりのレシピです。
回鍋肉のカロリーオフで最強のダイエットレシピに!
いかがでしたか?中華料理の定番・回鍋肉について、カロリーや糖質量、栄養素とその効果、ダイエット中におすすめの食べ方やレシピについて紹介してきました。
回鍋肉はカロリーが高いですが糖質が低く、ダイエットにも効果的なさまざまな栄養素が含まれていました。また食べ方によってダイエット中でも食べることができ、いろいろな方法でカロリーオフすることでダイエットレシピにも変身する優れた料理でした。ぜひこちらを参考にして、カロリーオフした回鍋肉レシピでダイエットを成功させましょう!