2019年02月07日公開
2024年09月02日更新
逆輸入の野菜スティックセニョールとは?気になる味や調理の仕方も!
スティックセニョール、または茎ブロッコリーと言われる野菜を知っていますか?スティックセニョールは見た目や味がどことなくアスパラに似た、栄養豊富な野菜です。日本では馴染みのあまりないスティックセニョールですが、実は日本発祥の野菜なのです。海外で人気となり、逆輸入という形で日本でも流行の兆しを見せています。そんな気になる野菜、スティックセニョールについて詳しく解説していきます。美味しい茹で方、食べ方、レシピも紹介します。
目次
スティックセニョールは逆輸入で話題の野菜!
茎ブロッコリーとも呼ばれるスティックセニョールは、元は日本発祥の野菜です。逆輸入され、今再び注目され始めています。スティックセニョールが逆輸入された経緯を詳しくみていきましょう。
逆輸入のルート
スティックセニョールは実は日本生まれの野菜です。「スティックセニョール」という言葉を初めて聞いたという人も多いでしょう。日本生まれの野菜ですが残念ながら認知度は、まだあまり高くありません。
中国の野菜「かいらん」というキャベツの仲間と、ブロッコリーをかけ合わせてできたのがスティックセニョールです。スティックセニョールという響きから、イタリア野菜か何かというイメージがありますが実は日本生まれの野菜なのです。
スティックセニョールは「ブロッコリーニ」という名前で販売されていました。しかし、日本ではあまり普及することはなく、逆にアメリカに輸出したところ人気になったと言います。
スティックセニョールが日本で流行した理由
アメリカで人気がでたスティックセニョールは、逆輸入という形で日本で再び注目され始めました。産地は北海道、静岡、熊本など日本中で栽培されています。比較的育てやすく、家庭菜園でも初心者にも作りやすいため人気です。
クセがなく食べやすい味と、育てやすさ、栄養豊富な野菜ということで日本でもじわじわ人気が出始めています。まだ、一般のスーパーで見かけることは少ないですが道の駅やデパ地下などで販売されています。逆輸入という形で話題のスティックセニョールは、ぜひ注目したい野菜です。
スティックセニョール(茎ブロッコリー)とは?
スティックセニョールが逆輸入された野菜であることがわかりましたが、次は味や見た目について詳しくみていきましょう。初めてスティックセニョールの名前を聞いた人も、食べたことがある人も、スティックセニョールを詳しく知っていけば魅力ある野菜だということがわかるでしょう。
見た目の特徴
スティックセニョールの特徴は、なんといっても長い茎にあります。まるでブロッコリーを伸ばしたかのような見た目は、茎ブロッコリーの名にふさわしいものです。その細長い茎は、アスパラにもどことなく似ています。
スティックセニョールは、ブロッコリーように花蕾がついています。ブロッコリーの花蕾のように硬く詰まった感じではなく、柔らかくふわっと開いています。
味や食感はアスパラに似ている
スティックセニョールの茎の味や食感は、アスパラに似ています。茎が長く、見た目もアスパラっぽいのですが味もアスパラとブロッコリーを合わせたものを想像するとわかりやすいと思います。花蕾もブロッコリーほど青臭さがなく、ブロッコリーが苦手な人でも食べやすいでしょう。
茎には甘みを感じることができ、クセがなく食べやすいでしょう。アスパラとブロッコリーのいいとこ取りのような味わいは、そのまま茹でてもアレンジしても美味しく食べられます。さらにアスパラのような細長い形を生かせば、料理の幅も広がります。
色々な呼び名
スティックセニョールは、その見た目からさまざまな名前で呼ばれています。茎が長いブロッコリーということで「茎ブロッコリー」と呼ばれているほか、発売当初は「ブロッコリーニ」と呼ばれていました。そのほかにも「ブロッコリーセニョール」とも呼ばれています。
その見た目から一般的には茎ブロッコリーと呼ばれることが多いようです。日本での認知度は今ひとつのスティックセニョールですが、茎ブロッコリーといったほうがピンとくるかもしれません。
主な栄養素と効果効能
食べやすく、美味しいスティックセニョールは栄養成分も豊富です。ブロッコリーは栄養豊富な野菜としても知られています。そのブロッコリーの栄養を受け継いだスティックセニョールには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
含まれている栄養はβカロテン、ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンK、カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維などが含まれています。
スティックセニョールの中で特に多い栄養素が、「スルフォラファン」です。スルフォラファンは炭水化物、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル、食物繊維に次ぐ、第7の栄養素と呼ばれている成分です。スルフォラファンには、体を錆びさせる活性酸素を抑制する抗酸化作用が多く含まれています。また、ガンの抑制効果、動脈硬化予防、貧血予防にも効果があると言われています。
スルフォラファンには、胃がんの原因になるピロリ菌に対する殺菌効果があるとの報告もあり、その栄養価の高さに注目が集まっています。ブロッコリーと同じく、体にいい栄養素がたっぷりとスティックセニョールには含まれています。
スティックセニョールの茹で方
スティックセニョールは美味しくて体にいいことがわかりました。次は実際に、スティックセニョールを調理してみましょう!美味しく食べるための茹で方を紹介します。
茎と蕾を切り分ける
スティックセニョールの基本の茹で方を紹介します。まずはスティックセニョールの下ごしらえです。特に茹で方に難しいことはありません。スティックセニョールの根元は硬い場合があるので1センチほど切り落とします。スティックセニョールは茎と蕾で茹で時間が変わるため、切り分けておきます。
出典: http://noupro.jp
スティックセニョールの茎は、本来アスパラほどの太さですが稀に太いものがあります。食べにくい場合は、食べやすい太さに切っておきましょう。
茎を茹でる
まず、お湯を沸かしたら塩を入れます。茹で方の目安はお湯1リットルで塩小さじ1杯です。そこにスティックセニョールの茎を入れます。スティックセニョールの茎は硬いので先に茹でましょう。
1~2分後に蕾を加える
出典: http://noupro.jp
茎を茹でて1〜2分したら蕾も茹でます。蕾は茎に比べ早く火が通ります。茹ですぎることで食感が悪くなるので茹ですぎには注意です。
合計3~4分茹でてざるにあける
スティックセニョールの蕾を加えてから1〜2分ほど、合計3〜4分したらざるにあげます。ざるにあけたまま冷ましましょう。茹で方の注意として、水にさらすのば絶対にやめましょう。スティックセニョールの栄養が逃げてしまいます。必ず、ざるにあけたままで冷ましましょう。これで基本の茹で方はOKです。
レンジで加熱する方法
出典: https://wired.jp
スティックセニョールは、手軽に電子レンジで加熱できます。切ったスティックセニョールを耐熱皿に並べ、ふんわりラップをしたら600wで2分加熱するだけです。スティックセニョールの栄養はお湯に溶け出てしまうので、レンジ調理は栄養面からもおすすめの調理方法です。
スティックセニョールの美味しい食べ方とレシピ
スティックセニョールの美味しい茹で方を覚えたら、次はアレンジレシピに挑戦してみましょう!スティックセニョールはクセもなく、どんな食べ方も合います。レシピを覚えて栄養豊富なスティックセニョールを食卓に取り入れましょう。
茎ブロッコリーとベーコンのニンニク醤油炒め
- スティックセニョール1房
- ベーコン5枚
- ニンニク1片
- オリーブオイル
- 醤油適量
- スティックセニョールは食べやすい大きさに切って固めに茹でておきます。
- ベーコンは食べやすい大きさに切って、ニンニクはみじん切りにします。
- フライパンにオリーブオイルを熱したらニンニク、ベーコンを炒めます。
- スティックセニョールを加え、さっと炒めたら醤油をまわしかけて出来上がりです。
このレシピは、スティックセニョールの食感と甘さを生かした食べ方です。スティックセニョールの歯ごたえは、炒めても変わらず美味しく食べられます。ニンニクと醤油の香りでご飯が進むレシピです。この食べ方の他に、バターで炒めたりキノコを入れたりアレンジもできます
スティックセニョールの甘味を活かした胡桃和え
- スティックセニョール80g
- くるみ大さじ2
- A・醤油大さじ1/2
- A・砂糖大さじ1/2
- くるみを乾煎りします。焦げないよう注意してください。
- 煎ったくるみをペースト状になるまですりつぶします。
- すりつぶしたくるみにAの材料を入れます。
- 食べやすい大きさに切って、茹でたスティックセニョールをくるみと和えます。
このレシピは、スティックセニョールをくるみと和えたおしゃれな食べ方です。くるみは香ばしく体にもいいのでおすすめのレシピです。くるみの他、胡麻和えも美味しいでしょう。このようにスティックセニョールは色々な食べ方ができます。扱いはブロッコリーとほぼ同じなので、気軽に調理していてください。
スティックセニョールを見つけたら買ってみよう!
スティックセニョールは、珍しい野菜と思いがちですが味は馴染み深く、調理方法も手軽でおすすめです。クセもなく、どんな食べ方でも合うスティックセニョールを食卓に取り入れてみてください。