そうめんの賞味期限は?開封後・茹でた後の違いと何年もつか調査!

夏場に購入したそうめんや、いただきものの高級そうめんが、シーズンを過ぎても残ってしまうことがあります。乾燥しているそうめんの賞味期限は、長いもののでは3年以上のものもあります。このそうめんの賞味期限、さらには消費期限は何年なのか、そうめんの種類によっての保存方法の注意点や、開封後のそうめん、茹でた後のものなど、それぞれの賞味期限を調査しました。そうめんのおすすめの保存方法や冷蔵庫で保存する場合の注意点も確認してください。

そうめんの賞味期限は?開封後・茹でた後の違いと何年もつか調査!のイメージ

目次

  1. 1まずはそうめんについて見ていこう!
  2. 2そうめんの消費期限と賞味期限
  3. 3そうめんの保存方法
  4. 4そうめんを食べる際の注意点
  5. 5そうめんを消費期限内に美味しく食べよう!

まずはそうめんについて見ていこう!

麺の形状

そうめんは、小麦粉を原料とした麺で、日本では主に乾燥させた麺、乾麺として市販されています。小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練ったものを、細く長くしていき、一定の長さに切って50~100gほどで1束にしているものが多いです。そうめんの細い形状に似ている食べ物を、そうめんという名称を付けて呼ぶこともあり、イカそうめんであれば、新鮮なイカをそうめんのように細く長い形状にしています。

そうめんは細くなるほど、高級品とされるものもあって、10g当たりで60~80本、中には200本以上にもなる極細のそうめんもあります。こうした超極細の種類のそうめんは、だしに絡めて食べるというよりも、料亭でのお椀に使われたり、他の食材と合わせて一品料理として食べることもあります。

独特な香り

そうめんは種類によっては、独特の香りがするものもあります。この香りは素麺をのばしていく工程で、麺と麺がくっついてしまわないように塗っている植物油によるものです。特に手作りされるそうめんは、練った後の生地を、先ずは太く長くしていく工程で油をたっぷりと塗っていきます。ある程度になると、菜箸のような長い棒を使い細くしていき、天日に干すことでこの油も乾燥して香りのほとんどは飛んでしまいます。

手作り素麺によって使う油は異なり、乾かした状態で束にして袋詰めして出荷されます。この油によって、乾燥した乾麺に虫がつきにくくなるという特徴もありますが、袋を開けた時に、独特の臭いがする場合もあります。この場合も、茹でることでほとんどの臭いがなくなります。

そうめんの種類やひや麦との違い

そうめんとよく似た麺に、ひや麦があります。どちらも小麦・水・塩が原料ですが、麺の太さで種類が分かれます。JAS規格において、そうめんは1本の麺の太さが、1.3mm未満のもの、ひや麦は1.3mm以上1.7mm未満のものとなっています。そうめんより太いものがひや麦ということです。1.7mm以上の太さがあるものは、うどんの種類になります。

麺の種類によっては、ピンク色や緑色の麺が混ざっているものもあります。これは、そうめんとひや麦を区別するために、ひや麦の方にのみ、色付きの麺を入れたというのが、始まりになります。今では、そうめんでも小麦に別の食材を混ぜて色を付けたものもあります。

昔は、油を使いながら、小麦のかたまりを何回も練っては伸ばすということを繰り返す手延べで造られているものがそうめん、練った生地を薄く延ばして細く切っていたのがひや麦という違いがありました。ただ現在は、そうめんもひや麦も機械で製麺されることが増え、製造方法ではなく、太さで種類を分けています。

味の特徴

そうめんは、そのまま食べるとツルっとしたのどごしや噛んだ時のコシを楽しむもので、特徴ある味はありません。そのため、めんつゆに薬味などをあわせて、そうめんを絡めて食べます。それでもそうめんの種類によって、太さの違いや製造方法、使う油の違いによって味わいが異なります。卵そうめんと言われるものは、生地に卵黄をいれていて、茹でた後ほんのりと卵の甘さを感じる味になっています。

日本で三大そうめんといわれている、揖保乃糸、三輪そうめん、小豆島そうめんがあります。一番弾力が感じられるのが、小豆島そうめん、ツルツルとした食感が三輪そうめん、喉ごしがよく食べやすいのが揖保乃糸といった評価もあります。そうめんそのものの味は、茹で時間によっても変わるので、好みの麺をみつけて、いろいろなめんつゆや薬味との相性で味わうのが、そうめんともいえます。

そうめんの消費期限と賞味期限

食品には、消費期限と賞味期限が明示されているものがあります。賞味期限というのは、その食品が美味しく食べられる期間で、保存の限界ではありません。消費期限というのは、それを過ぎたら食品としての安全が保障されずに、消費することすらしないようにという期限になります。どちらも開封後のものではなく、未開封の状態で正しい保存方法をした上での、期限表示となっています。

消費期限は?

乾燥させたそうめんの消費期限は、何日・何年間という設定がありません。一般的な食品は、賞味期限の1.3倍から1.5倍くらいの期間を消費期限と想定しているものが多いので、そうめんの場合もそのように考えると3~5年といった長期間の消費期限があるとも考えられます

そうめんの製造工程で麺がくっつかないように塗る植物油が、虫よけの効果も発揮していて、うどん、ひや麦などよりも消費期限が長くなります。この油分もなくなり、虫が付き始めるくらい長期間保存したものを「虫つきそうめん」として珍重されることもあります。サラサラとした麺となって、味がよくなるという人もいれば、風味がなくなってしまうという人もいます。

賞味期限は?

そうめんの賞味期限は2年から3年6カ月と、長期間のものがほとんどです。そうめん生産量の45%ものシェアがある揖保乃糸は、出荷時点から3年6カ月の賞味期限が明示されています。夏のお中元でいただいたものは、開封後でなければ、何年か経ち、翌年でも美味しく食べられる賞味期限前ということもあります。

ただし賞味期限の注意点として、未開封で正しく保存されている場合の期限設定となっています。開封後や直射日光が当たっていたり、湿気の多い場所で保存したりした場合は、賞味期限前であても、美味しく食べられないこともあります。そうめんであっても、未開封で正しい保存方法のものが、長期間の賞味期限があるということです。

開封後の消費期限と賞味期限

乾燥したそうめんであれば、開封後でも湿気の少ない場所、涼しい場所で保存できているなら、賞味期限も消費期限は、未開封の場合とあまり変わりはありません。温度変化の大きな場所、湿度の高い場所で開封後のそうめんを保存すると、カビの発生や虫がつくこともあり、賞味期限内でも食べられなくなる場合もあります。

注意点は、開封後であれば口をしっかりと閉じるか、密閉容器に入れるという保存方法をとることです。こうすることで何年か保存もでき、表示されている賞味期限内は食べられます。

茹でた後の消費期限と賞味期限

茹でたそうめんの消費期限は、2日ほどです。たっぷりのそうめんを茹でてしまい、残ったものを保存しても、その日の内、遅くとも翌日までには、食べきるほうが良いです。茹でた後のそうめんは、やわらかくなり一度やわらかくなったそうめんを冷蔵することで、やわらかくなったでんぷん質がかたくなって、美味しくなくなってしまいます。

そうめんは茹でる前、乾麺の状態であれば年単位の賞味期限、消費期限があったものでも、茹でた後になると、美味しく食べられる賞味期限としては、茹でたばかりのもの数時間程度で、消費期限としても翌日程度といえます。

そうめんの保存方法

何年も保存が可能なそうめんですが、正しい保存方法でなければ美味しく味わえるそうめんではなくなってしまいます。美味しく食べられるための冷蔵庫、冷凍庫での保存する方法とあわせて、保存の際の注意点をまとめています。

冷蔵庫で保存する方法

茹でた後のそうめんは冷蔵庫での保存も可能ではあります。たっぷりの量を茹でて余ってしまったそうめんを冷蔵庫で保存する場合には、水気をしっかりときります。キッチンペーパーではさむようにして、表面の水分もとってから、保存袋やタッパーなどにいれて蓋をきちんとして、冷蔵庫で保存します。こうして冷蔵庫で保存した場合でも、2日以内には食べるようにしてください。

冷蔵庫で保存したそうめんが、麺と麺がくっついてしまう場合があります。この場合は、流水に当てて軽くほぐせば食べやすくなります。手間はかかりますが、茹でた後のそうめんを一口サイズくらいにして、それぞれをラップで包んでから、冷蔵庫で保存をします。これを食べる時にお皿に並べれば、めんつゆにくぐらせるだけで簡単にほぐれて、食べやすいものになります。

茹でる前のそうめんを冷蔵庫で保存する場合には、注意点として冷蔵庫内の湿気を麺が吸ってしまわないように、密閉容器を利用して保存するようにします。

冷凍保存はできる?

そうめんは茹でる前の、乾麺の状態で冷凍庫にいれても、水分が少なく凍りません。茹でた後のそうめんは、冷凍庫に入れれば、水分を含んでいるので冷凍できますが、それを解凍しても、ツルツルとのどごしのよい状態には戻らず、美味しく食べることができません。それでも、余ってしまった茹でたそうめんであれば、水気を切って、密封できる袋に入れて冷凍庫に入れます。凍ったら一度取り出し空気を抜いて再度、冷凍庫に入れます。

水気と空気をなるべく抜いておけば、茹でたそうめんも2週間ほどは冷凍保存は可能です。これを食べる時には、湯通しして食べます。出汁を沸騰させて、そこに直接冷凍したそうめんをいれて、にゅうめんにして食べるのがおすすめです。少量ずつ、味噌汁の具として使う方法もあります。

正しい保存方法

そうめんの正しい保存方法は、冷暗所での常温保存がベストになります。パッケージに入っているものは未開封な状態のまま、箱入りなどの場合はその箱のまま、直射日光が当たらず、風通しが良く、涼しい場所に保存しておくと、長期間の保存が可能です。

床下収納の場合は、湿気がこもりやすいので、カビが生えてしまうこともあります。日用品などの収納庫に置く場合は、洗剤や石けんなどにおいが強いもののそばで保存すると、においが移ってしまうこともあります。この湿度とにおいが、そうめんを保存する時の大きな注意点になります。適当な場所が見つからない場合は、密閉できる保存袋に入れて、湿気と他の食品のにおいを遮断して冷蔵庫で保存しておくのがおすすめです。

何年か寝かせた高級なそうめんの場合は、カビをつけたり、においをつけてしまい食べられなくしてしまうのは、もったいないです。そうしないためにも、天気の良い乾燥した日に、陰干しをして、再び湿気が少なく、においが移らない場所で保存すると、何年もの保存でも食べることができる場合もあります。

そうめんは何年もつ?

賞味期限が過ぎたものであっても、正しい保存方法のものであり、傷んでなければ食べることは可能です。何年そうめんが持つかというと、手延べそうめんであれば、5年ほどは持つとも考えられます。ただ、未開封でも開封後でも関わらず、製造してから何年もたったものでも、カビが生えていずに、においもなければ、自己責任において食べられます。

そうめんを食べる際の注意点

そうめんには、製造から何年も置いたものの方が美味しいといわれるそうめんもあります。そうめんを長期間保存していた場合、食べる際にはまず食べられる状態かを判断する必要もあります。その場合の注意点と、食べてはいけない状態の基準を紹介します。

そうめんの「古物(ひねもの)」とは?

箱に入ったそうめんで「古物(ひねもの)」や「古(ひね)」と書かれた種類のそうめんがあります。これは高級品なそうめんの種類のことでもあり、作られた後に1年以上寝かせたものをいい、手延べで作られているそうめんです。手作業で細く長く伸ばしていく工程で塗る油が、長期間置くことで小麦粉になじみつつ、油が酸化するときの熱で小麦のタンパク質が熟成することで、麺が発酵したような効果を得て、旨味を増します

この「古物(ひねもの)」のそうめんは、表面がうっすらと飴色のようになり、少し油のにおいがしますが、茹でると油のにおいはなくなり、麺には強いコシがでます。この手延べしたそうめんであれば、3年以上保存したものであっても、美味しく食べられるものがありますが、一番美味しいとされる頃に出荷されているので、手にしてから数年保存するよりも、開封後は早めに食べた方がより美味しくいただけます。

注意点として、スーパーなどで安く売られている種類のそうめんは、古物にはなりません。機械で製麺されていて、油を使っていないものもあり、それを3年ほど保存しても、そうめんの旨味が増すことはありません。

そうめんの消費期限の限界

そうめんは、未開封のものであれば、賞味期限、消費期限を過ぎたものでも、見た目はほとんど変わりません。そうめんの香りは、植物油が酸化することで変わることがあります。

賞味期限を過ぎてしまったけれど、まだ食べられそうなものであれば、そうめんを使ったアレンジ料理がおすすめです。茹でた後のそうめんを肉や野菜などと炒めるそうめんチャンプルーや、茹でた後で適当な長さに切ってチヂミやお好み焼きの具材として使うという方法もあります。

そうめんのNGサイン

もし未開封のそうめんでも、虫が発生している場合、開封したものにカビが生えてしまった状態であれば、消費期限前、あるいは消費期限前であっても、食べることはやめてください。また茹でる前に、においが変っている場合も、消費するにはNGのサインと捉えてください。またそうめんが、賞味期限内はやや黄色みがかった白色であったのに、長期間保存していて黄色に変色している場合も、NGです。

そうめんの場合、保存方法での注意点である湿気とにおいを嫌うので、それらを避けていればよいですが、中にはそばに置いた洗剤や納戸にしまった防虫剤、灯油といった強いにおいが移ってしまったものも食べるのは止めてください。

そうめんを消費期限内に美味しく食べよう!

長く保存することで旨味を増す、手延べそうめんもありますが、機械製造のそうめんであっても、賞味期限内に食べるのが最も安心して食べられます。それでも余ってしまったそうめんなら、正しい保存方法をすることで、賞味期限を過ぎ、製造から何年か経過しても食べられるものもあるので、そうめんの種類、食べられるかどうかの見極めの注意点を参考にして、余ったそうめんも無駄にせずに、美味しく食べてください。

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