山芋はとろろにして冷凍保存しよう!保存期間や変色を防ぐ方法も!
山芋はまとめてとろろにして冷凍保存することで保存期間を延ばし、便利に使うことができます。山芋を調理しようとなると手のかゆみやあのヌルヌル感が毎回厄介だとは思いませんか?なのに使い方としては少量ずつで一度に大量に使うことは少ないのではないでしょうか?そんな山芋はまとめてとろろにして冷凍してしまえばとても便利なのです!今回はとろろにした山芋の冷凍保存方法や解凍方法、保存期間などをメインに、山芋の栄養やカロリー、効能を紹介していきます。さらに山芋の変色しにくいすり方、変色を防ぐ方法も解説します!
目次
とろろにして山芋を冷凍保存する方法
山芋を料理で使うとなったときの使い方として多いのは、とろろにして小鉢に盛ったり、ご飯やそばにかけたりと一度に大量に使うことはそう多くはないと思います。そうなると山芋が余ってしまい、保存方法に困ってしまったなんて経験はないでしょうか?そんなときにおすすめなのが全てとろろにしてから冷凍保存するという方法です。今回は山芋の冷凍の仕方から冷凍保存した時の保存方法や解凍方法、保存期間を紹介します。
とろろにした山芋を冷凍する方法はいくつかあります。そのためそれぞれ使いたい用途に合わせて冷凍することをおすすめします。また、とろろは冷凍しても決して粘りやぬめりが失われることないため安心して冷凍してください。山芋を冷凍することにはメリットがたくさんあるのです!そのこともこれから解説していきます。
とろろをフリーザーバッグで冷凍する
まずは山芋の使い方として多いとろろ状にすりおろしてからフリーザーバッグで冷凍保存する方法です。1回分ずつや家族での1食分など少量で冷凍保存するこの方法は、解凍したらそのまま袋の端を切ってしまえばそのまま手を汚さずに、またかゆみも感じずにとろろを料理に使うことができます。使い方としては市販の冷凍とろろのように使えるとろろの冷凍保存方法です。さっそくフリーザーバッグでの冷凍保存方法を紹介します!
山芋の皮をむいてからおろし器ですりおろします。このとき変色予防としてお酢を数滴混ぜ合わせましょう。そうしたらSサイズなど小さめのフリーザーバッグに1度に使いたい分だけのとろろを入れていきます。空気が入らないようしっかりと空気を抜いて袋の端を閉じて平らになるよう冷凍します。多めに冷凍保存した場合、半冷凍状態のときに菜箸などで線をつけておくと使いたいときに線に合わせて割るだけで袋を切らずに使えます。
製氷機を使ってとろろを冷凍する
さらに、フリーザーバッグではなく製氷機に流し入れて冷凍するという冷凍保存方法もあります。この冷凍保存方法は、均等な量で山芋を冷凍保存できて使うときも分量などを測らずに使えるためとても便利な冷凍保存方法となっています。冷凍の仕方は、山芋をすりおろしてから、比較的大きめの製氷機に1回分ずつとろろを流し入れ、しっかり冷凍できたら1つずつラップでくるみ、フリーザーバッグにいれて冷凍保存するだけです。
とろろの冷凍保存期間
果たして冷凍したとろろはどれくらいの保存期間があるのでしょうか?冷凍したとろろの保存期間としては3週間~1か月とされています。まだ、使っていない山芋ならば常温で2か月ほどの保存期間がありますが、カットして断面が出ていたり、1度使ってあったりするとやはりきちんとラップでくるんでから冷蔵保存しても保存期間は1週間くらいが目安となります。すぐに使い切らない場合はやはり冷凍保存がおすすめです。
冷凍したとろろの解凍方法
1度冷凍した山芋の解凍方法としては、流水解凍、自然解凍、電子レンジで解凍する3つの解凍の仕方があります。ですが、電子レンジでの解凍は加熱する時間が長くなってしまうと固くなってしまうので注意が必要となります。なので、急いでない場合は冷蔵庫に移してから自然解凍するのがおすすめです。また、急いでいるのならボウルなどに水を張り、フリーザーバッグのまま水が中に入らないように流水解凍するといいでしょう。
とろろにした山芋の変色を防ぐ方法
山芋をとろろにした際や切った時、山芋が変色していた経験がある方も多いと思います。すったときには白かった山芋もいざ食べるときに変色していたら保存期間をきちんと守っていても腐ってしまったのではないかなど食べるのが少し心配になってしまいます。変色して食べるのが心配にならないよう変色のしにくいすり方、変色を防ぐ方法を紹介します!せっかくならきれいな色でとろろを冷凍保存しましょう。
山芋が変色しにくいすり方とは?
山芋が変色しにくいすり方とはいったいどのような方法だと思いますか?すりおろし器の使い方やすり方が問題点なのか、そもそも山芋が変色してしまう原因はいったい何なのか知っているでしょうか。山芋が変色してしまう原因は、ポリフェノールという酵素が原因で起こる酸化です。山芋を切ったり下ろしたりすると空気に触れる面が増えてしまい一気に酸化が進んでしまうため、少しの時間でも酸化してしまうのです。
生活習慣病に効果のあるポリフェノールなのですが、空気中の酸素や金属と反応すると色素成分のメラニンを作り出して変色してしまいます。金属と反応して変色が進んでしまう為、山芋の変色しにくいすり方としては金属のすりおろし器は使わずに陶器のすり鉢やプラスチックやセラミック製のすりおろし器などを使いましょう!またすり方だけでなく、山芋を切るときにも同様で金属の包丁を避けると変色の防止になります。
レモン汁か酢を混ぜて冷凍する
山芋をすった後の変色の対処法としてはレモン汁や酢を混ぜてから冷凍するのが効果的だといえます。山芋をすった後にレモン汁か酢を2、3滴加えて混ぜておくと変色防止となり、きれいな色で冷凍できます。レモン汁や酢を加えてもとろろの味が変わってしまわないか、酸っぱくなってしまわないか疑問に思うかもしれませんが加えるといってもほんの少しの量なので味が変化してしまう心配はありません。
さらにすった後にレモン汁や酢を加えるだけでなく、すりおろす前に山芋を酢水に漬けておくという方法も効果的だといえます。この方法だと変色の防止にもなりますし、すりおろす際のぬめり防止や手のかゆみをおさえることにもつながるためとろろを冷凍するときにもおすすめです。酢と水の割合としては水500㏄に対して酢大さじ1で、5~10分さらします。酢を入れすぎると味に出てしまうので注意して下さい。
変色しにくい山芋を手に入れる
変色しにくいすり方もありますが、山芋を選ぶ時に変色しにくいものを選ぶこともできます。山芋の中でも変色のしにくい山芋があるということを知っていましたか?変色のしにくい山芋の特徴の1つは成熟または完熟したものということです。成熟または完熟した山芋は全体的に太く、中でも真ん中の部分が変色しにくいとされています。細い山芋はアクが強く、先端部分や未成長の山芋は細胞分裂が活発なため変色しやすいとされています。
もう1つの特徴というか条件としてあげられるのは、春と秋に収穫された山芋を選ぶということです。山芋の旬は11~2月で、秋に収穫された山芋はすぐに出荷せずに熟成を待っているため変色しにくいのに加えて味が濃厚で粘りが強くうまみが増しているそうです。また、春に収穫された山芋も秋ほどではありませんが粘りが強く美味しくなっています。夏に収穫される山芋はアクが強く細胞分裂が活発なためおすすめしません。
とろろが変色してしまったら?
もし山芋が変色してしまった時、食べても大丈夫か不安になってしまいがちですが決して問題ありません!先ほど紹介した通り、酸化してしまっただけなので味も栄養も効能も変わっていないのです。ですが見栄え的に小鉢など山芋が目立つ料理に使うのは気が引けるという方の山芋の使い方としては、お好み焼きのつなぎとして使ったり、油で揚げるなど少し調理する使い方がおすすめです。!フワッとした食感が楽しめる料理になります。
とろろにして冷凍した山芋の使い方
冷凍したとろろに限らずとろろにした山芋の使い方というと小鉢に盛り付けるだけだったり、とろろそばや山かけ丼などそのままとろろとして使う方法が真っ先に思いつくと思います。ですが、とろろはお好み焼きなどの生地にいれるとフワッとした食感にさせることができるのです。食感が楽しくなる冷凍した山芋の使い方、とろろを存分に楽しめる冷凍した山芋の使い方紹介します!
キャベツたっぷりふわふわ「お好み焼き」
水分は山芋だけのこのお好み焼きのレシピはふわふわ食感が楽しめます!子供も大人も大好きなお好み焼きにすることでキャベツもたっぷり食べられて野菜不足の解消にもつながります。ふわふわ食感に病みつきになる人も多く、お好み焼きにうるさい人でも納得の絶品レシピとなっています!とろろを冷凍しておけばキャベツを用意するだけでいつでもふんわり絶品お好み焼きが楽しめます。
「お好み焼き」
— 食テロbot (@shokutero_bot) November 22, 2019
山芋入りの生地と細かく刻んだキャベツが相まって
極上のふんわり食感
カリカリになった豚バラと
かつおと昆布の風味が口の中で広がります(*˘︶˘*).。.:*♡ pic.twitter.com/uZGucyYuAb
- キャベツ 200g
- 豚バラ肉 100g
- 卵 M2個
- 揚げ玉(天かす) 大さじ2~3
- 桜えび 大さじ1
- 紅生姜 ひとつまみ
- A 薄力粉 80g
- A 長芋のすりおろし(冷凍したとろろ) 160g
- A 鰹だしの素または鰹節粉 小さじ1弱
- A 薄口しょうゆ 小さじ1/2
- ソース、マヨネーズ、青のり、鰹節 適宜
- 大きなボウルにAを入れ空気を含ませるように菜箸でもっちりするまでかき混ぜ、冷蔵庫で30分寝かせます。
- キャベツは粗いみじん切りにして、豚バラ肉は半分にしておきます。
- 1のボウルにキャベツ・揚げ玉・桜エビ・紅生姜を入れて、大きなスプーンで底から空気を含ませるようにふんわり良く混ぜます。
- フライパンに薄く油をひいて弱火強で、生地を広げずに厚めに落とします。ヘラで丸く形を整えてから豚バラ肉を乗せてじっくり焼きます。
- 返したら上から抑えず、弱火強でじっくり焼き豚肉がカリッとするまで徐々に火を強めていきます。再び返して中火でパリッとさせます。
- 仕上げにソースやマヨネーズ、青のり、鰹節をかけて完成です!
ご飯が進む「とろろ汁」
とろろを美味しい出汁でいただくシンプルなとろろそのものを楽しめるレシピです。つるつるっと食べられて意にも優しいため、夜食や体調、胃腸がすぐれないときにもぴったりな1品です。温かいご飯に乗せて食べるとお出汁の優しい味でご飯が止まらなくなります!体調がすぐれないときでもとろろを冷凍しておけば解凍してだしを混ぜるだけであっという間に身体にやさしいとろろ汁が完成します。
- 長芋または山芋のすりおろし(冷凍とろろ) 400g
- A だし 1/2カップ
- A 醤油 (好みで)大さじ1~
- あれば青のり 適宜
- お出汁を作って醤油を加えてから冷ましておきます。
- 長芋はすりおろしておきます。すり鉢ですると粘りが増すのでおすすめです。
- 長芋に1のだし汁を混ぜて、お好みで青のりをかけたら完成です!
山芋に含まれる栄養には優れた効能が!
山芋はメインとしてはあまり食べることがなく地味なイメージを持ちがちですが、その栄養をみてみると驚くほど優れた効能がたくさん詰まっているのです!何となくねばねばした食材は体に良い、山芋を食べれば病気にならないということを耳にしたことをある人も多いと思います。その体にいいということや山芋のカロリーを今回は具体的に紹介していきます。きっとあなたも山芋に含まれる栄養の優れた効能に驚きます!
とろろは冷凍しても栄養が失われてしまうことはないのでこれから紹介する山芋の優れた効能は冷凍後もきちんとその効果は得られます。なので安心して山芋を冷凍保存しましょう。その効能を知れば、むしろ常に冷凍した山芋をストックしておきたくなるかもしれません。また、栄養だけでなく冷凍したとろろは粘りやとろみがなくなることはないので、栄養も口触りも残したまま冷凍保存できます!
免疫力のアップ
シンプルだけど滋養がたっぷり。
— くみんちゅ (@kuminchuu) November 4, 2019
消化が良く、胃腸の調子を整えてくれる里芋のポタージュです。
里芋や山芋に含まれるねばり成分は、胃腸の粘膜を修復したり免疫力を高める働きがあるので、
風邪や胃腸炎の後の回復食にもぴったりなんです。
里芋のやさしい甘さに癒されます。 https://t.co/zQhHB9EM3s
山芋には免疫細胞を活性化するNK細胞があるサポニンやアルギニンという成分に細胞やウイルスの侵入を抵抗する働きがあるため、免疫力の向上や疲労回復の効果が期待できます。山芋の優れた栄養で体力をつけるほか、風邪やインフルエンザなどの病気にならない身体作りにつながるためぜひ積極的に食べてほしい食品の1つとなっています。また、この山芋の優れた栄養による効能は研究の上きちんとした結果が出ています。
大腸がん予防
山芋にはジオスゲニンという成分が含まれています。実はこのジオスゲニンという成分には最近の研究の結果により、大腸がんの発生を抑えるという優れた効能が判明したそうなのです!大腸がんは近年その数が急激に増え、今まで日本人の死因No.1であった肺がんを抜いて1番多くなっています。そんな大腸がんを防ぐ効能が山芋の優れた栄養に含まれているので、大腸の健康が気になる人は特に山芋を食べるようにしましょう。
消化を助ける効果
消化に良い食材の1つとして山芋を耳にしたことはありませんか?山芋が消化に良いというのはジアスターゼやアミラーゼという成分が山芋に含まれているからなのです。ジアスターゼもアミラーゼも消化酵素の1つでジアスターゼにはでんぷんの消化をよくする効能、アミラーゼには糖質を分解する効能がありその効果は大根の3倍あるとされています。そのため、食べすぎた時や胃の調子が悪い時には山芋を食べることがおすすめです!
デトックスと美肌の効果
山芋の栄養に含まれる優れた効能はまだあります!女性にうれしいデトックス効果や美肌の効果もあるのです。山芋は消化に良く、食物繊維が豊富に含まれているため腸の働きが良くなります。食物繊維不足は腸の働きを弱めてしまい体に良くない毒を溜め込んでしまいます。そうすると病気にもなりやすくなってしまうため、食物繊維は積極的に摂ってほしいもの。そのため山芋はデトックスにもうってつけなのです!
鶏肉と根菜の塩麹スープ。
— 大人女子 (@greenrose163) January 6, 2018
鶏胸肉と大根、かぶ、レンコン、山芋をサイコロ切りにして火を通してから、すりおろしもたっぷり入れるのでデドックス効果高いです✨ pic.twitter.com/kf1OgXNuHV
山芋は健康になれるほか、美肌にも効果がある野菜だとして有名です。その理由は、先ほども紹介した大根の約3倍もあるアミラーゼや食物繊維を多く含んでいるためデトックスの効果があるということに加えてビタミンCなどが豊富に含まれているためです。山芋の栄養で体の毒素を出して、ビタミンを摂って健康な身体と美しい肌の両方を手に入れましょう!
山芋の気になるカロリー
山芋の栄養にはたくさんの優れた効能が冷凍してもあることを紹介しました。冷凍して山芋をたくさん食べよう!と思ったとき、気になるのはカロリーではないですか?山芋も芋類の1つであり、芋類は高カロリーなイメージがありますがその実際のカロリーの値を今回は紹介します。健康のためやデトックス効果、美肌のためにも取り入れて欲しい山芋の気になるカロリーは果たしていくつなのでしょうか?
山芋の100gあたりのカロリーは約65kcalとなっています。他の芋類のカロリー(100gあたり)を見てみると、ジャガイモ・約85kcal、サツマイモ・約130kcal、里芋・約58kcalと芋類の中で山芋は比較的低カロリーなのです。山芋は地下に芋をもつ作物の総称であるため、山芋全てが約65kcalとは言えません。具体的に説明すると山芋の中でも長芋は約65kcalなのですが、自然薯は約121kcal、大薯は約109kcalということです。
なので、山芋の中でもカロリー面でみると長芋が1番低カロリーなのでダイエット向きだといえます。さらに山芋の使い方としては生でも使えて食べられるので、そのままの素材として何も手を加えずにとろろや短冊切りにして醤油をかけるなどすると余分な油を使用せず低カロリーで食べることができます。そして山芋は低カロリーなことだけがダイエットに向いているわけではなく、他にもうれしいダイエット効果があるのです!
山芋にはカリウムが豊富に含まれています。このカリウムというのは利尿作用があるため浮腫みを解消してくれます。他にもムチンという成分も豊富で、ムチンには血糖値が上昇するのを抑えてくれる働きがあります。さらに先ほど紹介した消化酵素であるアミラーゼも豊富なため、山芋は低カロリーで健康、ダイエットにはぴったりの食材であるということが言えます。もちろんこれらも冷凍して失われることはありません!
山芋のかゆみの原因とは?
山芋をとろろにして冷凍する際や調理するとなると一番厄介となるのが手のかゆみではないでしょうか?手がかゆくなるから山芋料理は避けてしまうこと、市販の冷凍山芋を購入してしまうことも多々あると思います。なぜ山芋を触ると手がかゆくなるのでしょうか?山芋の使い方やすり方がかゆみの原因か、すり方や山芋の使い方を工夫すれば手のかゆみを抑えることができるか気になると思うのでかゆみの原因、その対処法を紹介します!
原因はシュウ酸カルシウム
山芋を切ったりすりおろしたりと調理する際はもちろん、触っただけでも手がかゆくなってしまったり、食べていたら口やのどにかゆみを感じることもあると思います。もしかしたらアレルギーなのかと思ったことはありませんか?ですが、それはアレルギー反応ではなく山芋に含まれるシュウ酸カルシウムという成分のせいなのです!シュウ酸カルシウムは灰汁の原因となるもので、里芋にも同様の成分が含まれています。
シュウ酸カルシウムは顕微鏡で見てみるととがった形をしているため、このとがりが手に刺さりかゆみの原因となっているのです。決して山芋の使い方やすり方が問題ではないのです。ただ山芋を触ったり食べたりしてかゆみを感じるだけであるのならばアレルギーである心配はありませんが、皮膚が赤くなったり蕁麻疹が出てしまったなど明らかにかゆみだけではない場合はアレルギー反応だといえるので病院に行きましょう。
かゆみを抑える山芋の下処理方法
かゆみの原因はシュウ酸カルシウムだということがわかりました。このシュウ酸カルシウムによるかゆみは灰汁を抜くときと同様の方法で抑えることができます。とろろを少量だけすりおろす際には酢水やお湯で手を洗うと一時的にかゆみを抑えられます。冷凍とろろを作る際にも酢水につけてからすりおろすのがおすすめです。また、食べていて口がかゆくなってしまったときもお湯で湿らせた布巾や酢水をつけた布巾で拭くと良いでしょう。
山芋をまとめて冷凍保存しようとなるとお湯や酢水で手を洗うよりも、山芋自体のかゆみとなる原因を対処したほうがもちろん便利です。その下処理方法としては変色を抑えるすり方で紹介した酢水に漬ける方法の他、お湯で洗う方法、塩水で洗う方法があります。シュウ酸カルシウムは酸に弱く、酢水に漬ければシュウ酸カルシウムを分解して変色の予防もできるためとろろを冷凍する際にもとてもおすすめな下処理方法となります。
シュウ酸カルシウムは酸と同様、熱にも弱いのでお湯で軽く洗ってから触る手のかゆみを抑えることができます。お湯は熱湯ではなく、40~42度くらいの温かさのお湯で問題ありません。こちらの方法は酢水に漬けるよりも手軽な方法となります。塩水で洗う方法は塩水にさらしながらももみ洗いように山芋を洗うことでぬめりとともにシュウ酸カルシウムも削り取りとるという原理でかゆみを抑えられます。粗目の塩がおすすめです!
山芋はとろろにして冷凍保存するのがおすすめ!
今まで山芋は手のかゆみが厄介だとか、保存の方法がよくわからなかったりで避けがちだった方も今回紹介したような方法で山芋を冷凍保存して使いましょう!山芋はまとめて冷凍保存すれば使いたいときに使いたい分だけ少量で取り出すこともできますし、冷凍しておけば保存期間も伸びるのでとてもおすすめなのです!カットしたものに比べると冷凍したものの保存期間は倍以上にのびるためダメにしてしまうことも減ると思います。
さらに、山芋の栄養は私たちの想像以上に隠された効能がたくさんあるため毎日でも取り入れてほしいほどです。その栄養、効能は冷凍しても継続し、風邪やインフルエンザなど身近な病気はもちろん、大腸がんの予防にもなりますし、デトックス効果や美肌効果などダイエット効果まであるため、まとめてとろろにして冷凍保存して小鉢などでいつもの食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか?
変色しやすい山芋もすり方によっては変色しにくくなり、今回は変色を予防する方法も紹介したのできれいな色のまま保存でき、さらに方法によってはかゆみも同時に抑えることもできます。変色、かゆみを抑える下処理をした後に変色のしにくいすり方をすれば、きれいな色を保って冷凍保存できます。うっかり変色させてしまっても使い方次第ではフワッと食感の料理に変身するので、心配せずに美味しく冷凍した山芋を食べましょう!