めかぶともずくの違いまとめ!栄養や食感/味/ヌメリなど比較!
めかぶともずくの違いを説明できますか?どちらとも海に生息している海藻の種類であるということは多くの方が知っているでしょうが、その違いをしっかりと説明できるという方は多くはないでしょう。今回はめかぶともずくの違いについて、食感・栄養・ヌメリなどに着目して紹介していきます。めかぶももずくも美味しい食べ方ができる海藻の種類になりますが、その違いもしっかりと知ってから知識を披露してみてはいかがでしょうか?
目次
めかぶともずくは同じ海藻?
めかぶともずくの違いはなんだろうと思いませんか?めかぶともずくの違いを説明してくださいと言われても簡単に説明できるという方はいないでしょう。めかぶともずくは同じ海藻ですし、似ているイメージを持っているかもしれません。
今回の記事では、めかぶについて、もずくについてを説明することで2つの海藻の種類にはどのような違いがあるのかということがわかります。栄養には違いがあるのか、食感やヌメリの違い、食べ方などに着目してみました。
今まで違いはよくわからずに食べ方も気にしていなかったという方は、めかぶともずくの2つの海藻の種類の食感や栄養の違いを知ることで日常生活への取り入れ方が変わってくるかもしれません。
めかぶともずくの違い【めかぶを知ろう編】
まずはめかぶについて見た目や味、主な産地からめかぶの旬について紹介していきます。めかぶは特徴的な見た目をしているので見たことはあるでしょう。
めかぶとは?見た目や味は?
めかぶとは、わかめの根本にあたる部分のことになります。わかめとめかぶは呼び方も違うので海藻の種類に違いがあるのかと思いきや、同じ海藻のことになります。わかめの根本の部分の固くなっているところを湯通しをおこなってから細くカットしたものが、めかぶになります。
近年ではパックに入っためかぶが購入できたりと身近なものになってきましたが、昔は海辺の地域以外ではあまり知られていなかったようです。
めんつゆに入れる食べ方やお吸い物として食べる食べ方など美味しく食べることができます。
めかぶの産地や旬
めかぶの旬は3月~4月の一ヶ月間になります。この一ヶ月間が一番めかぶが美味しい時期になります。5月の半ばになるとめかぶの味は一気に落ちていってしまうようです。めかぶの産地である南三陸のめかぶは一級品の美味しいめかぶで、香り・味・肉厚さのどれをとっても素晴らしいめかぶを食べることができます。
南三陸が産地のめかぶが手に入った場合におすすめの食べ方は、めかぶのしゃぶしゃぶになります。旬の美味しい時期のめかぶの味をそのまま楽しむことができる食べ方になります。
めかぶともずくの違い【もずくを知ろう編】
続いては、もずくについて見た目や味、主な産地やもずくの旬について紹介していきます。もずくもめかぶと同じように美味しい海藻になります。
もずくの見た目や味は?
もずくも海藻ですが、ナガマツモ目モズク科という海藻の種類になります。もずくは細い形をしていますので、イトモズクと言われることもあるようです。もずくの名前の由来と言われているのは、藻につくので、もずくと言われたという説です。
もずくにも美味しい食べ方がいろいろとあります。雑炊に混ぜても美味しいですし、もずくの天ぷらも美味しい食べ方になります。その他にも汁物にいれてもいいでしょう。もずくの食べ方で多いのは、もずく酢にして食べる食べ方でしょう。
もずくの産地や旬
もずくの旬は4月~6月になります。もずくは温かい地域の海で浅い場所にあります。旬をすぎて夏になるともずくは枯れてしまいますので、一年中スーパーなどで手に入れることができるもずくですが、並んでいるもずくの商品は冷蔵のものや冷凍のもずくになります。もずくの主な生産地は沖縄になります。
めかぶともずくの食感とヌメリなどの違い
めかぶともずくについて知ったところで、それぞれの違いについてみていきましょう。食感やヌメリ、栄養など両者の違いはどこにあるのでしょうか?
めかぶともずくの食感とヌメリの違い
わかめの根本の部分がめかぶになりますが、その根本部分はわかめの生殖細胞が集まっている場所になります。スーパーなどで見かけるめかぶは味付けめかぶで、味のついたタレを湯通ししためかぶにつけて食べやすくしているものになります。
生産地である南三陸の生のめかぶの食感はコリコリとした食感が特徴的です。めかぶももずくもヌメリを楽しむことができる食品でもあり、どちらともヌメリがあります。
めかぶはもずくよりも太いのでヌメリと歯ごたえを楽しむことができます。もずくはヌメリとプチプチとした食感を楽しむことができます。どちらもヌメリはありますが、めかぶの方がヌメリや粘り気を感じるでしょう。
栄養の違い
もずくにもめかぶにも、フコイダンという海藻の栄養素があります。フコダインが元になっていて、めかぶやもずくのヌメリがでています。ヌメリの元になっている栄養素、フコダインにはお通じを良くする効果も期待されているようで、優良な食物繊維も含まれています。
どちらが栄養があるのかと言われると、ややめかぶの方が栄養があるようですが、大きな栄養の差はありません。海藻の栄養分のカルシウムやミネラルといった栄養成分もどちらとも豊富に含まれています。
価格にも違いがある
めかぶともずくは価格にも違いがあります。もずくの方が原価が安くなります。市場で流通しているもずくのほとんどの種類が太もずくという種類で養殖のものになります。そのため安いくなるのですが、産地が指定されたものであったり、無添加で作られているものなどは価格も高くめかぶと変わらない価格のものもあります。
めかぶはもずくよりも数は多くなるのですが、国産のめかぶはもずくよりも高くなります。中国や韓国から安い輸入のめかぶもあります。
めかぶともずくの種類や情報
めかぶともずくの違いについてわかりましたが、もずくには種類があります。めかぶともずくについてもう少しだけ詳しくなってみましょう。
わかめは3種類
日本近海のわかめは植物学的には1種類になります。ですが、産地がわかれており3種類のわかめに分けることができます。その3つが、北海道・東北の北方型とも言われる南部わかめ、鳴門海峡特産のわかめは鳴門わかめ、日本海の山陰で作る南方型とも言われるわかめです。
沖縄もずく
沖縄もずくは、太もずくとも言われます。沖縄などの温かい海でとることのできるもずくのことをいいます。太もずくといわれるだけあって、もずくの中では太さがあり歯ごたえがあるもずくになります。沖縄もずく(太もずく)の太さは1.5mm~3mmほどになります。
イシモズク
イシモズクは、イワモズクとも言われます。木の枝のように主軸があり、そこから枝分かれしたように小枝がたくさんでています。高さは40cm前後になり、日本海沿岸にあります。ヌメリ自体はもずくの中でも少ない方になります。岩にはりついていたり、石の上に生えているためイワモズクという名前になったようです。
イシモズクは関東でも比較的見ることが多いもずくになります。価格はやや高くなります。主な産地は青森県になります。イシモズクは湯通しをおこなうと少し硬くなるので歯ざわりがよくなります。
旬は春の終わりから夏頃になります。細いながらもしっかりとした硬さが特徴的です。
フトモズク
フトモズクは、本来はもずくの仲間ではありません。ですが、その見た目がもずくに似ているのでフトモズクという名前になったようです。見た目は紐のようで規則性はなく、不規則に分かれています。その長さはだいたい30cm前後になるようです。
フトモズクは瀬戸内海沿岸や四国で見かけることが多く、フトモズクの産地では美味しいもずくとして人気です。フトモズクの価格はやや高くなっており、夏の初めに入荷しますが量は少なくなります。主な産地は愛媛県などになります。
めかぶの食べ方
めかぶは乾燥しているものや生のめかぶなどあります。めかぶの下処理の方法を簡単に紹介します。美味しい食べ方も多くあるめかぶですが、一例を少しだけ挙げています。
下処理の仕方
生のめかぶを使う場合には、重なっている葉の部分に汚れがつきやすくなっているので、流水を使って指で汚れを落としていきます。めかぶを流水で洗っていると水で濡れるためヌメリがでてきます。めかぶのヌメリがあるまま包丁を使ってカットすると危険ですしカットしにくいので、水気をきったあとに乾燥させるとカットしやすくなります。
めかぶの美味しい食べ方
めかぶの美味しい食べ方も多くあります。めかぶを三杯酢で食べる食べ方も人気ですし、生めかぶを天ぷらにしても美味しく食べることができます。めかぶの美味しいレシピも多くありますので、いろんな食べ方に挑戦してみるのも楽しいでしょう。
めかぶともずくの特徴を知って食べ比べしようみよう!
いかがだったでしょうか?今回はめかぶともずくの違いについて紹介していきました。めかぶはわかめの根本の部分、もずくは海藻の一種ということになります。どちらもヌメリがあり、海藻の栄養をたっぷりと含んだものになります。美味しい食べ方も多い両者をぜひとも日常の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?