黒豆の栄養と効果を解説|おすすめレシピや選び方・保存方法も紹介

黒豆にはどのような栄養分が含まれているのでしょうか?この記事では黒豆の栄養とその効果を解説するとともに、市販の黒豆や残った黒豆煮を利用したおすすめレシピを紹介しています。黒豆について知りたい方、どのような栄養が含まれているのか興味のある方はぜひご覧ください。

黒豆の栄養と効果を解説|おすすめレシピや選び方・保存方法も紹介のイメージ

目次

  1. 1黒豆とはどんな食材?
  2. 1黒豆の種類
  3. 1黒豆の栄養価と効果
  4. 1黒豆を使ったおすすめレシピ
  5. 1黒豆の選び方と保存方法
  6. 1栄養豊富な黒豆をおいしく食べよう

「黒豆は栄養豊富なの?」
「黒豆を食べるとどんな効果がある?」
「煮豆以外の料理にも使える?」
このように黒豆の栄養価や効能、効果、食べ方について気になっている方はいらっしゃいませんか。


本記事では、黒豆を食べ始めた時期やおせち料理に加わった理由や種類、食べることで摂取できる栄養素と各栄養の効能、期待できる効果を解説しています。また、黒豆を使ったおすすめレシピ、選び方と保存の仕方も紹介しています。


記事を読むと、黒豆に関する知識や含まれる栄養について理解でき、おいしく食べながら健康や美容へ活かせるようになるでしょう。


黒豆からどのような栄養を取れるのか知りたい方、積極的に取り入れてみたい方は、ぜひ役立ててください。

黒豆とはどんな食材?

黒豆は大豆の一種で、正式には黒大豆といいます。一般的な皮の黄色っぽい大豆を黄大豆、緑がかったものを青大豆と呼ぶように、黒豆の名には種皮の色が関係しています。色は違いますが、黒豆の栄養素は大豆とほとんど変わりありません。


黒豆について深く知るために、日本で栽培が始まった時期や、黒豆に込められた意味もチェックしてみましょう。

黒豆の歴史

平安時代の辞書に記載されていることから、その頃には栽培されていたと推測できますが、作られ始めた年代は分かっていません。室町時代には正月料理として、食べられるようになったと言われています。

おせちに黒豆を食べる理由

おせちに入れる黒豆には、願いが込められています。元日は年神様をお迎えし、家内安全やその年の豊作を願う日です。黒色は魔除けに使われる色で邪気を払うとされ、豆は語呂合わせから「まめに働き丈夫な体を持つこと」を意味しています。

黒豆の種類

見た目だけでは区別しにくいですが、黒豆には種類がありそれぞれ産地や特徴が違います。食材として黒豆を探す場合、料理に適した種類を選ぶと、よりおいしく作れるでしょう。


どの種類を選べば良いか違いが分かるよう、大きさや形、食べた時の食感など種類別に詳しく説明していきます。

丹波黒


丹波黒は兵庫県の丹波地方で古くから栽培され、兵庫県の特産物にもなっている黒豆です。名前に地名が入っていますが、兵庫以外の地域でも栽培されています。


ほかの種類の黒豆と比べ大きいのが丹波黒の特徴です。皮が破れにくく、煮るとつやつやと輝きます。食感がもっちりとしていることから洋菓子作りにも向いています。

雁喰


東北地方で作られている黒豆で、黒平豆とも呼ばれます。黒平豆の名前どおり、形状は丸みを帯びているものの平たくてシワのあるのが特徴です。雁がつついたように見えるシワが、雁喰の名前となっています。


雁は吉兆の鳥とされていることから、お祝いの席に用いられてきましたが、現在では雁喰を使った納豆なども販売されています。

中生光黒


中生光黒は主に北海道で生産されている黒豆です。表面が輝いて見える、黒光という品種の1つになります。粒は一般的な北海道産の黒豆に比べると小さめで、皮の食感は硬めです。煮豆や蒸豆を作る時に皮浮きが少なく、崩れにくいのが特徴で、加工用にも利用されています。


北海道内には中生黒光を使用して味噌などを作り、地域の活性化を図っている自治体もあります。

玉大黒

玉大黒は、東山140号と丹波黒の人工交配により、大豆のかかりやすい病気に対する抵抗力を高めて作られた、煮豆に適している品種です。


粒が大きくて丸い形をしていますが、白い粉状の蝋物質が皮の表面に付いているため、光黒に見られるような光沢は見られません。生産地では玉大黒を黒豆茶、きな粉、甘納豆などに加工して販売しています。

黒豆の栄養価と効果

成分表を見ると、黒豆は栄養価の高い食材であることが分かります。黒豆には、体に様々な良い影響を与えてくれる栄養素がいろいろと含まれています。


黒豆の栄養を有効に活用できるよう、含まれる栄養素とその効果や効能について理解しておきましょう。


出典:黒豆‐カロリー/栄養成分/計算|カロリーSlism
参照:https://calorie.slism.jp/104031/

黒豆煮含まれる栄養1カップ(140g)あたりの含有量
たんぱく質19.74g
脂質13.16g
炭水化物51.8g
食物繊維8.82g
カルシウム112mg
5.88mg

食物繊維

黒豆には、人間の消化酵素で消化できない食物繊維が多く含まれています。食物繊維は、便通を整える効果を期待できます。


また、取り過ぎた糖、脂肪、ナトリウムなどを排出する働きがあることから、血糖値や血圧、LDLコレステロール、中性脂肪のコントロールにも役立つでしょう。


出典:食物繊維|e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html//


出典:黒豆‐カロリー/栄養成分/計算|カロリーSlism
参照:https://calorie.slism.jp/104031/

カルシウム

骨の健康に欠かせないカルシウムも、黒豆から摂取可能です。カルシウムは骨や歯の構成成分となるほか、出血の予防、筋肉や神経の興奮を調節する作用にも関わっています。


不足すると、骨の発育不全や骨粗しょう症を起こしやすくなるため、要注意です。


出典:カルシウム|e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-042.html/


出典:黒豆‐カロリー/栄養成分/計算|カロリーSlism
参照:https://calorie.slism.jp/104031/

たんぱく質

たんぱく質は人間の筋肉や臓器などの構成、体の機能調節に必要な、生きる上で重要な成分です。食品から摂取するたんぱく質は、アミノ酸の種類や含まれる量によって体の中での働き方が異なります。


黒豆を含む豆類は畑の肉と言われており、利用効率に優れた良質なたんぱく質が含まれています。


出典:たんぱく質|e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-044.html/


出典:たんぱく質豊富な黒大豆  (2003年10月8日掲載)|岡山県ホームページ(統計分析課)
参照:https://www.pref.okayama.jp/page/detail-30767.html

鉄分

日本人が不足しがちな鉄分も、黒豆には含まれています。体内の鉄分は、赤血球のヘモグロビンと筋肉中のミオグロビンに多く存在しています。


ヘモグロビンは、鉄分が十分にないと酸素をうまく運べません。欠乏すると貧血の状態になるほか、疲れやすくなる、筋力が衰えるなどの症状が現れます。


出典:鉄|e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-022.html/


出典:黒豆‐カロリー/栄養成分/計算|カロリーSlism
参照:https://calorie.slism.jp/104031/

アントシアニン

黒豆の黒い皮には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれています。ポリフェノールは、大量に作られた活性酸素の働きを弱める、もしくは、取り除く働きをする抗酸化物質です。


活性酸素による体の酸化によって起こる老化や動脈硬化などから、体を守る効果が期待できます。


出典:抗酸化物質|e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html/


出典:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構|国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
参照:https://www.naro.go.jp/laboratory/nfri/contens/ffdb/crops_pdf/kurodaizu.pdf

イソフラボン

大豆には、大豆イソフラボンと呼ばれるポリフェノールが含まれています。イソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)に似た化学物質で、大豆の一種である黒豆からも摂取可能です。


実験の結果から、女性ホルモンの減少に伴う症状や病気予防への効果を期待されていますが、研究段階のため、有効性は明確でありません。


出典:大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A|農林水産省
参照:https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_daizu_qa/#b5/

レシチン

黒豆に含まれるレシチンは、血液中に存在するリン脂質の種類の1つです。細胞膜の形成や、血管内におけるコレステロールの運搬などに関わっており、不足すると生活習慣病を引き起こすきっかけになる可能性があります。


出典:リン脂質 |e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-039.html/

黒豆を使ったおすすめレシピ

黒豆は炒ると黒豆茶として飲めますし、お米と一緒に炊飯器に入れて黒豆ご飯も作れます。炒ってからすり潰せば、自家製きな粉を作ることも可能です。


様々な使い方ができる栄養価の高い黒豆を、もっと料理やお菓子作りに活かしてみましょう。ここからは黒豆を使ったおすすめレシピを紹介します。

栄養満点!黒豆とアボカドのスイートチリソースサラダ

栄養満点!黒豆とアボカドのスイートチリソースサラダ
茹で黒豆を使った和えるだけの簡単サラダ。 森のバターと言われるほど栄養価の高いアボカドと黒茹で豆を合わせた一品。 黒豆には食物繊維やカルシウムなど、身体に嬉しい成分がバランス良く含まれています。 スイートチリソースの甘辛い味がよく絡み、黒豆が苦手な方にも食べやすい味です。 アボカドの優しい柔らかさで食べやすく、また黒豆の歯ごたえがおなかの満足度もアップしています。

このレシピは、柔らかいアボカドと黒豆のしっかりとした食感を、同時に楽しめる栄養たっぷりのサラダです。


そのまま使えるドライパックの黒豆を、甘辛いスイートチリソースで和えるだけで出来上がります。忙しい日でも簡単に作れる、食べ応えのある一品です。

市販の黒豆煮を使って簡単に♪ 黒豆クリームチーズカナッペ

市販の黒豆煮を使って簡単に♪
黒豆クリームチーズカナッペ
市販の黒豆煮を活用し、クリームチーズを混ぜるだけの超簡単おつまみです。
まるでチーズケーキのようなカナッペなので
大人はワインのおつまみに、お子様はおやつ感覚で食べていただけると思います(*^-^*)
お節料理の黒豆煮があまり好きではない方にも挑戦していただきたい一品です。

これは黒豆煮とクリームチーズで作る、和洋折衷のカナッペです。おせちの残りの黒豆を使って、作ることも可能です。


急なお客様や友人同士の集まりなど、様々なシチュエーションでオードブルとして使えます。

ラクうまおやつ♪黒豆入りもちもちホットケーキ

ラクうまおやつ♪黒豆入りもちもちホットケーキ
おせちの黒豆余ってませんか~? ホットケーキミックスと豆乳か牛乳があればもちもちで黒豆の甘みが美味しい簡単おやつできますよ♪ 卵を入れずに作るともっちりした食感になって、黒豆との相性ばっちりです! ミニサイズなのでおやつにぴったり!

子のレシピは、あらかじめ溶いたホットケーキミックスの中に、おせちの余りや市販の黒豆煮を混ぜてこんがりとフライパンで焼くだけで完成します。


一般的なホットケーキのように卵を使わないため、黒豆に生地が合うようにもっちりさせるのがポイントです。黒豆に甘みがついているため、そのままでもおいしく食べられます。

黒豆の選び方と保存方法

乾燥黒豆を選ぶ場合は、シワや傷、虫食いの跡がないか確かめましょう。粒の大きさが均等で、表面にハリがあるものを選びます。


気温が15~25℃程度の時は、直射日光を避けて、風通しが良い冷暗所で保存可能です。冷蔵保存する時は、キッチンペーパーを敷いた密閉容器または通気性のある紙袋を利用しましょう。

栄養豊富な黒豆をおいしく食べよう

黒豆に含まれている各栄養素は、体に良い働きをしてくれるため、積極的に取り入れたい食品です。栄養素はほかの大豆とあまり変わりませんが、黒豆にしかない利点もあります。


食事に黒豆を取り入れると、生活習慣病の予防や美肌作り、ダイエットに役立ちます。長くおいしく食べられるよう保存方法にも気をつけ、料理に活かしていきましょう。

Thumb黒豆はどのくらい日持ちする?乾燥・煮豆で紹介!日持ちさせる保存方法も | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumb黒豆のカロリーから栄養まで解説!意外なダイエット効果とは? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumb黒豆茶の効果効能とは?冷え性や美肌効果・アンチエイジングにも! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ