2019年01月25日公開
2024年08月29日更新
カベルネソーヴィニヨンの特徴は?産地やおすすめの赤ワインを紹介!
カベルネソーヴィニヨンというぶどうの品種はワインを語る上で必須であるくらいに有名で高品質のワインを造り出しています。そのカベルネソーヴィニヨンのぶどうの状態での色や香り・味。ワインに醸造してからの色・香り・味などを紹介していきます。また、世界中で栽培されているカベルネソーヴィニヨンですが、産地によって土壌が異なるので特徴が変わりますのでその違いも調べてみましょう。
カベルネソーヴィニヨンの特徴が知りたい!
カベルネ・ソーヴィニヨン・ピノ・ノワール ・メルロー・シラー・サンジョヴェーゼなど赤ワインに使用するぶどうは様々ですが、中でも特に知名度が高く高級なブドウ品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴を調べてみましょう。
赤ワインに使われる有名なぶどうの品種
ワインにあまり詳しくない方でも知っているぶどうの品種であるカベルネソーヴィニヨンは「高貴な品種」と呼ばれていて、熟成タイプのしっかりとしたワインに使用されることが多い黒ぶどうの一種です。
ぶどうの時の味・色・香りの特徴
カベルネソーヴィニヨンは世界で最も人気のある黒ぶどう品種で、栽培面積は10年程前のデーターで世界1位を誇りました。ぶどうの特徴は濃い赤紫で分厚い皮で覆われていて、大きめな種があり粒は小さめで食べらる果肉はほとんどないくらいです。色合いは濃くタンニンを多く含み、渋味や苦味を伴い味わいが濃く深く芳香が豊かで香りは力強くカシスやブルーベリーのようなぶどうです。
ワインの時の味・色・香りの特徴
カベルネソーヴィニヨンのワインの味わいは酸味と渋味のバランスが素晴らしく、長期熟成で重厚で飲みごたえのあるワインになります。針葉樹やミントなどにたとえられ、清涼感のある植物系のフレーバー感が少します。凝縮感がありながら、上品さも併せ持つワインとなります。酸もタンニンも強めで、ガッチリとした構造を感じる味わいで、フルボディタイプのワインとなります。
赤ワインであるカベルネソーヴィニヨンは皮の黒いブドウから作られますので、黒い皮にはアントシアニンという色素が含まれていて、これが赤ワイン特有の色になります。カベルネソーヴィニヨンは黒みがかった濃い赤色で時間と共に青系から赤系さらには茶系と変化して行きますので、プロは色合いでビンテージを見分けます。
熟成を楽しんで飲むのが定番
カベルネソーヴィニヨンは、若いうちはスパイシーで渋みが強いのですが、長期熟成をすることによりまろやかな香りと深みのある味わいが生まれてきます。時間が経過するとさらに風味が増していくので、カベルネソーヴィニヨンを用いたワインは長期熟成に向いているのです。
カベルネソーヴィニヨンは果皮が厚く重くどっしりとした渋味に魅力があり、熟成を楽しめるワインであるため、寝かせてヴィンテージワインとして楽しむのが定番となっています。さっぱりとワインを飲みたい方には合わないかもしれませんが、現在では多種多様なカベルネソーヴィニヨンのワインが誕生しています。カベルネソーヴィニヨンの味を手軽に楽しみたいのであれば、価格が安めの早飲みワインがオススメです。
カベルネソーヴィニヨンの主な産地
カベルネソーヴィニヨンの産地といえば、以前はフランスボルドーでしたが、今では世界各国で栽培されていますが、土壌の違いにより産地によってぶどうの味わいや香りがことなりますので、著名なワインの産地でその違いを調べてみましょう。
フランスのボルドー地方
カベルネソーヴィニヨンの産地といえばここ!多くの方が知っているのは、フランスボルドー地方の赤ワイン用の代表的なぶどう品種がカベルネソーヴィニヨンです。ぶどうの生育に関しては、カベルネソーヴィニヨンは、発芽と成熟が遅いため、寒冷地ではブドウが十分に成熟しないこともあり、比較的温暖で、水はけのよい土地で栽培されています。
アメリカのカリフォルニア州
フランスに次いでカベルネ・ソーヴィニヨンの生産量が多いのがアメリカのカリフォルニア州です。赤ワイン用の品種のカベルネソーヴィニヨンは最も広く栽培されています。特にナパヴァレーには数多くの優秀ワイナリーが存在します。カリフォルニアはフランスよりも気温が高いため、ぶどうが完熟しやすく、糖度の高いぶどうが収穫できますので、甘みがありふくよかなワインが多く作られています。
アメリカ産のワインは9割がカリフォルニア州で作られていて、特にナパヴァレーには高品質のワインを作るワイナリーが集中しています。カベルネソーヴィニヨンのカルフォルニアプレミアムワインといえば、憧れのオーパス・ワンで、複雑な香りと深みがあり、エレガントな逸品となっています。
アルゼンチンやチリのセントラル・ヴァレー
カベルネソーヴィニヨンは温暖な気候を好み、現在ではチリやオーストラリア、アルゼンチン、南アフリカなど様々な産地で作られていて、世界各地の地域で栽培されています。高品質なワインを生んでいるぶどう品種となります。
チリのカベルネソーヴィニヨン品種のワインは「チリカベ」と呼ばれ、高いコストパフォーマンスが知られています。アルゼンチンのカベルネソーヴィニヨンは、果実味豊かでしっかりとした味わいのコストパフォーマンスに優れたワインを産出するアルゼンチンでは、ぶどうの多くを作っている恵まれたミネラル豊富な雪解け水とアンデス山脈からの風、標高が高いので昼夜の気温差が激しくワイン造りに適しいます。
カベルネソーヴィニヨンのおすすめ赤ワイン
オーパス・ワンにも負けない「フランシスカン・ナパヴァレー・カベルネソーヴィニヨン」
カリフォルニアの高級ワイン「オーパス・ワン」のすぐ隣に畑を持つナパ・バレーのワインで正統派の力強さを備えている、フランシスカン・ナパヴァレー・カベルネソーヴィニヨン。あのオーパス・ワンの畑の隣というだけで、このコストパフォーマンス!是非、飲んでみて下さい。
プラムやドライフルーツ、カシスやブラックチェリーにミントなど様々なアロマが立ち、しっかりとていて、ふくよかで豊かな味わいにはバランスの優れた素晴らしいものがあります。コクのある果実の味わいにしっかりとした酸味、力強いタンニンのベース、エレガントな味わいでカシスやバニラの風味が余韻として感じられます。
ボルドー1級シャトー ラフィットが手がけるチリワイン「ロス ヴァスコス カベルネソーヴィニヨン」
ワイン好きなら、誰でも憧れる5大シャトー「シャトー・ラフィット・ロートシルト」を手掛けるロートシルトグループが1988年に「チリのプレミアム・ワインのパイオニアになる」とロス ヴァスコスを取得して経営をはじめました。
ワイン作りに理想的な土地であるこの畑、フランスからラフィットのテクニカルディレクターを派遣、現在では、ラフィットグループの名に恥じることのない、贅沢で高品質なワインづくりを行っていますので、ラフィットがチリで手掛けたワイン「ロスヴァスコス・カベルネソーヴィニヨン」をお手軽に楽しんでみて下さい。
世界的評価誌も認める「レゼルヴァ・カベルネソーヴィニヨン」
日経新聞主催のプロのブラインドテイスティングで 堂々1位に選ばれたコストパフォーマンスでお手軽に楽しむことが出来る価格なので、カベルネソーヴィニヨンを試してみたいという方にお薦めです。カシスやブラックチェリー、プラムの香りが華やかで香りと色を楽しむだけでも、飲む前からその凝縮感がしっかりと感じられと思います。
やっぱりこれ!贅沢にメドック格付け1級「シャトー・ムートン・ロートシルト」
シャトー・ムートン・ロートシルトは数少ない1級シャトーの1つでワイン好きにとっては憧れのワインです。お値段は高いものの、果実の濃厚さとみずみずしさ、そして芳醇な味わい。一生に一度は飲んでみたいワインです。その時々の著名な芸術家に依頼するという案を思い付き、毎年、年ごとのエチケットのデザインを変えておりエチケットを集めているコレクターもいるほどです。
赤身の肉料理にぴったり!
ワインをあまり飲まない方でも魚料理には白ワイン。お肉料理には赤ワインということは耳にしたことがあるかと思います。見た目、味わいともにその相乗効果は素晴らしく肉とワインの味わいを更にランクアップさせてくれるのです。それをマリアージュと表現します。
ワインは料理とのマリアージュでより一層、お互いの味わいを引き立て合い楽しい時間を過ごすことができるのです。肉を焼いた赤肉の表面の香ばしい香り、噛みしめたときのおいしさと、カベルネソーヴィニヨンの深みのある色合いとしっかりとしたタンニンと酸味の豊かさは芳醇な味わいで絶妙にマッチするのです。
カベルネソーヴィニヨンの絶品ワインを堪能しよう
カベルネソーヴィニヨン品種のワインはしっかりとした味わいで黒ぶどうの王様として愛され、世界各地で醸造されています。同じぶどう品種であっても、作られる土壌によって異なる味わいになるので、産地を選んでその味わいを楽しんでみるのも楽しいでしょう。また、最近ではリーズナブルなカベルネソーヴィニヨンも沢山でているので料理とのマリアージュを楽しんで試してみて下さい。