一番茶・二番茶・三番茶の違いとは？種類ごとの品質や選び方など

緑茶は一番茶・二番茶・三番茶と3種類のお茶に分かれます。一番茶・二番茶･三番茶と聞いたことはあるもののどんな違いがあるのか知っている方は少ないのではないでしょうか？一番茶・二番茶・三番茶のお茶の特徴を紹介します。お茶の特徴を知ってティータイムを楽しんでもらえればと思います。

緑茶の一番茶は、新茶とも呼ばれていてその年の最初に生育した新芽を摘採して作ったお茶のことを言います。一番茶と新茶は呼び方が違うだけで同じお茶になります。一番茶は二番茶・三番茶と対比した言葉で、新茶は一年で一番最初に摘まれることから初物・旬のものとして呼ばれています。

緑茶には八十八夜というお茶があります。立春から八十八日目、現在で5月2日ごろになるのですが、八十八夜は縁起の良い日とされています。茶摘みの最盛期で極上のお茶となるため、八十八夜に摘み取られたお茶は不老長寿、無病息災という縁起物の新茶で大切にされています。

緑茶の二番茶・三番茶は、一番茶を摘んだ後に摘むお茶です。一番茶を摘んだ後、約２週間ほどで次の芽が出てきます。一番茶の次２回目にその芽を摘むとそのお茶を二番茶、３回目に摘むお茶を三番茶と言います。

緑茶には秋冬番茶というお茶があります。秋冬番茶は三番茶を摘まないで秋口までそのまま育たせて摘むお茶です。9月末から10月初めくらいまで摘まれます。秋冬番茶は血糖値を下げるポリサッカライドが含まれています。またカフェインが少なく、利尿作用の心配がないので子供から高齢者まで幅広く飲んでもらいたいと思います。水出し煎茶として飲まれることが多いです。

一番茶・二番茶・三番茶の違いって何と思っていませんか？一番茶・二番茶・三番茶の味の違い、カフェイン量の違い・その他の成分の違いを紹介します。一番茶・二番茶・三番茶の味はそれぞれ違います。成分も違うので、ぜひ一番茶・二番茶・三番茶の違いを知って自分の好きなお茶を見つけてもらいたいと思います。

一番茶・二番茶・三番茶の味の違いですが、一番茶と呼ばれる新茶は新鮮な香りでさわやかな味わいで美味しいです。二番茶はさっぱりしていてあっさりしています。三番茶はあっさりしています。味の違いは、同じ木から育つものの、生育までに時間が短く栄養分が少ないためです。

カフェインの量は一番茶や新茶が一番少なく、二番茶・三番茶は多いです。二番茶・三番茶は旨み成分テアニンが少ない分、カフェイン量が多くなり苦みが強いです。カフェインには覚醒作用があり、眠気を覚ましてくれるので記憶力が向上したり、疲労回復の効果があります。また利尿作用があり、体内の老廃物を出してくれるので高血圧やむくみの症状を和らげてくれます。

一番茶・二番茶・三番茶はカテキンの量がそれぞれ違います一番茶が一番少なく、二番茶・三番茶が多くなっています。カテキンは、免疫力をアップさせてくれたり、抗酸化作用で老化を防止するなど人間の体にとってとても良い働きをしてくれます。またインフルエンザの予防の効果もあるので積極的にお茶を飲んでもらいたいと思います。

またテアニンというアミノ酸は一番茶が二番茶の3倍以上あります。テアニンはストレス抑制などの効果があります。抗酸化作用や老化防止になるビタミンCとビタミンEが含まれていて二番茶・三番茶が多いです。

一番茶・二番茶・三番茶は種類ごとによって品質が違います。お茶は１年に４回ほど摘まれています。一番茶・二番茶・三番茶の摘む時期によっても品質がそれぞれ違うので、それぞれの品質を知って色々試してみるのも楽しいと思います。ぜひ美味しいお茶をみつけてください。

緑茶の一番茶・新茶は4月下旬から5月中旬に摘まれます。一番茶・新茶は二番茶・三番茶よりも品質が良いです。一番茶には旨みと甘みを成分としたアミノ酸が豊富です。テアニンというアミノ酸が旨みを蓄えていているのでお茶が美味しいです。カテキンは少なく渋みが少ないです。

緑茶の二番茶は一番茶・新茶を摘んだ1ヶ月後に摘まれ6月中旬から7月上旬に摘みます。二番茶は一番茶・新茶と比べると茶葉の品質が下がります。二番茶が摘まれる6月になると気温が上昇するため、葉の成長が速くなり、一番茶の後なので栄養分が少なくなっていることで品質が下がっている原因です。旨み成分のテアニンが少ないですが、苦み・渋み成分のタンニンやカテキン、カフェイン量が多いです。

緑茶の三番茶は二番茶を摘んだ約1ヶ月後7月下旬から8月上旬に摘みます。お茶は摘まれるたびに栄養が少なくなるので三番茶の品質はかなり下がっています。三番茶を摘まず、秋冬番茶を摘む場合があります。ただ、お茶の栄養分が少なくなることから二番茶で収穫しないところもあるようです。

一番茶・二番茶・三番茶の特徴はわかっても結局のところ、どのお茶を選んで良いのかわからないという方は多いのではないでしょうか？そんな方々のためにお茶の選び方を紹介します。甘みや渋み、熱いお茶におすすめの茶葉が出てきます。ぜひ自分の好きな美味しいお茶の種類を見つけてもらいたいと思います。

お茶の選び方で緑茶の甘みを愉しみたいなら、甘み成分のテアニンが二番茶よりも３倍多い一番茶をおすすめします。苦みのカテキンが少ないので一番茶は旨みがいっぱいでまろやなか甘みを愉しめる種類になります。甘いお茶が好きな方はぜひ一番茶を飲んでみてください。

お茶の選び方での渋みを緑茶愉しみたいのなら、二番茶か三番茶がおすすめです。カテキンが豊富で渋みが強い種類になります。一番茶・新茶はカテキンが少ないので渋みが少ないです。二番茶・三番茶は一番茶・新茶に比べると葉が固めですが、渋みをしっかり愉しむことができます。

お茶の選び方で熱々のお茶が好きなら秋冬番茶がおすすめです。熱いお茶にカテキンが溶け出して体に良い効果を与えてくれます。茶葉はたっぷり使うと良いです。ただ苦みが気になる方は一番茶の苦みが少ない品種を選ぶと飲みやすいです。熱々のお茶はやけどに注意しましょう。

一番茶・二番茶・三番茶の違いがわかれば、次は緑茶の美味しい淹れ方が大事です。それぞれお湯の温度や淹れ方の違いがあります。一番茶・二番茶・三番茶の入れ方や茶葉によって淹れ方の違う理由を紹介します。ぜひ美味しい緑茶を淹れて飲んでみてください。

一番茶の淹れ方は、まず水をしっかり沸騰させてポットなどに入れてください。お湯を茶碗に入れて70~80度にします。2分ほどそのままにしておけば温度は下がります。急須に茶葉を入れて茶碗のお湯を注ぎます。お茶の種類によって30秒から2分ほど待って茶碗に注ぎます。ただし、最後の茶碗に注いだら折り返して最初の茶碗に戻る廻し注ぎをします。お茶が均等になります。

二番茶と三番茶の淹れ方は、まずお湯をしっかりと沸騰させたら、茶葉を急須に入れて直接お湯を注ぎます。30秒ほど待って湯呑みに淹れます。熱いのでやけどに注意しましょう。熱いお湯を使うので湯呑みは厚めのものが良いです。一番茶同様に廻し注ぎをすると良いです。お茶の味わいを均等にすることができます。

茶葉によって淹れ方が違う理由は、緑茶は香りや旨み、苦み、渋みがそれぞれ違います。茶葉によって淹れ方が違うのは、それぞれの茶葉の適温が違うためです。温度を気にしないで淹れてしまうとお茶の良さを引き出すことができません。お茶の適温を知って美味しいお茶を愉しんでみてください。

一番茶・二番茶・三番茶の違い、特徴、種類の品質、お茶の選び方、美味しい緑茶の淹れ方を紹介しました。お茶は日本人の日常生活になくてはならない飲み物です。そんなお茶の美味しさを知って、もっと美味しく愉しんでもらいたいと思います。ぜひ今日から緑茶のティータイムで取り入れてみてください。