まな板の洗い方まとめ!黒ずみやカビの掃除方法から日常のお手入れまで!
まな板といえば、毎日の食事の用意に日常的に使う調理器具のひとつです。日常的に使うまな板だからこそ、その洗い方はもちろん、使う洗剤や殺菌方法には注意したいものです。まな板をいためずに汚れを落とすだけでなく、黒ずみの元となるカビの殺菌方法やできてしまった黒ずみの漂白方法を始め、まな板を綺麗で清潔に保つための日常的な洗い方や掃除方法を、まな板の素材ごとに注意すべき点も含めて丁寧に紹介していきます。
目次
まな板の洗い方を徹底調査!まずはまな板について!
まな板は毎日の調理に欠かせない調理器具ですが、使った後にただ洗剤で洗うだけで特に日常的に掃除や殺菌、漂白などの洗い方をしている人は稀なのではないでしょうか?まな板は食事を作るときに使うだけに、その衛生面には気をつけたいものです。日常的に使うまな板の洗い方を紹介する前に、まずはまな板の素材ごとのお手入れ方法の特徴からみてみましょう。
まな板の洗い方は材質によって変わる
一般的にまな板は、プラスチックや木で作られたものがほとんどです。どちらの素材のまな板でもそれぞれに特徴があり、洗い方を始めとした掃除方法は異なります。まな板の素材ごとの洗い方にはどんな特徴があって、どんな注意点があるのでしょうか?
プラスチック製のまな板のお手入れの特徴
プラスチック製のまな板は、一般的に白いまな板が多いです。そのため雑菌やカビによる黒ずみができてしまった場合、より目立つものの掃除の大切さがわかりやすいまな板です。包丁でできた傷に洗剤で洗った場合でも残ってしまった汚れに、雑菌が繁殖してしまっていることが目に見えやすいからです。ですがプラスチック製のまな板は木のまな板よりも、掃除方法が簡単で手軽なのが特徴です。定期的な手入れで清潔に保ちやすいです。
木のまな板のお手入れの特徴
木のまな板の大きな特徴は、包丁にとって優しいまな板だということです。木そのものが柔らかいため、包丁が傷みにくいのです。代わりにまな板のほうは包丁で簡単に傷がついてしまいます。そのためまな板の傷から雑菌やカビが入り込みやすいという欠点があります。木のまな板が黒ずみやすい理由は、プラスチック製のものよりも雑菌やカビが入り込みやすいためなのです。そのため日常の掃除がより重要になる特徴があります。
まな板の寿命はどのくらい?
まな板は一般的に、プラスチック製のものは2年程度、木のまな板で6年~7年の寿命と言われています。単純に寿命だけで考えたら、木のまな板のほうが長く使えてお得に感じます。ただしこのまな板の寿命はあくまで目安であって、まな板の洗い方や日常の掃除方法を注意するだけで、プラスチック製のまな板であってもより長く使うことができるのです。
まな板の黒ずみやカビの洗い方【プラスチック製編】
まずはプラスチック製のまな板の、黒ずみやカビの洗い方を詳しくみていくことにしましょう。どうせ使うのであれば手に馴染んだまな板を長く使っていきたいものです。まな板の傷に残った汚れに繁殖したカビとその黒ずみを、綺麗に落とす方法を紹介していきます。
黒ずみ・カビ・汚れには漂白
プラスチック製のまな板を使った後は、もちろん食材ごとに違いはあるものの、通常は食器用洗剤で洗い流すだけでも汚れは落ちます。それでもまな板の傷に入り込んだ雑菌やカビは、洗剤を使った洗い方でも全て落とすことはできません。残った雑菌やカビが繁殖してしまって黒ずみになってしまった汚れには、衛生面からも漂白剤を使ったお手入れが必要になります。
プラスチック製のまな板には、家庭用の漂白剤を使うようにしましょう。殺菌もできるので、定期的に行うと効果的です。液体タイプの漂白剤を使って殺菌する場合には、まな板全体が浸るようにシンクや桶に水を張り、その中に長時間浸け置きするようにします。夜寝る前に浸け置きしておくと、寝ている間に長時間漂白殺菌されて、朝起きたときにはスッキリしているのでおすすめです。
もし朝になっても殺菌が不十分で黒ずみが落ちきっていなかった場合は、黒ずみの残った部分に漂白剤をキャップに2杯~3杯かけてから、スポンジなどで黒ずみ全体に漂白剤を広げます。まな板の表面をラップで包んで湿布掛けしてみましょう。漂白剤が奥まで染み込んで、1時間ほど放置したあと水で流せばすっきり落ちます。ラップの代わりにキッチンペーパーを被せて、漂白剤で湿らせておいても効果的です。
家庭用漂白剤でもスプレータイプを使うと、手軽なのでおすすめです。先にまな板をキッチンペーパーで包んでからスプレーすれば、簡単に漂白剤で湿布することができます。漂白剤をかける量や場所を調節しやすいのもスプレータイプの利点です。状況に合わせて使い分けると良いでしょう。
漂白剤を使用するときの注意点
まな板を殺菌するときに塩素系漂白剤を使うときには、特にいくつか注意が必要です。直接触れると肌荒れの原因となるためゴム手袋を着用し、ゴーグルなどで目の保護もするようにします。必ず部屋の換気を行い、他の洗剤や排水溝のぬめり取りなどの薬剤や、生ごみや酢などと混ぜないよう注意します。有毒な塩素ガスが出ることがあるので要注意です。他にも使用量を守るなど、ボトル裏の注意書きをよく確認して使用しましょう。
漂白しても黒ずみが落ちなければ研磨剤を
漂白剤で殺菌を繰り返しても黒ずみが落ちなかった場合は、どうしたら良いのでしょうか?そのような場合には研磨剤を使ったお手入れがおすすめです。市販のまな板用の研磨剤を使って、表面を綺麗に磨くのです。シンクに置いたまな板に水を少しずつ流しながら丁寧にこすると、カビでできた黒ずみが削り落とされて綺麗になります。研磨剤(まな板削り)はホームセンターや通信販売で、比較的安い値段で購入することができます。
研磨剤を使用するときの注意点
研磨剤は漂白剤や洗剤といった薬品を一緒に使わないので、安心して使うことができます。ただし研磨剤はまな板の表面を削るため、まな板に傷ができる可能性があることに注意しましょう。傷が付くと困るまな板は、先に目立たない場所で試し使いをするのがおすすめです。また汚れや黒ずみがまな板の深いところまで入り込んでしまっていた場合は、完全に取り除くことができないこともあります。
汚れや黒ずみがまな板の深いところまで入り込んでしまっていた場合、綺麗になるまで削り取ったら表面がでこぼこになってしまうこともあります。でこぼこができないように磨くのは意外と難しいのです。さらに研磨剤を使うときには、研磨剤で手や指を傷つけないように注意しましょう。もち手カバーの付いたまな板削りなどがおすすめです。
まな板の黒ずみやカビの洗い方【木製編】
次は木のまな板の、黒ずみやカビの洗い方を詳しくみていきましょう。木のまな板だからといって、カビが生えて黒ずんだままのまな板を使うのは、衛生的に見ても好ましくありません。木のまな板の、汚れからできてしまった黒ずみの取り方を紹介します。
木のまな板の黒ずみを落とす方法
木のまな板も漂白剤で良いのでしょうか?実は木のまな板に漂白剤は使えません。木のまな板の黒ずみ取りで「薄めた漂白剤を布巾につけて、ピッタリと被せて2時間~3時間置く」と紹介しているところもありますが、木のまな板に漂白剤を使うと染み込んだ漂白剤によって、木の色が変色してしまう可能性があります。そのためまな板用の研磨剤で削るか、熱湯消毒で殺菌するのがおすすめです。
研磨剤で削った後は、削った際に出た木屑の他に研磨剤の粒などがまな板についていることがあります。木はプラスチック以上に滑らかにはなりにくいので、たわしでよくこすって落としてあげるようにしましょう。DIYが趣味の人であれば、自分でかんながけをして綺麗にすることもできます。ですが素人がまな板全体を滑らかにかんながけをするのはまず無理なので、避けたほうが無難な方法です。
業者やサービスも上手に活用しよう
木のまな板は、長く使っているだけでも反りや凹みが出てきます。汚れによる黒ずみももちろんですが、先にも紹介したように素人が木のまな板を綺麗に削り上げるのは難しいです。そんなときにはまな板の削りなおしのサービスをしている業者や、ホームセンターの電動かんなを借りて削る方法もあります。電動かんなの扱いに慣れていない人は、ホームセンターの人に聞いてみるのもおすすめです。
まな板の日常お手入れと洗い方【プラスチック製編】
まな板をいつまでも清潔に使い続けるには、日常の手入れは欠かせません。プラスチック製のまな板の扱い方や洗い方のほか、黒ずみができにくくなる殺菌などのお手入れ方法まで、まとめて紹介します。
お手入れのタイミング
通常使ったまな板は、調理後すぐに食器用洗剤で洗う人がほとんどと思われます。ですが洗剤で洗っただけでは汚れが落ちきっていない場合もあるのです。そのためすぐに黒ずんでしまうことにもなりかねません。特に白いプラスチック製のまな板は、より黒ずみが目立ってしまいます。包丁でできた傷に残った汚れで雑菌が繁殖してしまう前に、毎日の洗い方はもちろん、定期的なお手入れが重要になります。
特に生魚や生肉を調理した後は、食中毒や感染症の危険もあるため要注意です。そのためまな板は包丁と共に、毎日除菌することが望ましいのです。最近では食材によって使い分けできるまな板も売りに出されています。使い分けをすることによって食中毒のリスクを減らすことができるため、衛生面でも安全面でもまな板を使い分けるようにしましょう。
日常のお手入れの仕方
まな板の日常のお手入れというと、使用後の洗い方が真っ先に頭に浮かぶことでしょう。ですがまな板のお手入れは、すでに使用する前から始まっています。まな板を使うときにはまず、「使用する前にまな板を水に濡らす」ようにするのです。まな板を水に濡らしておくと、水がまな板をコーティングした状態になり、食材のアクや脂肪分といった汚れがまな板につきにくくなるのです。
そして使用後は家庭用洗剤での洗い方でも十分ですが、1日の最後に殺菌することと「使用後はしっかり乾燥させること」です。雑菌やカビは湿気が大好きです。まな板をしっかり乾燥させることで、カビの発生を防いで黒ずみができにくくなるのです。洗った後のまな板は風通しの良いところに立てて、しっかりと乾燥させるようにしましょう。
出典: https://wowma.jp
最近では抗菌タイプのプラスチック製まな板も売られるようになりました。プラスチックに銀イオンを練りこんだもので、水に濡らすことで銀イオンが除菌効果を発揮します。商品によっては食洗機に対応しているものもあり、衛生面でもおすすめのまな板です。
まな板の殺菌方法
プラスチック製まな板の殺菌方法は、乾燥させた後にアルコール製剤を吹きかけたり、先にも紹介した漂白剤を使った殺菌方法が効果的です。漂白剤を使った殺菌は、週に1回程度がおすすめです。洗った最後に熱湯をかけたり煮沸消毒をすると、より効果的に殺菌できます。
除菌には除菌効果の高い洗剤を
まな板の除菌には、洗い方はもちろん洗うときに使う洗剤も、除菌効果の高いものが好ましいのは言うまでもありません。洗った後にすぐに洗剤を流さずに浸け置きをしても、除菌効果が期待できる洗い方になります。洗剤での除菌後はしっかり乾燥させることも忘れないようにしましょう。
お手入れの注意点
プラスチック製のまな板のお手入れで、いくつかしないほうが良いことがあります。まずは生魚や生肉を切ってすぐの熱湯消毒です。もし熱湯消毒をするのであれば、一度まずは丁寧に汚れを洗剤などで落としきる洗い方をしてから、熱湯消毒をするようにしましょう。汚れを落とす前に熱湯をかけてしまうと、生ものに含まれるたんぱく質が固まってしまい、汚れが落ちにくくなってしまうので順番を間違えないよう注意しましょう。
次に注意したいことが日光消毒です。カビや黒ずみを押さえるのに十分乾燥させることは効果的ですが、濡れたままプラスチック製のまな板を日光に当てるのは止めましょう。乾かすときには直射日光は避けて干すようにしないと、割れや反りの原因となってしまうので注意しましょう。
もうひとつ注意したいことがたわしを使った洗い方です。プラスチック製のまな板は、いくら汚れが落ちにくいからといって、硬いたわしでゴシゴシ洗ってしまうと傷がついてしまいます。まな板の表面に傷がついてしまうとそこに汚れがたまりやすくなり、黒ずみが出来る原因になってしまいます。汚れが落ちないときは漂白をして、たわしでこするのは止めるようにしましょう。
まな板の日常お手入れと洗い方【木製編】
機のまな板はプラスチック製とは材質の特徴から違います。そのため日ごろの洗い方や掃除の仕方といったお手入れ方法も、プラスチック製のものとは異なります。木のまな板の日常の洗い方と効果的な掃除の仕方を紹介します。
使用前と使用中のお手入れ方法
木のまな板もプラスチックのまな板と同様に、使用前に水に濡らします。濡らした後は綺麗な布巾やキッチンペーパーで拭いておきます。木のまな板の表面を濡らすことで水の膜ができ、食材の臭いや成分が染み込みにくくなるのです。プラスチック製のまな板同様、覚えておくと洗い方も楽になり掃除もしやすくなります。
使用前にまな板を濡らすとき、熱湯で濡らすと除菌効果も得られておすすめです。特に乾いているときに熱湯消毒を行えるので、濡れた状態でかけるよりも高い効果が期待できるのです。「使用前に熱湯をかけて、除菌と汚れの付着を防ぐ」と覚えておくと良いでしょう。
基本的な洗い方
まな板は使い終わった時点ですぐに汚れを落とすために洗います。木のまな板は遅くなればなるほど、臭いや汚れを吸い込んでしまうのです。なので使い終わった時点ですぐに汚れを流すのが基本的な洗い方になります。木のまな板を洗う際には基本的に洗剤は使いません。使う前に水で濡らすことで、汚れは表面にだけ付いた状態のため、洗剤を使わなくても十分に落ちるのです。
なので木のまな板の洗い方は、粗塩や重曹、汚れが気になるときにはクレンザーをつけて、たわしでゴシゴシこすって洗います。包丁の跡がつきやすいので、その跡に沿ってたわしを動かすと傷の中の汚れが取れやすくなります。洗剤で洗わないと心配という人は、たわしで汚れを落とした跡に、サッと洗剤で洗い流すようにしてください。長く洗剤につけておくと、木が洗剤を吸収してしまうため逆効果になります。
肉や魚を切った場合の洗い方
まずはしっかりと水を流しながら、たわしでこすって汚れを落とします。汚れを落とす前に熱湯をかけないようにするのは、プラスチック製のまな板と同様洗い方のコツです。木目や包丁の跡に汚れを残さないよう意識して、側面や裏面もたわしでしっかり汚れをこすり落として掃除します。
手のひらでまな板全体を触ってみて、汚れが残っていないかチェックします。臭いも取れているかをかいでみて確認します。先に水で濡らしていると、洗った後の臭い残りはほとんどないです。油分や臭い残りがあったら、はじめて洗剤を少しつけてゴシゴシ洗います。木のまな板ではほとんど洗剤を使わない洗い方が基本となるのです。
洗い流し方
すすぎは流水でしっかりと行います。特に洗剤を使ったときには、洗剤が残らないよう丁寧に流します。この段階までくればお湯で流しても問題ありません。すすぎ洗いまでは、お湯を使うと汚れが残っていた場合に落ちにくくなることを忘れないようにしましょう。仕上げに熱湯消毒をするのは、特に生ものを扱った後の除菌効果が期待できるためおすすめです。
乾かし方
まな板の裏表だけでなく側面の水気も布巾でふき取ったら、日陰の風通しの良い場所に立てて完全に乾かします。設置面は小さければ小さいほど乾き残りが少なくなるため、まな板立てなどに縦にして置くのが理想的です。中までしっかり乾かすようにすることで、長く黒ずむことなく使い続けることができます。
お手入れの注意点
木のまな板を扱うときに注意したいのが、直射日光に当てて乾燥させないことです。もし天日干しをする場合には、せいぜい30分ほどで止めましょう。長時間の天日干しは木という材質上、割れたり反り返ったりしてしまいます。同様の理由で食器乾燥機の使用も避けるようにしましょう。
まな板を正しい洗い方で衛生的に保とう!
まな板は材質に合わせた正しい洗い方と除菌の仕方で、黒ずむこともなく長く衛生的に使うことができます。それぞれのまな板の特長にあった方法で衛生的に管理して、美味しい料理を作ってください!