2019年02月27日公開
2024年09月05日更新
ジャボチカバは栄養豊富なフルーツ!気になる味と効能5選!
ジャボチカバというフルーツをご存知ですか?まだまだ知名度は低いブラジル原産のトロピカルフルーツ、ジャボチカバ。栄養も豊富で、色々な効果効能があります。そんなジャボチカバの気になる果実の味や、美味しい食べ方などを調べてみました。他にも、家庭で鉢植えで育てることが出来るジャボチカバの育て方や、美味しいジャボチカバのスイーツやパンが食べられる西川農園の紹介などをしています。
ジャボチカバはどんなフルーツ?
ジョボチカバというフルーツをご存知ですか?日本ではひそかに人気が出てきていますが、まだ知名度が低く聞いたことがない方も多いと思います。そんなジャボチカバについて、詳しく調べてみましたので、ひとつづつ紹介していきます。
南米ブラジル産のトロピカルフルーツ
チャボチカバは南米ブラジル産のトロピカルフルーツで、学名はMyrciaria caulifloraといい、フトモモ科ミルキアリア属となっています。樹は高さ3m~10m程の常緑性で果実に分類されています。少し変わったジャボチカバという名前は、ブラジルの先住民族トゥビ族の言葉で「亀のいる地」から名づけられました。
他にも、ブラジリアングレープツリーやサバラなどさまざまな呼び名で呼ばれているフルーツです。南米ブラジルではとてもポピュラーで食用に栽培され食べられています。日本でも沖縄、九州、静岡などで栽培されています。
三つの品種がある
トロピカルフルーツである、ジャボチカバは大葉系(サバラ)、中葉系(アッス0・アッスーワン)、小葉系(ミウーダ)という3つの品種に分かれています。大葉系の葉は付け根が丸く先はやや鋭い形をしており、実の大きさは2~2.5cmの果実がなります。中葉系は葉の形が一番鋭く尖り3~3.5cm程のやや大きめの果実がなります。木葉系は葉の付け根も先も鋭い形となり、果実は2cm以下と小さく房状になります。
果実の味や特徴は?
ジャボチカバは見た目がぶどうのように見え「木葡萄」とも呼ばれています。味は巨峰やライチによく似ています。しかしぶどうとは違い房状に実はならず、実の付き方には、かなり変わった特徴があります。実はチャボチカバは白くて綺麗な花が直接、木の幹に咲きます。当然、実も幹に直接なることになります。木に実がズラリと付いている姿は、少し不気味な雰囲気もあり、チャボチカバの木を初めて見る人は驚いてしまいます。
ジャボチカバの栄養
ビタミンC
出典: https://serai.jp
ブラジル原産のトロピカルフルーツ、ジャボチカバは栄養成分がとても豊富なトロピカルフルーツとなっています。健康や美容には欠かせないビタミンCは特に多く、ジャボチカバの果実100gあたり29.2mgも含まれており、その量はパイナップルと同じほどとなっています。
カリウム
ブラジル原産のトロピカルフルーツ、ジャボチカバにはビタミンCが豊富に含まれていますが、高血圧予防にとてもおすすめな、血圧を下げる代表的なミネラルの一つで、体の余計な塩分を体外へ排出する効果があるカリウムも豊富に含まれています。
タンニンやシアニン他
ブラジル原産のトロピカルフルーツ、ジャボチカバにはビタミンCやカリウム以外にも、色々な栄養が含まれています。ジャボチカバの果実には、タンニンやシアニンなどのポリフェノールが果実100g辺り0.41gとブルーベリーよりも豊富に含まれています。他にもビタミンB群や食物繊維、カルシウムや鉄、葉酸、タンパク質、りんなど健康や美容に良い栄養がたくさん含まれています。
ジャボチカバの効果効能
美容と健康に効くビタミンCの効果
ビタミンCには、効能としてシワや、シミの予防や改善、ニキビなど吹き出物の改善などお肌トラブルを予防改善する働きがあります。他にも、コラーゲンを作り出したり、免疫力の強化。抗ストレスホルモンを分泌したり、発がん性物質を作り出すことを押さえたり、体内の酸化防止など、色々な効果効能があります。ジャボチカバは美容や健康を気にする方におすすめのトロピカルフルーツとなります。
むくみや高血圧予防に効くカリウムの効果
ジャボチカバにはカリウムも豊富に含まれています。カリウムは体内に一番多く存在するミネラルとなり、ナトリウムと共に体内細胞の浸透圧を維持し調整する働きがあります。また、体内の余分な塩分を体外へ排出し血圧を下げる効能もあります。ジャボチカバをに含まれるカリウムを摂取することで、むくみを改善し、筋肉を正常に保ち、高血圧を予防してくれます。血圧が気になる方におすすめのトロピカルフルーツです。
高血圧や脳卒中の予防などに効くタンニンの効果
ジャボチカバに含まれる栄養素の一つであるタンニンはポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があり、有害物質である活性酸素などを無害な物質に変える効果があります。活性酸素を除去し、老化防止や、がんの予防、殺菌作用などに効果があります。他にもタンニンには動脈硬化や高血圧、脳卒中などを予防する効能があります。ジャボチカバの強い抗酸化作用で、老化防止や生活習慣病の予防をしていきましょう。
疲れ目などに効くアントシアニンの効果
ジャボチカバに含まれるポリフェノールにはタンニン以外にもアントシアニンがあります。こちらもタンニンと同じく高い抗酸化作用を持っています。抗酸化作用の効果はタンニンと同じですが、アントシアニンは眼に良いと言われている栄養素で、ジャボチカバにはブルーベリーの約2倍の量のアントシアニンが含まれています。他にも血液の流れをスムーズにしたり、毛細血管の強化や抗炎症作用があります。
妊娠中の女性に嬉しい鉄と葉酸の効果
ジャボチカバは妊娠中の女性にも嬉しい効能があります。ジャボチカバには鉄と葉酸も含まれているので、妊娠中にも食べたいトロピカルフルーツです。葉酸は胎児の健康リスクを低下させる効能があり、妊娠初期には特に摂取したい栄養素です。鉄分も胎児の成長には不可欠で、鉄が足りないと妊婦さんの体調を損ないやすくなります。鉄分と葉酸の効能は妊娠中には大事なものとなるので、摂取できるジャボチカバはおすすめです。
ジャボチカバの食べ方や育て方
ジャムやお菓子などに
ジャボチカバの味は巨峰やライチに似ており、食べ方としてはそのまま食べてもとても美味しい果実となっています。原産国のブラジルでは薬としても食べられています。しかし、ジャボチカバはとても傷みやすいトロピカルフルーツで果実を収穫後15分以内に食べないと味が落ちてしまいます。
そんなジャボチカバの食べ方として、ジャムやお菓子などに加工して食べるのがおすすめです。食べ方の一つ、ジャムは作り方がとても簡単で、種を取った果実を皮ごとと、水と砂糖を2:1:1になるように鍋に入れ、8分程煮込み灰汁を取り除けば完成です。ジャボチカバは収穫後即冷凍すれば1カ月程は保存可能なので、他にも食べ方として、ジェラードやケーキなどのお菓子に加工すると美味しく楽しむことが出来ます。
育て方
まだ日本ではなかなか見かけないジャボチカバですが、家庭で育て方を覚えれば鉢植えでも育てることが出来ます。ここでは家庭での育て方を紹介していきます。ジャボチカバの苗はなかなかスーパーやホームセンターで見かけることが少なくなっています。苗を購入する時は通信販売がおすすめです。価格は少しお高めですが、大体2,000円から5,000円程度で購入が出来るようです。
ジャボチカバの育て方は、まず高温多湿で日当たりの良い場所に鉢を置いて下さい。冬の寒さは苦手なので、冬は屋内に取り込んでおきましょう。育て方として、ジャボチカバは乾燥に弱い植物となります。土の表面が乾いたら水をたっぷりあげるようにして下さい。特に、夏場は朝昼夕水を欠かさないように注意しましょう。ジャボチカバは化学肥料焼けを起こしやすいので、肥料は化学肥料は使わず有機肥料を使って下さい。
4月~9月にかけて腐葉土などを適度な量、土に混ぜ4回ほど与えて下さい。ジャボチカバが成長し、実が成るようになったら根元から生える若芽のみを剪定します。こうすることで、果実に栄養が良くいきわたるようになります。鉢に根が回るほど大きくなったら、春か秋に一回り大きな鉢に植え替えをすると根の張りが良くなり果実の実りが良くなっていきます。ジャボチカバの育て方を参考に、ジャボチカバを育ててみましょう。
増やし方
ジャボチカバの育て方を紹介してきましたが、次は増やし方も紹介していきたいと思います。ジャボチカバは剪定した枝を植える挿し木と、種を育て発芽させる実生の2通りで増やすことが出来ます。まず挿し木は、剪定した枝を5cm程に切り、4~9月に挿し木用の弱酸性の園芸用培養土に植えます。発芽には時間がかかりますが、ゆっくりと育てましょう。挿し木に使う枝は出来る限り元気の良いものを選ぶのがおすすめです。
もう一つの方法、実生は種から発芽させる方法となります。ジャボチカバの種をそのまま土の下5cm程の場所に埋めます。こちらは発芽率はとても高いのですが、実が成るまでの期間が長く5年以上もかかります。苗から育てるほうが手軽でおすすめですが、ゆっくりと気長に種から育ててみるのも楽しいと思います。
ジャボチカバが西川農園で食べられる?
西川農園が運営するカフェ
なかなか食べる機会がないジャボチカバですが、西川農園が運営するカフェ「農園カフェCafe Jaboticaba」にてジャボチカバを使ったパンやスイーツを食べることが出来ます。西川農園の「農園カフェCafe Jaboticaba」は温室にイスとテーブルが用意され、緑に囲まれた癒しの空間で美味しいジャボチカバの食べ方として、パンやスイーツを楽しむことが出来ます。
メニューや値段に営業時間は?
西川農園の「農園カフェCafe Jaboticaba」ではジャボチカバ自体はもちろん、ジャボチカバを使ったパンやデザートなどのメニューがあります。ジャボチカバフルーツティ(400円)やジャボチカバレア風チーズケーキ(350円)などのドリンクやスイーツをはじめ、ジャボチカバパンを使ったサンドと季節のスープ、おかず、ドリンクがついた農園セットは内容によりますが700円から1,500円ほどで食べられ人気です。
西川農園の「農園カフェCafe Jaboticaba」は毎週日曜日の10:00~17:00のみの営業時間となっています。平日と土曜日は営業していないので注意してください。場所は東名高速道路静岡ICか焼津ICより車で20分の距離となります。ジャボチカバを食べにドライブがてら、足をのばしてみてはいかがでしょうか?
農園見学や摘み取り体験
西川農園では、農園見学やジャボチカバの摘み取り体験も行っています。ジャボチカバの摘み取り体験は実が少ない週には行っていない時もありますので、やってみたい方は一度問い合わせするか、西川農園のブログでチェックすることをおすすめします。西川農園のジャボチカバ摘み取り体験は毎週日曜日にコップ1杯、ジャボチカバの実が10個程度を摘み取ることができ、価格は400円となっています。
栄養豊富なジャボチカバを食べてみよう!
ここまでジャボチカバを紹介してきましたがいかがでしたか?ジャボチカバは巨峰やライチのような味のブラジル原産のトロピカルフルーツです。変わった実の付き方をするジャボチカバですが、家で鉢植えで簡単に育てることも出来ますので、育て方を参考に育ててみるのもおすすめです。
ジャボチカバはビタミンCやカリウム、タンニンやシアニンなどの栄養も豊富です。そのまま食べても美味しいジャボチカバですが、スイーツやパンにするなど食べ方も色々とあります。西川農園では加工したジャボチカバを気軽に食べることもできますので足をのばしてみるのも良いでしょう。是非、美味しいジャボチカバを食べてみて下さい。